ジョジ○で知ったんですけどね。
それではどうぞ!
暗い……暗いどこかに立っていた。
俺は辺りを見渡してみる。
すると、何かが聞こえてくる。
『浩平、帰ろうぜ』
『そんなムスッとした顔してないでさ~!笑顔笑顔!』
『うるせぇ……』
あぁ、この声聞き覚えがある。
懐かしいな……。
だけど、思いだしたくもない記憶だ。
『嫌、浩平君!助けて!浩平君!』
『浩平……お前だけでも、アイツを連れて逃げろォ……』
『やめろォ!俺に恨みがあるんだろ!?なら、俺だけをやれよ!そいつ等は関係ねぇだろうが!』
やめてくれ、思い出させないでくれ。
俺は耳を抑える。
だが、それは聴覚から来ているんじゃなく、俺の頭に響いているのだと気付く。
『いやぁ……。もうやめてェ……』
『ゴホッ……浩平……』
『やめてくれ……』
「思い出させないでくれ……」
『傷つけないで……。俺を認めてくれた人を』
「聞かさないでくれ……」
『浩平(君)……』
「『やめろォォォォォォォォォォォ!』」
俺は叫んだと同時に顔を上にあげると、目の前には見覚えのある男女の顔が二つあった。
朽ち果てた様な顔で俺を見ていて。
『『助けて……』』
「ああああああああ!?あああああああああああああ!」
俺は走り出そうとするが、動けない事に気付き、足元を見てみると、数えきれないほどの手が俺の足を掴んでいたのだ。
そこから顔をのぞかせていたのはゾンビを思わせる様な顔や骸骨になっている顔などの奴ら。
骸骨はわからないが、ゾンビの顔には見覚えがある。
『お前がいなければ、誰もいなくならなかっただろうにな。もうやめちまえよ、背負うのなんて』
「うわあああああああああああああああああああああああ!」
俺が叫んだと同時に上体を起こす。
肩で息をしながら、俺は辺りを見渡す。
俺は今まで……。
「いてっ!」
それと同時に腹と手に痛みが見てみると、包帯が巻かれている。
右手は固定するかの様に巻かれているのがわかる。
思えば、腹に風穴開けられて、右手の骨が砕けたんだっけ。
よく回復に向かっているもんだ。
それと同時にロムとラムが攫われたのを思い出す。
「ロム!ラム!ッ!」
俺は立ち上がろうとするが、痛みで倒れてしまう。
おかしい……いつもならこれくらいの痛みで動けなくなるわけがないんだが。
俺は何とか立ち上がると、自分の手を見てみる。
左手は……震えている?
冷や汗も滲み出ている。
どういう事だ……。
俺がアイツに恐怖心を抱いているとでもいうのかよ?
ありえねぇ……ドラコならともかく、ヴルクペラにか?
とりあえず、ネプテューヌ達の元へと行かねぇと。
俺は傷ついた体で何とか歩き出す。
『もう逃げちまえよ』
「ッ!」
俺は部屋から出ようとしたとき、後ろから声が聞こえて振り返るが、何もいない。
いけねぇ……あんな夢を見たから、幻聴まで聞こえ始めてんだ。
こんな調子でアイツ等を心配させるわけには。
『もう何もできねぇんだからよ?』
「ッ!?」
『出ずに眠ったフリしてればいいんだ。それだけでもうお前は楽になれるんだ』
「誰だ……誰だよ」
『お前はもうずっと前から死んだも当然の狼なんだからよ。一匹狼』
「うるさい!」
俺はそれだけ言うと、扉を開けて出る。
幻聴だ……惑わされるな。
アイツの能力か何かだ。
俺はふらつきながらも、ブランの部屋を目指す。
足元がフラフラで、冷や汗が止まらない。
心が締め付けられる様で……苦しい。
そして、やっとの思いでブランの部屋の元まで行くと、中から何やら声が聞こえてくる。
俺は深呼吸をすると、耳を澄ませる。
俺の耳は結構良い方だぜ。
中から声が聞こえてくる……ブランじゃないな。
ネプテューヌ達でもない……。
知らない何者かの声……機械音もある。
これはカメラの機械音?
