IS 西の男性操縦者   作:チャリ丸

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シリアスをシリアスのまま進めようとすると原作そっくりになってしまう。
でもまあ再現するところは再現してるんだけどね!

原作を読んだことがある方は、作者の原作リスペクトした所に注目してお読みくださると、楽しめるかもです。


京の夜に舞う光たち

 

 京都の夜に、爆炎が咲いた。

 

「とっととくたばるのサ!ババア!」

「随分と喧しいのね、貴女も十分ババアの仲間よ?」

「小皺が目立つ初老のババアには言われたくないのサ!」

「…本っ当に耳障りなババアね」

「うるさいババア!」

「黙れババア!」

「バーカバーカ!アホー!その歳で露出したいなんてイタすぎるのサ!」

「うるっさいわねこの勘違いイタリア人!アホ厨二病!そのだっさいファッションに言われたくないわよ!」

「行き遅れのババアには私の美的センスが分からないのサ!」

 

 京都某所の高層ホテルのフロアを丸々ぶち抜き、焼き払った2人とは思えないほどの低脳で語彙力が低すぎる言い争い。

 だがその言葉とは違い、スコールとアリーシャ、2人の操縦技術はこの場にいる他の少女達と比べると、雲の上にでもいるかのような高度なものだった。

 

「フォルテ・サファイア!貴様なぜ、裏切った!」

「それが分からないようなら、アンタらは私らに勝てないッスよ!」

「分かってんのよ、アンタが裏切った理由なんて。それより言いたいのは、なんでアンタがダリルを裏切らせなかったのかってことよ」

「…へ?」

 

『ゴールデン・ドーン』と『テンペスタ』が凄まじい攻防を繰り返すその横で箒と鈴、そしてフォルテとダリルは対面していた。

 

「いや、だからさ。ダリル・ケイシーにとっても亡国機業って居づらい場所で、抜け出したいって思ってたんでしょ?じゃあダリルが亡国機業を裏切れば良かったじゃない」

「……ほ、ホントッス!先輩っ!明らかそっちの方が賢かったッス!」

「…ま、まあ確かに各国からの援軍とかも期待出来るっちゃできる…が、オレにはオレでこっち側で精算しなきゃいけねぇこともあんのよ。その後のことは、それからだ!」

 

 ダリルのIS『ヘル・ハウンド』が鈴の『甲龍』に襲いかかる。

 ダリルの拳を避けた鈴に、『ヘル・ハウンド』の肩についた犬頭から放たれた炎が追尾していく。

 

「このぉっ!」

 

 その火炎ごとダリルを吹き飛ばそうと、『甲龍』の衝撃砲を放つ。

 火炎は見事空中で霧散するも、衝撃砲はダリルの目の前に辿り着く前に、氷の壁に阻まれた。

 

「甘いッスよ後輩。今はその精算を終わらせるため、この勝負も片付けるッスよぉ!」

「私を、忘れるな!」

 

 攻撃の準備を整えるダリルから距離を取ろうとする鈴に、今度は『コールド・ブラッド』からの氷の追尾弾が鼻先まで迫る。

 しかしその氷塊は、『紅椿』の空裂による斬撃型のエネルギー刃で木っ端微塵に粉砕される。

 

「わたくしもいますのよ!」

 

 鈴と箒が体勢を立て直すべく下がる隙を、後方支援に当たっているセシリアが行う。

『ブルー・ティアーズ』のライフル、スターライトmk-Ⅲによる連撃がダリルとフォルテに襲いかかるも―

 

「はっ」

「温すぎッス」

 

 豪炎により威力を弱められ、その弱々しいエネルギーが分厚い盾となった氷壁に当たり、無残にも消えた。

 3対2

 数で見れば圧倒的有利な状況でありながらも、セシリア、箒、鈴は攻めきれていなかった。

 焦りに、表情が曇る。

 

