禁書の世界でスキルコントローラー   作:佐藤家の二人目

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今回からは中学生編です。

ゆっくり読んでいってください。


てーとくんと出会いました

どうもどうももレンだよ。

今俺は厨二まっさかりだよ。

字が違うって?

中二で厨二なんだよ!

いいだろこんな時期があったって。

一回あったから十分だと?

精神的には二回目でも身体的には1回目だからセーフなんだよ!

それにせっかく超能力がある世界なんだからいろいろやりたくなるってものでしょ。

だから俺は中二で厨二なんだよ!

何かおかしいか?

どうでもいいか。

でもいわゆる厨二ってやつは実物があったら厨二ではないとかも思ったりするのだがどうなのだろう?

 

 

 

今日は新クラス発表らしい。

今いる学校は長点上機学園だ。

一方通行がここに入学すると聞いたから一緒になるつもりで入ったんだ。

幼馴染はいると嬉しいものなんだよ!

この学校では能力が強いものがいいという能力至上主義の学校だ。

レベル3の俺がどうやって入ったかって?

レベル4まで上がったことにしたんだよ。

この程度あれば入れるはずだからな。

一方通行はレベル5なんだけど・・・

こっちのほうが弱いってことはない。

なぜなら俺には完成(ジ・エンド)があるからな!

このおかげで一方通行程度には負けないさ!

しかしこの能力のことがナノマシンにばれると厄介なことになりかねない。

だから使うことは無いように祈ってる。

そういえば一方通行だが、10歳ごろだったか急に傍若無人になったんだ。

ただし、俺には頭が上がらないがな!

餌付けの効果が思いのほかうまくいったんだ。

一方通行とは幼馴染で唯一の理解者だと思う。

この学校に来てからは減ったが小学校のときは机の中が手紙でいっぱいになるなんてざらだったよ。

そんなに恨まれたかな?

全部水に捨てたけど。

内容?

恨み言が書かれているようなものを見るわけがないじゃないか。

Mなんかじゃないよ。

ラブレターの可能性を考えないのかって?

一個だけ読んでみたけど恨んでいますといった感じの手紙だったし。

それからは読まないようにしてる。

ああいうのは読むとつらくなるんだよね。

内容を教えて欲しいって?

覚えてる限りで書くよ。

『レン様、私はあなたのせいで勉強にも手がつかず能力も満足に使えないようになりました。あなたがいなければ私はこのようなものを書く必要もなかったでしょう。あなたの姿を見るたびに動悸が激しくなります。この思いが届かない可能性が高いでしょう。それでも送らずにいられなかった。そうでもしないと犯罪を犯してしまうかもしれません。ですから送らせてもらいました。この思いに答えて付き合ってくれるのであれば手紙を○○に預けてください。そうすればわたしに届くでしょう。どうにかなりそうなので終わらせてもらいます。返事があることを祈っております。△△より』

この人は同じクラスにいる人の兄だったかだと思う。

ストレス発散のために決闘をしてくれと言っていたから果たし状を送ったよ。

でも約束の場所には来なかった。

なにがあったんだろう?

だから決闘に付き合ったり恨み言を聞かされるのめんどくさいから全部読まないことにしたんだ。

私なんて美少女じゃないからね。

ラブレターなんてもらえるわけがないじゃないか。

クラスはどうなったかな。

一方通行とは別のクラスになったか。

でも一方通行ってどのクラスにいるんだろうか。

このごろは飯をたかりに来るだけで家も教えてくれないし。

そっけなくなったし。

本当に何があったんだろうね。

当麻は一方通行とはほとんどしゃべってないしもう忘れたんじゃないだろうか。

二人とも知らない人同士みたいな感じになってたし。

そういうことはおいといてこのクラスにはどんな人がいるのかな。

 

 

 

「それでは自己紹介をしてもらいます」

 

先生の指示でそれぞれが自己紹介を始める。

面白い人いないかな・・・

 

「学園都市第2位レベル5だ」

 

ざわざわと教室が騒がしくなる。

レベル5の第2位だって?

確か垣根帝督って言う名前だったはず。

一方通行より下だけどそれでも十分怪物だね。

だったらその能力見せてもらおうじゃないか!

 

「これで自己紹介は終わりです、みなさんいい生活を送れるように仲良くしてくださいね」

 

これから放課後。

当然あいつと勝負してみたい。

と思ったけど大量の人に囲まれていて話しかけづらい状態なんだよね・・・

後でいいかな・・・

向こうから話しかけてくるようなことはないだろうし。

 

~てーとくん(垣根帝督)side~

あのレンとか言うやつ一方通行と一緒にいることが多いという噂の女じゃないか?

