自分は立っていた。
しかも今の自分には到底必要のない場所に。
「寺子屋ですか…」
そう寺子屋。まだ子供もいて休み時間らしく外で遊んでいる子もいた。
なぜか落ち着かない
「さっき言ったでしょう?慧音さんのとこに行くと」
確かに慧音さんの所ですとは言われた。しかもドヤ顔で
「…慧音さんって寺子屋で先生やってるんですか?」
「えぇ、しかも相当頭の切れる先生ですよ〜」
しかし、そんな頭のいい先生でも自分の名前がわかるとは思えなかった
「とりあえず、行きましょう」
彼女は、スタスタと寺子屋の中へ入っていった。
とにかく、考えていても仕方ない。
僕は彼女に続いた。
寺子屋の中は子供達がそれぞれの事をやっていた。遊ぶ子や勉強する子など。
「慧音さんってどんな方なんですか?…」
恐る恐る聞いてみた。
「面倒見がいいんですよ、あと性格というか外見というか色んなものが変わります」
「…?」
わけがわからなかった。歩きながらその意味を考えてみたが、よくわからない。
そんなことをしているうちにある教室の前に来ていた。
「ここです」
彼女はゆっくりと扉を開いた。
中には数人の生徒と一人の女性が立っていた。
「お久しぶりです、慧音さん」
彼女は丁寧に挨拶した。
「あら、ご無沙汰ですね」
慧音と言われる女性は、お辞儀までして挨拶した。
頭に青い帽子と赤いリボンを付けていた。髪は青のメッシュの入った銀髪だ。
素直に綺麗な人だと思った。
「あら?そちらの方は?」
彼女は僕を見つめ質問を投げかけてくる。
「それを知る為にここに来たんです」
彼女は首をかしげる。
「どういうこと?」
予想通りの反応だった。そりゃわけがわからないだろう。誰なのか知る為に来たなどと言われたら。
「慧音さんの能力で彼の過去を調べて欲しいのですよ」
聞きなれないワードがあった。
『能力』
「あぁ、なるほどね」
彼女は、納得したようだった。
ここでは能力は普通なのだろうか。
「でも名前がわからないんじゃ、時間がかかるわよ?」
「そうですか…」
黙って聞いていて、どうやら彼女でもわからないらしい。
「…じゃあどうすればいいですか?」
その瞬間だった。
普通ではありえないような爆音が聞こえた。
「なんの音⁉︎」
文も、戸惑っているようだ
「あっちから聞こえました!」
爆音が聞こえた方を指差す。
「行きましょう!」
僕は強く頷き、二人より早く走り出す。
二人も、遅れて走って来ている。
走ってそんなに時間はかからなかった。
逃げ惑う人々を避け前に進む。
「なんだ…あれ……」
謎の穴、というよりクレーターのようなものができていた。
「こんなものありましたか」
二人も追いついたらしい
「いえこんなもの朝は無かったわ」
どうやら爆音の根源はアレのようらしい。
シュッ
何か飛んでくるような音がした。
後ろを見ると後ろにあった木に何か刺さっていた。
「牙?」
長さが結構あり、見た感じ重さもそこそこある。それを見てなんとなく牙のようなイメージが出た。
「お二人とも、あれ…」
文の声は若干震えていた。
「なんだあれ…」
そこには何かがいた。
大きさがあり熊や犬などではない。
銀色の龍らしきものがそこにいた。
「じゃあ、あの牙はあいつの…?」
「ウヴォォォォォォ‼︎」
龍は吠え、僕たちを見据えていた。
まるでその目は獲物を見つけた蛇のようだった。
こんにちは!hotokeです!皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は、異変の始まりということでそれっぽくしてみたのですがどうだったでしょうか?これから自分でも色々書き方を変えてみたりして皆様に面白いと思われるような物を作っていきたいと思います!みなさまからのアドバイスなど受け付けております!