「まあそう悲観するんじゃねぇ。IS学園で2年も『イージス』の鉄壁コンビとしてやってるオレ達に、即席トリオでまともにやりあえたら上出来だ」

「お世辞抜きにそうッスよ。学園に居た頃は、あの楯無ですらウチらコンビは倒せなかったッスから」

「…本気で、相手はしてないようね」

「…そりゃあ、な。返事をくれた出来のいい後輩には、オレらが本気を出さねぇ理由を教えてやるよ」

 

 ダリルとフォルテ、2人からの言葉に唯一返事をした鈴。

 そんな彼女に、ダリルからのプライベートチャネルが入ってきた。

 

『―――――、―――。―――――』

「はぁっ!ちょっとアンタ!そんなこと、できるわけ…」

「鈴さん!?」

「鈴!何を言われたのだ!」

 

 プライベートチャネルで送られてきた内容に、思わずオープンチャネルで声を荒らげてしまった鈴。

 要らぬ挑発でもされたのかと、セシリアと箒がダリルを睨む。

 

「だぁかぁらぁ、そう睨むなっての。そいつには大したことは言ってねぇよ」

「…そうなのか、鈴」

「…え、えぇ。どこまで本気かは分かんないけど、もしアイツが言ってる事がホントなら、アタシ達がここで戦う理由が無くなるぐらい…」

「それはどんな理由ですの!?」

「理由は後で!本気では来ないけど、多分それは学園仕様のシールドエネルギー制限規制を解除したのに慣れるために来るってことよ!」

「そういうこった!」

 

 3人を散開させるよう上手く位置取りしながらダリルが犬頭から火球を放つ。

 その炎を3人ともが綺麗に避けたため、鈴、箒、セシリアとダリル、フォルテの間に距離が開く。

 

「てか正直助かったぜ。こっちに時守が来てやがったら、オレもフォルテもとっ捕まってただろうしな」

「そッスね。私らも目に映らない物は流石に防ぎようがないッスから」

「それって目に見えるなら止められるってこと?」

「ならば、止めて見せろ!」

 

 ダリルは良く知っている。

 今の1年生専用機持ち達が時守剣に大きな負い目を感じていることを。

 だからこそそれを煽る。

 例え単体が格下でも、数でいえば相手の方が上。

 使えるものは全て使うのが最良だと判断したのだ。

 

「よっとぉ。危ねぇ危ねぇ」

「よく言うッスよ。軽ーく避けてるくせに」

「んなことでいちいち怒んなよ、フォルテ。お前の手助けのお陰だろ?」

「やだ、照れるッス」

 

『紅椿』の雨月による鋭い刺突のエネルギーがダリルに迫るも、これまたタイミング良く現れた氷塊に阻まれる。

 一進一退、というよりかは出方を伺う両陣営。

 

「箒、セシリア。気合入れて行くわよ」

「あぁ。向こうに明確な殺意が無くとも、敵であるのならば倒すだけだ!」

「もちろんですわ!」

「おーおー、いい感じに仕上がってきてんじゃねぇか、後輩共」

「じゃ、私らもそろそろ上げていくッスよ!」

 

 前衛に出る鈴と箒、それに対峙するダリル。

 2人を後ろから援護するセシリアと、ダリルのカバーに回りつつ妨害を試みるフォルテ。

 

 少女達の戦いが幕を開け、また。

 

「くたばれババア!しわくちゃババア!」

「ババアって言った方がババアなのよ!」

 

 婚期を逃しそうな2人の戦いも始まった。

 

 

 ◇

 

 

 同時刻、空港倉庫の上空にて。

 

「このっ!」

「ふん、そんな出鱈目な動きで当たるものか!」

 

『白式・雪麗』を纏う一夏と、『サイレント・ゼフィルス』を繰るマドカの戦いが既に始まっていた。

 倉庫に潜入した一夏、ラウラ、シャルロット、簪の4人だったが、倉庫内からの不意打ちにより女子3人が弾き飛ばされ、亡国機業の織斑マドカたっての希望により、上空で一騎打ちが行われているのだ。

 

「くぅ…!」

「お、重い…」

「なぜ動けんのだ…!」

 

