「……俺なんもやってへんやん。」
楯無と組み手して一週間。ついに金髪ドリ子との対決が来てしまった。この一週間でワンサマがめっちゃ口論してたりドリ子が俺の方睨んできたりしたけど……やばい。今隣でワンサマと……?誰やこいつ。とにかくワンサマと誰かが話してる。
「なあワンサマ。…そいつ…」
「あぁ、紹介がまだだったな。し―」
「自己紹介ぐらい自分でできる。篠ノ之箒だ。よろしく。」
…どっかで…あ!
「あのうさぎの妹!?」
「なっ!?お、お前姉さんを知っているのか!?」
「け、剣…お前どこで…」
「いやなんかIS学園入る前門の前に居たら空から降ってきたからそのまま帰したった。」
なんかくれる言うてたよな、あのぶるんぶるん。
「か、帰した…」
「す、凄いな時守…」
「そっか?あ、俺の事は名前でよろしくー。剣でも剣ちゃんでも好きに呼んでや。」
こっちに来て分かった。…誰も気軽に剣ちゃんなんて呼んでくれへんねん!
「うむ、よろしく、剣。…名前からして剣道でもやってたのか?」
「1、2年ぐらいな。…まあ堅苦しいのが合わんから辞めたけど。突きも合わせて四種類しか攻撃無いってなんか嫌やってん。ほら、もっと暴れたい?そんな感じ。」
「そ、そうか…」
あれ?熱弁しすぎた?
「で、ワンサマはこの一週間何しとったん?」
「剣道…」
「へぇ。…まあ次頑張れや。」
「まだ負けてないし戦っても無いからな!?」
お、コイツええツッコミになって来たやんけ。
「そういう剣は何してたんだ?」
「…勉強だけ。後は身体軽く動かして……まあ何もしてへんな…」
お?どした?急に2人して顔合わせて――ん?肩に手ぇ置かれてんけど…
「「…まあ頑張れ。」」
「しばきまわすぞお前ら。…箒か…モッピーでえっか。よろしくモッピー。」
「モ、モッピー?」
「おぅ。お前のあだ名。」
「わ、分かった…」
おう。箒やからモップ。ダイレクトすぎるとあかんからモッピー。おけ?
「と、時守くん時守くん時守くん!織斑くん織斑くん織斑くん!」
別に3回ずつ呼ばんでえぇっすよ?山田先生。
「どないしたんすか?」
「どうしたんですか?」
ワンサマと言葉が被った。…関西弁にせえやワンサマ。
「と、届きましたよ!お二人の専用機!!」
あ、それやそれ。ぶるんぶるんがくれる言うてたやつ。…そういや先生が渡される言うてたな。
「これが、織斑くんのIS『白式』と時守くんのIS『金獅子』です!!」
……
「黄ばんでるやん。」
「言うなという視線を送ったはずだ。時守。」
いや俺ちっふー先生みたいなそんな人外スペックちゃいますし。
「…白?…なんか小麦粉まぶしたみたいやん。」
「言うなと言っただろう時守。…さて、どちらから戦う?」
やりたい事やったもん勝ち!早い者勝ち!
「はいはいはい!俺!」
「分かった。…ではフォーマットとフィッティングは試合中にやれ。」
…は?
「一夏。お前は時守が戦っている間に済ませろ。分かったな。」
「は、はい!」
えっ……
「さ、時守くん!早く乗ってください!」
「頑張れよ!剣!!ちゃんと見させてもらうからな!」
「剣、お前も男だろう。一時とはいえ剣道をやっていたのだ!負けることは許さんぞ!」
「私相手に20分もったんだ。…簡単に落とされるなよ?」
それって……
「では、時守くん、カタパルトへ」
ちょっ、乗ったらいきなり飛び出すとか拒否権無しか!?
…なんか時間稼ぎに使われてる感半端ないねんけど…まあえっか。
「レディを待たせるなんて紳士の風上にも置けませんわね。」
「え?…どこにレディなんかいんの?」
どこ?リアルガチで。
「……つくづく人を馬鹿にしますわね…」
「いやまずアンタレディなんて年ちゃうやん。まだまだガールやろ。」
おにゃにゃの子や。
「…本当に腹が立ちますわ…では、お別れです!!」
ん?……警告…ロック?って!?
「いきなり撃ってくんなや!」
「ふんっ!ISバトルに不意打ちも何も無いですわ!!油断しているあなたが悪いのです!」
油断してても避けれるビームを撃ってくれたアイツはもしかしたらいい奴かもしれへんな。
「次ですわ!!」
「悪いけど簡単には喰らわんで。」
身体をひねってデカい銃から出たビームを避ける。…なんで撃ちますよとか一々言うんやろなアイツ。…にしてもこいつは動かしやすい…けど…
「…武装が…棒?…いや、槍か?…使ったことないねんけど…まあええわい。」
棒みたいな槍を拡張領域から取り出して構える。…いや構えとか知らんねんけど。
「遠距離武装のわたくしに近距離で挑もうなど笑止千万ですわ!」
「アホ抜かせ。遠距離なんざ距離詰めたらこっちのもんじゃ。」
ですわですわとビームが飛んでくる。…けど軌道が読みやすい。…あぁ、型に忠実なタイプか。んなら…
「ほいさ!!」
一気に接近あるのみ!あ?ビーム?んなもん……こうや!!
