「…どういうことだ…」
「ん?」
「…どういうことですの…」
「…なんで…皆、考えは…同じ?」
「は?何言ってんの?セシリーに簪。」
「…何でもありませんわ」
「…うん…」
あれから実習は無事終わった。…まあワンサマとシャルんとこはなんかあったみたいやけど。なんかって言うかお姫様抱っこやねんけどな?
俺?してへんしてへん。皆俺の言うことちゃんと聞いてくれたし、いい子ばっかやったわ。
んでセシリーとワンサマに『昼飯を屋上で食べよ?』言われて、で今屋上。…まあメンツが…
「どないしたんや?皆。」
俺と
「どうしたんだ?箒。」
ワンサマと
「…何でもない。」
モッピーと
「…抜けがけは無しよ…!」
鈴と
「剣さんと一夏さんと箒さんだけの予定でしたのに…!」
セシリーと
「…オルコットさんも…抜けがけしようとしてたんだ……」
俺が誘った簪と
「んふふ〜、簪ちゃん居る所に私あり、よ?ね、剣くん♪」
何故か楯無と
「あ、あのぉ〜、僕も居て良かったのかな?」
ボッチ確定しかけてたシャル――
というまあ何とも濃すぎる。キャラメルマキアートにキャラメル溶かしたぐらい濃い。…もはやキャラメル溶かしたやつやん…それ。
「当たり前だろ?今日転校して右も左も分かんないんだしさ。」
「せやせや。代表候補生とか国家代表とかで親睦も深められるし、何より大勢の方が楽しいやろ?」
「…そ、そうだな…」
「…そうですわね。」
暗すぎやろお前ら!今から昼飯やぞ!?…あ、昼飯で思い出した。
「…ワンサマ、持ってきたか?」
「…あぁ。もちろん。」
お互いの顔が真剣になる。…そして、俺とワンサマはある箱型の機械をポケットから取り出す―
「「一狩り行こうぜ!!」」
「馬鹿じゃないのアンタら!?」
「馬鹿とはなんだよ!鈴!」
「せや!男子高校生なら普通やるやろが!…あ、鈴もやる?」
「うん、アタシ双剣だから。よろしくね。」
「…ってか持ってきてたんだな。あ、俺は大剣だけど剣は何使うんだ?」
「ガンランス」
「「遠距離どうすんの…」」
「私としてはなんで3人共ゲームを持ってきてるのかが不思議ね。」
「…昼休み…終わるよ?」
楯無と簪に言われて渋々ポケットに戻す。あー…
「じゃあ放課後?」
「放課後は…剣さん、特訓と晩御飯の前に織斑先生の所に行かなければならないのでは?」
「……………」
「黙っててもダメよ?剣くん。ちゃんと行きなさい?」
「………やだ。」
「……剣、何したの?」
「……なんもしてへんもん。」
「「「可愛く言ったってダメ。」」」
うぅ…皆がよってたかって俺のことを虐める…。あぁ無情。
「…で、何したの?」
「授業中に脳内でボケただけ。…やのにちっふー先生に怒られるとか…はぁ、憂鬱やわ。」
「いいじゃない、訓練に付き合ってくれるって思えば。あ、その卵焼きちょうだい?」
「ん。ほら、あーん。」
「「なっ!あぁぁぁぁぁぁ!!!」」
お、おぉう!?か、簪にセシリー…いきなり大声あげて…どした?なんか忘れたんか?というより簪にビビった。そんな声でんねんな…
「んー、美味しい。ふわっふわで口の中で溶けて、しかもこのちょうどいい味付け…流石剣くんね、毎日作って欲しいわ。」
「お前それ意味分かって言ってんのか…」
「んふふー、さぁ〜どうかしらねー。」
「…お姉ちゃん…!」
「…楯無さん…?」
「ちょ、ちょっと2人共…顔怖いわよ?ほら、もっと笑わないと…嫌われちゃうわよ?」
「…今はそれどころじゃ…」
「…ありませんわ…!」
こ、怖い!!ただひたすらに怖い!ほ、ほら見てみぃや、ワンサマとモッピーと鈴を!俺らの方を見いひんようにして3人でご飯食べてるやん!シャル見てみぃや!めっちゃ気まずそうにしてるやん!!
