コメディーは得意ではないが、頑張りますよ~!
それではどうぞ!
怪談話をしてしんぜよう
「……ハァ」
俺はペラペラと漫画を読みながら、ため息を吐いていた。
今、目覚めた星座は四つ。
乙女座、獅子座、山羊座、牡羊座である。
能力もそれぞれ違うから使い様である。
どれもこれも悩んでしまいそうなものだが、頑張るしかないだろう。
とりあえずだ、今日は暇なのだ。
他の国に遊びに行く気にはなれんしな。
ベールさんとこはまだ行ってないから行くのもありかもしれんが、迷子になりかねん。
地図があれば大丈夫だが、土地勘がないとこはあまり歩き回りたくないものだ。
「つうか、そろそろ一人暮らしも考えねぇとなぁ。ここに通勤するっつう形で働かしてもらって」
そうでなければ、色々とやばい。
皆、忘れているかもしれないが、今……俺は女にしか囲まれていない。
右向けば女、左向けば女、前見れば女……俺とて男だ。
少しは気にしてしまう。
しかも、居候している場所は周りに女しかいなければ余計だ。
ネプテューヌ達の仕事の手伝いをしていても、結局はネプテューヌ達の元でやるので、関係なし。
つまりだよ……男一人、ここにいるのはちょっと辛い。
別に辛いっていうわけじゃないけどね、気になるのよ。
「男だから買ってしまう物もあるわけですしね。仕方ないよ。俺はまだ十八の元高校生だ。取ってしまうもんだよ、そういう本も」
まぁ、プライバシーがあるからネプテューヌ達は入ってはこないが、いつ来るかわかったもんじゃない。
ベッドの下というべたな場所には隠してはいない。
とんでもないものをカミングアウトしてる様な俺だが、男なんです!
「さてと、まぁ……そういうのはどうでもいいとして、今日はどうするか」
「なら、私と遊ぼうよ」
「そうだなぁ……メンドクセェなぁ……って、オイ。ちょっと待てコラ」
俺は声が聞こえてきた隣を見てみると、そこにはネプテューヌが座っていた。
コイツ、勝手に入ってきたんじゃねぇだろうな。
「お前、勝手に入ってきてんじゃねぇよ」
「いや、ちゃんとノックしたよ?考え事してたみたいだから、気付いてなかったみたいだけど」
「だからって、勝手に入るもんじゃねぇよ」
「ご、ゴメンね?浩平君。止めたんだけど」
「ネプギアもいたのかよ!」
俺は思わず叫んでしまう。
ちょっと待ってよ、なんでいるのさ。
この姉妹は人の部屋になんで勝手に入ってきてんのさ。
いや、まぁ、借りている部屋だけれどもさ。
「で、何しに来たよ?」
「やだなぁ。こう君と遊ぶために来たに決まってるじゃん!」
「そうか。なら、言ってやろう。そのままあちらの扉へ行くのをおすすめするよ」
俺はそういって、出入り口の方へどうぞと手を伸ばす。
「って、それ出て行けって言ってるよね!?」
「よくわかったな。出ていけ」
「笑顔で言う事じゃないよ!?」
「ネプギア、ジューすでも飲むか?」
「あ、ありがとう」
「何でネプギアには優しいの!?私にも優しくしてよ!」
「断る」
「即答しないで!」
いやぁ、弄り甲斐がありやすぜ、ネプテューヌは。
そういって、小型冷蔵庫からジュースを取り出し、二人に渡す。
「ほらよ」
「ありがとう」
「こう君、なんだかんだ言ってくれるんだ~。やっぱり、ツンデレだよね!」
「さぁ、ジュース返せ。もしくはその分の金よこせ」
「ねぷっ!?嫌だよ!?」
「たくっ」
俺はコーラの缶を開けると、それを飲む。
二人にはオレンジジュースをあげたが、それでよかっただろうか。
まぁ、気にしなくてもいいか。
ネプギアなら文句は言わんだろうし、ネプテューヌは言ってきても無視だ。
俺は飲み終えて、ごみ箱に捨てると、背伸びをする。
「つうか、遊びに来たって言っても、する事ないぜ?なら、向こうに戻った方が」
「いやいや、あるよ。実はちょっとした事でね」
「何が?」
「それはもちろん、男の子だからあるんじゃないかなって!アレな本が!」
「ブッ!」
思わず噴いてしまった。
いやいや、待て待て。
ネプテューヌさんは今、何を探そうとしているのだろうか。
俺の聞き間違いじゃなければ、男なら持っているアレを探そうというのだろうか。
女性や家族とかに見られたら、恥ずかしくてたまらないアレを探そうというのか。
「あ、アレって。何の事かさっぱりだな~」
「それはお宝本ともいうよね」
「ねぇ!漫画しかねぇ!つう事で帰れ!」
「まさか、二次元の方で!?」
「ちゃんと現実も見てるわァァァァァ!」
クソ、このままじゃネプテューヌに振り回される。
探し始める前に何とかして追い返さないと。
「どこかな~」
「探し始めるなァァァァァ!ネプギア!連れて帰れ!」
「え?」
「お前も探すなァァァァァ!なんで探すんだァァァ!」
「やっぱり、男の子ってそういうの持ってるものなのかな~って気になって」
「気にするな!探すな!お願い、マジでお願い!もう俺泣く!」
「ベッドの下かな~……はないか~。さすがにべたすぎるよね」
「もうやめれェェェェ!」
俺は頭を抱えて思わず叫んでしまう。
そして、俺はすぐに考える。
考えろ、ネプテューヌ達を追い返す方法を。
コイツ等に興味本位で見つかったらたまらん。
何としてでも、死守するんだ!
