艦隊これくしょん -Blue submarine- 作:イ401
本編の前に変更点を。
1.イオナをより原作寄りに。(アニメ版の輪っかから、
2.R-15に変更の可能性あり。(描写がアレな為。少し悩んでいる)
3.イ401の最大速力に間違いがある事が発覚。修正しました。(2倍の速力になっていた…恥ずかしい)
今回から、真面目に賛否両論の意見が出ると思っています。艦これ好きな人は、覚悟を持って閲覧してください。
イオナの探索を終え、イ401は帰路へと着いている、その海中にて。
(いおな、どうしたのかなー?)
(もどってきてから、ずっとあんなようすだねー)
(きっとなにかをかんがえてるのですー)
ヒソヒソと話す妖精達の会話が一旦途切れ、視線が一点に集中する。
「……………」
視線の先には、艦長席に座り、目を瞑って腕を組んでいるイオナが居た。
(なにかって、なんなのー?)
(いおなにきいてくださいですー)
(だれかきいてみてー)
(あなたがきいてよー)
「………別に話すのは構わないが、担当を怠る程となると話は別になるぞ」
「「「「「は、はいー!!」」」」」
会話する妖精の人数が徐々に増えて大きくなってきていた話し声に、イオナは注意を飛ばし、妖精達は慌てて会話を終わらせてそれぞれのモニターに向き合った。
(………ん?)
(………んー?)
その時、イオナとソナーを担当している妖精が、パッシブソナーに多数の推進音を捉えた。
「いおなー!」
「わかっている。第二種戦闘配置。2時方向、警戒しろ」
イオナの指示により、若干和みも含んでいた空気が一瞬で緊張に包まれ、何人かの妖精がトタトタと動く。
「音紋はこちらで解析する。ソナー手は全方位の警戒を」
「りょうかーい」
──チ、チ、チ。
(…妙にノイズが多いな。戦闘中、か…?)
──チ。
「第一次解析完了。情報をモニターに表示する」
モニターに戦況マップが表示され、イ401から南東20km地点に、4つの艦隊が表示される。
(β艦隊は20ノットで包囲網を形成し、α艦隊は約30ノットの速度で包囲網を強行突破するつもりか…)
──チ。
「第二次解析完了。モニターに回す」
そして、更に詳細な情報がモニターに表示。
(α艦隊は艦娘…人類側の艦隊か。構成艦艇は金剛型巡洋戦艦3番艦《榛名》、天龍型軽巡洋艦1番艦《天龍》、暁型駆逐艦1番艦《暁》、2番艦《響》、陽炎型駆逐艦1番艦《陽炎》の計5隻…まさか、あの時捕捉した艦隊か?もしそうなら…既に2隻沈没、か)
(β艦隊は深海棲艦の反応を確認。構成艦艇は戦艦《ル級》6隻、重雷装巡洋艦《チ級》6隻、駆逐艦《イ級》4隻の計15隻)
(数だけでも3倍差。しかもβ艦隊は約15kmを中心に包囲網を形成しているせいで、超遠距離の砲撃が可能な戦艦のみしか攻撃し合う事が出来ない。α艦隊に戦艦は一隻のみに対し、β艦隊は5隻…)
(速度差を見れば、α艦隊のみでも強行突破は可能だ。だが、それだけでは確実に…駆逐艦は全滅。榛名、天龍も甚大な被害を被る…)
(…ならば私が取る行動は、一つだけだ)
「総員、第一種戦闘配備!」
同時刻。包囲網内、
「全主砲、撃て!!」
榛名に搭載された4基の35.6cm45口径連装砲が火を拭き、砲弾を打ち出した。
それぞれの方向に打ち出された8発の砲弾は、7発が海へ、1発は1隻のル級へと着弾した。
「私のせいで、こんな事に…!!」
『お前のせいじゃねぇ!!誰がこんな事予想出来るか!!目標の艦隊が囮で、こいつらが本命だったなんて…!!』
その時、反撃とばかりに
──ドゴォォォン!!
