こちらの作品はpixivでも同じ題名で書いています。
まぁ、話を少し変えていますが、こちらのは。
豆腐メンタルなので、どうか暖かい目で見ていってください。
暇つぶしにでもどうぞ。
それでは始まります。
空に放り出されたら、まず焦らない事が大事だ。え?無理?
ここは普通のアパート。
その一室で寝転んでいる青年が一人いた。
漆黒を思わせるかの様な黒い髪、特徴とも言える血の様に紅い瞳、そして赤と黒のヘッドホンをしている青年だ。
その目は何処かダルそうにもしている。
その男の名は岩崎浩平……この物語の主人公である。
「暇だ……」
俺はそう呟きながら、寝転んでいる。
壁の方をチラッと見ると、学生服がかかっている。
「行く気も出ないな……」
今は昼間だが、行く気もしねぇ。
学校へ行くと考えただけでも憂鬱だ……。
そう、憂鬱だ……じゃねぇ。
俺はそう。
「学校行くの、メンドクセェ!」
そう、自分で言うのもなんだが、俺はメンドくさがりである。
何故、あんなところに通わなくてはいけないのか。
勉強しなくてもいいでしょう!
だって、メンドくさいんだもん!
「バイトも行くのメンドクセェな。あ、でも働かないと食っていけねぇし、家賃も払えねぇしな~。あぁ、でもゴロゴロしてたい……」
俺はぶつぶつとつぶやきながらも、近くにあったパーカーに手を伸ばし、それを着る。
よくよく思えば、冷蔵庫の中身がもうほとんどなかった覚えがある。
「出かけるか……」
俺はそう呟いて、出掛けようとしたときだった。
『……て』
「ん?誰か呼んだ?って、ねぇよな!俺、一人暮らしだし!さてと……行くか」
『……けて』
「……え?気のせいだよね?幽霊なんていないよね?曰くつき買った覚えねぇけど。いやいや、きっと気のせいだって」
『……けて!』
「いるのか、幽霊!出て来い!殴り倒してやる!」
幽霊って、殴り倒せるものなのだろうか、というツッコミはこの際だ。
ゴミ箱にでも捨てておけ。
そんな疑問はさておき、俺はテレビにノイズが走っているのに気付く。
俺は歩いて近づくと、テレビを見る。
ここにいるのか!
「さぁ、幽霊よ!大人しく出てきなさい!今出てくりゃ、ワンパンで済ましてあげるから!南無阿弥陀仏して、成仏させてあげるから!あ、ゴメン!宗教違うかったら無理か!」
『……すけて……って』
「あ?ハイ?何を言ってるんですか?そんな言い淀んでないでキリキリ喋らんかい!」
『救って』
「え?」
それだけ聞こえた瞬間、テレビの画面が光りだし、その場から岩崎浩平という男は消えるのだった。
俺はいきなり光に驚いて目を閉じていたが、目を開けると、そこは……
「空中ゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」
真っ青なお空が広がってました♪
って、言ってる場合じゃねぇわ!?
思わず叫び声を上げちまったじゃねぇか!?
そりゃ、誰だって空に投げ出されれば、誰だって驚くわ!
「でも、ホントにこれはこれで驚く……。じゃなくて!?まさに真っ逆さまにだよ!?歌ってもいいかな?じゃない!俺はボケてる場合かァァァァァ!?」
俺は真っ逆さまに落ちながらも、驚いている。
しかも、なんか下には凄い人の集団が見える。
中央にはドレスを着た、綺麗な女の人が四人……いや、一人は幼女か?
なんか誓いっぽいのを立ててる様に見えるんですけど。
このまま突っ込んで行ったらやばくねぇ?
「アハハハハハハ!笑えてくる!なんか泣いて笑えてくる!スゲェ自分が馬鹿らしく思えてきたぞ!アハハハハハハ!」
俺は笑いながら落ちていると、下にいた人達は俺に気付き、俺を見てくる。
さっきの笑い声で気付いたのか?
つうか、何だあの中央の四人。
浮いてるぞ、浮いてる!
俺はげらげら笑いながらも落ちていき……それと同時にとある事に気付く。
このままだと、ヤベェ!
俺は冷や汗を流しながらも、口を開く。
「オイ、のけェェェ!そこから退きやがれェェェ!」
「え、え!?」
いきなり言われた事に我に返った紫色の髪の女性は反応する。
何故、のけと言っているのかわかっていねぇのか!?
というよりも、俺が上空から落ちてきているのか理解できていねぇな。
驚いていて、退いてくれる様子もねぇ。
このままだと……ぶつかる、確実に!