「こちらスネー○。これよりミッションを開始する」
『了解、気を付けるんだぞ。例の物を見つけられない様にするんだ』
「了解だ、大佐」
さて、一人芝居はこれくらいにして。
マジでどうしたものか。
ネプギアなら止めてくれると思ったが、姉のいう事を純粋に聞いちゃう子だし、興味があれば実行しちゃうし。
かと言って、ネプテューヌに言っても止まるハズもない。
うん、そんな事は無駄だとわかっているけれども。
「な、なぁ。そんな事より何かして遊ぼうぜ!」
「アレ~?急に態度変えたね。それほど探されたくないって事?」
「ねぇよ!んなもんねぇから!遊んでやるからやめて!」
「う~ん、どうしようかなぁ」
こ、こうなったら……ネプテューヌに一番効くものを言うしかない。
「今度、プリンを作ってやるから!」
「ホント!」
ネプテューヌは目を色を変え、輝かせながら、俺に詰め寄ってくる。
よぉし! うまくつれたぞ!
「おう、マジだ。だから、ネプギアも探すのをやめてくれ」
「あ、うん」
やっぱり姉がやめれば、やめてくれるよね。
まぁ、後は何して遊ぶかだが。
思えば、もう夜だな。
「そうだ。いっちょ、怪談話でもしてやるか」
「お!何々!こう君の世界での怪談?聞いてみたいな!あいちゃんとコンパも呼んで来よう!」
そういうとネプテューヌは部屋を飛び出して行った。
しばらくしてからアイエフとコンパを連れて入ってきた。
え?その間にネプギアに出て行ってもらって、閉め出せばいいじゃないかって?
次がうるさいからもういいんだよ、どうせ。
つうか、ホント……俺誰に言ってんだろうか。
「ネプ子に無理矢理連れてこられたけど、アンタの部屋だったのね」
「男の人の部屋、初めて入りました」
「それは私達もだよ!」
「胸を張っていう事か!まぁ、私もだけど」
「何でそうなるんだよ」
コイツ等に男の話はねぇのか。
そうなったら、悲しいぞ、オイ。
ネプテューヌ達女神は別にいいだろうが、二人は人間でしょうが。
あ、もしかして……二人がそういう関係だという事なのか!?
「まぁ、とりあえず……怪談話でもしますか」
「ねぷねぷ、やっぱり私帰りたいです……」
「ダメだよ~!皆で聞かないと面白くないよ!」
「うぅ……」
あ、コンパはダメなパターンか。
まぁ、そうだろうな。
「なんなら、雰囲気出す?」
俺は蝋燭一本を取り出すと、コンパはぶんぶんと首を凄い勢いで横に振る。
おぉ、そこまで嫌々と言わんくても。
ネプギアも少し怖そうにしているのは気のせいだろうか。
俺は座り込むと何の話をしようか考える。
「何の話をしてくれるの?」
「俺の体験談でも」
「た、体験談ですか!?」
「あぁ、俺実際見えるタイプだから。だから信じてんのよ」
「それじゃ、その体験談を聞いてみたいわね」
「でも、『何千』とあるんだが」
「何で無事なのよ!?命の危険もあったでしょ!?」
「別に?」
いやぁ、全員成仏させてやりましたから。
とりあえず、面白い話も挟んでみるか。
「まぁ、俺のいた元の世界での話なんだけどよ。俺の住む家の近くに工場の廃墟があったわけよ?んで、そこには噂があってな。女の泣く声が聞こえてくるだとか、走る白い影を見ただとか、一番酷ければ、そこには青白い肌をした女性がいて、見た者は生きて帰れないとかさ。色々あったわけよ」
「それで、それで!」
「それで、調査しに行ったわけなんだよ」
「よく行く気になれたね……」
そう、それはまだ俺が高校に入ったばかりの話だ。
『ここにいるのか……』
「俺はその噂の工場に来て、中に入って行ったわけなんだよな。で、まずは一つ目の噂である女の泣き声を確かめにな、行ったわけよ」
その時、俺は泣いているであろう場所は聞いた本人から聞いていた。
で、その出る場所である部屋に来たわけだ。
そしたら、確かに中から女が泣く声が聞こえてくるんだよ。
「それで?」
「まぁな。ここは正体を確かめてやろうと思ってさ」
思いっきり扉を開けたんだよ。
「そしたら!」
「そ、そしたら……?」
もうコンパが涙目です。
なんか、すいません。
なんか知らないけど、すいません。
俺の良心が凄く傷つきました。
「中にいたのは!女性で!」
「も、もしかして幽霊だったの?」
「彼氏にフラれて、一人泣いてた人だった」
「「「「……え?」」」」