「キャア!?」
突然走った衝撃に、艦橋内に居た
『榛名!!』
「大丈夫、です!!他の皆は!?」
『…響の艦橋に、直撃弾だ』
「なっ…!!」
天龍の方向を聞いた榛名は、顔を青ざめる。
艦橋は、艦艇の大部分の機能を収束した
艦娘は一つ、大きな弱点を抱えている。
それは、人間体が何らかの要因で死亡した瞬間、船体は
「響、聞こえる!?応答して!!」
『────』
「お願い…応答して!!」
しかし、通信にはノイズが入るばかり。この間にも、大量の砲弾による応酬が繰り広げられている。
『──榛名─』
「っ!!響、大丈夫!?」
『少───夫─は言えな───破片─腹部に刺さ───血───』
「…!!」
ノイズのせいで断片的にしか聞こえないが、「破片」、「腹部」、「血」。これだけで、響の状況を知るには十分だった。
しかし、今から助けに行ける方法は、彼女達に無かった。
(どうすれば…どうすれば、響を…!!もうこれ以上、沈ませたくないのに…!!)
『金剛型巡洋戦艦3番艦《榛名》、聞こえるか』
「!?」
突然、榛名の通信機が新たな通信を拾う。その声は少なくとも、榛名率いる臨時艦隊の編成には居ない声だ。
「はい、聞こえます!!貴女は──」
『すまないが、そちらの質問に応えている時間は無い。大まかな状況は既に把握しているが、損害はどうなっている?』
「それは…」
榛名はすぐに被害を伝えようとして、思いとどまる。
数瞬だけ考えるが、今はもう、この声に頼るしか無いと判断し。
「私は既に中破し、第三主砲が破壊されています。天龍、暁、陽炎は至近弾多数、及び直撃弾により中破。響が艦橋への直撃弾により腹部を負傷。一刻も早く手当てをしなければならない可能性があります」
「そして…21分前に吹雪型駆逐艦9番艦《磯波》、15分前に陽炎型駆逐艦2番艦《不知火》が、ル級の砲撃により轟沈しました」
『…了解した。これより本艦は、貴艦隊を援護する。少しの間持ちこたえろ』
「ち、ちょっと待って…切れてる」
その時、至近弾が
「くっ…!!第二主砲、撃て!!第一主砲、60度右旋回!!第四主砲、2度左旋回!!」
『くそっ、このままじゃなぶり殺しだ…!!救援はまだか!?』
「全艦へ通達。つい先ほど、通信がありました。少なくとも横須賀の所属ではありませんが、少しの間持ちこたえろ、と」
『それは朗報ね…っ!!』
その時。
──ズシィィィィィィィィン!!
榛名から見て左右前方に展開していた艦隊が突然、複数の巨大な水柱が襲う。
「っ…!?」
『今の何!?』
『あの水量は…魚雷!?潜水艦か!!』
巨大な水柱が晴れ、その場所にいた艦艇は全て、半分の面積を海に沈め、今もなお海の中へと引き摺り込まれていた。
「なんて威力の魚雷なの…」
そう呟いた瞬間、後方から爆発音が響き、レーダーから味方以外の全艦艇が消失した。それと同時に、新たな通信が入る。
『周囲の安全は確保した。響は大丈夫か?』
「少し待って下さい。響、聞こえますか?」
『こ─ら響、聞こえ─。応─手当は済─せた。─応は大─夫だ』
「分かりました。こちら榛名。響は応急手当を済ませ、一応は大丈夫との事です」
『そうか…』
「我が艦隊の救援、感謝します。貴女は…」
『すまないがその質問に答える事は出来ない。本艦は現在極秘任務に付いており、所属や艦名は明かせない』
「そうですか…」
『質問だが、貴艦隊のみで帰還は可能か?』
「損害はかなり大きいですが、帰還自体は可能です。現在鎮守府からの救援艦隊が此方へと向かって来ており、もうすぐ到着する筈です」
『了解した。私はこれで失礼する。幸運を』
「はい。改めて、救援ありがとうございます」
「取り舵一杯。帰還するぞ」
榛名との通信を終え、帰還への進路を取るイオナ。
「おつかれさまー」
「この程度なら問題無い。それより…」
「しんかいせいかん、ですねー?」
「ああ。人類の制圧海域に近い場所で、あの規模の艦隊…明らかに異常だ。調査が必要だな」
という訳で、磯波と不知火は深海棲艦によって轟沈してしまいました。
前書きの件はこの事です。折角貰った赤評価からの下落や、大勢のお気に入り登録者の方が今回の話を閲覧してお気に入り解除するのを覚悟でやらせて頂きました。
早くも撃沈させた理由を掲載しようと思ったのですが、後書きや前書きに載せるには長すぎるので全カット。