満月の夜
その柔らかな月光が照らす地上
そこは
幻想郷
そう呼ばれる妖怪の最後の楽園である
しかし、そこには
月光が照らす地上には
楽園とは言い難い、一面に異形の、異形の骸が横たわっていた
在るものは血を吐き、在るものは四肢を千切られ、在るものは焼け焦げ、在るものは特殊な力により体を抉られていた
それらの共通項として
生命活動を停止しているものがほとんどであり、極わずかに生存しているものがいるという状況であった
またもうひとつの共通項として
それらの異形は全て狼の姿をしているのであった
人狼と呼ばれる妖怪、それが正体である
満月の夜に月の光を浴びることにより狼に変身をする人知を越えた存在
人々の畏怖の存在
それが人狼というもの…であった筈であった
人狼に力を与える筈であった月光の柔らかな光によって異形を見下ろす二つの影が浮かび上がる
一人は紅い髪の女性、彼女は返り血を浴びてはいるものの息の乱れはなく周囲を見渡し生き残りの異形の人狼に警戒をしている
もう一人は紫色の髪の女性、何処か気だるそうな、面倒なような表情をし周囲を見渡している
そして
それを地上から
人狼の死体に囲まれながらも
目を反らさずに見ていた少年は
目の前の自分を庇うように抱きしめている姉の体温が低下している事に気付きながらも、紅い色の華人と紫色の魔法使いから目が離せずにいた
人狼の少年菫青(きんせい)はこの時姉、蒼(へき)を失った
□
ふぅ、と
美鈴は大きく息をついた
残った人狼達はもう反抗する意思はないようだ、此方を威嚇しているが襲い掛かってはこない、すでに戦意は喪失し変身を解いているものもいれば震えているものもいる
…少しやり過ぎたかな
ふとそんな考えも過り改めて自分の姿を見下ろす
…うん、血だらけである
血だらけと言ってもほぼ外傷は無い、多少の打撲傷と切り傷はあるが仮にも人狼等に遅れをとることは無い
『木っ端人狼供を配下にしろ、出来なければ殲滅してよい』
お嬢様の指示通りに、私達の住んでる紅魔館周辺の人狼及び他の妖怪達も次々と配下にしているがほとんどがぬるま湯につかっていたせいか妖気を少し開放すればすごすごとひざまづいていた
そんな中、反抗してきた人狼達はプライドが残っていたのだろう、いや、圧倒的数的有利もあったのだろう、戦闘になった、此方は二人だしね
数の有利を笠に連中は襲い掛かってきた
それを私は殴り、蹴り、突き、折り、抉り、思う存分蹂躙した
多勢に無勢とはいえ、連係のとれていない人狼達…お嬢様の言葉を借りるなら木っ端人狼達等恐くはない
最初に襲い掛かってきた2、3匹を見せ付けるように身体を吹っ飛ばした
…相手の頭ごと吹っ飛ばしてそれをほぼ一瞬で3匹ほど仕止めれば…
前線にいた連中の戦意が半分ほど喪失していた、後は簡単だ
『ひ、怯むな全員で掛か』
と、号令を掛けようとしていた人狼を、これもまた見せ付けるように空中を一回転し
『ふん!』
踵落としで仕止めた
何とも形容し難い炸裂音と供に人狼の身体半分は無くなっていた、地面には小さめのクレーターが出来ていたのも圧倒的な差を見せ付けるのに役立っただろう
相手の全員に動揺が走るのがわかる
後はもう、一方的な殺戮である
『…まるで弱いものいじめね』
と、パチュリー様は後に語った
今一度残党の人狼に向き直り
「これ以上の戦闘は無意味である!潔く投降すれば良し、無ければ戦闘を続行する!」
腕を組み仁王立ちをし、…少しお嬢様を意識し言い放つ、妖気をまた開放し、自分がまだまだ本気では無いこともプラスする
…人狼達は次々と変身を解きひざまづいていた、残った僅かなプライドもへし折れたようだ
…果たして役に立つだろうか?
