IS 西の男性操縦者   作:チャリ丸

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タグにオリ主最強を入れない理由
→どんだけ頑張ってもちーちゃんと束さんには勝てんのですわ。普通は。


ご挨拶 inフランス

 

 

 

 

 

「やっぱ何回乗っても飛行機ってテンション上がるわ。世界一周1人旅やしなぁ…IS学園居る間に後何回乗るんやろな」

 

 

イギリスでセシリアと愛し合った後、千冬から手渡された訓練プログラムをこなしつつ、メディアからの取材に応じる、等々イギリスでの用事を済ませた時守は、今度はフランスに飛んだ。

別にISを使っても良かったのだが、流石に人目が気になるので仕方なく飛行機に乗ることにした。

 

 

「お?」

「あっ!」

 

 

飛行機を降り、ゲートを出た所で白のワンピースに身を包んだ美少女と目が合った。夏休みに入るまでに幾度となくその声を聞き、ほぼ毎日その非の打ち所の無いその身体に触れ、数夜夜通し彼女を愛した。また、彼女も時守の事を愛しているからだろうか、反射的に2人は動いた。

 

 

「けーんっ♪」

「よっ…と。久しぶり、シャル」

「うん!…ずっと会いたかったんだからね?」

 

 

シャルロットは剣の姿を確認すると、すぐに駆け寄り、抱きついた。

対する時守は、彼女と視線が合った時に両腕を少し広げ、彼女を抱きしめる体勢に入った。そして駆け寄ってきたシャルロットが抱きつくと同時に、ぎゅっと抱きしめた。

 

 

「えへへ…剣の匂いだぁ…」

「シャルさんや、見られてまっせ」

「むぅ…剣とならいいもん。むしろ見せつけてやるっ!」

 

 

むふーっ!と一度、鼻息を強く鳴らして意気込むシャルロットは上目遣いで時守に訴えかける。衆人環視の中で彼女を抱きしめれることになった時守だったが、実は彼は―

 

 

「じゃ、別にキスしてもええよな?ん…」

「え?ん……んっ!?…ちゅ……んっ、…ふ…ぅ…」

 

 

コッチ方面に関して、ナチュラルドSだった。

彼女の背にやっていた右手を彼女の顎に添えると、人差し指と親指で持ち上げ、半ば強引に唇を奪った。シャルロットもそれまでは良かった。が、舌を入れられてからは完全に彼にペースを持っていかれた。

 

 

「…んっ…ぷはっ、ごちそーさまでした」

「ちゅ…あっ…も、もうっ!こんな所でいきなりすぎるよ!」

「嫌やったか?ってか途中からシャルもめっちゃ積極的やったやん。最後だって止めたくないー、みたいな声出してたし」

「うっ…。う、う…うぅー!」

 

 

約1分、時守とシャルロットは唇を重ねた。それも、ただの子どものキスではない。舌を入れ、互いの口の中を蹂躙し合うような、大人のディープキス。久しぶりのキス、そして人前、さらに時守の言葉が全て事実だということもあり、シャルロットの顔は赤く染まっていた。

 

 

「と、とにかくっ!これからは、その…ムードとかちゃんと考えて!」

「おう…ん?またやってもええん?」

「…うん。気持ち良かったし…剣とだったらずっとしていたい…かな?」

 

 

頬を赤く染め、照れながらも自分の気持ちを素直に伝えるシャルロット。そんな彼女に、時守は少し前から気になっていたことを口にした。

 

 

「なぁ、シャル。出迎えてくれたってことは何か用事あったんちゃうん?」

「へ?…あっ!…え、えっとね…この後、デュノア社に行く前に、ちょっとだけデート…してほしいなって……ダメ?」

 

 

先程まで自分を抱きしめていてくれた、時守の両手を自身の両手できゅっと胸の前で握り、首をかしげ、上目遣いで彼を見上げる。

時守は女子の上目遣い(一部除く)に弱い。してくる相手によっては脳天にチョップをぶちかましたり、『ダメ?』と聞いてきた所を『ダメぇ』と見下ろすこともある。だが、それは一部の話。シャルロットにこうされて―

 

 

「ん、分かった。全然大丈夫やで。…まあこっちのことよう分かってへんからシャルに任せっきりになるけど…それでもええんか?」

「うんっ!」

 

 

断る理由など微塵も存在しない。

デートを了承したところで、再びシャルロットが何かを思い出したかのように言葉を発した。

 

 

