久しぶりの投稿で、申し訳ありません。
課題
「な!?き、君もかい…」
死ぬような思いをした、
すっごく久しぶりのステイタス更新が終わり、ヘスティア様から羊皮紙を手渡され、それを覗き込む。
メルク・プーラン
Lv・1
力:I=2→F=324
耐久:I=4→D=501
器用:I=10→E=404
敏捷:I=3→F=300
魔力:I=0
《魔法》
【シャーウッド】
・
・詠唱時の
・詠唱式【深き森に佇みし、親愛なる大樹よ。我が願い、我が想いを聞き入れるなら、我が敵を絡め摂りたまえ】
《スキル》
【
・同眷属に対する
・
・
えぇぇぇぇ!?急に伸びすぎじゃない!?
トータル1500オーバーの成長率とか!!絶対に普通じゃないよ!!
しかも、魔法も発現してるし!
私が驚愕していると、ヘスティア様が話しかけてくる。
「ちなみに、そこに書いてあるのは全部本当だよ?」
「は、ははは…」
もうカラ笑いしか出てこないよ…。
ステイタスが成長するとは思ってたけど、ここまで急激になんて…
いやいや、前向きに考えてみよう。これだけ強くなればベル兄を助けられる。
それから、ヘスティア様とベル兄に心配させなくてすむ。
うん、良いこと尽くめだ!
「うし!ありがとうございました、ヘスティア様!」
「め、メル君は明るいなぁ…。ボクは君たちが心配でたまらないよ。」
「大丈夫です!この間ヘスティア様とリューお姉さんに言われたことは覚えてますから!」
私は大丈夫だって示すために力こぶをつくる。
それを見て、ヘスティア様はポカンとして、すぐに笑ってくれた。
これで、安心してくれたよね?
よっし、それじゃあ今日から、ベル兄について冒険再開っと。
「それじゃあ、ヘスティア様。行ってきます!」
「まったく…。あぁ、行っておいで。」
見送られ、ヘスティア様からの贈り物を手に取る。
『
ヘスティア様が、私のために用意してくれた弓だ。
装飾の一切がない、ただただ機能にのみを求めているシンプルな作りがすっごく好き!
それを、背中に引っ掛け、そのまま部屋を出る。
「ベル兄~。お待たせー!」
「あ、メル!大丈夫だよ。それじゃ、行こうか!」
「うん!」
昨日まで、ずっとホームで休養してたから、ダンジョン久々だー。
よーし!今日はいっぱい稼いで、今までの分を取り返すぞーーー!!!!
―――――――
現在7階層。
薄暗く広い空間で、私とベル兄は昆虫型二足歩行モンスター『キラーアント』6体に囲まれていた。
「め、メルきたよ?!」
「うげっ!」
私より大きな顔についてる顎をカタカタと動かしているその姿に思わず声を出してしまった。
今日何回もこいつら見てるけど、こういう虫っぽいの得意じゃないんだよなぁー。
はぁ、でもそんなこと言ってられないよね。
うし!気を引き締めて
「いこう!ベル兄!」
「うん!メルさっきの!お願いね!!」
そう言って、キラーアントの群れに突っ込んでいくベル兄。
はたから見たら、ただの自殺行為にしか見えないけど、これは今回の攻略で何度も行われている作戦。
大きく息を吸い込んで、ベル兄を絶対に助けるという思いを胸に強く灯し、魔法の詠唱を始める。
「【深き森に佇みし、親愛なる大樹よ。】」
「はぁ!!!」
ベル兄が今も、数匹のキラーアントからの攻撃を掻い潜って注意をひき続けていてくれる。
そう、今私のためにベル兄頑張ってくれてるんだ。
なら、私もベル兄のために、頑張らないと!!
「【我が願い、我が想いを聞き入れるなら、我が敵を絡め摂りたまえ】」
詠唱を終えると、私の両手が光り輝く。
準備完了!あとはベル兄が離れてくれれば!
その光に、ベル兄は気づいたのか大きくモンスターから距離を取る。
よし今だ!
「【シャーウッド】!!」
『『『ギ、ギギッ!?』』』
魔法名を唱えると、すべてのキラーアントの足元から、木の根のようなものが伸び巻き付く。
当然それに、気付きキラーアントは抜け出そうと、もがくも逆にどんどんとその体に絡みついていく。
すると、キラーアントはさっきまで暴れていたのがうそのように力尽つき、膝を床につく。
「ベル兄、今だよ!」
「はぁ!!」
これが私の魔法。
どうやら、モンスターのエネルギーのようなものを床から生えた木の根が吸い取る魔法。
直接攻撃系じゃないし、派手じゃないけど、この魔法は私にすっごく合ってる気がする。
でも難点なのが、ベル兄に時間を稼いでもらわないといけないことだよねぇ…。
はぁ、詠唱中でも動けるように出来ないかなぁ。
でもどうやって練習すればいいんだろう?うーん…。
あれやこれや考えていると、ベル兄が弱ったキラーアントすべてを倒して戻ってきた。
「ふぅ。」
「あ、ベル兄。お疲れー、さっきはモンスターを引き付けさせちゃってごめんね?」
「ううん。メルのおかげで楽に倒せてるんだから、気にしないで!」
うぅ…ベル兄はそう言ってくれるけど、どうにかしないとなぁ。
ベル兄に怪我させてからじゃ、遅いし。
うーん、でも本当にどうすればいいんだろうなぁ?
