リメイクを楽しみにしてくださっている方、もう少しお待ちください。
開幕 アホちゃうかこいつ
キィィィィィィン
「……は?」
たった今、俺こと―
「けんちゃーーん、どーしたー?」
「な、なんもないなんもない!何もないでー!」
元クラスメイトの子が仕切りの外から聞いてくる…
何もある!!なんでや!ISって女性しか動かせへんのちゃうんか!
「ど、どーゆーこっちゃ?せんせ。」
「し、知らんわ…時守くん……女?」
「何真剣な顔してゆーとんねん。ちゃんと付いてるわ。見せたろか?」
男性のIS適性検査が全国で行われることとなり、中学を卒業したにも関わらず、俺たちは強制的に学校に集められた。
「…彼氏でも無いのに見たくもない。」
「んなら俺がなったろかー?」
…殴られました。酷い先生やわ。こんなんやから彼氏できひんねん。
「セクハラ発言するからや。…真面目にやばいで、時守くん。」
「…せやな…」
こうなったんも元は―織斑一夏―とかいう男子が受験会場間違ってISに触って動かしたから、『それやったら全国でも探そーや』となったから。…はた迷惑な…頑張って地元でトップの公立高校に受かったのに…こいつのせいで、俺は今猛烈に迷っている。
「IS学園入ったら何人彼女作ろかな。」
こ れ や。
「ほんま不純やな、動機が。」
「だってハーレムやろ!?男の誰もが羨む展開やねんで!?」
「…でも東京の方って女尊男卑流行ってるらしいで。」
「はいでたー。やっぱ東京行きたくないわー。な、先生知ってる?ディズニ〇ランドって東京に無いねんで?」
「それぐらい常識やで、時守くん。」
マジか。小学校の修学旅行で行ったとき『千葉県に入りましたー。』ってバスガイドさんから聞いた時の絶望感の何たるや。これからどこに連れていかれんねんって思ったら『東京ディズニ〇ランド』って…俺そん時初めて知ったのに…
「東京も悪いとこちゃうって。」
「そうは言うけどな…だって向こう…阪〇ファン少ないやろ?ここやったら皆〇神ファンやから盛り上がれたけど…」
「そこかい!まあ先生も分かるけど。」
「しゃーなし俺が布教してきたるわ。」
「え、もう行く気なったん?」
「え?強制やろ?」
「うん。」
聞く必要ないやん、何やねんこの先生。3年間ずっと担任やったけど全くつかみどころのない先生。唯一野球のことだけはひたすら語れた先生。
「…多分今日中に時守くん家に政府の人かIS学園の人行くと思うから、ちゃんとお利口さんにしときや。」
「馬鹿にしてるやろ先生。精々全裸で舞っとくわ。」
「ん、そうか。」
…ツッコミ入れろや!
「…多分IS学園これよりノリ酷いで。」
「は!?…うーわー。無いわー、マジかー、まあええわ洗脳するし。」
「洗脳て…別に超能力持ってへんやろ?」
「うん、無いよ。そんなん。」
ある訳無いやろそんな能力。ただこの俺のアホなテンションを思い知らせたるだけや!