「あっ、そうだそうだ…。剣?」

「うん?」

 

 

シャルロットは時守から少し離れ、

 

 

「ようこそフランスへ!」

 

 

改めて、満面の笑みで彼を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

―デュノア社、社長室―

 

 

本来ならば実家で話すことになっていたが、第3世代機の開発の目処がたったこともあり、デュノア社は多忙を極めていた。そんな中、社長のフランク・デュノアが休むわけにはいかない、ということで、時守はデュノア社の社長室を訪れていた。

 

 

「……君が?」

「は、はい。IS学園一年、時守剣です」

 

 

40代の顔の整った男性、フランクが数分間続いていた沈黙を破り、時守に問いかけた。長机のフランクの対面、シャルロットの隣に座る時守は、その質問に、普段なら『お前誰だ』とでも言われそうな言葉で返す。

時守の隣に座るシャルロットも

―剣…どうしたの!?関西弁じゃないなんて…ま、まさか記憶喪失!?…ってそんな訳ないか。き、緊張…してるのかな?

と、一瞬ツッコミを入れそうになったが、その場の雰囲気のおかげでなんとか声にはしなかった。

 

 

「…そうか。シャルロットから聞いているよ。君ともう一人の男の子、織斑一夏君に助けてもらったと」

「た、助けたなんてそんな…。ただやれることやっただけですし…」

「それでも、だ。本来なら、私がシャルロットにあんな事をさせなければ良かったのだが…」

「でも、そのおかげで俺はシャルに出会えました」

「…そう言ってもらえると気が楽だよ。……で、本題なんだが…」

 

 

ごくり、と誰か…というか3人全員が唾を飲み込んだ音が鳴る。

 

 

「…シャルロットと、そして他にも3人の女の子と付き合っている、というのは本当なのか?」

「は、はい」

「そう、か…。まあ私も人のことは言えないんだがね…」

 

 

―いや、なんてツッコミ入れたらええねん!重すぎるやろ!!

―お父さん…今は剣と私の話でしょ?

と、そんな2人の子どもの考えがフランクに伝わるわけもなく、フランクは続けた。

 

 

「時守くん。君は…、君はシャルロットを、そして他の女の子3人を、幸せにできるのか?」

「…します。…悲しい思いさせたり、時には辛い選択をさせてまうこともあるかもしれません。でも四人は、死ぬ気で幸せにします」

「そこは死んでも幸せにする、ではないのか?」

「死んだら幸せにできませんやん。それに、シャルを悲しませることにもなりますし」

「ふっ…、はははっ!流石に大物だな!そうかそうか…。なぜシャルロットが君を選んだか分かった気がするよ」

 

 

時守の言葉を聞き、フランクは声を上げて笑った。それは馬鹿にするような笑いではなく、時守を認めた故に出た笑いだった。

 

 

「シャルロット、ちゃんと彼をサポートしてあげなさい?この年頃の男子は結構無茶しがちだからね。怪我などしないようにしっかりと…ね?」

「う、うんっ!」

(怪我ってか…大怪我もう何回もやってるし一回死んでんけどな…あ、あの時点でシャル達悲しませてるやん…。後でまた謝っとかな)

 

 

フランクの言葉と、醸し出す雰囲気から、シャルロットと時守は認めてもらったことを理解した。

 

 

「時守くん。シャルロットを、娘をよろしく頼む」

「任せてください。必ず幸せにします」

「お父さん、剣なら大丈夫だよ?それに、心も身体も剣にメロメロだから、もう十分幸せだよ?」

 

 

ねー?と互いの顔を見合わせるバカップル。だが、フランクにはその光景よりも、今のシャルロットの発言にツッコミたい所があった。

 

 

「…心も…身体も?」

「あっ…」

「と、時守くん!まさか君は…まだ16歳にもなってないシャルロットを!?何をしたんだ!ナニを!?」

「いや!俺からちゃいますって!」

「き、君からではない…?」

 

 

娘の貞操の安否を時守に問い詰めた所、彼から仕掛けたのではない、と言われたフランクは、ギギギ…と壊れたブリキ人形のように、真面目だと信じている娘の方に顔を向けた。が、そこに居たのはそっぽを向き、何故か冷や汗を流し、適当に口笛を吹いている娘だった。

 

 

