黒いウサギ、赤い龍帝、青い良妻狐の能力を持って異世界に行くようですよ? 作:ユーリハイト
6 ギフトゲーム、それは…あれ?何か多くないです?
「前回、ギフト鑑定に訪れた主人公一行、しかし、営業時間が終わっており、黒ウサギはお仕置きのピンチ!だが、そこに現れた白い幼女、彼女の登場により黒ウサギはお仕置きを免れることができるのか?水路に顔面から落ちた黒ウサギの未来は果たして?」
「…何言ってんの、十六夜?」
「ヤハハ、簡潔な説明だぜ、クロノ。店に入れたのはいいが、黒ウサギにお仕置きが残っていることを分からせてやってんだよ。」
「入れたから結果オーライ!…にはなりませんよね…わかっています。これも全て白夜叉様のお陰で、黒ウサギはなにもしてませんし。水路に突っ込みましたが。」
「悪かったの、黒ウサギ。じゃが、来る予感がしているのに、営業時間内に来ず、あまつさえ回れ右して帰ろうとするのが悪い。」
あの後、黒ウサギに突っ込んで来た白夜叉の好意により、彼女の私室に入れてもらえた。普通なら問題なのだが、営業時間外で、他に店員がいなかったのと、黒ウサギのコネのおかげでなんとかなった。
「もう一度自己紹介しておこうかの!私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えている“サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ。」
「ハイハイ、お世話になっております本当に。」
水路に突っ込ませられるというお世話?になったので投げやりな言葉で返す黒ウサギ
「えーと、確か外門って少ない数の方が強いんだろ?白夜叉さんって、もしかしてすごい人?」
クロノは、会ったときからビシビシ感じていた、白夜叉の凄みから、かなりできる人だと確信して言葉を発した
「ふむ、少女よ名を何と言う?」
質問で返された
「クロノ・スカーレットですけど…男なので少年です。」
「なに!?それは真か!」
「ええ、白夜叉様。クロノさんは、多分きっと恐らく男性なので、白夜叉様の好きには出来ませんよ。きっと」
「これは…行けるやも知れん。新たな扉が…」
「開かなくていいです!このおバカ様!」
閑話休題
「それよか、あんたはかなり上のヤツなんだろ?」
「いかにも、私は東側の階級支配者だからの。三桁以下では敵はおらん。」
その言葉を聞いた瞬間、三人は立ち上がった。
「へぇ、つまりお前を倒せば、俺らは東側最強のコミュニティになれるってことか。」
「ほう?この私に喧嘩を売ると?」
「ええ、貴女を倒せたら私たちのコミュニティの復権も速くなるしね。」
「うん。」
目を爛々と輝かせて白夜叉に喧嘩を売る三人
「な、何をおっしゃっているのですか!白夜叉様には絶対に勝てません!元魔王だった方で、特別なギフトを幾つも所持している、箱庭でもトップクラスの実力者ですよ!?クロノさんも止めてください!」
(…ヤバい。てか、おかしいだろ。何であの凄さが分かんないんだ?どう考えても、勝てるはずない。魔王ってこんなにも…こんなにも強大な存在なのか?)
目の前の小さな少女とも言える体の持ち主は、まるで世界その物位に大きく感じる存在だった。
「そちらのおんしは?」
「…遠慮しとく。白夜叉さんには、かないっこなさそうだし。てか、普通に死ぬわ。」
その言葉に十六夜が馬鹿にしたかのような声色で
「おいおい、逃げるのかよ、クロノ。お前不死者なんだから、死んでも問題ないだろ?」
「いや、生き返るのにも制限あるし。それに…多分お前らも分かると思うよ、もうすぐ。桁が違うってヤツ。」
「分かっているのもいるが、さて、一つ問いたい。おんしらの望むのは、私の試練に挑むということか?それとも…」
懐からなにやらカードらしきものを取り出して、再び
「対等な立場での決闘か?」
世界が変わった
変わった、一つの部屋から、大きな世界に。
見渡す限り人工的に手の加えられていない自然、
山々に囲まれ、前方には湖も見える。
空には月があった。
「っ!?」
「これは…!?」
「凄い…!」
「やっぱ、桁がちがうよな…」
「では、もう一度問うぞ。おんしらの望むのは挑戦か?それとも決闘か?」
「……………っ」
誰もが、自信家の十六夜でさえ即答が出来なかった。
白夜叉のギフトの詳細は分からない。しかし、現時点では明らかに勝てる道理は無かった。
「参った。やられたよ。降参だ、白夜叉」
「ふむ?それでは決闘でなく、試練を受けるということか?」
「ああ。これだけのゲーム盤を用意出来るんだからな。アンタには資格がある。
ーいいぜ。今回は黙って試されてやるよ、魔王様」
「そんな言い方ないだろ…。最初から大人しくしてれば良かったのに…。」
「…チッ!クロノの癖に生意気だ」
「…そうね。自分だけ全部お見通しだとでも言いたいのかしら?不快だわ。」
「…女男…」
「おい!お前ら厳しすぎじゃね!?後、耀それは言ったらダメだろ!」
結局、問題児たちはいつも通りになった。
「…しくしく、黒ウサギも仲間に入れてください…」
会話に入るタイミングを逃した黒ウサギはウサミミをへんにょりと折り曲げて、体操座りしていた。
「それでは、おんしらの試練を…」
その時、聞き覚えのない甲高い叫び声が聞こえた。獣とも、野鳥とも思える声に、耀が高速で反応した。
「今の鳴き声は何?初めて聞いた。」
「おお、ちょうど良いところに来たな。あいつにおんしらら三人を頼もうかの。」
「…ん?」
…三人とな?