話の内容的にヤベェかもな。
ブランのシェアにも関わりかねないな。
俺はニッと笑う。
俺は気付いていない。
いつもなら、憎たらしい笑みとか言われている笑みが、苦笑になっているのに。
冷や汗が止まらない事に。
でも、目の前で困っている友達を見捨てるほど、動けないわけじゃない!
思い出せ……昔の感覚を。
思い出せ……あの時を。
俺はそう考えた瞬間、素早く扉を最小限で開き、入って、素早く閉じる。
これの行動に気付いている者はなし。
「で、可愛い妹を連れ去られた気分はどうですか?ブランちゃん?」
「ッ……!」
「そういうのはいけねぇ質問だ」
「え……?」
「こ、浩平……?」
俺はカメラマンの首に腕を回し、さっきからゴキゴキと鳴らしている。
恐らく、泡吹いてんだろうな、この人。
「あ、貴方!何やってるのよ!?っていうか、いつからいたのよ!?」
「ついさっき。ステルスミッションの如く入ってきました。あの緊迫感、楽しかったです。アレ?作文?」
「誰もそんな事聞いてないわよ!?」
何だよ、聞いてきたんだろうが。
こっちは傷口も疼いていたいんだ、さっさと終わらせるか。
俺はその人を地面に寝かし、カメラの録画を切って、置くと金髪の少女に近づく。
「えーっと……誰?お前」
「それ、こっちのセリフなんだけど?」
「俺は岩崎浩平」
「アブネスよ」
「アブネスね……。ん、了解。んじゃ、今日はお帰り願おうか」
「お帰りって、そういうわけにはいかないわ!幼年幼女のためにも!」
「ハイハイ、そういうのはマネージャー通してください」
「マネージャーって何!?その眼鏡いつの間にしたのよ!?」
「取材なんてお断りよ!さっさと出ていきなさい!」
「何で、急に女言葉なのよ……」
ブランまでツッコミ入れんでください。
せっかくね、面白おかしく終わらせようとしてんのによ。
俺は頭をボリボリと掻くと、眼鏡を投げ捨てて、アブネスを見る。
「別にね、テメェが何を報道しようと俺には知ったこっちゃねぇんだよ。ああだこうだ、色々言えるほどできていねぇからな?」
「な、なら!今、私がやっている事を邪魔する必要なんてないじゃない!」
「あぁ、ないかもしれないな。だが、俺にはある」
「な、なによ?」
「ダチが困ってんの、見過ごすほど俺は性根は腐ってねぇんだよ」
「浩平……」
俺は歩き出すと、カメラを投げ渡す。
それをもう一人のアシスタントは受け止めると、俺を見てくる。
「だから、もうやめてくれ。俺のダチに迷惑かけんのは」
「それで引くとでも」
「スパーキング!」
俺は窓を開けて、とあるものを全力で投げた。
ちなみに、それはカメラの電池です。
「カメラの電池、多分ダンジョン辺りに落ちたけど、どうする?」
「電池って!?え!?いつの間に!?」
「渡す前にちょちょいとな。さぁさぁ、帰った帰った。まだするってんなら、次はアンタ等がああなるけど?」
「うっ……きょ、今日のとこは引いてあげるわ!覚えてなさい!岩崎浩平!」
「へいへい」
そういうと、気絶してるカメラマンをもう一人のスタッフが引きずりながら、どこかに行く。
俺はため息を吐くと、ブランを見る。
「浩平……」
「よぉ、ブラン……もう大丈夫……!?」
ブランがフラフラとなって、倒れそうになるのに反応して、俺は受け止める。
ブラン……どうしたんだ?