「時守くん、シャルロットが何をしたか話してくれないか?」

「えっ!?お、お父さん!?」

「俺が、骨にヒビやら身体に打撲やら怪我する…まあ事件みたいなんがあったんすよ。そん時にね、部屋に戻ったら4人が揃ってて、そこで告白したんっす。…で、部屋に媚薬入りのお香たかれてて、追加で媚薬飲まされて、ベッドに寝かされて、両手足に4人がそれぞれ乗って、逃げられへんようにされて…食べられました」

「シャルロット…」

「しょ、しょうがないじゃん!それに剣だってその後…、あぅ…」

「…結局シたんだね、時守くん」

「やられっぱなしは嫌やったんで。ほら、シャル。そんな照れることちゃうて」

 

 

当時のことを思い出し、顔を真っ赤にするシャルロットの頭を時守は優しく撫でる。撫でられたシャルロットは気持ち良さそうに目を細め、時守の肩に頭を預けた。

 

 

「そうか、…ただ、孫を見るのはせめて後3年後ぐらいがいいんだが」

「…うん」

「シャルロット!?なんだその『ちっ、バレたか』みたいな返事と表情は!いけません!いけませんよ!お父さんはそんな、高校生の間にお母さんになることなんて、許しませんからね!」

「…ちっ」

「ほんとに舌打ちした!?ほら、シャルロット、道徳的な問題もあるし…ね?」

「シャル、流石にそれは、な?俺がもっとデカい家買ってそこで皆でちゃんと住めるようになってから…な?」

「剣がそう言うなら…」

 

 

3人の話し合いは、こうして賑やかに過ぎていった―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はい?どないしました?」

 

 

夜、デュノア邸のベランダで時守は日本にいる人物と電話を繋いでいた。

 

 

「はぁ、そっすね…まあ確かに気にはなりましたよ?なんでこんなとこ行くんやろなって」

 

 

その話題はフランスの次に訪れる場所について、だった。

 

 

「えっ!?マジで来るんすか!?…えー、なんか疲れそう。…いや、だってその2人と一緒とか俺死んじゃう。……大丈夫だ、お前はそれぐらいでは死なん。とか言われても…だって…えー…」

 

 

電話の向こうにいる人物が次の目的地、エジプトに来てさらに既にそこに居る人と待ち合わせて何かをするらしい。

 

 

「まあ金夜叉のことについて製作者と学園の担任に来てくれんのは助かりますけど…ちっふー先生用事とか大丈夫なんすか?…は?私に夏の予定など仕事しかない?……乙っす」

 

 

電話の相手―織斑千冬、そして金夜叉製作者の篠ノ之束と数日後、エジプトで会うことになっていたのだ。夏休みの予定の中にエジプトが入っていたのはそのためらしい。

 

 

「あ、そういや聞いときたかったんすけど、俺って夏休み日本で何日ぐらいフリーの日あるんすか?……はぁ!?3日だけ!?しかもお盆だけとか一番忙しいですやん!ふざけてるんすか!?…あっ、ちっふー先生2日だけ…なんかすんません。今度どっか呑み行きましょか、初めて俺に会ったときみたいにストレス溜まってるんでしょ?…まあ日本やったら俺ジュースになりますけど」

 

 

互いの予定を確認し合ったところで、最も忙しいIS学園生徒と最も忙しいIS学園教員が分かってしまった。国連代表と世界最強。この2人にプライベートな時間などほとんど無かった。

 

 

「仕事?そんなもんまた山田先生に…あ、もう回してるんすね。…そう考えたらドブラックですよね、IS学園って。俺ちっふー先生と山田先生がまともに休んでるとこほとんど見たこと無いですもん。労働基準法……あー、すんません。なんか聞いたらあかんこと聞いたみたいで。…やからすんませんて、働きたくないでござるとか言わんといてくださいよ。俺も手伝いますから。…あーもー、こんなちっちゃいことで泣かんといて下さいよ…ってか酔うてます?……酔ってないわゔぁかものって…絶対めっちゃ酒飲んでるやんこの人!今そっちサマータイムで考えたら朝4時っすよ!?…え?もう寝るから大丈夫だ?…はあ、そっすか?…んじゃあ身体と飲みすぎには気をつけて、…はーい、はいーお疲れ様でーす。はいー………酔いすぎやろあの人」

 

 

千冬との電話を終え、時守は1人ベランダでゆっくりと過ごす。

シャルロットには家の中に入ってもらい、会話が聞こえないようにしてもらっている。いくら婚約関係にあるとはいえ、正式に結婚した訳ではない。夫婦の間柄になるまで他者にはできるだけ極秘にしたいことが多い、という理由から、国際IS委員会と国際連合より電話等はできるだけ人に聞かれないように、と言われたからである。

