「なんだその格好……かっこつけるならもっとマシな格好しやがれこの野郎」
数秒の間が生まれた。
文達だけではない。甲冑を着た者まで唖然とし、なにこいつみたいな感じになっていた。
「いや……突っ込むとこそこじゃないでしょ…」
沈黙に耐えかねた慧音が伊月にツッコミを入れた。その瞬間、甲冑を着たモノは予備動作なしで伊月の真後ろまで移動した。
「……ッ⁉︎」
移動した甲冑のモノは腕を振りかざした。伊月は極彩霧を出現させ、防御の構えを取った。腕と刀がぶつかり合い火花をつらした。腕は切断されることはなく、二人は反動を使って勢いよく離れた。
「てめぇ……なんのつもりだ!」
伊月はそう聞くと甲冑を着たモノは
少し考える素振りをした後喋り出した。
「言ったであろう?進化のためと」
甲冑を着たモノは腕を組み語り始めた。伊月も刀を消し、話を聞く体制に入った。だがいつでも攻撃できるよう身構えてるように見えた。
「え、えーっと、それで進化のためってどういうことです?」
文は恐る恐るたずねた。
手には、メモ帳とペンを持っていた。それはかなり使い古されているためか多少ボロボロになりかけていた。
文の質問を甲冑を着たモノは待ってましたと言わんばかりに話し出した。
「我々は進化のために他の動物、虫、魚…様々な生き物を喰らい、観察し、吸収する。我々は吸収することで進化する。新たな生き物に。それが我々ー龍凱だ。」
龍凱……。慧音はそれを聞いて今までの出来事を思い出した。
『様々な生き物を喰らい』
『喰らい』
喰らい
喰らう
慧音はその考えに至った瞬間に凍りついた。
まさか……
「あ、あなた……まさか……」
震えていた。自分でもわかるくらいに震えていた。
「まさか……幻想郷のみんなは……」
それを聞いて、甲冑を着たモノー龍凱の目はギラつき笑った。
「クッタ」
その目を見たものは必ずこのような考えがよぎるだろう
---あいつは危険だと…
それは思考や慣れなどと簡単なものではなく本能で感じるだろう。
少なくともこの場にいる者達は本能でヤツ--龍凱が危険だと感じたのだ。
それは伊月も同じだった。本能が危険だと警告している。
伊月は頭の中に考えが二つあった。
このままこの場で戦いを始める。そして…逃げるという考えだ。
伊月はこの時幻想郷に来て初めて逃げるという考えがよぎった。
その考えに至った自分が悔しくまた自分に苛立ちを覚えた。こいつには何も出来ない、と。
龍凱の攻撃を最初受けた時周りには伝わらなかったが確実にワンテンポ遅れたり行動を間違えていれば今頃伊月は肉片だった。そのことが悔しくてしょうがなかったのだ。
「……喰ったって……あのぅ、その、返していただくことは……?」
文が控えめに聞いた。それは周りが1人でも喋っていれば聞き逃してしまいそうなほど小さな声だった。
「では逆に聞こう。貴様達は今まで喰ってきた生き物たちを取り戻すことが出来るのか?」
龍凱は文と違いとてつもなく冷たくまた力強い声だった。
そしてその質問に誰も答えられるものはいなかった……
ハイ!こんにちはhotokeです!まずこんなに投稿が遅れてしまいすいませんでした…以後気をつけます、とまぁなんやかんやで続きを書くことが出来たわけですが久しぶりに書いたらほんとに文が下手ですねありがとうございます(・∀・)
こんな小説でも読んでいただいて本当に感謝の言葉しかございません。それでは次回お会いしましょう。アドバイス等お待ちしております