あいつを使えば一方通行を潰しメインプランになれるかもしれない。

俺の容姿なら誘いを断られるようなことはないだろう。

しかし、一方通行の彼女という可能性がある。

第2位と言ってしまったからには拒否されかねない。

とりあえず話しかけないと始まらないか。

回りのやつらを無視して話しかけるか。

 

「おい、そこの女」

 

~side end~

 

「おい、そこの女」

 

どうやって話しかけようか・・・

明日になればちょっとはましになるはず。

 

「おい、レンとか言うやつ」

 

でも他の生徒から決闘を持ちかけられてるかもしれない。

そんな中に入っていけるような性格じゃないし・・・

 

帝督がレンの肩をたたく

 

「いい加減に気づけ!」

 

「へ?」

 

「確かお前レンとかいったな」

 

「うん、そうだけど何?」

 

「一方通行とよく一緒にいるらしいな」

 

「幼馴染だから当たり前だよ」

 

「ほう、あいつの幼馴染か、あいつにもそんな人間がいたんだな」

 

「どういうこと?」

 

「あいつは誰ともつるまないからそういう人間がいるなんて考えなかったな」

 

「一方通行は誰とも仲良くできなかったんだ・・・」

 

「だったらお前を捕まえてあいつの前に連れて行けばちょっとはやりやすくなるんだろうな」

 

「私を捕まえるの?」

 

「抵抗するならすればいい、捕まえたあとどうするかは分からんぞ?」

 

「捕まえられるものなら捕まえてみなさい!」

 

「俺の前で常識は通用しないんだぞ?」

 

「厨二乙だね」

 

「てめぇ!」

 

「ナルシ乙のほうがよかった?あははー」

 

「ぶっ潰す!」

 

なんかしらないけど喧嘩っぽくなったからよしとしよう。

終わりよければすべてよし、だね。

なんか怒りやすい性格なのかな?

 

「私に攻撃を仕掛けると一方通行が黙ってないかもしれないよ?」

 

「それなら好都合、こっちから仕掛けるのはいろいろ面倒だからな」

 

あいつの攻撃をよけながら会話してるよ。

能力名は未元物質(ダークマター)だったはず。

存在しない素粒子を生み出すことで法則などを捻じ曲げたりもできるらしい。

そんな能力があるならぜひとも使いたいものだと思っていたね。

さっさと完成させないと。

 

「ちょこまかちょこまかとうっとおしいんだよ!」

 

うわっ、羽生えてきたよ。

まるで天使だね。

だって白い羽が生えてきたんだよ?

多分あれは未元物質の塊だと思う。

本気になったってことかな?

そろそろじっくり見ないと完成させられないよー

 

「おらぁ!」

 

「きゃっ」

 

あ、足が動かなくなっちゃった・・・

何をされたの?

 

「これで逃げられないだろう」

 

「な、何をしたの?」

 

「俺の未元物質で抵抗が強いものを生成し、足につけただけだ」

 

「この程度で私がとまると思ってるの?」

 

「どういうことだ?」

 

「こういうこと」

 

バキッ

 

「時間稼がせてくれてありがとう」

 

「どういうことだ?」

 

本当にありがたい。

このままじゃなすすべもなく捕まっただろうね。

でもじっくり見ることができたおかげで完成させることができた。

でもこれ応用すると一方通行を通り過ぎてくるかもしれない。

ベクトル操作にこの未元物質を考えるものとしておこう。

ああ、怖かった。

これで足のものも取れるから逃げられるね。

 

~てーとくんside~

 

あいつどうやって抜けたんだ?

俺の未元物質から逃げられるなんて。

暗部のやつらですら抜け出せないって言うのに。

待てよ、だからこそあいつが一方通行のそばにいるってことか。

どんなことができるかわからないが敵対しないほうが安全だな。

もしかするとこちらの手伝いのようなことができるかもしれん。

ただ、あいつは危険な存在かもしれない。

 

~side end~

 

 

 

 

次の日学校へ行ったら昨日はすまなかったと帝督が謝ってきたので許すことにした。

ついでに呼び方も考えたんだ。

最終的に「てーとくん」って呼ぶことになったよ。

餌付けできるかな?




てーとくんと仲良く?できましたね。

ここまでの空白期間での出来事は余裕があったときに閑話として入れようと思います。

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