IS学園の朝、一限目が始まる前…ある廊下で…
「うおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「こんな所で死ねるかぁぁぁ!!」
「な、何がどうなってるの〜!!」
3人は逃げていた。
〜時は遡る〜
「時守、織斑、同じ男子だろう。デュノアの世話をしてやれ。」
「は、はい!」
「ウィッシュ!」
スパァン!
「ちょ、ちょいちっふー先生?ツッコミ…ちょい強すぎますわ。」
「真面目に返事をしろ。返事は?」
「はいd……い、いや待って!?『はいだ』言うてませんやん!!『はい』で止めようとしてましたやん!?」
「…っふん。まあいい、それより早く行けよ?」
「「「え?」」」
ちっふー先生が指を差した方には時計。……えっ…
「あと8分で授業を始めるぞ?それに…女子も」
「「行くぞぉ!!」」
「えっ!ちょ、ちょっと!?2人共!?」
俺がシャルルの右手を、ワンサマが左手を掴んで走り、教室を出る。
…あっぶな。もうちょいで覗きのレッテルを貼られるとこやったわ。
「ど、どうしたのさ2人共…」
「あのままだと女子が教室で着替えるのを見なきゃいけないからな。」
「……?あっ!あぁ!そ、そうだね…」
「ははっ、変な奴やなお前。俺は時守剣。剣でも剣ちゃんでも好きに呼んで。」
「あ、俺も自己紹介がまだだったな。俺は織斑一夏、一夏って呼んでくれ!」
「うん、よろしくね、剣、一夏。僕のことはシャルルでいいよ?」
「おう。よろしくな、シャルル。」
「んー、シャルルか…シャルでええや。よろしくシャル。」
…涼しげに会話してる思てるやろ?読者の皆さん。
これ今かなりのスピードで廊下走ってんねんで?…やっぱIS学園入ってから基礎体力上がったよな…
「あ、そうだ。剣、さっきのあれは酷いよ?いきなり僕の事を女だなん―」
「居たぁ!!織斑くんに剣ちゃん!」
「転校生も一緒よ!!」
「者共出会え出会えー!」
き、来た!!腐女子ども!
「げ!」
「来よった!逃げるぞ!シャル!」
「…え?な、何?…なんで皆追いかけてくるの?」
「俺らが男やからやろ!!…ってうーわ…黛おるやん…」
最悪な奴がおった。楯無がやたらとスキンシップして来てその時の俺の反応をカメラに収めようとするまごう事無き変態。黛薫子、2年。ほんまにあの2人手ぇ組んでるんちゃうかって思うぐらい息あっとんねんなぁ…
「ぐへへへ…剣ちゃん!今日こそはたっちゃんとの関係やら色んな話、聞かせてもらうわよ!!」
後でええやろが!んなもん!!…って良くないわ!!!
〜そして時は文頭に戻る〜
「逃げるんだよぉぉぉ!」
「待てやこらワンサマごらボケカスゥ!!」
「ひっ…」
「引くなやシャル!これが俺の普通やねん!!」
「か、関西弁…だっけ?」
「せや。…やっべ間に合わんわ。…シャル、体重なんぼ?」
「えっ!?そ、そんないきなり…失礼だよ!?」
「なんでやねん…男やろがお前…ま、ええわ、反応見る限り軽いし。…よっと!」
お姫様だっこ、やっけ?…いや、王子様だっこか。気持ち悪っ!
「「「きゃあぁぁぁぁ!」」」
「沸くなや腐女子!…お前道まだ分からんやろ?」
鈴もせやったしな。
「う、うん…」
「んじゃ行くで。…んじゃなワンサマ。俺を置いていこうとした罰や。」
「えっ、お前何を…!」
息を大きく吸ってーーーー…
「ワンサマが好きな人いるらしいっすよ!!!!」
◇
ワンサマを餌に、無事女子共から逃げきれた俺とシャルは更衣室で息を整えていた。
「いやぁワンサマ…ええやつやったわ。」
「あはは…剣もなかなかすごいことするね…」
なんでやねん。人間生きるためにはしなあかん事があんねん。
「剣!!」
うわぁ、来よった。
「い、生きとってんな、ワンサマ…」
「当たり前だ!ってかなんで2人共先に着替えてるんだよ!?」
「は?だって…ほら。」
時計を指さし、ワンサマに絶望を与えてやろう。ふはは、俺は悪魔だぁ…
「げっ!?後2分!?」
「んじゃなワンサマー…グッドラック!」
「あ、あはは…」
お、おぅ…シャル…お前もなかなかえぐいな。苦笑いしながら普通にサムズアップしてるし。
パシーン!
バシーン!
バシーン!
