超次元ゲイムネプテューヌ~星の導き者~   作:風狼龍Ⅱ

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サブタイ面白いのがなかなか思いつかないな。
それではどうぞ。


初めまして、混沌者

秀司とアイエフ、コンパは喫茶店へと来ていた。

そこで秀司はケーキを食べており、アイエフとコンパはコーヒーを飲んでいる。

 

「いやぁ、ゴメンね?奢ってもらっちゃってさ!」

「別に構わないわ。それくらい。それよりも聞かせてもらおうかしら?あなたが何者なのか」

 

秀司はニコニコとしながらケーキを食べていたが、アイエフが聞いた瞬間、手がピタッと止まる。

フォークを皿の上に置くと、ニコニコ微笑みながらも、二人を見る。

 

「俺の事についてか~。例えば?」

「そうね。まずはあなたはどこの出身?プラネテューヌ?ラステイション?ルウィー?リーンボックス?」

「俺の出身地?地球」

「そう、浩平と同じ地球……え?」

「地球の日本だよ~♪更に詳しく言うなら」

「いや、都市とか言われても私達はわからないからいいわ。貴方も地球から来たって言うの?」

「正確には『生まれた』かな。俺さ、七歳くらいから次元世界を放浪していたからさ~」

「つまり、そこで育ったのは七年という事ですか?」

「そう!なんて言ったって、俺は次元世界を放浪する者だったからね……ふっ」

「ふって、まぁいいわ。というよりも、アンタに次元を超える力があるって事なの?」

「まぁ、あるっちゃあるねぇ。俺の能力で無理矢理開けるんだけどね!アハハ!」

「それ、大変じゃないですか?」

「と言っても、またできる様になるには少し時間がかかるから、しばらくはその世界に留まるけどね」

「連続でできるわけじゃないのね」

「まぁ、次元を移動するからね。それ相応の力は使うよ」

 

秀司はケラケラと笑いながらも、ケーキを食べる。

 

「それじゃ、二つ目よ。貴方は何者なの?コルヴスとか言うのが言っていた『混沌者』って」

「そのまんまの意味」

「どういう事です?」

 

アイエフの疑問にすぐに答えた秀司だが、それに首を傾げるコンパ。

アイエフも理解はできていない。

混沌者とは何かわからないから聞いたのに、本人がそう返してきては意味がない。

 

「どういった存在なのか、教えてくれない?」

「う~ん、どうやって言えばいいのかな。混沌って言葉は知ってるよね?」

「まぁ、それくらい知ってるわ。世界の始まりは混沌だったとも言われるほどだし。混ざり合った物とかかしら?」

「まぁ、表現しにくいモノとかも混沌とした物とも言われるよね。そういう事さ。俺はそういった存在。名状しがたい存在なのさ。まぁ、邪神ではないけどね!」

「星の光さえも届かない混沌の存在という事?」

「そうだね。俺は星をも飲み込んでしまう。世界さえもね……。それが俺なのさ」

 

秀司はニヤッと不気味な笑みを浮かべると、手には色々混ざり合った口にしにくい色をした球体が浮いていた。

それに二人は驚き、コンパが興味本位で触れようとした時だった。

 

「あ、触れない方がいいよ」

「え?ど、どうしてですか?」

「この中に吸い込まれるかもしれないからだよ。吸い込まれたら最後……天地もない空間を彷徨う事になるよ?まぁ、俺が出してあげる事は出来るけどさ」

 

それを聞いてコンパはすぐに手をひっこめ、アイエフは引きつった笑みを浮かべる。

『混沌』の一つは『吸収』にあるらしい。

 

「混沌の能力は『吸収』なのかしら?」

「う~ん、まぁ、一つだと言ってくれてもいいよ。混沌の本来の能力は『混ざり合わせる』事とかにあるから。用は『矛盾』かな」

「矛盾……ね。貴方が死ななかった事に関係あるのかしら?」

「大いにあるね。俺はこの能力のせいで、死ねないんだからさ」

「? どういう事?」

「だから、言っただろ?『矛盾』だって。混沌のせいで、俺は生死の概念が消えてしまったんだ。生きているかもしれないし、もしかしたら死んでいるかもしれない。心臓が動いているかもしれないし、もしかしたら動いてないかもしれない。俺は強いかもしれないし、弱いかもしれない。そういう事」

