インフィニット・ストラトス〜再始動するもう1人の天災   作:ネヘモス

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時間空きました。続きです。


IS基礎担当教師・鑑純一郎

 

鑑純一郎のIS学園行き宣言をした後、ウロボロスオンライン街中にて。

 

「え!?じゃあファースト、IS学園に行くの!?」

 

「ああ、当分インできないと思うから1人でクエストこなしていけるだろ?」

 

街中で話している赤い鎧を纏った騎士風の男と黒髪で頭の上のリボンが特徴的なシスターが話していた。片方は「神速の赤騎士」ザ・ファーストもとい、鑑純一郎。そして、もう片方は「鉄壁のシスター」ルーチェもとい、元不登校児の荒木光太郎である。

 

「でも知らなかった。ファーストがIS作った張本人だったのか。」

 

今の今まで女性権利団体によって隠蔽されてきた真実。ISの根幹を作ったのは男であるという事実が報道されて、世の中は騒然としている。

 

「ふむ…、ルーチェ。ちょっとリアルで会えないか?」

 

「え?別に構いませんけど…?」

 

「俺が表立って動くんだ。この際、もっと面白いことをやろうじゃないか…」

 

ファーストは不敵な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

純一郎がIS学園に行く当日。純音はマキナと用事が有るとかで自分より先に家を出た。純一郎は自分の荷物を纏めると暫く帰れないであろう我が家に別れを告げた。そしてIS学園の迎えの車が来る。純一郎が車に乗り込むと、予想外の人物が3名いることに気が付いた。

 

「スズ?何でお前と変則ツインテール、それにオプション付きまでいるんだ?」

 

「私は兄ぃを監視するため、と言いたいところだけど、IS設計者の妹だから」

 

「私はあなたを監視するためよ。鑑先生、くれぐれもIS学園で『YDアウト』になるのだけはやめてよね」

 

「私の叔母がIS学園の理事の1人なので。鑑先生のサポートができないかと」

 

理由は違えどみんな自分のためにIS学園に行くということがわかった。ちなみに、純音、マキナ、暦は3人とも1年4組に編入するということだった。…自分の担当クラスが何となく分かった気がした。

 

「オプション付き、まさか俺、また担任やらされるのか?」

 

「ええ、これからよろしくお願いします。鑑先生」

 

自分の運命を初めて呪った。というか、あいつに出会ったせいでこうなったんだろうと今更思ってたりした。

 

 

 

 

 

純一郎がIS学園に向かってる頃、1年1組に転入生がやって来た。その中の唯一の男子・織斑一夏は先程の転校生の中国代表候補生の事があった為、特に問題視はしていなかった。

 

「では、SHRの前に転入生を紹介する。入れ」

 

千冬の指示で入ってきた1人の少女。黒髪を肩まで伸ばし、頭に細いリボンを結んでいて、カラフルなハイソックスを履いている少女だった。

 

「えっと…、荒木(ひかる)です。突然IS学園に編入することになりました。よろしくお願いします」

 

1組の面々は違和感こそ感ずれど、いつものようにSHRを終えた。一夏が1時間目を確認すると、そこには「IS基礎」の文字。一夏は正直、この授業が苦手である。ISのコアの数とか、PIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー)の原理などなど、兎に角覚えるのが大の苦手であった。すると、

 

「織斑君。ちょっといいですか?」

 

話しかけてきたのは1組の副担任の山田麻耶先生。胸の大きさを除けば中学生で通るかもしれない彼女からこんな言葉が飛んできた。

 

「今日から織斑君には荒木さんと同室になって貰います」

 

「は?ちょっと待ってください!知人の箒と同室ってだけでこっちは疲れるのに見ず知らずの女子と一緒になってくれと?」

 

いや、複雑な心情ではあるものの冗談じゃない。第一、自分はこれでも男だ。箒が隣に寝てるだけで寝れなくなるのに、余計に寝不足になれと申すか、あの姉は。

 

「しばらく顔を合わせることがないだけで清々する。おおお前の様な未熟者と同じ部屋なんて、しし死んでもお断りだからな」

 

(ブルータス)、お前もか。どうやら俺は天から見放されてるらしい。そして、話題に上がった荒木の方を見る。そして、ある事に気がつく。

 

「『鉄壁のシスター ルーチェ』?」

 

まさかなと思いはするが。と、考えた所で

 

「ういーす…」

 

やる気の無さそうな白衣を着た男性、先日千冬をIS勝負で倒した張本人が教壇に立った。

 

「えーっと、今日からIS基礎を教えます、鑑純一郎です」

 

「先生、質問です」

 

突然クラスメートの1人が手を挙げる。確か、相川さんだったかな?

 

「鑑先生がISの根幹を作ったって本当ですか?」

 

核心を突く質問を投げかける。すると、予想外の返事が返ってくる。

 

「あー、お前ら『白騎士事件』のことは知ってるよな?あの謎のIS『白騎士』のベースになってるのは俺の『ツイン・ウロボロス』だ」

 

白騎士事件、日本に向けて1000を超えるミサイルが世界中から発射され、それを白騎士という謎のISが全て撃ち落としたというISが世間に認知されるようになった事件である。

 

「だったら、鑑先生は誰が白騎士なのかをご存じなんですか?」

 

「…さあ?」

 

何だ?今の間は。知ってるな、知ってて黙ってるクチだな、騙されないぞ俺は。

 

「そうだな、このクラスには専用機持ちが2名いるのか。なら、白式のスペックを教えよう」

 

「え!?そんなこと出来るんですか!?」

 

「倉持のとこのISだろ?データ盗むのくらい簡単だ」

 

この先生は普通の人なら絶対出来ないことをやってのけてるから怖い。千冬姉と違う意味で。あの勝負の「バレットソードインフィニティ」しかり、「どこでもドア開発理論」しかり、とんでもない人だとは思う。ところが、マスコミがいくら調べようとしても鑑先生の情報は得られないという。何でも、その情報を得たいならアメリカのペンタゴンを破るくらいの実力が無いと無理だそうだ。

 

「そうだな、百聞は一見に如かずだ。アリーナの使用許可は下りてるから、全員、アリーナに移動しろー」

 

面倒くさそうに立ち上がるクラスメート達。座学で外に出るなんて初めてだから当然ではあるのだが。

 

そうこうしてる内にアリーナに着いた。

 

「織斑、白式を展開してみろ」

 

言われるがまま白式を展開する一夏。すると、

 

「今から軽い模擬戦を行ってもらう。相手は…荒木だ」

 

「ちょっと待ってください!?セシリアなら兎も角、訓練機の打鉄だと圧倒的に不利ですよ!?」

 

「安心しろ、荒木は専用機持ちだ」

 

一拍遅れて

 

『えぇぇぇぇ!!!??』

 

1組の絶叫がアリーナに響いた。




物語は本格的に動き出します。
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