黒いウサギ、赤い龍帝、青い良妻狐の能力を持って異世界に行くようですよ? 作:ユーリハイト
4 児童誘拐?虎野郎には負けませんけど?
「いやー、悲しい事件だったな。」
「そうね。まさかあんなことになるなんて。」
「うん。誰にも予想できなかった。」
「って!?別に悪くないっしょ!?まさか蹴ったら星になるとか、誰も予想できないって!」
「ですがやりすぎです‼いくら襲われたとはいえ、せめて十六夜さんくらいの情けでも…」
「おいおい、黒ウサギ、確かに俺は本気じゃなかった。なんせ、相手は俺を楽しませられないようなヤツだったからな。もし、もっといい相手だったら、俺だって星にしてたぜ。」
「そういう問題ではないのですが…まぁ、いいでしょう。しかしクロノさん、その力も神仏に与えられたものなのですか?」
「いや、俺も分かんない。3つ貰ったんだけど、一個はランダムみたいなもんだったから。多分バカみたいな力を授ける、ような能力かな。」
「少なくとも、前に教えていただいた2つとは、違いますよね?」
「ああ、力を倍にしていく能力は籠手を出さないといけないし。もしかしたら、俺が知らないだけかもしれないけど。あー失敗したな。せめて、どんなのか聞いときゃ良かった。」
「まぁ、手探りで探っていくしかないんじゃないのか?」
「そうだよなー、やっぱ。取り敢えず、色々分かるまで気を付けないと。」
「心配無用です‼黒ウサギの知り合いのお店では、ギフト鑑定も行っていますので、そちらに行けば、クロノさんのギフトの詳細も分かります。ただ、本日中には無理だと思うので、明日改めて参りましょう!」
「助かるよ、黒ウサギ。頼むわ。」
全員がほのぼのと箱庭を目指して歩く
「さて、そろそろ聞いておきたいことがあるのだけれど。」
「奇遇だな、お嬢様。俺もあるぜ。」
「私も同じ気持ち。」
「実は、黒ウサギもです!」
「え?何の話?俺も乗らないとダメなヤツ?」
「いえ、聞きたいのはクロノさんになのですが…」
「「「「本当に不死だったんだ。」」」」
「いや、そう言ったじゃん。」
「ああ、百聞は一見に如かず、ってのを身をもって理解したぜ。」
「でも、痛くないの?」
「まぁ、確かに初めてだったし、本当に生き返るか疑問だったけど、結果オーライで良かったな。」
気楽に言っているが、実は結構ギリギリだった。第二の人生始まってすぐ死ぬとは思ってなかった。しかも三度も。
「その、ごめんなさい。復活したとはいえ、私達の不注意で、貴方を殺してしまって。本来だったら…」
「気にしないでくれ。俺がやりたくてやったんだし。終わりよければ全て良し、だって。」
本当に気にしていないように言う。だが、恐怖と同時に興奮も覚えていた。憧れたヒーローと同じように、自分でも誰かを守れたからだ。
「あっ!見えてきました!あそこが黒ウサギたちのコミュニティがある」
「待て、黒ウサギ。」
「はい?何ですか?十六夜さん?」
「お前、俺たちに決定的な何かを隠してるだろ。」
「!」
「最初は、慈善事業か何かだと思っていたんだがな。俺は絶賛暇の大売り出し中だったしな。でも、俺だけじゃなく他にも人がいた。帰りたいなんていうやつがいないから、全員それなりに箱庭に来る理由があったとは思う。だが、明らかにお前は必死過ぎる。しかも、俺とクロノの力を見たときの目の輝きからして、強い力を持つヤツが必要なんだと確信した。多分お前の言うコミュニティは弱小、もしくは衰退したチームで、組織の強化のために呼び出された、と推測している。どうだ?何か言うことがあるか?」
「…」
「えーと?つまり?何が言いたいの、十六夜は?」
「だからよ。隠し事している組織に何か入りたくない、何か申し開きがあるなら、コミュニティに行く前に包み隠さず教えろ。そうじゃないと、俺は抜けるぜ?」
「待ってください!…分かりました、全て…お話します。黒ウサギたちのコミュニティは三年ほど前までは、この東区画の最大級のコミュニティでした。」
「へぇ?意外だな。」