 もちろん3人も一夏を助けに行こうとした。

 だが、マドカの意思を尊重し、かつ自分の思い通りに事を進めようとし、それが出来る人物がそれを防いでいた。

 

「にゃはー。いやー、流石に『黒騎士』のお披露目を邪魔されるのは楽しくないからねー。親元を離れる子を見守る所は邪魔しないでよー」

 

 篠ノ之束。

 まさか亡国機業側にいるとは知らなかった3人は、束の新開発した装置によってISごと地面に沈められていた。

 

「束さん特性空間圧作用兵器のお味はどうかなー?…おっと、安心してくれよちーちゃん。この子達の命なんて狙わないからさー」

「…何が目的だ、束」

「織斑、先生…?」

 

 暗闇に話しかける束。

 その影から出てきたのは、彼女の言葉通りシャルロット達の担任でもある、千冬だった。

 

「簡単だよ?ただ、あの子の戦いっぷりが見たくてさ。後はまあ、ちーちゃんがちゃんと先生出来てるか?」

「余計なお世話だ。…お前、私が来ていなかったら生徒達に手を出してただろう」

「さー、どーかなー」

 

 なんでバレてんだろーなーと内心冷や汗を流す束。

 それすらも千冬は読み解き、話は進む。

 

「もし生徒に手を出そうものなら、例えお前が相手でも容赦はしない」

「しないならしないで、もうちょっといい場所で戦おうよ」

「この場から…逃がすと思うか?」

「思わないけど、それをするほどちーちゃんが阿呆だとは思いたくない束さんがいるのでーす」

 

 歯噛みする千冬。

 現在千冬は束に対して手が出せない状態にある。

 この『天災』がこの場に何を仕掛けているのかが分からないのだ。

 何も無い所からIS3機を封じ込める空間圧作用兵器すらも簡単に作ってしまう束。

 生徒3人を葬る兵器などを仕込んでいてもおかしくない。

 

「じゃ、またねちーちゃん。近いうちにまた会おうよ。そ、れ、と。生徒には手を出す予定は束さんの中から無くなったから安心していいよ」

 

 束が指を弾くと、彼女は爆煙に包まれた。

 それが晴れる頃には彼女の姿は消えており、人の気配すらも消えていた。

 

「……ふぅ」

 

 束が消えた場所を睨むように注視していた千冬がそこから視線を外す。

 彼女の意識はすでに、遠い空で戦う一夏の方へと向いていた。

 

 

 ◇ ◇

 

 

「くそっ!」

 

 マドカへの接近を試す一夏だが、ライフルによる一撃とビットに周囲を囲まれることで攻めきれない。

 

「…そろそろ、終わりにするか」

 

 一夏からある程度距離を取ったマドカ。

 対面する形ではあるが、一夏の周りには『サイレント・ゼフィルス』のビットが漂っている。

 しかし、向こうから攻撃してくる様子はない。

 

「見せてやろう、私だけの新しい力を!」

「…イタタタタ…」

 

 小声だったためマドカには聞こえていないが、もし聞こえていたのなら問答無用で撃ち落とされていたであろう一言を洩らす一夏。

 だが、彼のそんなほんの少しの余裕も、サイレント・ゼフィルスの変色を見て無くなっていった。

 

「え?…嘘だろおい…。主人公かよぉ…」

 

 おまいうというブーメランがぶっ刺さっているが、一夏からすればその感想に尽きる。

 なぜか分からないがやたらと敵視してくる敵が自分の前に現れ、いつの間にか新しい力を手に入れているのだ。

 どちらかと言えばライバルポジションだが、こうもホイホイ付きまとってくると今の一夏に冷静に考える余裕は無かったのだ。

 

「ふ、ははは!これが、私の新しい力!『黒騎士』のお披露目だ!」

「ネーミング完全に『白騎士』のパクリじゃねぇか!」

「も、モチィィィフ!またはオマージュだ!それにこれから死ぬ貴様には関係ないことだ!」

 

