黒いウサギ、赤い龍帝、青い良妻狐の能力を持って異世界に行くようですよ? 作:ユーリハイト
5 白夜王様の登場です!
虎夫side
(ふん、ノーネームのクソどもが。)
ピッチピチのスーツに身を包む、変な大男が、建物の影に身を潜めていた。
(ジン=ラッセル、外部の人間の力を得て、成り上がろうってたって、そうはいかねぇ。お前らのノーネームに入るヤツなんていねえよ。諦めて俺に人材を譲れ。精々有効活用させてもらうからよ。へっへっへ。)
訂正…物陰に身を潜め、十歳くらいの少年を見つめ、不気味に笑う変態がいた。その名を、ガルド=ガスパー、今地元で超不人気の虎野郎である。特技は、上役に媚びること、好きなことは、ゲスな行いである。昔はいい森の守護者だったが、今では箱庭に害を与えるだけの害獣であった。
(…っち!まだ来ないのか?ウサギのヤツがよほど間抜けなのか知らないが、この俺様をこんなとこに長時間待たせやがって。)
ガルドはジンが門の前で待っているのを見ながら、そう、ぼやく。
と、ジンは待ちくたびれたのか、天幕の中のコミュニティに帰り始めた。
(おい!ふざけるなよ!俺様をこんなとこで待たせたあげく、普通に帰るだと?許さねぇ。)
そう考え、ガルドは一度自分のコミュニティに戻る。
(へっ、楽しみにしていな。明日お前らのコミュニティの子供二、三人誘拐してやる。)
そうして、変態はジンの後を追うように帰り始めた。周りの人は、その光景を見て、ある決心をした。それは、最近幾らなんでも横暴のすぎる、そして子供をストーカーしている犯罪者を裁くために、最強の星霊様に力添えしてもらうことだった。
(クソ、無駄な日を過ごした。それもこれも、あのノーネームの仕業だ。)
罪を押し付けながら、自分のコミュニティのある道のりを行く。そして
「なんだ…これは…?」
目の前に現れたのは、
「てい」
軽く何かを投げただけで、自分のコミュニティの部下が、吹っ飛んでいる光景だった。
主人公side
数分前、
「取り敢えずどうする?コミュニティに突っ込んで、暴れまくるか?」
「お馬鹿様!そんなことをしては、黒ウサギたちが捕まります!」
「なら、ガルドだけをねらうの?」
「そうですね、本人と交渉するのが一番でしょう。そのためにガルドのコミュニティに向かい、ギフトゲームを申し込みましょう。」
「つまり、カチコミってヤツだな。分かった。先陣は俺がきる。」
「って!一人で突っ込んでどうするのですか!カチコミではなく、訪問という体裁を守って下さい。」
「でも、素直に入れてくれるものなのか?だって、あの人は無理矢理働かせられてたけど、ガルドに賛成しているヤツだって居るんだろ?なら、そんなうまくガルドを待っていられないだろうし。」
「大丈夫だクロノ。そこら辺は俺に考えがある。」
「たのもーっ!」
門を蹴りながらそう言った
「穏便に行くんじゃなかったの!?」
「さすが、十六夜君ね。私達の予想をここまで裏切るなんて。」
「非常識。」
「何者だ?貴様ら!ここは、ガルド様の治めるコミュニティ」
「うるさい」
十六夜の投げた石が、あり得ないほどの速さで、地を抉る。
「なんだ!?敵襲か!?直ちに増援を…」
「てい」
次々に爆撃していく
「って!なに考えていらっしゃるのですか!このお馬鹿様は!」
激しくツッコム黒ウサギ
「なに、ガルドに付いているヤツらだけ誘いだそうってな!」
「ですが、人質を取られている人は、助けるために…」
「俺たちは!人質に取られている子供たちを助けに来た!脅されて従っているヤツら!お前らに救いたいという思いがあるなら!今ここに武器を持って立ち上がれ!」
そう声を上げて近づいてくるガルドの部下をぶっ飛ばす。
「おぉ…!あの者に続け!我らの手で、救いだすのだ!」
「おう!」
「任せろ!」
そう言って、かなりの人数が救うために動き出す。
虎夫(ショタ)side
「どうなっていやがる!?おい、お前!なんだこれは?」
「ガルド様!ノーネームが人質を解放しろと攻めて参りました!」
「なんだと?」
「お?あんたがガルドってヤツ?」
「なんだ!きさ…ま…」
「ノーネーム所属、クロノ・スカーレットだ。この度は、えーと、あんたにギフトゲームを申し込みに来た。俺らが勝ったら、あんたの罪を裁き、俺らが負けたら、お前の傘下に入る…って、話聞いてる?おーい」
「…俺が勝てばお前を貰えるんだな?」
「ん?俺だけじゃなくて、他の皆もだけど?」
「分かった。」
「え!?いいの?十六夜はもう少しごねるって言ってたけど…」