「ん?何でそんな強いコミュニティが衰退したんだ?」
「箱庭ではギフトゲームが行われている、と道中話したと思うのですが、基本的に双方の合意の上で、ゲームが行われます。しかし、例外があります。それが…魔王と呼ばれる、主催者権限を持つ方たちが始めるゲームです。黒ウサギたちは…黒ウサギたちのコミュニティは、この魔王のゲームに敗退し、コミュニティの名前と旗、そして、ギフトを持つ大人全てを失いました…。今私達のコミュニティは、ギフトゲームに参加できない子供たちが100人以上居る、という状況です。」
「それは…」
「もう、詰んでる?」
「そんなことありません!!私達は諦めないと決めているのです!だから、外界から、力のある皆さんを…」
「話しはそれだけか?」
「へ?」
「それだけか?と聞いている。」
「…ぜひ、黒ウサギたちの、コミュニティを…」
「お前はな、黒ウサギ。此れから不利な所で、叶うかどうかもわからない、そんな理想を俺たちに押し付け、無理矢理、強制労働させようって言ってんだ。しかも、そんな大事なことを秘密にして、コミュニティに入れたら、そのままなし崩し的に協力させようとしていた。そうだろ?」
「…yes…」
「なら、入れ、って言うより先に言わなけりゃいけないことがあるだろ?」
そして、ようやく、十六夜の言いたいことを理解した。そして、黒ウサギは
「皆様、騙していて大変申し訳ありませんでした!そして、私達のコミュニティを!子供たちの未来を守るためにも!どうかお力を貸してください!!!」
そう言い、黒ウサギは頭を下げる。そして、
「「「「任せろ。」」」」
全員が一つに、黒ウサギの、いや、自分たちのコミュニティを助ける決意をした。
「いやー、最初はどうなるかと思ってたけど、綺麗に纏まって良かったな。」
「皆様、本当に申し訳ありませんでした。黒ウサギはなんという不義理を…」
「気にしてない。」
「ええ、元々どんなところだって良かったもの。どうせなら、やりがいのある目標のあるところのほうが、良かったしね。」
「まぁ、此れからは騙したり、隠し事は無しだぜ。黒ウサギ?」
「Yes!心に刻みます!」
「で?天幕の下、ってのに入ってどうすんの?俺らのコミュニティに直行?」
「そうですね…本来なら、なけなしのお金をはたいて、皆様の歓迎会の予定だったのですが…」
「いや、なくていいよ。俺らはまだ、正式に黒ウサギたちのコミュニティに入った訳じゃないだろ?」
「どういうことですか!?クロノさん!?」
「名前と旗。」
「え…?」
「元のコミュニティにするのが皆の目標だろ?なら、本当のコミュニティになるまでお預けで。金だって無いんだろ?なら、コミュニティのために使ってくれ。」
「クロノさん…」
「良かったな、黒ウサギ。」
「はい!皆さんがとても優しい」
「クロノのヤツは歓迎会がいらないそうだ。」
「へ?」
「おいおい、なに勘違いしてんだ?今のはあくまでクロノの意見だろ?別に俺たちは無しって言ってないぜ?なぁ、お嬢様?」
「そうね。確かに私達まで無しとは言っていないわ。」
「うん。ごちそう楽しみ。」
「へ?あー、うん…大体分かってきたわ。もうそれでいいよ。」
「ハッ!ノリが悪いな、おい。まあ、俺たちもなしでいいぞ。」
「色々言いたいことはありますが、感謝します。皆さん。それでは参りましょうか。こちらの道だと近道になるので、速く行きましょう。」
「ん?」
「どうしたの?春日部さん?」
「しっ!何か聞こえ…」
『きゃあー!』
いきなり聞こえた悲鳴、そして
『す…ない…こう…す…しか…』
「悪い!先行く!」
そう言い先を急ぐ、そこには
「大人しくしてくれ。危害は加えない。」
「いやー!離して!パパー!ママー!」
「おい!やめろよ!」
そう言い、少女を助ける。相手は、所々に動物のパーツがある、不思議な男だった
「すまない。こうするしかないんだ!」
静かな怒り、それに少し戸惑う、だが
「理由はどうあれ、やらせるかよ!」
そして、
「ほい」
ドカン!!