「チッ!のけって言ってんだろうが!クソ!」
俺は拳を作ると、自分自身の体を力強く殴る。
その瞬間、少し横にずれる。
そのまま紫髪の女の隣を通り過ぎる。
それに周りは驚愕し、それと同時に俺は固い床へと叩き付けられ、そこから煙が舞い上がる。
「……ハッ!?さ、さっき男の人が!?」
「えぇ、落ちたのを見たわ!」
「い、今の勢いから考えて、もう体は……」
「とりあえず、見に行くぞ!」
四人の女は床へと降り立つと、煙が舞い上がっているところに向かう。
その時、一瞬だが、何かの光が見え、それが消えると同時に煙が消えると、そこには無傷の浩平が立っていた。
「……」
「あ、貴方!大丈夫だったの?」
心配そうに紫色の髪の女性が近づいてくるが、俺は少し考える。
俺はそのまま黙り込んでおり、しばらくして、考えがまとまると……。
「生きてるぞォォォォォォォォ!よっしゃぁァァァ!奇跡起きたァァァァァ!」
「「「「!?」」」」
いきなりの雄叫びに近くにいた四人の女性……だけでなく、周りも驚いてしまっているが、俺は気にしない。
俺は喜びでニコニコしており、両手を頭の後ろに組んで歩き出す。
「いやぁ、人間ってやればどうにでもなるもんなんだな。やっぱ人間は可能性の塊だね。死なない時は死なないしな。いやぁ、人間でも高度何千メートルから固い床に大激突しても生き残れるもんなんだな。いやぁ、よかったよかった」
「普通は無理よ!?ってか、貴方どこ行こうとしてるのよ!?」
白い髪の女性の言葉に反応して、俺は振り返る。
「あ?何処って家に……」
俺は少し黙り込んでから、辺りを見渡す。
……見た事ねぇ建物ばかり。
つうか、見た事もねぇ場所なんだけど?
俺は少ししてから、紫髪の女たちの方を見る。
「ゴメン、一つ聞いて良いっすか?」
「何かしら?」
「ここ……どこ」
俺の第一声に周りがズッコケそうになった。
それは古いからね。
「どこって、お前、どこから来たんだよ?」
「それは遥か上空から、流れ星の様に落ちてきたんだよ」
「いや、来た方法を聞いてんじゃねぇよ!?」
「まったく、女の子がそんな言葉使いしちゃダメだろうが。お母さんに怒られなかったの!」
「やかましいわ!」
「なんて言うか……マイペースね」
「そうね、どこかの誰かさんみたいに」
「……」
どうしたんだろうか。
紫髪の女性が何か言われて黙ってる様だけど。
つうか、俺って大変なとこに突っ込んできた?
「……何かしてました?」
「式典を」
「……」
俺は冷や汗がダラダラと流れ出す。
アレ、やばくね?
俺、大変な時に突っ込んだんじゃねぇ?
アレだよ、絶対やばいって。
どれくらいやばいかって言うと説明できないくらいやばいんじゃないの?
もしかして、凄く大事な何かをされてました?
誓いみたいなのやってたし、まずいところに俺突っ込んじゃいました?
すいません、謝るんで許してください!
俺が悪かったです!
「失礼しましたァ!」
俺は謝ると走り出そうとするが、誰かに肩を掴まれて止められる。
振り返ると、紫髪の女性が俺の肩を掴んでいた。
「何ですか!?」
「貴方、どこに行くの?」
「いや、だから家に……すいません、ここどこでしたっけ?」
「二度目ですわね……」
いやいや、聞くの忘れてただけだから。
再度質問するのは悪くない事だからね。
「ここって日本のどこ?テレビで瞬間移動とか、冗談抜きでやばいぞ」
「日本……?ここはプラネテューヌという国だけど」
「プラネテューヌ?そういう国あったかな……。日本って言う国に聞き覚えはないか?」
「ないわね……ノワールたちは?」
「私もないわ」
「私もだな」
「同じくですわ」
「え?いやいや、日本知ってるでしょ?ジャパニーズ!」
「と言われても」
ちょっと待って。
落ち着け、まさかだよ?
まさかとは思うが……確認するにはこの方法しかない!
「一つ聞きたい」
「何かしら?」
「ここは……『地球』って言う世界なのか?」
「? いいえ、ここはゲイムギョウ界って言う世界よ」
俺はそれを聞いた瞬間、わかった。
あぁ、異世界に来たんだな……と。
俺は冷や汗を流すしかなかった……。
如何でしたでしょうか?
正直、不安しかないです!
楽しめたのなら幸いです。
それでは。