艦隊これくしょん -Blue submarine- 作:イ401
そして再放送されているアルペジオアニメを見て気付いた事。
イ401の魚雷発射管多すぎぃ!!(確認出来た最大数は船首に12門、後部に18門、計30門)
第8話
太平洋海中。そこに、イ401はいた。
しかし、その様子は尋常ではない。
「船尾発射管1番2番に重高圧弾頭魚雷、3〜6番に通常弾頭魚雷装填!!」
「ぎょらいはっしゃおんかくにん!!かんじゅうろく、ひゃくにじゅうのっと!たなとにうむはんのうかくにん!!」
「全速保て!!船尾発射管3〜6番発射!!近接迎撃用意!!」
イ401の船尾発射管から4本の通常弾頭魚雷が発射。一定距離を垂直移動した後、プログラミングされた軌道を描き始める。
そして十数秒後、多方面からイ401へと接近する16本の魚雷群へと飛び込み、4本の魚雷を誘爆させた。
「のこりじゅうに!!」
「近接迎撃開始!!!!」
その瞬間、近接迎撃を整えていた一門の40口径14cm単装砲、25mm3連装機銃 2基6挺、合計7つの銃口からレーザーが速射し、近接迎撃を開始。しかし、撃ち始めの時に8本の魚雷を撃墜出来たが、残り6本の魚雷は、独自に細かな軌道を描き、レーザーの迎撃を掻い潜る。
「距離2100、1800…レフトキック!!」
イ401の左舷にある全ブースターユニットが起動。急速回避行動を取る。
そして、前方から接近する2本の魚雷の近接信管が電波の反射を感知。弾頭を起爆させ、イ401周辺の海水を僅かにかき乱す。
「通常弾頭…!?しまった!!」
イオナが気付いた時には、最後の4本の魚雷が散開。4方向からイ401へと迫り、距離を僅か450mへと詰めていた。
「着弾、来るぞ!!」
そして。
──ドギギギギギギギギギ!!!!
イ401の周囲を、4つの重力波が包み込み、船体を侵食し、抉り取らんとする。
「──ッ!!」
イオナは着弾と同時にクラインフィールドを展開。同時に侵食反作用計算を開始。出来得る最速の速さで4つの方程式を同時構築して行くが、計算速度が間に合わず、少しずつ船体が侵食されてゆく。
「くっ!!」
完全な反作用は間に合わないと判断し、方程式の一部分を修正。
不完全ながらも、方程式の
──シュウウウウウウウ…!!
──ッドン!!!!!
瞬間。不完全な反作用による衝撃がイ401を襲い、更に被弾部からの浸水が始まる。
「被弾部急速閉鎖!!」
「あらたにぎょらいせっきん!!かず…ろ、ろくじゅう!!」
「船尾発射管及び船首発射管1番2番、前後左右に斉射!!12秒後に自爆させ、魚雷を巻き込みつつ奴を混乱させろ!!」
被弾区域の隔壁が降り、それ以上の浸水を阻止。同時に4本の魚雷が放たれ、左右前方へと散開。
そして7秒後、自爆プログラムが実行。広範囲に爆発を起こし、新たに接近していた60本の魚雷を道連れにし、海域を大きくかき乱した。
「機関停止、無音潜行。隠れるぞ」
爆発による混乱の中、イ401は無音で潜行。海底へと消えて行く。
そして、暗闇の中へと消えた。
何故、イ401がこのような状態に陥っているのか。
それは、数日前に遡る。
地下拠点の会議室。そこに、イオナと多数の妖精達が集まっていた。
「突然の集会、すまない。今から1ヶ月に掛けた調査結果を発表する」
イオナの言葉に反応するかのように、イオナの右後方にある巨大モニターが起動し、太平洋周辺の地図が現れる。
「ここ1ヶ月、深海棲艦の反応及び出没位置を調べてみた結果、太平洋に深海棲艦の異常発生が起こっている事が判明した」
モニターに映る、太平洋全域を青色の円が包み込む。
「異常発生の影響は深海棲艦の練度だけでもなく、数にも影響が出ている。事実、遠征に出向いた艦娘達が海域にそぐわない練度と数を持った深海棲艦と遭遇、大損害を負っている」
「更に詳しく、深海棲艦の兆候を調べた結果だが…異常発生の中心部と思われる場所が判明している」
「一つは、元アメリカ合衆国領地《ミッドウェー諸島》及び《ハワイ諸島》、《第一予想海域》。そしてもう一つは、《フェニックス諸島》から《トゥアモトゥ諸島》に掛けた海域、《第二予想海域》だ」
