やはり俺の社会人生活も間違っている。   作:若輩者のTakko

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ふははは。再び参上!

書いてたら乗ってきたので3時間で続編書けたぜ!





*注意*
今回少しだけ…ほんとに少しエロスが混じります。
ほんとに少しです。俺はエロと認識しないレベルですが。
不快にはならないと思いますが一応。



約束三日目~part2~

目覚めると、そこは知らない天井…。

 

ではなく一色の家だ。

 

時刻を確認すると11時。おかゆを用意してやるのにちょうどいい時間かも知れないな。

 

元専業主夫志望だった俺はそれなりの料理スキルを持っていると自負している。

 

おかゆなんてちょちょいのちょいだぜ。

 

念のため味見をしたが問題はなさそうだ。

 

さっぱりしていた方がいいと思い、梅しそを加える。

 

さて保冷剤の替えも持って行ってやろう。

 

くあああと一度大きなあくびをしてから一色の部屋に向かう。

 

ノックをすると「どぞー」と聞こえてきたので入る。

 

ほら、とレンゲとおかゆを差し出すと一色は起き上がりベットを椅子代わりにして座る。

 

そして空いたベットのスペースをぽんぽんと叩く。

 

どうやら座ってくださいとの事らしい。

 

いろは「先輩ってなんか色々できますよね」

 

八幡「まあこんくらいは出来るだろ、誰でも」

 

いろは「そうですか?おかゆ作れる男性って結構少ないと思うんですけど。」

 

八幡「そりぁ多分めんどいだけだろ、作り方なんてネットからいくらでも持ってこれるし。」

 

やり取りしている分には一色の体調は少し良くなったように思う。

 

ただこういう治りかけの時こそしっかり安静にして完治させるべきだ。

 

早く食べろよと、まだ受け取ってもらってないレンゲとおかゆを再度差し出す。

 

すると一色は「いただきます」と言い俺の手からそれらを受け取る。

 

案外おなかが空いていたのかぺろりとそれを平らげると「70点!」と謎の宣言をする。

 

八幡「何がだよ」

 

いろは「料理の腕ですよ!」

 

八幡「なかなか良い評価だな。」

 

いろは「それで満足するあたり先輩らしいですね」

 

こんなやり取りをしてふと昔のことを思い出した。

 

あれは生徒会の仕事の為に休日一色と出かけた時の事だったろうか。

 

初めて一緒にラーメンを食べ卓球をした日だ。

 

あの時も点数をつけられたな。何点だったけ。

 

少し気になってそのことを聞いてみることにした。

 

八幡「随分前にもお前に点数付けられたことがあったな。ほら卓球とかしてラーメン食った日」

 

いろは「ありましたねー」

 

八幡「そん時何点だったけな、と思ってな」

 

いろは「えーと何点でしたっけ?」

 

質問を質問で返された俺は覚えてないよな、と諦めその時のことを思い出す。

 

八幡「覚えてないけど、一度ゼロ点になったのは覚えてるぞ。そのあとおまけで何点か貰った。」

 

いろは「そうでしたっけ?」

 

八幡「葉山先輩じゃないからマイナス10点、誘われてホイホイついてきちゃう辺りマイナス40点、言動その他もろもろ含めてマイナス50点。・・・・だったかな」

 

そういうと一色は目をパチクリさせ顔を背ける。

 

いろは「先輩、案外覚えてるんですね、私とのこと」

 

こちらからはよく見えないが一色の顔に赤が差してる気がした。

 

八幡「他にも覚えてるぞ、お前と仕事したこととか。まあ大抵俺が仕事押し付けられてただけだけど。」

 

いろは「昔の事なんて全然覚えてないかと思ってました…。」

 

八幡「忘れないだろ、こんな世話のかかる後輩の事なんて」

 

いろは「今もお世話かけてますしね…」

 

そういって少し微笑んだ一色に俺は少し目を惹かれた。

 

照れ隠しに体温はどうだ?と聞くと、一色は待ってくださいねと体温計を取り出す。

 

それを服の首そでからわきに差し込む。

 

大きく開いた首そでから急いで目をそらした。白のブラジャー・・・・。

 

一色は自分がした失態に気付いてないようで、ただ体温計が終了の合図を告げるのを待っている。

 

少しの間待つと「ピピピピピ」と体温計が鳴りそれを取り出す一色。

 

いろは「37.4ですねー、ちょっと下がりました。」

 

元がどれくらいだったのか知らないが少しは改善されたみたいだ。

 

そうかと頷くと食べ終わった食器を方付けようと部屋を出ようとする。

 

いろは「あっ、先輩…その…」

 

何か言いかける一色の言葉を待つがその後に続く言葉は出てこない。

 

少し待って時間の無駄だなと思った俺は、また戻るから後ででいいか?と部屋を後にした。

 

食器を方付けて一息ついた後一色の部屋に戻ると一色は何を悩んでいるか未だベットに座ったままだった。

 

八幡「寝とけよ、悪化するぞ、それとさっき何言いかけたんだ?」

 

そう声をかけると一色は何かを決め込んだように「よし」と呟いた。

 

いろは「私の熱がこのまま下がらなかったら、ここまま、ここにいてくれますか?」

 

特に夜中まで予定がない俺は「まあ、下がらなかったらな。」といって首肯する。

 

夜飯作ったらすぐ帰るつもりだったがそのあと2時間くらい居ても今更変わらないだろうと。

 

いろは「ほんとですか!じゃあ布団出しておきます!」

 

え?え!?どういうこと?焦った俺は現状を把握しようと思考を巡らせる。

 

「このまま、ここにいてくれますか?」

 

これは今日ずっとここに居てほしいという事だったのか?

 

まさか寝泊りすることを考えていなかった俺はそこに考えが至らなかった。

 

さすがにまずいと否定しようとするが、体調が悪い中鼻歌を歌い布団を敷く一色を見て言うのを諦めた。

 

ただ、これは言ってやろうと口を開く。

 

八幡「熱下がらなかったらの話だろ…?」

 

そういう俺の体はさっきよりも体温が上がった気がした。




どうだった?ほんとに少しだったろ?

え?どこがエロかったか分からないって?

フハハハ。

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