そんな疑念も浮かんだが、来る戦争に向けて手駒は多い方がいいだろう
改めて戦闘が完全に終了したのを確認してもう一人の魔法使い、パチュリー様に向き直った
「パチュリー様、お怪我はありませんか?」
「…無いわよ、そもそも貴方一人でやったようなものだしね」
「あはは、いやぁ面目無い」
「…なんで謝るのよ」
と、憮然とした表情でパチュリー様は答えた
今回討伐は私紅魔館の門番兼メイド長の紅美鈴と
お嬢様の親友、大魔法使いパチュリー・ノーレッジが派遣された
パチュリー様の身体強化の魔法もあり私は、いつもより身軽に動けた、大図書館と呼ばれる広大な図書館に引きこもっているパチュリー様には申し訳ないと思っていたのでなるべく私一人で立ち回っていたのだが…
…うん、少し疲れてはいるが顔色は悪くない
「…そもそも貴方が『私に任せて魔導書でも読んでて下さい』と言ったんじゃない」
「…いやぁ、面目無い…」
顔を覗きこんだ私の意図をわかったようだ
「はぁ、まあ無事に済んだのだからいいけどね」
「すみません、読書の邪魔をしてしまって」
「いいのよ、戦闘中に読書なんかしてる私が悪いのだし」
「でもまさか…」
私は先程の光景を思い出す
「…そうね、まさか」
パチュリー様も思い出したようだ
窮鼠猫を噛む
とはまさにこの事だったろう
「…美鈴を無視して直接私に攻撃してくるなんてね」
□
ふぅ、と
パチュリーはため息をついた
元々戦闘に参加する気は無かったのに余計な体力と魔力を使う事になってしまった
…そもそも私の仕事じゃ無いじゃない
と、一人愚痴ってみる
そうなのだ
館周辺、私達の住んでる紅魔館周辺の妖怪の殲滅、及び懐柔は美鈴を筆頭とする紅魔館の妖怪従者達の仕事である、それを
『パチェ、貴方も行きなさい、貴方の力を新参の従者達に見せ付けるのよ!』
等と、私の親友のレミィ、紅魔館の主吸血鬼レミリア・スカーレットは言い放ち
その報告を受けた私は今まで生きてきた中でも五本の指に入る程の真底嫌な顔をしていた筈だ
もちろんそんなもの断るに決まっているのだから、まあ何かしら言われるだろうなと思いつつ断る理由を模索していたら
『パチュリー様一緒に来て頂けるんですか!?』
満面の笑みで美鈴に言われてしまった
…くっ、そんな顔したって私は、私は!
『…まあ、暇だしね、付いていって上げるわよ』
断れなかった
『やった!パチュリー様に私の勇姿、しっかり見てもらいますからね♪』
『…はいはい』
レミィ、後で話があるからね
こうして私は美鈴と一緒に妖怪殲滅の任務についた
道中美鈴が嬉しそうに今回の任務の内容について話してくれた、何でも館より少し離れた森に妖怪が集まっているという話である、もしそれが徒党を組んで館に反抗するという話であれば少し厄介だ
あくまで、少しだが
私達が、紅魔館のメンバーが幻想郷に移り住んだ時、まず反抗したのは縄張りを荒らされた妖怪達であった
それもそうだろう、長年守り続けてきた縄張りに突如として、異質な、紅い館が表れて、殺気を垂れ流していれば、反抗してきなさいと言ってる様なものである
しかし長年闘争とは無縁なぬるま湯に浸かっていた妖怪達は門番、及びその従者達に返り討ちにされていた
やがて反抗するのは無意味と悟った妖怪達が縄張りを明け渡し、軍門に降るまでにはさして時間は掛からなかった
そしてそれは、同時に
幻想郷の管理者との開戦の狼煙となっていた
私達はやがて件の森に近付いていた
周囲を警戒すると
ふむ、間違いない
「此方ですね」
と、美鈴が姿を隠そうともせず飛んで行く、美鈴もわかったのだろう、数は多いが脅威となる妖気は感じない
そして私達はその群れを見つけ、空から見下ろす形で対峙する事になる
相手も此方を確認したのだろう、複数の殺気を叩き付けてきた、そして
「…人狼ね」
「その様ですね、数も多い」
その間にも次々と狼に変身をしていく、やがて人の姿をしているものはなく、眼下には狼の群れが形成されていた
私はチラリと空を見る
…満月
人狼にとってはこれ以上に無い最高の環境である、しかし
「では、行って参ります!」
と、美鈴はおどけて敬礼をしている
「大丈夫?」
「はい!問題ありません!」
「…そう」
もう一度私は眼下をチラリと見渡したが、やはり脅威となる妖気は発見出来なかった
「…私はどうしたらいいかしら、美鈴?」
「はい!私一人で充分ですのでパチュリー様はここで魔導書でも読んでゆっくりしていて下さい!」
「…帰ってもいいかしら?」
「そ、そんな~」
美鈴は少し半泣きに成りながら顔を近付けてくる
ふふっ、冗談よ
クスリと笑って私は美鈴の額に手を当てる
「…あ」
少しの詠唱、そして魔力を注ぐ
「わ!わ!」
「身体強化の魔法よ」
「あ、ありがとうございます!」
「何もしないのも具合が悪いしね」
「はい!元気いっぱいです!」
その様子に私はまた笑ってしまった、遊びに行く子どもじゃないんだから
「任せたわよ」
「任されました!」
美鈴は元気いっぱいに返事をし、改めて群れに向き直り
弾丸の様に群れの中心地に突っ込んでいった
やがて派手な爆発音と供に砂煙が舞い上がり
紅の武人が降臨した
それを私は横目で確認し、安心して持ってきた魔導書に向き直るのであった
戦闘が、始まる
魔導書でも読んでて下さいと言われたが、そう言われたからと言って本当に読むほど私は冷たくはない
本に向きつつも眼下に行われている戦闘にもしっかりと意識を集中する
…一方的ね
まるで弱いものいじめだと一人納得する
美鈴は武の達人である、それと同時に気を操る能力も有している、肉弾戦で彼女に勝てるもの等そういないだろう
彼女の演武というものを何度か見たことがあるが、それは正に『武』というより『舞』といった方が言葉として正しいと感じていた
眼下の戦闘にしてもそうだ
美鈴が突進し、後退し、飛翔し、着地し、回転する
その度に人狼の群れが面白い様に瓦解する、それはまるで最初からその様に決まっているかの様だった
地上という舞台に紅の華人が観客を巻き込んでの演舞を披露している
…私もその観客の一人、といった所かしら?