そんなことを考えながら、しゃがみ込んでキラーアントから魔石とドロップアイテムを抜き取り、背中のバックパックに入れる。
すべて入れ終え、探索の続きをしようと、立ち上がる。
うわっ、バックパック、おっもい~!
その重さに耐えきれず、前のめりに倒れる。
「うぎゃ!?」
「め、メル?!大丈夫!?」
慌てて駆け寄ってくるベル兄に、何とか大丈夫だと手を振ることで答える。
うー、何か私、今日すっごくベル兄の足を引っ張ってる気がするよ……。
私がもう持てないということで、今日の探索はここまでということになった。
はぁ、これじゃベル兄を全然助けられないよー。
考えることが、山積みだぁーーー。
ーーーーーーー
「2人とも!!何考えてるの!!!」
「「あぅ…ごめんなさい…」」
私たちは、絶賛エイナさんに説教中です。
うぅ、これにはいろいろと事情があるんですよ??エイナさん
一応、アビリティ平均Eになったから問題はないんだけど、これは話ちゃダメだよね。
ここは黙ってお説教を、そう思っていたら、ベル兄が口を滑らす。
「本当ですッ!僕のアビリティのいくつかはEまで上がったんですよ!!」
「…E?本当?それじゃあ見せてもらえるかな?」
って!、ベル兄、声大きいよ!?
ギルドにいたほとんどの人がこっちみてるじゃん!
あぁ…、関心が徐々に私たちの話に集まってきてるよー。
ってぇ、ベル兄!?エイナさんに証明するためだからって、ここで脱いじゃ駄目ぇー!!
慌てて、ベル兄に抱き付きそれを阻止する。
「め、メル!?急になに?!」
「ベル兄こそ何やってんの!?人がいっぱいいるんだよ!?」
「え?」
私の言葉で、あたりを見渡すと状況が分かったのか赤面するベル兄。
まったく……、ベル兄はしょうがないんだから。
そんなやり取りをはたから見ていたエイナさんが、苦笑を浮かべて提案してくる。
「とりあえずさ、ここじゃ目立っちゃうから奥に行こう?」
「はい…」
顔を赤くして、返事をするベル兄と一緒にエイナさんの後をついてベル兄が使うような面談室に。
確かに、ここなら周りから見えないよね。
ってか、そもそもステイタスを見せるのは決定なんだね…。
「さて、それじゃあ見せてもらえるかな?」
「は、はい」
返事をしてすぐにベル兄は、上のインナーを脱いで背中をだす。
するとエイナさんは、ベル兄の背中に書かれている神様たちの文字に目を向けた。
何とはなしに私も隣からその文字を見る。
…は?、これなんて書いてあるの?全然わかんない。
エイナさんこれ読めるんだ、すごいなぁー。
エイナさんに自分の背中をずーっと、見せているのがさすがに恥ずかしかったのかベル兄がおずおずと声を上げる。
「あ、あの。エイナさん、まだですか?」
「あ!も、もう大丈夫だよ。」
そういって、エイナさんはベル兄を下から上まで一度見てから視線を外す。
そして、今度は私に視線を向ける。え?なんで私の方を見てるの?
「ねぇ、メルクちゃん?もしかしなくても、メルクちゃんもベル君みたいに急に成長してるの?」
「あ!エイナさん、きい――ッたぁ!?」
エイナさんの質問に、ベル兄が余計なことを言おうとしたので申し訳ないけど見えない角度で足を踏む。
ベル兄、本当にごめん。でも今は余計なことしないでね!
とりあえずここは誤魔化しとこう。
そう決め、冷静に返答を返す。
「そんなわけないですよ!確かに、今は成長速度がいいってヘスティア様は言ってくださいますけど」
「そ、そうよね!それにしても、神ヘスティアにそんなこと言われるなんてすごいじゃない!」
「えへへ。」
まるっきり嘘言ってるわけじゃないよね。
うぅ、でもすっごく罪悪感……。
ごめんなさい!エイナさん。
「ねぇ、2人とも」
「は、はい」
「何ですか?」
「明日の予定空いてる?」
「僕は空いてます。メルは?」
そう尋ねられ、明日に予定があるか思い出す。
んーっと、明日は何もないかな?うん
「私も、大丈夫です」
「それじゃあ、明日一日、私に付き合ってくれない?」
ほえ?付き合うって何に?
買い物の荷物持ちかな?
読了ありがとうました。
今回は、少し短くなってしまいすみませんでした。
誤字や脱語がありましたら、感想にて教えてくださると幸いです。