「ドンマイやな。IS学園の生徒」
「そっちかい!!」
「当たり前やん。時守くんみたいな問題児…でもないか、まあとりあえず入学したら一発かましてきーや。」
「もちもち、クラス爆発させたるわ!」
「…笑い的な意味で?…やめとき、時守くんめっちゃ滑ってるから。」
「失礼やな先生。…まあなんだかんだで楽しみやけど…」
正直不安や。これから何がある、とか全く分からんし、ISのことなんて全然勉強してないし。
「不安やったらまた電話してき、いつでも相談ぐらい乗ったるから。」
「おー、さすが一応先生なだけあるな。」
「一応は余計や。…でも気いつけや?何があるか分からんし。」
「おっけー。…彼女とかゆーたけど絶対無理やろな。」
「多分な、リア充爆発したらええのに。」
「初めて野球以外で先生と考え方合ったわ。」
モテ男は死んでしまえ。爆発でも可。これは我が中学の卒業生男子一同のスローガンであった。確か中二ぐらいの時に『時守ってまあまあやと思うけどな』って女子に言われたけど、どっかでそう言う女子は『私とは釣り合わない』って思ってるっていうのを見た。
「話変わるけど時守くん家どないすんの?」
「あ……継げへんやん…」
俺んちは実家が定食屋である。高校は普通に通って大学に行くか継ぐかはその時決めろ、っておとんから言われててんけど…
「継ぎたかったなー。」
「クラスでも有名やったしな、時守くんの手作り弁当。」
「皆に喜んで貰えるんやったらこっちが嬉しかったし…あぁ…どないしょ、ほんま。」
「多分一生ISに関わることになるで。」
なんか急に真面目モードになってんけど、この先生。
「それやったらISで料理して定食屋開くわ。」
「ほんま何をどうしたらそんな考え出てくるんか分からんわ。」
「いや、おもろいやん。デカいロボットが料理作んねんで?」
「…分からんわ。…とりあえず、一旦家帰って親御さんに事情説明し?」
「ハーレムにぶち込まれるってこと?」
「ちゃうわ。」
「嘘や嘘。じゃ先生、行ってくるわ。今までありがとーな!」
…とりあえず、また勉強せな。
「IS学園から来ました、織斑千冬です。時守剣君はいらっしゃいますか?」
親いーひんから家で全裸で舞ってたらマジで来はった。
…今日定休日とか言って帰ってもらおかな。まあ店の方じゃなくて裏にある家のインターホン押した時点でもう無理やとは思うけど。
とにかくまず服を着て、と…
「あー、すいませんねー。今日定休日なんですよー。」
「…君が時守剣、か。ISを動かしたのは知っている。そのことについて話があるんだが。」
え、無視っすか?ってかもうバレてんの?…来るん早すぎやろ。
「ISの特別使用許可が下りたのでな。問題ない。」
「…心読めるとかマジヤバイっすね、えぇっと、千冬さん?」
「…今はそれでいいが学園では織斑先生と呼べ。」
入ること確定なんすね。
まあいつまでも玄関に、とはいかないので家の中に入ってもらう。
…んー、良く見たらどっかで見たことあるような無いような。…無いな。
「もしかしてテレビ出てたり出てなかったりラジバンダリ?」
「…一応出てた、とは思うな。あれだ。ISの世界大会だ。」
「え!マジすか!?めっちゃ有名人ですやん!?あ、ちょっと、ちょっと待ってください!!」
部屋にダッシュ!えーっと、これとこれとこれと…あとこれ!
「す、すいません待たせてしまって…」
「ああ、別にいいが……なんだ?それは?」
「色紙っす、サインとか写真とか欲しいんですけど…」
「…まあいいか。」
よっしゃあ!!