何も心配はいらない、間違いなくそう思い私は改めて魔導書に向き直る、勝敗が決するのにさほど時間は掛からないだろうと、帰ったらレミィにどんな不満をぶつけてやろうと呑気にも考えていた
これは
間違い無く
完全に
…油断
「……ュリー様!!」
美鈴の声に一瞬ハッとなる
眼前に突如、黒い、黒い流星が迫って来ている
「!!?」
直ぐ様手をかざし防御結界を生成、魔力を前面に集中させる
「くあぁ!!」
黒い流星と結界が接触し、閃光と衝撃を浴びる、思わず手に持っていた魔導書を落としてしまった
「RUOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」
流星が吼える、その瞬間眼前に迫ってきた黒い流星は漆黒の人狼と認識する
急遽生成した結界は三重の防御結界、物理攻撃ならば突破することは出来ない、しかし
「RURUAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
あっという間に二重の結界を突破する
これは、物理ではない、魔力を帯びた突進
そう認識したときにはすでに遅く私は目を閉じそうになる
…まずい!
と思った瞬間
「はあああああああ!!」
黒い流星の横っ腹を蹴り飛ばす美鈴の姿があった
「パチュリー様、大丈夫ですか!?」
「大丈夫よ、問題無いわ」
嘘だ、結構ヤバかった
改めて私達は黒い流星に向き直る、艶やかな漆黒の毛並みに覆われた人狼が魔力と殺気を放出しながら目の前に顕現した
「RUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!」
吼え、そして魔力が増大する
これは…
研ぎ澄まされた刃物のような妖気、膨大な魔力、他の人狼が白色に対し黒色の毛並みを有する圧倒的存在感、間違いない
「魔狼ね」
「魔狼?」
「人狼の中でも上位の存在、厄介よ」
「でもどうして…」
発見出来なかったのか?美鈴の疑問もごもっともである、気を操る能力を持つ美鈴が相手の力量を見誤る筈がない、だとしたら
「…妖気の操作が可能なようね」
「そんな、まさか!」
そう、まさかである、そんな上位の妖怪がこんな辺鄙な所に現れるなんて
目の前の魔狼はますます妖気を開放している、喋ってる暇は、無い!
「美鈴!全力よ!」
「はい!」
私は魔力を増大させる、美鈴も妖気を開放する、しかしそんな隙はさせまいと
「RUUUUUUUUUHAAAAAAAAAA!!!」
漆黒の魔狼が襲ってくる
「30秒稼いで頂戴!」
「わかりました!」
魔力を集中、詠唱を開始する
それに気づいた魔狼が突っ込んでくる
「RUOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
「うあああああああああああああ!!」
美鈴がそれに合わせる、黒い流星と紅い弾丸が交錯する、激突
激しい肉弾戦が展開される、それを横目に一つ一つ、確実に詠唱を進める
魔法の詠唱は階段を一段ずつ進むものだと私は考える、勿論一段飛ばして進むことも出来るし階段を使わず目的地に到着するのも可能だが必ずリスクがある
魔法使いはクールでなければならない、感情に左右されてはならない
戦況を分析し常に最適解で動く、それが魔法使いだ
両者が一歩も引かず打ち合ってる、しかも
…スピードと手数は、相手が上!?
いつの間にか美鈴が守勢に回っている、こんな光景が見られるとは
相手の牙と爪を上手くいなし、交わし、防御し、反撃を試みるも
「…くっ!!」
それを上回るスピードで回避する
…これは貴重な光景だわ
美鈴を肉弾戦で有利に立つものがいるなど
けれども状況は2対1、これを覆す事など…出来ないわ
「美鈴!」
「はい!」
美鈴が魔狼と距離をとる、魔狼は美鈴を追うが此方の意図に気付き私を見る
「遅い、わよっ!」
右手から押し出す魔力の本流、選択した魔法は、封印魔法、足止めさせて貰うわよ
「ふうぅぅぅぅ!!」
詠唱時間は充分、多重の障壁による極上の封印魔法、無理に動くと痛いわよ?