「俺が勝ったら、お前は俺の番いにする。」
「ん?は、え、ん?つが…い、って!嫁にするってこと!?」
「勝負は明日、内容は平等な物なら何でもいい。しかるべき対応を期待する。精神集中するために、今日はもう帰っていただきたい。」
「…あの、俺、男なんだけど?」
「…愛に性別は関係ない。俺はお前が欲しい。むしろ好都合だ。」
「…わお。どないせいちゅうねん、取り敢えず、勝てばいいのか?」
困惑、しかし、かなり有利な条件で、ゲームを申し込むことが出来た。代わりに大きなものを犠牲にして。
「俺に対してじゃなきゃ、結構かっこいいこと言ってったけど、何なんだろ?先ずは相談かな。確か、通りの六本傷の旗のお店だっけ?」
「なるほど。ギフトゲームは此方の自由で、平等なゲームなら何でもいいと。凄い好条件ですね、クロノさん!まさかそんな才能があるとは!」
「おかしいな。もう少しごねて、条件は厳しくなると思っていたんだが。何か代わりに要求されなかったのか?」
「へ?それ聞いちゃう?…結婚申し込まれた。」
「「「「はい!?」」」」
全員に驚かれた。ですよね
「ちょっと!どういうことよ!ガルドは男でしょ!幾ら見た目が美少女だからって、クロノ君に結婚を申し込むなんて!」
「うん…ドン引き…」
「ヤハハ…マジか…流石にそれはよめねぇな。てか、了承したのか?」
「するわけないだろ!男っていっても、愛さえあれば関係ないって。」
「黒ウサギも驚きですが…勝てばよいのですよ!勝てば!皆さんが協力すれば、余裕です!ギフトゲームも此方で決められますし!」
「乗り気しねぇが、流石に参加せざるを得ないしな。結婚は面白いが、相手が面白くねぇ。明日は絶対勝つぞ。」
帰り道、と言うか初めて行く道の途中、
「ギフトゲームが明日ということで、今日中にギフト鑑定に参りましょう。」
「ギフト鑑定?」
「Yes!ギフト鑑定とは、自分の持つギフトの根源や能力、名前などを知ることができるのです。」
「へー、てことは俺の能力、ギフトも分かるのか。楽しみだな。」
「確かに俺の足元くらいの腕力の出所は気になるぜ。」
「私は龍と話してみたい!」
「悪い、それはちょっと待ってて。」
未だに赤龍帝の籠手を使用していないため、覚醒が済んでおらず、ドライグの声すら聴こえていない状態なので、耀の頼みには答えられそうになかった。
「私は嫌だわ。他人に評価されるなんて。」
「確かにな。それは俺も嫌だぜ。ここは俺らを代表して、クロノだけでいいよな。」
「何をばかなこと言ってるんですか!全員です!あっ、そのコミュニティが見えました!ここが箱庭の東西南北、上層下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティ、サウザンドアイズです!」
そこはそこまで大きくない、至って普通と言える店だった。
「おい、営業時間とっくに終わってるぞ。」
「えっ?はっ!」
「どうするの、黒ウサギ?私達をここまで歩かせておいて、休みだから引き返すって?」
ダラダラと冷や汗を流しながら、黒ウサギは恐る恐る言う
「…いやー、皆様ここは穏便に話し合いましょう…黒ウサギも悪気があったわけでは…」
ウサミミを小さくし、ゆっくり話す
「後でお仕置きだね。」
「そうだなー、流石にこれは…」
「…はい、黒ウサギのミスですので…今回は甘んじてお受けします…」
しょんぼりしてウサミミも元気がない様子
「では、申し訳ありませんが…我々のコミュニティに帰りましょうか。」
そう言って踵をかえす、次の瞬間に
「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィ!」
閉まっていた店内から、着物風の服を着た真っ白い髪の少女からの、情熱的なフライングボディーアタックを受け、黒ウサギ道の反対側の水路に、顔から突っ込んだ
「…何?この状況?」
主人公的には、全く意味のわからない、そんな白夜王との出会いだった。
すみません!遅くなりました。と言うのも、一度書いてから気に食わなくて、もう一度やり直しをしていたからです。と言っても、話が進んでいないし、特に面白くもないと、そう思っています。まだ頑張りますが、正直、結構大変なので、少し時間をかけて作っていきたいと思います。ストックを作りたいので次は何時かは分かりません。学生なのでこれから忙しくなります。なので、取り敢えず来週中、具体的には土日のどちらかに投稿したいです。希望なので、あくまで希望なので、出来ない可能性と半々ですが、頑張ります!