この時、光速で会話に飛び込んできた者がいた。
「どういうことですか白夜叉様あの声はグリフォンのこえで確かに皆さんの力を図るにはちょうど良いと思いますしかしなぜお三方なのですかだれが欠けるのですかなぜ一緒でないのですか!?」
一息で言い切った。アホがいた。その名も、箱庭の貴族(あんぽんたん)の黒ウサギであった。
「…それでは始めようか。クロノとやらは別に受けさせてやろう。」
華麗にスルーした。流石に相手が長い付き合いの黒ウサギだとしても、最強の元魔王である白夜叉に出来たのは関わらないことだった。それは問題児たちにも言えることだった。
「…えっと、何で俺だけ?正直、乗り気でないのですが?」
「とりあえず、先にグリフォンの試練を始めようか。」
結果だけ示すならば、代表として耀が、グリフォンの背に乗り、落ちないで山を一周してきて、グリフォンに認められ、彼の力を得た、ということだった…手抜きではない。ないったらない。
「春日部の力は分かったが、クロノだけ別で、俺に試練がないのは耐えられない。なんかしろ。」
オールウェイズ暴君だった。
「確かに、春日部さんだけに働かせて、自分だけ何もないのは耐えられないわね。」
「なら、俺の代わりに…」
「「嫌だ。」」
ということで、試練の追加が急遽執り行われることになった。
「…何で俺の意見は反映されないんだろ?」
「しくしくしくしくしくしく…」
とても不憫な二人であった
「こんな感じかの。」
白夜叉の拍手と共に、空中に現れた羊皮紙が各々の手元に降り立つ。、
ギフトゲーム名 “白蛇の百打” “精霊の傀儡” “死者の使者”
プレイヤー一覧 逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
クロノ・スカーレット
クリア条件 十六夜 水神、蛇神に百の打撃を打ち込む
飛鳥 木の精霊、ドライアド(下級)の調教
クロノ 死者の理解
クリア方法 白夜王の想定する基準を越え、その力を認めさせる。
敗北条件 降参か、条件未達成の場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
“サウザンドアイズ”印
「どうだ?なかなか歯ごたえのあるゲームを用意したつもりだが?」
どや顔な白夜叉。しかし
(死者の理解?)
謎な単語で、勝利条件が分からなかった。
「おいおい、この程度でいいのか?」
「ほう?仮にも私が直々に神格を与えた存在だぞ?人間には、少々荷が重いだろう。」
「ハッ!言ってろ。で、どこにいるんだ?」
「そこの湖に繋げるから待っておれ。次に…」
白夜叉の拍手。そして、
「…んー?んーんー!」
小さな精霊、ドライアドの幼体が現れた。
「…可愛い」
「そうね。あなた、名前は?」
「んー?」
「悪いが、そやつは生まれたての子供での。おんしの結果次第で、親になってやってはくれんか?」
「…ええ。分かったわ。」
「まあ、一筋縄ではいかんが、頑張るといい。最後に…おんしは眠ってもらうぞ?」
瞬きした瞬間、真横に白夜叉がいた。そして、
「…え?…ゴフッ!」
手にあった扇子が、いつの間にか巨大なハンマーに代わりにそれで頭を潰された。
「もし、おんしの恩恵が身の丈に合わぬものであるならば、その時は…」
その時は…
「悪いが、諦めてもらうぞ?」
試練が、始まった。
はい、色々言いたいことはあるはずでしょう。しかし、気にしない方向性でいきましょう。とりあえず、原作通り水樹を手に入れるフラグを立てたので、オーケーということで。その他のオリジナル要素は…目をつぶって下さい。お願いします。テストが終わるまで、書けるか分かんないので、とりあえず、八月の一週目を目標に頑張ります!この作品を読んでくださったひとに感謝を。本当にありがとうございます。