そのような束縛された環境では、こうして異国の地で、夜ゆっくりとすることなどほぼ無かった。

 

 

「シャルと居られるのも後一日か…何してあげよかな」

 

 

木製の扉を開き、家の中に入って廊下を歩きながら、ふと考える。

幸いというか何と言うか、今日、シャルロットはいつぞやのセシリアのような事は求めてこなかった。本人曰く、今はそういうことをするよりも母国を自分で案内したり、自宅で一緒に過ごす、といったごく普通のことがしたいらしい。

 

 

「あ、剣。織斑先生との電話は終わったの?」

「おう」

「もう今日やることは無いの?」

「せやな。あとは明日も含めて自由時間や」

「あ!じゃあ、明日どこに行く、とか決めたいんだけど…いい?」

 

 

寝室へと向かうと、偶然廊下に出ていたシャルロットと鉢合わせた。

 

 

「おけおけ。…ってか今さらやけどさ」

「ん?どうしたの?」

「…シャルって一々可愛いよな」

「ふぇっ!?むにゅっ…や、やーめーへーよー!」

 

 

会話の途中で不意に褒められたシャルロットが頬を赤くする。褒めたと同時に、時守はシャルロットの赤い頬を両手でむにむにと揉む。

 

 

「うわ…柔らかっ!」

「むうぅ〜!やりかえしてやる!」

「むっ」

「……ほっぺの柔らかさで負けた気がする…」

 

 

負けじとシャルロットも時守の頬に手をやるが、その柔らかく、綺麗な肌に敗北感を感じた。

 

 

「ハッハッハー、生まれてこの方お肌の綺麗さには自身がある……ふあ…」

「剣?眠いの?」

 

 

家よ廊下で互いの頬を揉み合っていた2人だったが、まだ22時にもなっていないこのタイミングで、時守から大きな欠伸が出た。

時差、慣れない環境での疲れ、等様々な原因が挙げられるが、やはり一番大きな原因は

 

(あっ、剣、ほとんど移動と訓練ばっかりなんだよね。しかも国を渡ることもかなり多いみたいだし…やっぱり相当疲れてるのかな?)

 

夏休みに入ってからのハードスケジュールによる疲れである。シャルロットが考えたように、時守は今まで、夏休みのほとんどをISの訓練と移動に費やしてきた。金夜叉が近接型、武器も大まかに見れば長い棒なので、少しのスペースがあれば、ホームセンターで買ってきた棒を振り回して扱いに慣れようとしている。また、オールラウンドを使わない戦闘では、自身の身体が武器となるので、仮想の敵を相手に組手をすることも多い。

 

 

「あぁ、ちょっとな、夜更かしして…」

「嘘はダメだよ?剣って基本早寝早起きだし、時差ボケと身体の疲れのせいでしょ?だから今日は早く休んで、ね?」

「…ん。分かった。明日の予定は?」

「よくよく考えたら別に明日適当にふらつくのも悪くないかなーって」

「…そか、ありがと」

 

 

自分に気を使ってくれた彼女に礼を言って、時守はふらふらと寝室に向かう。

 

―金夜叉、単一仕様能力『完全同調』の上限突破(100%オーバー)時に操縦者と機体に掛かる負荷と変化についての観察―

 

これが先ほど千冬からの電話の内容である。

福音戦の時の金夜叉の速度等から、シンクロ率100%以上の実験は広大な土地と、もしも暴走したとき用に、時守を止める人間が必要になる。

だから広大な砂漠(束のラボ付近の隔離された範囲)と、千冬と束という実力者が実験に付き合うこととなった。

ちなみに束が実験に参加する気になった理由は『おもしろそうだから』である。

 

 

「シャルー、一緒に寝よー」

「え!?きょ、今日は…その…」

「分かってるってー、ただ寝るだけやからー」

 

 

数日後にそんな一大イベントを控えた彼は、そのためのエネルギーを蓄えるかのように寝ようとしていた。…彼女と一緒に。

 

 

「そ、それだけなら…」

「んじゃあ寝室にレッツらゴー!」

 

 

 

翌朝、幸せそうな表情を浮かべ、抱きしめ合いながら眠る2人がシャルロットの部屋のベッドに横たわっていた。




新作とか!R-18とか!書きたい物が!!多すぎるんじゃああああ!!!
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