「つまり……あなた自身『概念』が存在しない!?」

 

それにアイエフは驚くしかない。

つまり、秀司には概念が何一つない。

だからこそ、生きているかも死んでいるかもわからない。

もしかしたら、動いてないかもしれない、動いているかもしれない。

そう言った概念がなくなってしまっている。

 

「まぁ、そこら辺で困った事はないけどね~。別に俺は食べなくても生きていけるしね。食べるのはやっぱり口に何か入れたくなるからさ~♪」

「そ……そう。それじゃ、最後の質問よ」

「何かな~?」

「貴方は味方なの?敵なの?」

「……それ、聞くんだ」

 

秀司はニコニコしたから、少し笑みを浮かべている顔へと変える。

その笑みは不気味ささえ感じられるほどである。

それにアイエフとコンパは固唾をのむ。

 

「味方かもしれないし、敵かもしれない」

「また混沌とでも言うの?」

「そうしておいてくれると助かるな~。一応、俺も星を倒す存在だからさ~。まぁ、星だからね。『導き者』まで殺すかもしれないけど」

「アンタ!」

「おっと、そんな身構えないでよ~。俺は弱者なんだから、苛めないでよ~」

「そんなウソもいいわ。貴方、かなり強いでしょ?アイツ等が怯えるほどなんだから」

「う~ん、そうだねェ。俺自身、どこまで通用するかは知らないけど、幹部で一番強い奴と戦えるほどの自信はあるよ」

「そ、そんなに強いんですか!?」

 

アイエフとコンパは秀司の言葉に驚くしかなかった。

浩平やネプテューヌ達でさえ、下っ端クラスを倒すのに苦戦したというのに、この男は幹部クラスと普通に戦えるのだ。

もし、敵ならば……自分たちでは勝てない。

束になろうと無駄だろう。

 

「ごちそうさま。それじゃ、質問タイムはおしまいだよね?俺はそろそろ行かせてもらうよ」

「待ちなさい。これだけははっきりしてほしいのよ。味方か、敵か。それをね」

「あいちゃん……」

「う~ん、あいちゃんや」

「アンタがあいちゃん言うな!?」

「謎の多い人物がそんな事を簡単に明かすと思うかい?」

「うっ……って、自分で言うの!?」

「えぇ、そういうキャラだと思うんだけどな、俺」

「た、確かに謎は多いわ……。考えも読めないし。けど」

「だからさ、それをハッキリさせるのもツマらないじゃん。俺は謎の人物Aとして暗躍するのさ!」

「何でAなんです!?」

「そこは気にしちゃ負けだ!」

 

秀司は笑顔で言うと立ち上がり、二人を見る。

 

「それじゃ、俺は行くよ」

「……」

「今度会う時は敵じゃないといいね。気紛れな俺だから、どうなるかわからないからね~」

 

それだけ言うと、秀司は喫茶店を出ていき、アイエフとコンパが取り残される。

二人はそれに黙り込んだまま、お金を払って、喫茶店を立ち去る。

 

 

 

 

「ん……?あ、寝ちまってた……。ネプギアがお茶を用意してくれてるかもしんねぇのに」

 

俺は欠伸をしながら起き上がると、頭をボリボリと掻く。

ヘッドホンつけたまま寝ちまった……壊れてねぇかな。

俺はヘッドホンを音楽プレイヤーにつないで確認する。

音楽が聞こえるため、壊れてはいない。

まぁ、壊れたら壊れたで修理すればいいがな。

俺は大きな欠伸をしながらも、部屋を出て、ネプテューヌ達がいる部屋へと向かう。

そして、中に入ると、ネプテューヌが俺が作ったプリンを食べており、ネプギアはNギアで何かをしていた。

 

「あ、浩平君。寝てたの?寝ぐせ立ってるけど」

「マジで?まぁ、いいや」

 

俺は微妙にはねている髪を触りながらも、椅子に座る。

 

「こう君、髪くらいキチンとした方がいいよ。良い男が台無しだよ?」

「どこに良い男なんているんだよ」

「目の前に顔立ちがいい男性が」

「どこに?」

「こう君、わざとしてる?」

「だって、ありえねぇもん。俺、モテた事ねぇのに」

「うっそだ~!ホントはモテてたでしょ?」

「モテてねぇ。モテてねぇ……。モテるどころか、嫌われていたのに」

「何か言った?」

「別に」

 

俺の最後のつぶやきは聞こえていなかった様だな。

ネプテューヌとネプギアは首を傾げるが、特に気にしてはいなさそうだ。

 

「浩平、いるかしら?」

「ん?アイエフとコンパじゃねぇか」

 

扉が開いた音がして、見てみるとアイエフとコンパが入ってくる。

何か俺に用でもあるのだろうか?