「思えば、ネプギアにシェアについて聞いた事があるが……まさか」
俺は嫌な予感が頭によぎった。
いや、そんなすぐに出るのもおかしい。
何とかなるハズだ……何とか。
『そうやって、失うのがオチなんだろ』
「うるさい……うるさい……ハァ……ハァ……!」
俺は息の速度が上がっていき、俺はそのまま手を見ると、俺の手は……腐り落ちて。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!」
叫んだと同時に意識が飛ぶのを感じた。
☆
夜。
そこはスーパーニテールランドであり、建設中のアトラクションに隠れているトリックとヴルクペラ。
「グフフ、よしよし……」
「うぅ……!」
ヴルクペラはいやらしい笑みを浮かべながらロムを愛でていた。
ロムは凄く嫌そうな顔をしているが。
手つきもどこかいやらしい。
「嫌ぁぁぁぁぁ!」
「ベロベロベロ!」
「ハァ……」
ネズミパーカーの女性はそれを見てため息を吐き、その場から去っていく。
二人はそれを気にせず、ロムとラムの相手をし続ける。
それを建物の上から見ている男……秀司がいた。
「さてと、導き者よ。このまま狐に化かされたままでいるのかい?惑わされたままでいるのかい?あの程度の『心の闇』……どうにかしないと君は星座たちどころか、その先にも勝てないよ……」
秀司はニヤッと笑うと、灰色の翼を広げて、それで自分を包む様にするとその場から消える。
それと同時にネプテューヌ達が到着すると、ネプテューヌは一瞬、何かが消える姿を見えたのに反応する。
「アレ?」
「どうしたの?お姉ちゃん?」
「いや、何かいた様な気がしたんだけど、気のせいかな」
「そうそう、気のせい気のせい」
「やっぱり、気のせい……って、ねぷぅぅぅぅぅ!?だ、誰!?」
「どうも、女神様達。俺は如月秀司ってんだ!アイエフとかから聞いてるでしょ?」
「貴方が?初めまして、私は」
「自己紹介はいいよ。名前は知ってるからさ」
「何で知ってるの?浩平と同じ世界出身だって聞いたけど」
「そこは聞いちゃいけないですぜ、ネプちゃん」
秀司はケラケラと笑いながらそういう。
その時、その場にいる皆は感じた。
この男、何を考えているのかさっぱりわからないと。
ニコニコずっと笑っており、怪しくも感じるが、そうでもなさそうにも見える。
どういう存在かよくわからないのだ。
「まぁまぁ、皆はさ。中にいる双子を助けに来たんでしょ?なら、任せんしゃい!俺も手伝ってしんぜよう!」
「ありがたいけど、相手には星座もいるのよ?星座の事を言ってもわからないか」
「わかるよ。たかだか『小狐』じゃん。あんなのに苦戦する必要あんの?」
秀司は笑っているが……その言葉は本気だとわかる。
ネプテューヌとネプギアは思い出す。
アイエフが言っていた。
コルヴスが怯えた相手だと。
つまり、それほどの実力を有しているという事なのだ。
「……と言いたいとこだけど、俺の手伝いも必要ねぇか。じゃあ、またね~」
「え!?」
「ま、待ってくださいまし!て、手伝ってくれるのでは」
「ん?どうでもいいじゃん、そんな事」
「なっ!?ど、どうでもいいってアンタ!」
ノワールが秀司に詰め寄ろうとした瞬間、秀司から灰色の翼が生える。
それに周りは驚く。
「貴方は……ホントに人間なんですか?」
「ん?人間だよ、人間。ただの『混沌者』であり、『弱者』の人間さ」
秀司はそういうと、羽ばたいて、そのままどこかへと行ってしまう。
それをポカーンと見ている事しかできないネプテューヌ達。
「と、とりあえず!殴りこみだ!」
「ちょっと待ちなさい、ネプテューヌ!相手は星座もいるのよ!?」
「か、階級はわからないけどさ、でもやらないと!こう君は大怪我してるし!」
「右手の骨なんて粉々になってた……」