「では本日から実戦訓練を開始する。」
さぁ!織斑一夏、凰鈴音、セシリア・オルコットの頭に叩く音をチャイムに、ついに始まりました!IS実戦訓練!!実況、解説はわたくし、時守剣でお送りしたいと思います!
「時守、今日の放課後、晩飯を食べる前に武道場に来い。…今日は戦闘の実演を…凰、オルコット、前に出ろ。」
「…死んだわ、俺…頭の中でぐらいボケさせてや…」
「な、なんであたしが!?」
「わたくしもですか…」
「専用機持ちで経験を考慮して、だ。…やる気が出ないなら耳を貸せ。」
…何されるんやろ…おっそろしいわ。ってか何やってんの?ちっふー先生に鈴にセシリー。そんな皆に聞かせられへん様な話でやる気が出るわけ…
「ここはイギリス代表候補生であるわたくしの実力を存分に発揮させていただきますわ!」
「ま、あたしも最近強くなってきたし?そうね、セシリアの言う通り、実力を見てもらうわ!」
出んのかい!!…ん?なんやあれ。上から…
「それで?相手は鈴さんですの?」
「望むところよ!」
「落ち着けお前ら、相手は――」
お、親方!空から女の子が降ってきた!!…あっ、女の子って言える年でもないか…
「ど、どいてくださーーい!!」
「へ?」
あ、ワンサマに山田先生が激突した。…ってうわぁ…すんごい砂埃。あ、もちろん『ランペイジテール』で近くに居る女子を守るのも忘れてへんで?
「あ、ありがとう…時守くん…」
「ん?いや、別に当たり前の事をしただけやで?」
「あっぶねぇ…白式の展開が間に合ってなかったら一瞬でお陀仏だったぜ…」
「お、織む…ひゃっ!」
女子に返事をして視線をワンサマに戻す。
…は?
リアルToloveるとか初めて見たぞおいこら。何山田先生の胸揉んどんねん!…ってかデカすぎやろあれ…マジ羨ま―
「…剣さん?今何を考えておりましたの?」
「ひっ、セ、セシリー?べ、別に?なんもやましいことなんか考えてへんで?」
「…わたくしは『やましいこと』など一言も言ってませんわよ?」
「あ。」
「…後で簪さんと楯無さんに報告ですわね。」
「そ、それだけはやめてく―」
「で・す・わ・ね。」
「…はい。」
「…わたくしも小さい方ではないと思うのですが…」
今日何回死ぬんやろか、俺は。…生まれ変わったら…しじみになりたい。…あれ?どないしたんやセシリー。口もごもご動かして、顔赤くして。あ、なるほど…セシリーの方がやましいやんけ!!
「いぃちかぁぁ!!」
「うおぉぉぉぉ!?」
あ、ワンサマも死にそうやな。どや?一緒にしじみになるか?
「2対1…ですの?」
「それはさすがに舐めすぎじゃ…」
結論から言う。ワンサマは死にませんでした。くそぅ…
「安心しろ。今のお前らならすぐに負ける。」
「「むっ!」」
結論から言う。鈴もセシリーも一瞬で負けた。ほんまもうおもろいぐらい一瞬で。
「専用機持ちの織斑、時守、オルコット、ボーデヴィッヒ、デュノア、凰の六班に分かれて実習を開始しろ。」
ちっふー先生の一言で皆が散る。…最初は男子の方に集まりかけたけどちっふー先生が出席簿を構えたら蜘蛛の子を散らしたように皆一瞬で散らばったわ。
「やった!織斑君と同じ班!!」
クソ…こんなとこにも違いが出てんのかい…
「と、時守くん!?…あ、え、あの…その…」
「ん?どないした?」
「う、ううん!?何でもないの!何でも…」
?なんや、どないしたんやほんま。
「セシリアかぁ…さっき負けてたもんなぁ…」
「…凰さん、後で織斑君の話、聞かせてね?」
「よっし!時守じゃない!デュノア君だ!」
「…………………」
あー、ここで一句…まあ季語は無いけど。
リコピンよ
そんなに嫌か
テスト乙
「待って!?ごめん!謝るから!!」
「ごめんで済んだら警察要らんよー。…もう一般科目教えへんで?」
「誠に申し訳ございませんでした…」
よっしゃ許したろ。
「学食のデザート一週間分な?」
「…はい…」
よっしゃー。今日の飯が楽しみやで、…さてと。
「じゃ、始めるか。」
とりあえず今はリコピンなんかよりこっちやな。
気がついたら通算UA100000超えてたので記念閑話を書こうかな…。
セシリア、簪、楯無とその他の女子の剣ちゃんへの想い…みたいな?
…後半駄文になってしまった…