 

「なんか用か?」

「アンタにそっくりな奴と遭遇したわ」

「!? ほ、ホントか!?」

「えぇ」

「何ともなかったんですか?二人とも」

「あいちゃんは攻撃されそうになったですけど、秀司さんって言う人が助けてくれたです」

「秀司……?誰だ、それ?」

「なんでも『混沌者』って言う存在らしいわ。これは後で詳しく話すとして、浩平の予想通り、相手は星座だったわ」

「やっぱりな……名前は?」

「秀司が言ってたわね……。確か『コルヴス』って言ってたわ」

「コルヴス……『烏座』か」

 

烏座が俺のそっくりな奴だと?

なら、烏座の能力は変身能力?

それなら少し違和感がある様な気がするが、相手は星座だ。

違うとは言い切れない。

てっきり、鴉に由来する事でもあるかと思ったんだがな。

 

「後、『コルヴス』は一切変装などはしてないと言っていたわ。アレが自分であるって」

「つまり、素でこう君にそっくりさんなの?ますます意味がわからなくなってきたね。あ!」

「どうした?ネプテューヌ」

 

俺たちが悩んでいると、ネプテューヌが何か分かったという顔をする。

ホントに何かわかったのならいいんだがな。

 

「もしかして、『コルヴス』は並行世界のこう君だったりして!可能性の未来として、暗黒面に堕ちてしまったこう君が黒い星座に染まって……自分の世界は破壊して、放浪してたところをドラコたちと出会ったとか!」

「どこのゲームよ。あり得ないわよ。浩平が堕ちるところなんて想像できないし」

「そうですね。浩平君が闇堕ちとか言う展開なんて……」

「……ありえたかもしれねぇな」

「え?今なんて」

「ん?いや、なんでもねぇ」

 

俺は脳裏によぎった事を頭を振って振り払う。

アイツ等と出会わなかったら、ありえたかもしれない未来だからな。

 

「まぁ、考えても仕方ねぇな。コルヴスの奴は何か言ってたか?」

「そうね。言ってたわ。まるで自分と浩平は真逆だと言いたいかの様に。奴は俺であり、俺は奴でもある。奴は光で、俺は闇とか。奴が希望なら、俺は絶望。奴が護る者なら、俺は壊す者だとか言ってたわね。後は奴が地を駆ける者なら、俺は空を翔ける者だって」

「そこは鴉が関係しているんだろうが……他は星としての意味か?」

「だけど、最後は奴と俺は同じだとも言っていたわ」

「ますます意味がわからないよ~。やっぱり並行世界のこう君じゃないかな!同じであるって言ってるし、奴は俺であり、俺は奴であると言っている時点で!」

「ホントにそうなのか?もっと別の意味があるんじゃないか?」

「う~ん、どうなんだろう」

 

ネプテューヌの言葉に俺がそういうと、ネプギアも首を傾げる始末。

今、考えても仕方ねぇか。

俺はソファに座ると、ネプテューヌ達を見る。

 

「まぁ、考えても仕方ねぇんだし、ゲームでもしようぜ」

「おぉ、そうだね!それじゃ、協力モードか、対戦ゲーム!どっちがいい!」

「協力がいいな。そのゲーム、続きが気になってんだ」

「それじゃ、始めよう!」

「ちょっと二人とも!今はコルヴスについて話を」

「ギャーギャー言って、見つからねぇ答えを言い合うよりかは、気楽に行こうじゃねぇか。ずっとそうやって、切羽詰まったまんまでいると、戦う時が大変よ?気楽に行こうじゃねぇか」

「アンタねぇ……」

「そうかもしれないね……」

「ネプギア?」

 

まさか、ネプギアの口からそんな事が出てくるとは思っていなかったアイエフは驚く。

 

「確かに少しは考えた方がいいかもしれない。けど、今難しくしてややこしくするよりかは、他の星座たちの事も考えた方がいいかもしれない、だよね?」

「なるほどね。相手一人の事を考えるよりかは確かにマシだけど」

「え?いや、ただ考えるのがメンドくさくなって言っただけだけど」

「「……」」

「浩平さんらしい答えです」

 

俺が何か考えているとでも思っていたのか?