世界最強のサインと世界最強の写真と世界最強とのツーショットをゲットした。つぶやいたら絶対炎上するわ…んー…
「?どうした?」
「いや、店のどこに飾ろっかなって」
「…商売人なんだな。」
「まあおとんと2人で切り盛りしてるんで。おかんは普通に働いてますし。」
「…仲はいいのか?」
その瞬間、千冬さんの顔が少し暗くなるのを俺は見逃さなかった。
「ええ、…幸いこの辺の府県は女尊男卑が広まって無いんで。誰かを貶すより自分で頑張ってなんかした方が人生楽しいですし。」
「…そうか、いい考えだな。全く、関東の方もこちらのような人ばかりならいいんだが…」
聞く限り関東の方は女尊男卑の風潮が激しいらしい。あぁ…
「「憂鬱だ…」」
ですよね。さすがに被っちゃいますよね。
「あ、ささ。どうぞ、お茶です。」
「む、ああ、ありがとう。」
ズズズ…
「「はぁ…」」
「大変ですね、織斑一夏って…弟さんですか?」
「あぁ、…仕事が増える…」
「…なんかすんません、俺まで動かしちゃって」
「いや、いいんだ。元々あいつが触らなかったら適性検査等行われなかったしな…はぁ…」
「…だいぶ疲れ溜まってますね?」
「あぁ。世間一般では世界最強とは言われているが…私も人間なんだぞ…」
うん、せやな。世界最強が実は機械でしたー!とか笑えへんわ。
「愚痴…聞きますよ?」
「…何もかもな…っ!!何もかもあの兎のせいなんだ!!!アイツはいつもいつも私に――――」
1時間後
「済まなかったな時守。おかげで久しぶりにスッキリした。…悪くないな。」
「えぇ、俺もスッキリできたんで大丈夫っす。ストレス貯めるのは良くないですしね。」
あれから愚痴を始めた千冬さんを一旦外に連れ出し、金を払ってとりあえずドアの中に入り、2人で汗を流した。
「…にしてもナカナカの速さだったが…よく出来たな?」
「小学校ぐらいから足腰は鍛えてましたし、ちょっとやってたんで…自信はありますよ。」
「振るう速さも素晴らしかったぞ。」
「やったー!ブリュンヒルデに褒められたー!」
「あまりそう呼ばれるのは好きでは無いが、こういう所では悪い気はせんな。」
「千冬さんって何かやってたんですか?なかなかよかったですけど。」
「ああ、剣道を昔な。」
へー、やっぱやってたんや。後恐らくこの人は天性の何か、を持ってる。じゃないと初めてでアソコまで振れへん。
「俺もやってたんですよ。剣道。まあ堅苦しいのがあわへんって思て辞めたんすけどね。」
「…ということは剣術はそれなりか?」
「うーん、今は鈍ってますからねー。どうでしょ?」
「ふ、何。大丈夫だろう。こっちの方も良かったんだ。この目で見て、体感したこのブリュンヒルデが保証する。」
おおぅ…なんて説得力…
「今日は初めての体験だった。感謝するぞ時守。」
「どういたしまして、です。…俺も久しぶりに動いたなー。」
あんなに振ったのは久しぶりや。千冬さんもかなり振っていたが、最終的には俺がずっと振って、打っていた。
「1時間か、そろそろいい時間だな。戻るか。」
「はい。…あぁ、俺のIS学園入りは…」
「そう悲観するな。まあお前なら好かれるさ。……向こうでまたやるか。」
「やったら良いんですけど。…そうですね、またやりますか。」
そう言って俺たちは
バッティングセンターを出た。
「ところでストレス発散とは言えバッティングセンターに行く意味ありました?」
「あぁ、何となくはお前の身体能力は分かった。」
「ほほう。いかほどで。」
「悪くは無いが…決して良すぎる、という訳でもない。必死にやれば、という感じだな。」
「なるへそ。」
必死に…か…、あんま今まで何かが続いたこと無いねんけど…
「参考書やら入学要項はしっかり読んでおけよ?入学式からいきなり授業だからな。」
「キチガイですか?」
「そういうな。ISの授業に普通の高校の授業もあるんだ。…詰めなければ無理なんだ。」
「そ、それはそれは…」
千冬さん…めっちゃ傍若無人っていうか…ぱっと見分からんけどかなり苦労してそう。
…そんな時、千冬さんの携帯がなる。
いや、音量デカすぎでしょ。しかもなんでターミネータ〇のテーマやねん。イメージ合いすぎて…
「ん?…ああ、山田くんか。」
山田くん?ののちゃんか?それとも笑点の人か?
「……は?…何?…あぁ、…つまりは連れていけと。…全く…」
なんでしょ、嫌な予感しかしないんですけど。
「…分かった。では…、時守、IS学園に来い。」
「…え……」
ええぇぇぇぇーーー…
まだ服とか買ってないのに…
作者初めてのギャグテイスト挑戦です。…リメイク版作るために何とか一夏のキャラを掴まなければっ!