有村 渚は死してなお働かない。   作:汐留 夏華

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前回までのあらすじ!

大家さんに扉壊したことバレたんで、回避しようとしたけどなぜか渚が見つかってバレましたw


第2話。なぜバレたのかを考えてもらちが明かないから考えを放棄することにした。

あの黒い笑顔を見た瞬間。

俺の心は戦慄した。

ヤバい、消される…!!

俺は自らの死を覚悟して―――って、そういや俺もう死んでるじゃん。

根本的なことに気づきおそるおそる目を開けると…

 

「渚クンっ!」

 

大家さんが飛び込んできていた。

え?ちょっとマテ茶、これどういう状況?

大家さんってもともとめっちゃ怖い人だったよね?

隣町の不良をお掃除してきちゃった人だったよね?

なんですか、キャラ作りですか?自分の過去が晒されないし、まだ話が始まったばかりだからってこれまでのことを清算して、かわいいキャラ作りたいんですか?

(この間約0.5秒)

 

「うおわっ!?」

 

とっさのことに渚は大家さんを受け止めることはできなかった。

大家さんはここぞとばかりにその身長に見合った大きさのあまり主張のしていない胸を押し付けてきた。

 

「私っ…心配だったんだよ!全く連絡つかなくなって…テレビのニュースで渚クンが死んだって聞いて…」

 

あいかわらず、すごい「演技力」だ…

大家さんはこのような茶番をするのが大好きだ。

そしてその演技を裏ずけるかのように、彼女の口元には笑みが浮かんでいた。

 

「大家さん…」

 

俺もいつもの感じでそれに乗ってあげるが、内心ビクビクしていた。

いつ消されるか分からないからな……!!

 

(なあんだ…大家さんなんだ…というかすっごく優しそうな人じゃない)

 

七色さん、いつまでも隠れっぱなしでだんだん落ち着かなくなってきている。

そんな中真っ先に口を開いたのは大家さんだった。

 

「ねえ…久しぶりなんだし…いいでしょ?」

 

大家さんは驚愕の行動に出た。足をくねくねさせてこちらを誘惑するかのようなポーズをとった。何を言っているのか全く理解できないのだが…

 

「はっ、えっ、ええ!?」

 

「ふふふ…///」

 

大家さんはそこまで言い終えると、机の影のほうをちらと見た。

しかし、渚はそんなことに気が付く余裕なんてなかった。

 

「ちょ、渚から離れなさいよ!」

 

なんと、ついに七色さんの我慢が解かれてしまった。

七色さんは机の下から出てくると、威嚇するように大家さんをにらみつけた。

 

(はあああああああああああああっ!?)

 

「この女…って、いったいどうしたのよ……あっ」

 

七色さんは渚の顔を見るなり、はっ、と我に返った。

 

「ふふふ…やっと出てきてくれたわね」

 

((ば、ば、ば、バレたあああああああああああ!?))

 

「あっ、そ、その…えっと…ね?あ、後は任せたわ、渚!」

 

「あっおいズルいぞ!」

 

あいつ…俺に丸投げしやがった…てか悠々と鼻歌歌ってんじゃねええええええええ!!

おい、どうするんだ!?こんな得体のしれないやつ…というか人間じゃないやつ…何言われるかわかったもんじゃないぞ…!

 

「ふふ~ん、そう…あなたが壊したのね、扉。」

 

「ギクッ」

 

あれ!?バレてる!?

ま、まずいぞ…いくら七色さんがドジとはいえ…一応人間じゃないんだ。

大家さんと喧嘩にでもなったら…

 

「ふふ、まぁ今回は許してあげるわ。」

 

えっ、許された!?ウソだろ!?

 

「ただし……」

 

や、やっぱりなにか条件が…

 

「1週間メイド服着て渚クンに従事しなさい♪」

 

「……?」

「!?」

 

突然の言葉に二人は視線を合わせて首をかしげた。

 

「「……はっ?」」

 

「一度でいいからメイドさんが見てみたかったのよねぇ♪」

 

「は、はぁ…そ、そうなんですか…」

 

「俺それ初耳なんだけど…」

 

「いいから黙ってなさい?」

 

大家さんがにこにこしながら俺の袖をつかんでくる。

はい、逆らいません。死にたくないから。

 

「いや、あなた死んでるでしょ」

 

あっ…そういえばそうだった…って心読むなし…

 

「あら?渚クンやっぱり死んじゃったの?」

 

「まぁ…そうみたいですね」

 

いまいち状況が理解できてないのは仕方ないことなんだ、いろんなことがあったから、正直頭が理解するのに追いついてないんだよなぁ…

 

「まぁ、服はこっちで用意させてもらうわね♪」

 

大家さんノリノリだなぁ…w

 

「じゃあ、私はこれから仕事があるから、ここでお暇させてもらうわね。」

 

「あ、はい…お、お仕事?大家さんやってるんじゃ…」

 

「気にしたら死ぬぞ、やめておけ」

 

「あ、うん…」

 

ふぅ…とにかく許されたっぽいな…なんとかなったぜ…俺の周りの世界をぶち壊し(物理)されなくて済んだぜ…

なんにせよ、七色さんがここに住むのは許されたみたいだ。

まあ、行く当てがないなら仕方ないからうちにはおいてやるけど…

 

「七色さん、お前…何か食べなくてもいいのか?」

 

「ダメに決まってるでしょ!」

 

まさかの即答だった。

地獄で強化されたから飯はいらないとかそーゆー設定とか無いの?

どうするかなあ…うちには貯蓄なんてほとんど無いぞ…

働くのなんてしたくないし…七色さんも就職なんて絶望的…

 

「あ、そうだ。大家さんのとこで働かせればいいじゃん」

 

「えっ!?私が!?働くの!?」

 

七色さんは明らかに嫌そうな顔をしている。そりゃそうかw

 

「だって俺もうほとんど金無いし…」

 

「あなた金持ちの家の長男でしょ!?」

 

「いやまぁそうだけどさ…使っちまったからもうほとんどすっからかんなんだよ…」

 

「もー!なんでまた働かないといけないの…」

 

「食べていくためだ、あきらめろ」

 

「いやあああああああああああああああ!!」

 

 

「ふふふ…」

大家さんはにこりと口元に笑みを浮かべると、自室へと戻っていった。

その笑みの意味は、彼女自身しか知らない。

 

 

続く…はず。

 




あとがき。

はい、どうも汐留夏華です。
「有村渚は死してなお働かない」第2話です。
やっと完成したあ...w
大家さん、結構黒い所があるキャラになりましたねぇw
こういうキャラ、僕は結構好きですね。
あー、ネタがあんまりない...
では、ここで僕の話を一つ。
僕、ヤンデレ好きなんですよねぇw
だってさ、いいじゃないですかヤンデレ!
自分のことを死ぬほど愛してくれるんですよ!?
可愛らしいじゃないですかぁ...w

まぁね、とりあえず言っておきますが大家さんはヤンデレにならないよw

では!更新めっちゃ遅いですが、今後も「有村渚は死してなお働かない」をよろしくお願いします!

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