「!!!!」
魔狼の束縛に成功!しかし
「RUGAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
魔力を放出し強引に束縛を解こうとする、だがその隙を彼女が見逃す筈がない
「憤!!!」
美鈴の、後に聞いたが崩拳というらしい、魔狼を吹っ飛ばした
直ぐ様私は光の矢を生成、詠唱無しのため3、4本しか生成出来なかったが魔狼に向けて発射する
「行きなさい!」
私が目標を指差すと高速で飛来する
「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
美鈴の一撃、私の追撃、耐えれるものなどいない、筈
…おそらく、いや、間違いなく魔狼は断末魔の叫びをあげ森の奧へと墜落した
「…妖気が小さくなっていきます」
「ええ、魔力の放出も止まったわ」
念のため魔狼が墜落した森に視線を集中する、動きはない、しかし
…?
視界にノイズが走る、微量の魔力を感知、これは…遮断魔法?
…自分の死体を晒さないためかしら…
少し調べてみ「パチュリー様!」
呼ばれてあわてて振り向くと、美鈴が生き残りの人狼達に視線を合わせている
なるほど…
やれやれと、わざとらしく私は両手を広げてみる、人狼達はおそらく
『今がチャンスだ!』
『奴等は弱っている!』
とでも言いたいのだろう、息を吹き替えしている
「身の程を弁える必要がありそうね…」
というかもう終わらして帰りたい
私は右手の人差し指を天にかざし火球を生成する、それは私の詠唱と供にどんどん大きくなる、人狼達は先程の自信はどこえやら、狼狽している
「美鈴」
「はい!」
「余った奴等は任せたわよ」
「OKです!」
火球が完成する
「今日はワンちゃんの厄日ね」
憐れむような目をして、私は指を前に動かした
全てが終わり、私は辺りを見渡していた
美鈴が生き残りの人狼に話を付け戻ってくる
「お待たせしましたぁ!」
「お疲れ様、首尾は?」
「紅魔館の指示に従うとのことです!」
「そう」
これでまた新たな従者が増える事になる、手駒は多い方がよい、が
「出来れば魔狼を従えたかったわね」
「あー、そうですけど…」
あの魔狼が仲間になっていればどんなに心強かったか、1対1なら正直危なかった
もう一度魔狼が墜落した森の奥に視線を移す、動きはない、しかし視界のノイズは変わらずにある
…無理にでも解くべきか?
いや、止そう、もう終わった事だ、それよりも
「ではパチュリー様、帰りましょうか」
「…美鈴」
「はい」
「私の魔導書、何処かしら…」
「え?」
落とした、おそらく戦闘時に防御魔法を発動した時だ、美鈴の言葉を真に受けて本なんか読むんじゃなかった
美鈴はキョロキョロして少し言いにくそうに
「…あの辺、ですかね?」
人狼の死体の山を指差した
「………」
私は今まで生きてきた中でも四本の指に入る程の真底嫌な顔をしていた
「…美鈴」
「は、はい」
美鈴は苦笑している
「…探して、拾ってきて」
「はい、ってえええ!?」
「私は…先に帰るから」
もー疲れた
「パ、パチュリー様!一緒に探し」
「お疲れ様」
一足先に紅魔館に飛び立った、美鈴が捨てられた犬のような顔をしていたがもう無理、お風呂入りたい、横になりたい
こうして
私と美鈴の妖怪殲滅作戦は終了した
お風呂に入りさっぱりした、妖精従者にりんごジュースを持って来て貰い大図書館内のお気に入りのソファーで寛ぐ、寝床に今日はどの本を持って行こうか?と思いつつボーッとしていたら
疲労困憊の表情で血だらけの美鈴が図書館に入ってきた
「…パチュリー様」
「め、美鈴…」
…忘れていたわけではないわ
「…申し訳ありません、探したんですが、どうしても見付からなくて」
美鈴が項垂れいる、見れば人狼の死体の山の中を必死に探したのだろう、全身血にまみれている
…仕方ないか
私は目を閉じ、ちゅーとストローからりんごジュースを飲んだ
しかし
それよりも
「…美鈴」
「は、はい!」
どうしても気になる事がある
「…臭い」
「……え?」
「酷い匂いよ、さっさとお風呂入ってらっしゃい」
…
……
美鈴がしばらく硬直する
やがて
「……う」
泣き出した
「うわああああああああああああああああああん!!!パチュリー様の馬鹿ああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!」
全力疾走で図書館を出て行った
…ふん、泣きたいのは此方よ、ああ、私の魔導書…
私は、ちゅーずぞぞぞっとりんごジュースを飲みほした
読んで頂きありがとうございました