超次元ゲイムネプテューヌ~星の導き者~   作:風狼龍Ⅱ

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感想が欲しいです……。
第一声で何言ってんだというツッコミはしないで!
それではどうぞ!


時の歯車

ラステイションの教会。

皆が倒れている中、コルヴスは立ち上がると、ネプギアから離れる。

指をパチンと鳴らすと、自分の普段の恰好へと戻る。

そして、黒く大きな翼を広げる。

 

「うっ……」

「……」

 

ネプギアから声が聞こえ、コルヴスは横眼でチラッと見る。

ネプギアは起き上がると、朦朧とする意識の中、辺りを見渡す。

そして、ノワールたちが倒れているのを見て、起きたばかりの脳は急激に目を覚ます。

 

「み、皆さん!」

「……」

「コルヴス……もしかして、貴方が」

 

ネプギアは動こうと立ち上がった瞬間、体に痛みが走り、前のめりに倒れようとする。

その瞬間、コルヴスがネプギアの目の前まで来る。

 

(あ……やられる)

 

ネプギアは一瞬の隙を見せてしまったと思ったが、それを受け止める人物がいた。

それはコルヴスであり、その行動にネプギアは驚いて、コルヴスの顔を見る。

 

「どうして……?」

「……」

 

ネプギアは不思議に思い、聞いてみるが、相変わらず無表情のままだった。

いや……少し微笑んでいる様に見えた。

それをネプギアは気のせいかと思うと、そのまま肩を貸し、ネプギアを近くのソファに座らせる。

その行動に更にネプギアは驚き、コルヴスを見る。

コルヴスは黒い大きな翼を広げると、歩き出す。

 

「ど、どうしてですか……?どうして、ここまで優しくしてくれるんですか?あなたは私を斬ったのに!」

「……傷が癒えるまでは大人しくしている事だ。時期に他の奴らも目を覚ます」

 

そういって、コルヴスが飛び立とうと翼を広げる。

それにネプギアは反応する。

 

「待ってください!」

「……」

 

ネプギアの声にコルヴスは反応し、振り返る。

ネプギアはそれに微笑む。

自分の呼びかけに反応し、止まってくれた事に。

もしかしたら、コルヴスは悪い奴じゃないのかもしれないと思えてきた。

 

「もしかして……この傷の手当もあなたがしてくれたんですか?」

「……」

 

ネプギアは微笑みながら、コルヴスに問う。

コルヴスはただ……冷たい目でネプギアを見ながらも、頷く。

嘘を吐けないタイプなんだとネプギアは考える。

浩平は嘘を吐き、相手を騙して、隙をつくのが得意である。

だが、このコルヴスはそういうのを得意とはしない様だ。

そう、コルヴスがネプギアの元に近づいたのは傷の治療をするためだったのだ。

コルヴスはネプギアの包帯が巻いている途中だと気付き、治療をしてくれたのだ。

どうやら、傷薬も塗ってくれたらしく、回復が速い。

 

「ありがとうございます。もしかして……あなたは黒なんかじゃ……」

 

ネプギアはそこまで言ったと同時にコルヴスは何かに反応し、ネプギアの首をトンっと叩く。

それにネプギアを目を見開き、薄れゆく意識の中でコルヴスの口の動きが見えた。

その口は『すまない』と言っている様に見えた。

ネプギアが気を失ったと同時にその場に現れるロギ。

 

「片はつきましたか?コルヴス様」

「……」

 

ロギの疑問にコルヴスはコクリと頷く。

ロギは倒れているノワールたちを見ると、ナイフを人数分出す。

 

「なぜ、トドメを刺していないのですか?コルヴス様」

「……気紛れだ」

「気紛れ……ですか。鴉らしいセリフですね。気紛れな鴉らしい……。ですが、俺は気紛れではないんですよ。ここで確実にトドメを!」

 

ロギがナイフを投げようとし、それに反応し、コルヴスは行動に出ようとした時だった。

 

「やらせないわ!」

「ッ! プラネテューヌの女神!」

 