甘いな、俺はメンドくさくなって考えるのを放棄しただけなのさ!

すると、アイエフが俺の元まで来ると、アイアンクローをしてくる。

 

「い、イダダダダダダ!?割れる!頭が割れるゥゥゥゥゥ!?」

「何か考えがあって言ったのかと思えば、メンドくさいだけ!?」

「お、落ち着けって。遊んでれば、きっと何かわかるから」

「ただ遊びたいだけじゃない!?」

「バカヤロー!遊びにしてもな、童心を忘れない事が大事なんだよ!これがまた難しいんだぜ、コノヤロー!」

「いや、もうほとんど子供の考えじゃない!?」

「あぁ、そうだよ!ゲームがしたかっただけだよ!」

「開き直るの!?そこ、開き直るところなの!?」

「イダダダダダダ!ゴメンなさい!真面目に考えます!考えますからやめてくださいィィィィィィィ!」

 

何気に痛いんだけど、このアイアンクロー!?

俺の頭が真っ二つになっちまうよ、マジで!

アイエフはやっとアイアンクローをやめてくれて、俺は頭をさすりながらもため息を吐く。

 

「まぁ、一人ぐらいなら幹部は予想できてんだ」

「? それは誰なの?」

 

俺の言葉にネプテューヌが反応する。

他も気になるのか、俺を見てくる。

 

「能力がやばいと考えていいなら……一人くらい、やばそうな能力だと考えている。名前は『ホロロギウム』……『時計座』であり、恐らく能力は『時』だろうな」

「確かにやばそうね……。時の能力って事は」

「止めたりもできるだろうし、早めたりも、進めたりも、戻したりも、遅くしたりも、どこぞの奇妙な冒険よろしく、消し飛ばす事もできるだろうな」

「そんなチートなのがいるの!?って言うか、時なんて操作されたら勝てないよ!?」

「だからこそ、困ってんだろうが」

 

さてと……もし、ホントに俺の予想が当たってりゃ、最悪だな。

俺はそれにため息を吐くしかなかった。

 

 

 

 

ここは何処かのダンジョンの洞窟。

そこに立ち尽くすコルヴスに近寄る一人の女性。

 

「コルヴス。何をしているのかしら?」

「……『ホロロギウム』か」

 

コルヴスが振り返るとそこには金髪のロングヘアーで、紅い瞳。

首からは手には懐中時計を持っており、腕にも腕時計をつけている。

ホットパンツをはいており、上は袖のないシャツを着ている。

 

「ホント、鴉なのに白い色をして……目立つ鴉ね」

「どうでもいいだろう。貴様の服装も露出が多いだろうが」

「もしかして、私の太ももとかに視線行っちゃった?」

「ふん、どうでもいい」

 

コルヴスは軽く鼻で笑うと、ホロロギウムは笑みを浮かべる。

 

「そうね。でも、鴉らしく自由気ままに歩き回ってるそうじゃない。あまり勝手な行動は控えたらどうかしら?」

 

そう言っていたホロロギウムがその場から消え、いつの間にかコルヴスの背中に抱き着いていた。

いつ、背後に移動したのだろうか?

知らない奴が見ればそう思うが、コルヴスは軽く笑う。

 

「くだらない事で時を『止める』な」

「いいじゃない、別に」

 

そういうとホロロギウムはコルヴスから離れて、またコルヴスの目の前にいつの間にか移動する。

それに特に驚いた様子はない。

 

「で、何か用か?」

「そうね……。用と言えば用ね。次は私が行くんだけど、貴方も来ないかしら?」

「すまないが、俺は別の案件に関わっているんでな。そういうのはお前の部下でも連れて行けばいい」

「……そうね、残念だわ。それじゃ、私は行くわね」

 

ホロロギウムはまた突然その場から姿を消す・

だが、コルヴスは驚いた様子は見せず、空を見上げる。

 

「星の導き者……岩崎浩平……。お前は俺が必ず……」

 

そういうと拳を強く握り締めるのだった。




どうも、風狼龍です。
次回で原作の話に行けるかな~。
やっとだよ……。
幹部が今回で三人目がわかりました。
それではまた次回。
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