リリカルってなんだっけ   作:assault

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年内に更新したいとか言いつつお待たせしてしまって申し訳ございません。
相変わらず薄い内容ですが、読んでいただければ幸いです。


第7話

久しぶりの高町家。

朝はバタバタしていたが、こうやって落ち着くと、帰ってきたんだという気になってくる。

正確には俺の家は高町家の隣なのだが、空けがちの我が家よりも、こっちの方が落ち着く。

適度な人の気配というものは、静寂よりも心地いいのだ。

 

「はぁ~……」

 

恭也さんと美由希さんと交代で風呂に入り、リビングのソファに座っていると、今までの疲れがどっと押し寄せてきた。

 

「悠くん、ここで寝ちゃうと風邪ひくよー?」

 

「んー」

 

大丈夫、少し寝るだけだから……。

 

 

 

 

「……くん、ゆうくん」

 

「ん~?」

 

誰かに肩を揺さぶられて俺の意識は浮上した。

体が恐ろしくだるい。

 

「あと5分……」

 

「なに漫画みたいな寝言言ってるの! 悠くん、ほら起きるー!」

 

なんだか揺れが強くなってきたが、眠い……。

 

「悠はそんなんじゃ起きないよ。 なのちゃん、ちょっと待ってて」

 

何か聞こえるが、おかげで揺れが収まった。

というわけで、おやすみなさ……っ!

 

反射的に飛び起きた。

そして目の前を過ぎる腕を取って、捻り、相手を地面へと叩き付ける。

 

「いででででっ 悠! 離せ!」

 

そんな声が聞こえると同時にようやく意識が戻ってきた。

俺の下には安眠を妨害した狼藉者。

そして周りを見回して現状を確認する。

 

現在位置は高町家のリビング。

よくは思い出せないが、どうやらここで寝ていたようだ。

そして横にはあわあわしてるなのはと、笑いをこらえているらしいレンさん。

下には俺に組み伏せられている晶さん。

完全に極まっているらしく、動けないらしい。

我ながらいい仕事をしている。

 

「はーなーせー!」

 

「あ」

 

そう言われてようやく晶さんを解放する。

 

とりあえず、なのはに現状を説明してもらう。

 

「えっと……お夕飯ができたから、悠くんを起こしに来たんだけどなかなか起きなくて、そしたら晶ちゃんが『だったら俺が起こす』って、パンチをしたら悠くんが飛び起きて、晶ちゃんを組み伏せた?」

 

「そうか、ありがとう」

 

うん、晶さんが悪い。

そう結論付けてから身体を伸ばすと、不自然な体勢で寝ていたからか、それとも修練の疲れか、身体のあちこちが痛かった。

 

「悠坊にやられるとは、晶まだまだやな~」

 

とうとう堪えきれなくなったのか、レンさんが声を上げて笑った。

 

間伸びした関西弁で話すのは鳳蓮飛(ふぉうれんふぇい)さん。 通称『レン』さん。

家の武術である中国拳法の使い手で、天才と呼ぶに相応しい程。

とある事情で長時間の運動は禁止されているが、それを感じさせないほど、強い。

 

「今のは油断してただけだ!」

 

腕を擦りながら答えるのが城島晶さん。

明心館という空手の使い手で、スポーツも男子顔負けに得意。

『俺』という一人称を使っているが、正真正銘の女性で、本人曰く『なんで男子に生まれてこなかったのか』と不思議がっており、男子に間違われても気にしない。

ちなみにレンさんの一つ年上。

 

二人は高町家の料理番をしていて、その腕前はかなりのものだ。

晶さんはその性格とは似つかわず、繊細な和食が得意で、レンさんは豪快な中国料理が得意だ。

見事に性格と正反対の料理性である。

 

恭也さんたちも起こしに行くという二人は、言い合いながらリビングを後にする。

残された俺たちは、とりあえず食卓に着くことにした。

 

「おっ、悠起きたか」

「おはよう、悠」

 

「おはようございます、士郎さん、桃子さん。 すみません、ソファ占領しちゃってて……」

 

「ははは、構わないよ。 それより体の調子はどうだい?」

 

「節々が少し痛いですけど、許容範囲ですね」

 

「ふむ」

 

俺の答えに、士郎さんは少し考える素振りを見せた。

 

(「恭也もまだまだ甘いな」)

 

な、なにやら物騒な呟きが聞こえたが気にしないことにしよう……。

 

その後も少し会話をしていると料理番二人が戻ってきた。

その後ろにはフィアッセさんの姿も見えるが、三人だけのようだ。

 

「レン、晶。 恭也たちは?」

 

桃子さんの問いかけに二人は揃って首を振る。

 

「二人とも熟睡だったんでそのままに」

 

「ほぅ……」

 

その場にいた武芸者全員が凍り付いた。

声の主は士郎さん。 顔は笑っていたのだが、明らかに雰囲気が変わっていた。

恭也さん、美由希さん、ご愁傷さまです……。




言い訳という名のあとがき。

当たり前のことが当たり前にできなくなったり、情熱を注いでいたものに熱を持てなくなったり。
そんな病にかかってしました。
一度画面に向かえば楽に書けた分量も、今ではかなり辛くなっていたり。
だけど一度始めたものを途中で投げ出すのは嫌なもので、一日少しずつでも進めていこうと書いてこのざま。
内容も薄く分量も少なく、書いては消しての繰り返し。
自分は何を書きたかったのか、どういう展開にしたかったのか、何を思って書き始めたのか。
すべて見失ってしまいましたが、亀でも進む。
たとえ時間がかかろうとも、書き続けたいと思います。
いつかかつての楽しさを取り戻せると信じて。
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