女神化して、パープルハートとなったネプテューヌがロギの後ろから斬りかかる。

ロギはそれに反応し、前に飛んでかわし、ナイフを出すと身構える。

コルヴスはそれを見て、構えを解く。

 

「これはこれは。お早い到着だね、プラネテューヌの女神よ」

「ロギ、時を止めてきたわりには遅かったじゃない?」

「そう連発できる様なものでもないんだよ。疲れるんでな」

「でしょうね。そこまで強力な能力にデメリットがないのがおかしいもの」

「まぁ、疲れるだけなんだがな」

 

ロギはニヤッと笑い、ネプテューヌは苦虫を噛み潰した様な顔を浮かべる。

相手は時を止められる……こちらが勝てるかどうかは謎である。

時を止められる相手にどうやって勝てというのだろうか。

 

「それに……あなたがコルヴスね!」

「……」

「ネプギアやコンパたちを……よくも!」

「……」

 

コルヴスは翼を広げると、黒い羽根を散らし、それが消えるとコルヴスの姿はもうなかった。

それをネプテューヌは確認すると、ロギを睨む。

正直、幹部クラスのコルヴスを相手にして勝てる気はしなかった。

ならば、ロギだけになったのは好都合と考えるべきだろう。

 

「さてと、それじゃ……女神様?死んでくれない?」

「真顔でとても怖い事を言うのね」

「だって、それが我が主の望みだから!」

 

ロギはニヤッと笑うと同時にネプテューヌの目の前には大量のナイフがいきなり姿を現す。

それにネプテューヌは驚愕し、後ろに素早く飛んでかわし、空中で止まると同時に次は自分を囲む様に大量のナイフが姿を現す。

それに目を見開く。

 

「チェックメイトだ!プラネテューヌの女神!貴様は将棋やチェスで言う詰みにはまったんだよ!」

(時を止めてこんな事を!)

 

そして、動き出したナイフが襲い掛かってくる。

ネプテューヌは手に持っている刀を力強く握ると、力を集中させて、振るって周りに放つ。

それでほとんどのナイフを弾くが、三本が右手、左手、右足に刺さり、二本が体に突き刺さる。

それに歯を食いしばる。

 

「ほぉ、さすが女神。だが、これでトドメだ」

 

そして、再びナイフがネプテューヌの目の前に展開される。

その量のナイフを見て、ネプテューヌは目を見開く。

今、この傷では捌き切れない。

 

「さぁ、今度こそチェックメイトだ」

 

そう言ったと同時に大量のナイフが襲い掛かる。

ネプテューヌは目を閉じて、覚悟した時だった。

 

「『レオ』!」

 

それだけの声が聞こえ、金属同士がぶつかり合う音が響き渡る。

それにネプテューヌは反応して、目を開くとそこにはレオの盾を構えた浩平がいた。

足には星の光があり、それにより空を飛んでいるのだ。

浩平は盾を下げると、ロギを睨みつける。

 

「おや、あの暴力から逃げ出したのか……」

「少しそこら辺の記憶は飛んでるかもしんねぇがな」

「何したの、こう君!?」

 

浩平の言葉にネプテューヌは思わずツッコンでしまう。

確かに何をしたのか気になるところである。

きっと、倒れている一般人がいっぱいだろう。

 

「ネプテューヌ、大丈夫か?」

「えぇ……」

 

二人は教会に降り立つとネプテューヌはナイフを抜く。

そこから血が流れてきており、そのナイフを全て捨てる。

 

「大丈夫か、ホントに?」

「えぇ、大丈夫よ……」

「女神が人間より凄いとはいえ、止血くらいは……しねぇとな!」

 

浩平は一気にロギに近づくと、拳を振り下ろす。

ロギは後ろに飛んでかわし、着地すると、二人を見る。

 

「とりあえず、星の力で止血できるかどうかを」

「させるかよ!時よ、止まれェ!」

 

ロギがそう言った瞬間、全ての時が止まる。

周りの背景は灰色となっており、ロギはニヤッと笑う。

ロギはナイフを二本取り出し、両手に持つと歩いて二人に近づく。

 

「時を止めると同時に思いっきり後ろに飛んだとはな。だが、二人が近いのは助かる。一緒にトドメをさせるからな……」

 