「なっ!?しょ、正気ですの!?真正面から突きで相殺するなんて!」
「油断すんな言うたのはお前やぞ?…相手が何するか常に読んどけや!」
ビームが飛んでくる。…けど、目の前に来たにも関わらず軽く避けれる。
…速い。この機体は速い。それに使いやすい。…ぶるんぶるん凄かってんな。…んじゃとりあえず!
「初撃もらいっ!!」
先手必勝!アイツが焦ってる今、懐に潜り込んで!この槍みたいな棒か、棒みたいな槍かなんか知らんけど!強いやろ!多分!!一気に振りおろしたるわ!
ガンッ!!
「…ん?」
「……はい?」
おいなんやこれ。…腕部装甲だけで防がれたぞ。
「…はっ!」
「ちょっ!?今撃つなや!!」
え、マジ!?なにこれ!
「…あの、もし一次移行が済んでいないのなら、一次移行するまで待ってあげましょうか?」
「…い、いや?別に?ええで?」
「いや…でもほら…ただ少し速いだけですし…その棒?のような物も……ただの鉄の棒では?」
言うなや!!ちょ、ちょい整理してみよか。
機体名『金獅子』
世代『第3世代』
国家『無所属』
分類『近距離・遠距離を強引に近距離に持っていく型』
装備:近接専用変化型ジャベリン『ただの棒』×1
腕部、脚部装甲は共に細く、耐久性にやや難あり。
一次移行が済んでいないので翼部スラスターは2枚のみ。
一次移行完了まであと―30秒―
「ただの鉄の棒やわ。…なんやねんこれ。」
「…今なら謝れば許してあげないこともなくてよ?」
「要らんわ。そんな情け掛けられるんやったら死んだほうがマシや。」
それにな…
「そうですか…では、散りなさい!!!」
射撃射撃射撃射撃射撃射撃射撃射撃射撃射撃……でもな勝負は今からや。
一次移行完了…ってうわ!まぶし!なんやこれ!
圧倒的金ピカ。…これが…、そうか。
「待たせたな、オルコット。ようやくこいつの本気や。」
機体名『金獅子』
世代『第3世代』
国家『無所属』
分類『近距離』
装備
近接専用変化型ジャベリン『オールラウンド』×1
金獅子専用特殊武装『ランペイジテール』×1
オールラウンド使用可能モード
『ラグナロク』振るう速度が速ければ速いほど威力が上がる。
『グングニル』投げる速度が速ければ速いほど威力が上がる。
右腕部装甲、両脚部装甲が厚くなり、左腕部も少し厚くなる。
翼部スラスター4枚。
SE 162/200
へぇ…黄ばんでるとか言うて悪かったな。カッコええ金色や。
「なっ!?……猿、ですの?」
「獅子や!!…ま、やらせてもらおか、『金獅子』ぃ!!」
金獅子を呼ぶ。答えてくれる。ええやつや。
オールラウンドに青いビーム状のエネルギーがまとわりつく。…それはドンドン形を変え…整っていく…そして、一本の薙刀のような形をとる。
「これがラグナロクか。…基本戦う時はこれメインになりそうやな。」
「エネルギーを纏った?…でも、関係ありませんわ!お行きなさい!ブルーティアーズ!」
オルコットの方からビットが4機程飛んでくる。…ビットが配置についたけど場所は分かる。2個は近くて2個は遠い。
「おらっ!!」
オールラウンドを振るう。すると、振った瞬間に刃が光る。その刃はビット2個に命中し、破壊した。
「くっ!!」
オルコットは残りビットを自分の元に戻し、ライフルを再び構える。…もう一個の方使ってみよか。
「『グングニル』!!」
青いエネルギーが黒く怪しく輝き出し、今度は完全な槍へと変化する。
「へ、変化ですって!?」
「あぁ、せや。でも、これで終わりや。」
そしてもう一個の武装、『ランペイジテール』。オルコットが空中で止まっててくれてラッキーや。
「…えぇ、あなたが…」
「俺ちゃうわい。…足元お留守やで。」
『ランペイジテール』…腰の後ろから伸びる尻尾状の武装。
20メートルの範囲で伸び縮みを自由自在に操れる。速くすれば相手を吹き飛ばすこともできる。…でもまあ一番ええ使い方は。
「し、尻尾!?いつの間に…!」
「さあて、これで逃げられへんで。」
こうやって相手の足にくくりつけて動き封じてから…
「んじゃ、終わりや!!!」
グングニル思いっきり投げることやろ!!
◇
「んー、出国手続きとかめんどくさいのよねー。」
鈴ちゃんなう!
大体執筆してる時にJAM Projectさんの未来への咆哮とGONGをループして聞いてます。…雰囲気合わないんですけどね。
あー、戦闘描写むっず。