 言われたくない所を突かれたマドカが少し狼狽える。

 事実、束から『黒騎士』の存在を知らされた時、『白騎士』に似たネーミングに嬉しさを感じる反面、完全に対にしろよ、ともツッコミたかったのだ。

 そもそも第一世代のパクリなんて正直勝ち目あんのかよ、とも言いたかった。

 

「だ、だが!名前に反して性能はすごいんだぞ!」

「へー」

「バスター・ソードだけじゃない!カッコイイランサービットもあるんだからな!」

「鼻の下伸ばした剣に対するセシリアのビットの方が怖い」

「ムキー!」

 

 一夏は知っている。

 確かに禍々しい雰囲気を醸し出す『黒騎士』だが、本気でキレた千冬や同級生の方が万倍怖い。

 時守からのアドバイスで「怖いと感じる時があれば二日酔いの目覚めのちっふー先生を思い出せ」と言われたのを思い出したのだ。

 起こしに行った際に鬼の形相で睨みつけられ、手元にあったビールのプルタブが投げられたのだが、なぜかコンクリートの壁にめり込んだままどこかに消えたことがあった。

 それに比べたら、屁みたいなもんである。

 

「…おほん。少しお前につられておかしなテンションになってしまったが…お前にはここで死んでもらう!」

「くっ…!」

 

 ひとしきり軽口を叩き、先ほどまでの雰囲気に戻ったマドカがバスター・ソードを振りかざす。

 彼女の言っていた通り、凄まじい暴力が一夏を襲う。

 それまではサイレント・ゼフィルスのメインウェポンを張っていたスターブレイカーが展開装甲が備えつけられた大剣に代わり。

 マドカの攻撃性の高さにより不要とされたシールドビットが無くなった代わりに、それまであったビットが一対のランサービットへと変貌を遂げた。

 

「このおっ!」

「甘い」

 

 雪片弐型を振るうも、その巨大なバスター・ソードは揺るがない。

 対し、一夏が盾として使う雪片弐型は膨大なエネルギーを纏ったバスター・ソードの前に、あまりに脆かった。

 

「そう易々と、負けてたまるか!」

 

 しかし、近接戦闘にすら力量に差があり、マドカに軍配が上がる。

 ただでさえ不利な状況が一夏に攻めの機会を与えず、一対のランサービットと『黒騎士』の腕部ガトリングガンがさらに翻弄する。

 中距離、近距離、超近距離で、一夏は完全にマドカに劣っていた。

 

「ぐあああああっ!」

 

 雪片弐型を振るっても防がれ、ビットにより追撃、その隙にバスター・ソードで切り伏せられる。

 

「ふはははは!」

 

 一夏の機影が、闇に落ちていく。

 マドカが、そんな無防備な一夏を放置しておくはずが無く、ランサービットによる連撃が彼に降り注いだ。

 一夏が落ちた先は木々に囲まれていたが、その木々ごと焼き払われ、火炎の中に彼は倒れた。

 

「ぐはっ!」

 

 吹き飛ばされる際に雪片ごとぶった切られたので、もう一夏に防ぐ術はない。

 ただマドカからの蹴りを受け続けることしか出来なかった。

 鋭い蹴りが装甲を歪ませ、シールドを削り、彼の生身にダメージを与え続けた。

 

「うっ……」

 

 その猛攻は、一夏が気絶するまで続けられた。

 

「こんなものか。では、死ね」

 

 その首を刎ねるため、バスター・ソードが掲げられる。

 もちろん一夏は動かない。気を失っているのもあるが、ただでさえ肉体へのダメージが大きいのだ。

 

「…なに?」

 

 一夏の首に狙いを定め、振り降ろされたバスター・ソード。

 エネルギーを纏い、それは一切の抵抗無く彼の首をはねとばす予定だった。

 しかし、それを掴んだのは一夏の動かないはずの左腕。

 ひしゃげた『白式』の腕部装甲がなぜか動き、破損した左手がエネルギーに包まれたバスター・ソードをしっかりと掴んだのだ。

 

「っ、さらに立ち上がる、か…」

 