そういって二人に近づき、ナイフを構えた瞬間だった。

二人の指がピクピクと動く。

それにロギは驚き、後ろに飛んで下がる。

 

「う、動いているのか……?み、見えているのか?気のせいか……?さっき、指が動いたぞ。この二人!」

 

それにロギは冷や汗を流しながらも、考える。

もし、時の中に入門できるとするならば、かなり厄介だ。

自分みたいに長時間動けるわけではないだろうが、少しでも動けるのならかなり厄介だ。

 

「チッ、様子見だ。そして時は動き出す」

 

そう言ったと同時に全ての時は動き出し、浩平とネプテューヌは動き出す。

 

(コイツ等が果たして、見えているのか、動けるのか……それをどうにかして確かめる)

「オラァ!」

「おっと!」

 

浩平は盾を持っている右手を力強く振り下ろす。

教会の床を砕き、盾が突き刺さると同時に盾を軸にそのまま横に回転して蹴りを放つ。

ロギは腕をクロスさせて防ぎ、そのまま吹き飛ばされる。

ロギは着地すると同時にネプテューヌが刀を振り下ろしてきている事に気付き、時を止める。

そして、ロギが近づくと、やはり二人の指はピクピクと動く。

ロギはそれと同時に指に違和感を感じる。

見てみると、目を凝らさなければわからないほど極細の星の糸が二人の指とつながっていたのだ。

それを切り落として、手を近づかせると二人の指は動かない。

 

「あ、アハハ……!こんな、こんな下らん罠だったとはな!これで終わりだな……星の導き者、女神!」

 

そういって、ナイフでネプテューヌにトドメを刺そうとした時だった。

時は動き出し、ネプテューヌはそれに反応してかわし、回し蹴りを放つ。

蹴りが顔に直撃し、ロギは驚きながら吹き飛ぶ。

それにロギは疑問符を一杯出している。

 

(な、何故だ!?時を動かしてもいないのに、周りの時が動き出した!?)

 

それにロギは疑問を感じながらも、次の追撃が来る。

浩平がレオから刀のヴィルゴに持ち替え、ロギ目掛けて振り下ろす。

考える事に夢中になっていたせいで、ヴィルゴが直撃し、体から血が噴き出す。

 

「ぐっ……ふっ……!」

 

ロギは目を見開いて退き、傷口を抑えて、浩平とネプテューヌの方を見る。

それと同時に二人は目の前まで来ており、

 

「合わせろよ、ネプテューヌ!」

「ハイハイ、わかったわよ!」

 

二人は同時に蹴りを放ち、それがロギの腹部に直撃すると吹き飛ばされる。

そのまま柵を越えて、落ちていく。

二人はすぐにそれを確認するために下を見たが、落ちていくロギの姿が消える。

それに反応して、辺りを見渡すが、ロギの姿は見当たらない。

足元を見てみると、紙が一枚落ちていた。

 

『今回は不調だった様なのでな。見逃してやる。ありがたく思え……ロギ』

 

どうやら見逃してもらえたらしく、浩平とネプテューヌは安堵する。

そして、ネプテューヌは変身を解除すると、その場に座り込む。

 

「ふぅ~、やっと追い返せたよ~。時を止める相手にどう勝てっていうの!?ムリゲーだよ!」

「いや、絶対勝てねぇとは限らねぇ。確かに『時』には誰も逆らえないが、方法はあるハズだ。それを操る力を持つ奴に対抗できる方法が」

 

浩平は顎に手を当てながら考えて、チラッとネプギアたちの方を見る。

とりあえずはアレをどうにかしなければならない。

 

「あ、後コルヴスとも会ったよ!なんだか、全てこう君と真逆って感じだったよ」

「そうか……」

 

浩平はネプテューヌの言葉に頷くと、ネプギアたちの方へと足を進める。

とりあえず、ユニが起きたらどうやって疑いを解こうか。

それを考えていたのだった。




今回は短めです。
ロギの時間停止がいきなり中断された理由はどうしてでしょうかね~。
それではまた次回。
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