……俺のせい!?…え、えっとえっと〜…
「じゃ、じゃあほら2人と―」
「あ…、ふふん。別にいいですわ。わたくしは週末の剣さんとのデートでもっといいことをしてもらいますから。」
貞操だけは守らせてな…?
「…わ、…私は……う、うぅ〜……」
「な、泣くなよ簪……ほら、その…お前さえいいんやったら…行くか?」
…きつい…周りの視線が…きつい…!…特に姉の…誰の姉とは言わんけど…
「…ほ、ほんとに…?」
「お、おぉ…ええで?」
「…うん…うん!…行こ?」
「おけ。」
断れるかい!あの簪に上目遣いに首傾げられて…これで断れるやつがおったらそりゃ悪魔やでぇ…
「むぅ…剣くん?私は?」
「…はぁ…分かった。でも俺もやることあるから週末も用事あること多いで?」
「はーい。あーあ、じゃあもうちょっと先になるのかなぁ…」
せやなぁ…かなり先にはなるやろなぁ…なんせ―
なんでか知らんけど国連での操縦訓練もあるしなぁ…
◇
晩御飯の後、俺はシャルと2人でお互いの部屋に向かっていた。
「ぐ、…ぐおぉ……」
「あはは…お疲れ様、剣。」
「さんきゅ、シャル。…いやぁ…ちっふー先生容赦無いわ…これで通算354戦354敗や…」
「そ、そんなにやってるんだ…」
「1回がすぐ終わるからな。」
武道場でちっふー先生と組み手…っていうんかな。まあとりあえず終わって更衣室に戻ったらシャルがスポドリとタオルを持ってきてくれてた。ギザ優しす。
「あー、にしてもほんまキッついわ。…ほとんど遊んでへんもんなぁ…」
「そうなの?」
「おう。国連代表とやらになってからずっと組み手か模擬戦か…やな。しかも相手は楯無かちっふー先生。死ぬわ、ほんまに。」
「…でもその分強くなれてるんでしょ?」
「自覚は無いねんけどなぁ…楯無曰くかなり良くはなってきてるらしいけど…」
うん、全く自覚が無い。負けっぱなしやもん、ちっふー先生に。
「じゃあさ、いつか僕とも模擬戦やろうよ。」
「お、ええな。…ラファール・リヴァイブやったっけ?」
「うん、そうだよ。まあカスタムしてるけどね。」
「…シャルの会社か。」
「…うん、正しくは父の、だけどね…」
「そか。んじゃスポドリとタオルありがとうな。じゃ。」
…父、か…ふーん。なんかありそうやな。…まあ勘やけど。
◆
「…何?もう1人の男性操縦者が関西人だと?」
「はっ!隊長からの連絡だとそう聞いております。」
「そうか、ご苦労。関西人…か、ラウラ・ボーデヴィッヒ隊長の人付き合いは少し懸念しているからな…よし、お前たち!今から『吉本新喜劇』なるものを見るぞ!!」
「ふ、副隊長!それはどのようなものなのですか?」
「うむ、『吉本新喜劇』はな、見るもの全てに笑いを届ける素晴らしいものなのだ。きっとアレを見ればラウラ・ボーデヴィッヒ隊長もきっと人との関わりを上手く取れるだろう。」
「さ、流石副隊長!日本の文化をこよなく愛しているだけのことはある!」
「それよりも日本!そんなものがあるなんて…私達でもあのラウラ・ボーデヴィッヒ隊長を笑わせるなんて出来なかったのに…」
「そこに!」
「痺れる!!」
「憧れるゥ!!!」
ヤバ目。何がヤバ目ってこの小説での福音が魔改造されてることがヤバ目。ゴーレムⅢの強さがヤバ目。タッグトーナメントがヤバ目。剣ちゃんの成長速度がヤバ目。モッピーの告白イベぶっ飛ばしてたのがヤバ目。鈴ちゃんのキスイベも飛ばしてたのがヤバ目。いつの間にか簪とセシリアだけじゃなくてたっちゃんも落ちかけてるのがヤバ目。シャルもほとんど入りかけてるのがヤバ目。
…またまたぐだりました。…展開早めたいなぁ…