「それは……」
龍凱の問に誰も答えられない
答えようとした射命丸も龍凱の冷たい目の力強さにねじ伏されていた。
妖怪である文やさとりも答えられない。
沈黙が訪れる。
「やはり貴様らも世界を滅ぼす存在なのだな。」
龍凱は腕を振り上げる。
伊月は瞬時に危険であることを察知し動き出した。
極彩霧を表し、龍凱に向かって走る。
伊月も剣を振り上げる。
振り上げられた腕と剣がぶつかり合う。
普通なら圧倒的に剣の方が強く、腕も切れていただろう。
だが、今目の前で対峙しているのは妖精とも妖怪とももちろん人とも違う生き物。
この一撃で伊月は確信した。
--ーこいつはこの世界にいた生き物じゃない、と
ここまで考えて伊月は考えるのをやめた。
今、目の前に倒すべき敵がいる。
戦うべき相手がいるなら戦え…。
何故かこの言葉に懐かしみを感じた。
だが今は懐かしみに浸っている場合ではない。
今、伊月はこの世界のものじゃないモノと対峙している。
伊月は一気に力を込め押す。
龍凱は多少体制を崩した。
---掛かった!
伊月はこの隙を見逃さなかった。
自分が一番得意としている構えにし、一気に腹に突き刺す。確実に刺さった。
手応えでそう感じた。
だが龍凱には効かなかった。
正確に言えば刺さってはいた。
だが刺した部分が霧にでもなっているかのように透けているのだ。
---どうすればいい……?
瞬時に考えを巡らせる。
---俺の攻撃じゃダメージを与えられない……
「表象『夢枕にご先祖総立ち』!!」
聞き覚えのある声と同時に楕円状のレーザーが龍凱の背中にぶつかる。
「こいし!!」
伊月は喜びと感謝の念を込めてその名を呼んだ。
「ぬぅ……」
どうやら予想していなかったらしく龍凱は少し驚いたような声を出した。
「私の無意識が役に立った……!」
こいしはその場でくるくると回り喜んでいた。
「ナイスだ!こいし!」
しかし、その喜びも束の間。
龍凱はこいしに向かい手を振りあげる。その瞬間、龍凱の手刀にどす黒い気のようなものが集まっているのをその場にいた者達全員が確認した。
「まずい……!」
伊月はこいしに向かって走る。
幸い伊月とこいしとの間はそんなになくすぐにこいしの所まで届いた。
「Dead crisis!!」
伊月はこいしを気絶させた技を繰り出す。当然、龍凱に効かないことはわかりきっている。本当の目的はそれじゃない。
「甘いな…」
龍凱は気が溜まりきっていない手刀を振り下ろす。
---速い!?
その攻撃は伊月の予想を超える速さで繰り出してきた。その攻撃はこいしや伊月の後ろにいる射命丸たちまでも巻き込むほどの強大な力だった。
伊月は久しぶりに死を覚悟した。
それは射命丸たちも同じだった。
もう終わりか…。
そう思った時だった。
龍凱の放ったどす黒い衝撃波は突如として消滅したのだ。
「何が……起こったのだ……?」
龍凱ですら何が起こったかわからない様子だ。当然、伊月達にもわからない。
「ギリギリってとこね」
その声は上から聞こえてきた。
全員が上を見る。
そこには赤いリボンを付けた巫女服を来た少女が立っていた。
いや、はい、毎度毎度ほとけです!
相当投稿が遅れてしまい申し訳ないですはい。
ネタが思い浮かばないのもありますがテストとかがあり少し忙しかった(言い訳)
できる限り次は早めに投稿したいです(二回目)