「奇跡的に回復してきてるけど……お腹だって、風穴開けられてたものね」
ネプギアとユニは思い出すかの様に呟く。
当たり前だ、自分たちを庇ってできた傷があるのだから。
浩平なら気にするなというだろうが、気にしてしまうものだ。
「皆さん。こういうときはまず人質の救出が最優先ですわ」
「でも、黒星座に交渉は無理だと思うな~」
「うん、私もそう思います」
「ですが、もう片方は」
「ならさ、黒星座の方は私達が相手をするからさ」
ベールの言葉にネプテューヌは胸を張りながらいう。
確かにこの中じゃ、黒星座とは一番戦っているだろう。
最悪、複数でかかればいい話だ。
「なら、こうしましょう」
そういうとベールは話し始めた。
☆
中ではヴルクペラが歩き回っていた。
「クソォ……定期連絡しないとあの人がうるさいからなぁ。せっかく幼女を愛でていたのに!」
誰かに定期連絡をするために外に出ていたらしく、ちょうど戻っている途中の様だ。
それと同時に目の前に四つの人影が見える。
「あ、いた!黒星座!」
「お前等はあの時の……。そこにいるのは女神か」
そう、ヴルクペラの目の前に現れたのはネプテューヌ達なのだ。
ネプテューヌとノワールは女神化しており、ヴルクペラはそれを見ると、すぐに『小狐座の靴』へと装備を変える。
「貴方ね。こう君をあんなにしたのは」
「そうだよ~ん?俺はヴルクペラ。『小狐座』なり」
「貴方……下っ端っぽいわね」
「下っ端も下っ端だけどさ~。カニスよりは強い自信あるんだよな」
「カニスよりね……」
「それよりも聞いたよ。『導き者』と一緒になって、カニスを倒した奴がいるって。一度、戦ってみたかったんだ!」
そう言ったと同時にヴルクペラはパープルハートの目の前に現れ、横薙ぎの蹴りを放ってくる。
すぐさま屈んでかわし、刀を振り上げて応戦するが、それを後ろに飛んでかわされてしまう。
かわしてすぐにブラックハートが剣を振り下ろす。
それをヴルクペラは蹴りで受け止めて、それにブラックハートは驚く。
「アハハ!甘いよ!一応、俺たち黒星座は『災いを呼ぶ者』なんだよ?次元世界にさ……それはつまり、全ての次元に言える事だ」
「くっ!」
「オラァ!」
「あぐっ!」
「ノワール!」
「余所見してる場合か!」
「きゃあ!?」
「お姉ちゃん!」
ヴルクペラはそのまま少しジャンプし、体を浮かした状態で逆の足でブラックハートに蹴りを叩き込み、着地と同時にすぐにネプテューヌの懐に移動し、膝蹴りを叩き込んで蹴り飛ばしたのだ。
この急速な変化……人間の体ではついていけない……人間ならばだ。
奴らは星座の神……人間業を超えているのは当たり前だ。
「くっ……!」
「まだよ!」
「そうそう、そう来なくちゃ!やっぱり人間よりは頑丈だよな~!幼女もいいけど、やっぱり殺し合いもたまんねぇよなぁ。どっちも大好き。それじゃ、お前等は俺が殺してやるよォォォォォォ!」
そう言っていつの間にかヴルクペラはパープルハートの目の前に現れる。
いきなり現れた事に驚き、パープルハートは防御の態勢を取ろうとするが、間に合わない。
ヴルクペラが蹴りを放とうとする。
浩平の体を貫いた、鋭い蹴りを。
だが、その前にヴルクペラは誰かに頭を掴まれ、それに驚いたど同時に顔面に膝がめり込み、吹き飛ばされてる。
「がふぁ!?」
ヴルクペラは床を転がりながらも、態勢を何とか立て直し、目の前を見る。
そこには赤と黒のヘッドホンとパーカーを着ており、血の様に紅い瞳を暗闇で光らせる男がいた。
そこに立っていたのは冷や汗を流しながらも、不敵な笑みを浮かべている浩平だった。
どうも、風狼龍です!
浩平が皆のピンチに駆けつけた!
ヒーローは遅れてやってくる者……!と言いたいとこですが、浩平は未だに冷や汗が止まっていません。
どうなるのか!
それではまた次回!