十六夜の投げた石で地面がぶっ飛んだ。そして相手も飛んでいった。
「ぐはっ!なんという力だ!これだけのちからなら…」
「下手人はお縄につくのですよ!子供を誘拐しようとは、貴方は一体どこのコミュニティのものですか!」
相手はいきなり膝をつき、頭を下げてきた
「頼む!無礼を承知でお頼み申す!我らの子供たちをヤツ…ガルドから、助け出してはくれないだろうか?」
「つまり、そのガルドってのが、此処等一帯のコミュニティの子供たちを人質にして、強引なやり方でギフトゲームに勝ちまくって、コミュニティを大きくしていると…そういうことか。」
「なんて非道な!」
「ああ、俺たちは人質を助けるために…」
「おい、それでテメェの罪が許されるわけないからな。お前らのしていることは、どんな免罪符があるにしても分かりやすいくらいの外道な行いだ。お前らは、力がなくとも立ち向かうべきだった。誰かの力を借りてでもな。」
「では!」
「ああ、俺たちに任せてくれ。」
「ええ、私達が此れから暮らすコミュニティの近くに、そんな外道がいるなんて、耐え切れないもの。」
「うん。許せない。」
「かたじけない…!」
「おい、黒ウサギ。普通に裁けないんだよな?」
「Yes…この場合はどうとも…ですが!大丈夫です!皆様のお力があれば、ガルドとのギフトゲームなど、楽勝です!まず、どんなゲームにするか決めて、裁いてやりましょう!」
「おいおい、まずそのガルドってのが乗ってくるかも分かんないんだぜ?よしんば、ゲームをするにしても、相手が受ける側だから、相手に有利になるんじゃねえか?」
「え!?それは…」
「なら、どうするの?」
「何かレアな景品があれば食い付くんじゃないかな?どう思う?」
「確かにな。それが妥当な所だろ。俺らのコミュニティは弱小で、大したものはない。なら、人員をかけるしかないだろ。」
「何をいっているのですか!十六夜さん!」
「しょうがないだろ?勝ちゃいいんだよ、結局は。」
「そうだな。勝てばいいよな。」
「ええ、負けるわけないもの。勝てばいいのよ。」
「うん。絶対勝つ。」
「あーもう!分かりました!皆様をしんじますからね!絶対に勝ってくださいよ!」
「皆さん、よろしくお願いします!」
「んで?そいつはどこにいるんだ?」
「はい、何でもノーネームの連中が、新たに貴重なギフトを持つ人間を召喚するとかで、そいつらを手にいれる、ついでにウサギもな、と言い、何処かに行きました。」
「「「「…ああ、そう。」」」」
「どうかされましたか?」
「ガルドとは、どこまで黒ウサギたちをばかにすれば…」
「「「「よし、戦争だ!」」」」
取り敢えず、外道を倒すため、走り出した。
正直、無理矢理感が強いと思う。まぁ、取り敢えず、納得のいくものが作れるように頑張ります。
主人公のスペックは、設定すら出てこない前世の兄が育てまくった、サーヴァントの能力値の最高値なので、かなり高いです。星に出来るかは、疑問ですが、EXならいけると言うことで。
次は…来週の火曜日になります。読んで下さった方々、お気に入り登録して下さった方々、本当にありがとうございます。