ミッドウェー諸島とハワイ諸島、そしてフェニックス諸島からトゥアモトゥ諸島に掛けた広範囲の海域に、赤い円が囲う。
「これらの海域に、深海棲艦の異常発生に関する何かしらの原因があると思われる。第二予想海域の捜索範囲は四方約6000000㎢(約3000km×約2000km)にも及ぶ膨大な捜索範囲になる為、まず最初に第一予想海域の調査を行う事とする。捜索開始日は明日。参加メンバーはローテーションの通りとする」
「さて…ここまで説明したが、何か質問はあるか?」
一通りの説明を終えたイオナは、妖精達を見渡す。
「だいいちよそうかいいきのちょうさは、どのくらいのじかんをかけるのですかー?」
「往復を含めると…最短でも一週間だな。食料も多めに積むが、長期間の潜水活動になるのはほぼ確実だろう」
「どうちゅう、ちょうさちゅうにしんかいせいかんにそうぐうしたばあいはどうするのー?」
「道中に遭遇した場合は殲滅する。艦娘達に余計な被害を与えるからな。調査中の場合はケースバイケースだが…基本は調査を優先する」
「りょうかーい」
「…他に質問は無さそうだな。では、集会はこれで終了だ。ローテーションによりイ401に搭乗する妖精は、各自遠征の準備を怠るな」
こうして、異変の調査に向けて調査の準備を始めるイオナと妖精達。
しかし、この時の彼女達は知る由もなかった。
既に、異変は大きくなっているという事実に。
日本、横須賀鎮守府。
鎮守府の建物内にある通信会議室に、横須賀鎮守府の総指揮を担当する女性提督、《羽沢 静香》がいた。
彼女の前には幾つかのモニターがあり、下部モニターには日本本土を防衛、及び深海棲艦から海を奪還する役目をも受け持つ佐世保鎮守府、呉鎮守府、舞鶴鎮守府、大湊警備府、単冠湾泊地、幌筵泊地の提督が映っていた。
しかし何故か、トラック泊地の映像は映っていない。
その事に静香は疑問に思っていたが、上部の巨大モニターが起動し、その思考を破棄。各提督の気が引き締まる。
『集まっているな…緊急会議の応答に感謝する』
巨大モニターに映ったのは、40代の男性。何処かほんわかとした表情を浮かべているが、そこから滲み出るオーラは、提督達の誰もが持ち得ない質を持つ。
「貴方の招集に応えない者は、この場には居ませんよ。元帥」
『褒めても何も出ないぞ、静香提督。っと…早速だが本題に入らせて貰う。実は数日前、トラック泊地の連絡が途絶えた』
『…まさか、トラック泊地に何かが起こったのですか?』
『そうだ。まだ未確認情報ではあったが…艦隊を派遣し、つい先程判明した』
そして、元帥は口にする。
『──トラック泊地が深海棲艦の攻撃により、壊滅した。艦娘は全艦沈没、もしくは事実上の
『『『『『「!!!!?」』』』』』
提督達の最悪の予想を、確立させる言葉を。
『…数日前、トラック泊地から緊急連絡がこちらへと入ってきた。何かを言う前に途切れてしまったが、一瞬映った提督の様子が尋常では無く、何より緊急連絡を使って来た為、すぐに調査艦隊を派遣し、つい数時間前、トラック泊地に到着した』
『報告によると、泊地周辺は火の海。船体の装甲が其処らかしこに浮かんでいて、彼女達の一部は見るも無残な姿で発見された』
『トラック泊地に、一体何が…』
「…深海棲艦の攻撃、ですか」
『先程言ったとおり、我々大本営もそう見ている。そしてこの事態を我々は重く見ているのも事実だ。一般公開こそしていないが、陸軍と空軍、首相にもこの事態を伝え、本土防衛網の構築に関して話し合っている。そして、現在トラック泊地付近の海域はブルネイ泊地、タウイタウイ泊地、パラオ泊地、ショートランド泊地の合同艦隊が抑えている。そして君達に、一つ頼む事がある』
『何です?』
『ここ最近、深海棲艦の異常発生の件は君達の耳に入っているだろう?その調査を、君達に受け持ってもらいたい。本来は大本営がやることなのだが、現在トラック泊地の再建で手一杯で余裕が無い。かと言って放っておくと更なる被害を生み出しかねない。受けてくれるか?』
『『『『『「了解しました」』』』』』
一ヶ月の前調査は全カット。一ヶ月間も似たような事を書く気にはなれませんでした。