 目を閉じたままの一夏が立ち上がる。

 というより、見えない何かしらの力によって身体が起こされるように動き、直立した。

 マドカの前に立つのは、どうやって動いているかも分からない程に傷ついた『白式』

 その答えは、すぐに出る。

 

「くっ…なんだ、何が、起きている…!」

 

 光る『白式』

 傷を負った装甲を押し上げるようにして、新たな装甲が生まれる。

 三次移行(サード・シフト)

 圧倒的ピンチに陥った時に窮地を脱することがあるとは事前の調べであらかじめ分かっていたことではあるが、ここまで上手いタイミングでするものなのかと嘆息する。

 

 だが、マドカの予想は意外な形で外れることとなる。

 

「なっ…し、『白騎士』だと!?」

 

『白式』の下から生まれた、否現れたのは、『白騎士』。

 偶然にもマドカが現在操っている『黒騎士』と良く似た、そして彼女と関わりの深い、なおかつ現れること自体がありえない機体がそこにいた。

 

「有り得ん…!『白騎士』は、確実に初期化されたはず…。まさか、織斑千冬の残留思念が生きているというのか…っ、ぐぅっ!」

 

 分析する暇も与えず、まるで瞬時加速のような早さの右の蹴りが、マドカの鳩尾に突き刺さる。

  シールドにより生身にダメージを負うことは無かったが、シールドエネルギーが減った。

 

 これは幻ではなく、実態だという現実をマドカに突きつけていた。

 

「力の資格の、無いものよ…」

「ほざけ。…私と『黒騎士』で、貴様という過去の存在を、今ここで葬ってやる」

 

『白』と『黒』。

 三度2機は、刃を交える。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

「山田先生!起きてください!」

「う、ん…。あれ、私…スコール・ミューゼルと…」

「生身でISに立ち向かおうなんて、織斑先生じゃないんですから…」

 

 外に出ていた楯無と時守が旅館に帰ってくると、真耶が倒れていた。

 僅かに残る戦闘の跡とオータムが居なくなっていること、そして真耶のセリフから、アリーシャを撒いたスコールが襲ってきたのだろう。

 

「すみません。アリーシャさんが撒かれるとは思ってなかったので…」

「いえ、大丈夫です。それより更識さん」

「はい。情報提供者に接触、例のモノを受領してきました」

 

 立ち上がった真耶に、楯無からブローチが手渡される。

 

「山田先生の学生時代の二つ名、銃央矛塵(キリング・シールド)、しっかりと拝見させていただきますね」

 

 渡されたブローチは真耶の専用機。

 IS学園の教員になるということで政府に預けられていたそれを、楯無が受け取りに行っていたのだ。

 

「あ、あはは…。その名前は恥ずかしいのでちょっと…」

 

 ズレたメガネを直すと、いつもはそうは見せない真剣な表情へと変わった。

 

「とはいえ、急ぎましょう」

「そうですね。剣くん、そっちは大丈夫?」

「あぁ。すんません山田先生、俺が出てもてたせいで」

「気にしないでください、何もないですから。それよりも、非常時での民間人の避難誘導の方が大事ですから」

「そう言ってもらえると助かりますわ」

 

 少しのエネルギー消費でも抑えるために、楯無が真耶を抱き抱え、『霧纏の淑女』を展開する。

 

「じゃあ先に行ってるわね、剣くん。いきますっ!」

 

 楯無と真耶が一旦、時守よりも先に飛び立った。

 残された時守はただ1人、ポケットに手を入れ、携帯電話を取り出した。

 

「さて、と。…電話すっか」

 

 これから起こる事態を察知し、時守は自身の携帯でとある番号を押し、電話をかけた。




イズルさぁん…。私の予想だと恐らく、12、13巻辺りがすっごい濃い内容でぶ厚くなるんですけどどうなんですかねぇ…。
それこそ、この作品だと『臨海学校編』なんて目じゃない程にえげつないほど濃ゆい内容になってるんすけど…。
プロット見直しの時間も踏まえて早めにオナシャス!センセンシャル!

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