いやぁ、それはもう覚えてますよ、俺も。
『誰だ!』
『! 誰!?』
『幽霊……って、人間じゃねぇか!?なんでこんなとこで泣いてんだよ?』
『うぅ……彼氏に急に別れようと言われて、別れて数週間経った今でも、泣き止めなくて……』
『だからって、こんなとこで泣く?』
『家じゃ、両親もいるから』
『自分の部屋で泣いとけよ!?』
『ないから来たんじゃない!』
『ブボラァ!?』
「そして、蹴り飛ばされたなぁ……不幸だったなぁ……」
「こう君って、乙女心を理解してないよね」
「そうかもな……」
「ゆ、幽霊じゃなかったんですね……」
「まぁ、これからってとこね」
「そうそう。で、俺は次の噂を確かめに行ったのよ。走る人影をさ」
そう、それは工場内を走り回っているから歩き回っていたら出くわすだろうと俺は歩いていた。
すると、前からタタタタ!と走ってくる音が聞こえてくるんだよ。
「もしかして、近づいてきたの?」
「そう、その足音がどんどんこっちに近づいてきてたんだよ。そして、俺は目を凝らしてみると、暗闇から現れたのは!」
「こ、今度こそ幽霊ですかぁ!?」
「パンイチのおっさんだった」
「何で!?」
俺の言葉にネプテューヌはツッコミを入れてくる。
「いやぁ、俺もあん時は驚いたよ」
「そりゃ驚くわよ!?パンイチのおっさんが現れたら、誰でも驚くわよ!」
それでさ、話しを聞いたらさ?
『なんか、自分を解放したくて』
『黙ってろ、変態』
「素で言ったな」
「まぁ、そう言いたくなるわね」
「もう!こう君!体験話をしているんじゃないの?どれも怖くないよ」
「まぁ、俺口下手だから怖くするのは難しくてさ。それで最後の噂の青白い女も確かめに行ったわけよ」
「どうせ、人でしたってオチでしょ」
「もうそれなら大丈夫です!」
「で、その部屋に辿り着いた訳だ」
それで、俺はその部屋の扉を思いっきり開けると、そこには青白い肌をした女の
「ハイハイ、女性っていうオチでしょ」
「いや、それが」
『人間だァァァァァ!いただきまぁぁぁぁぁす!』
「悪霊だった。凄くたちの悪い。喰いかかってきたから」
「ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」
「え!?アンタ、よく無事だったわね!?」
「まぁ、そりゃあ」
俺があの時とった行動って。
『悪霊退散!』
『グベラッ!?』
思いっきり殴り飛ばしたんだよな。
その後、何度も踏みつけて、成仏したのを見てから、良い汗かいたな~と思ったな。
「何で物理で倒せるのよ!?」
「こう君が幽霊を成仏(物理)で終わらせたァァァァ!?」
「も、もしかして、浩平君……『何千』もの体験の中で襲われたのって全部」
「成仏(物理)したけど?」
「そういう意味だったんだ……」
「ひ、人食い幽霊です。怖いですぅ……」
コンパはもう涙目になりながらアイエフに抱き着いている。
そこまで怖く言えてない様な気もするな。
ただ単にどんな体験をしたか言っただけだし。
「まぁ、こんなもんだろ。他も語り出したらキリがねぇからな。もう帰れ」
「そうね。もう遅いし」
「えぇ~、他も聞きたかったな~」
「同じとこに住んでんだからいつでも聞けるだろうが」
「思えば、見えるタイプだって浩平君言ってたけど……もしかして、今も見えてるの?」
「あぁ、今も見えるっちゃあ見えるな。悪霊の類ならな。ん?なぁ、コンパ。最近、体調はどうだ?気分が悪かったりするか?病気でもないのに」
「え?は、はい。確かに最近悪いですけど、どうしてわかったです?」
「何、ちょっとな。そんじゃ、帰ってくれ」
俺は立ち上がって、コンパの肩を叩いてから皆にそういう。
「あの、なんで肩を叩いたんですか?」
「元気になります様にってな」
「そうですか?」
皆は立ち上がると、俺の部屋から出ていき、アイエフとコンパは家に、ネプテューヌとネプギアは自分の部屋へと帰っていく。
俺はそれを見送ってから、左手で首を握っている相手を見る。
それは悪霊。
黒くて、もう男か女かもわからないな。
結構負のもんをため込んだんだろうなぁ、結構危険なニオイプンプンだ。
これがコンパに憑りついていたんだからな。
あのままだったら、ぶっ倒れて、最後は死んでただろうな。
『!……!』
「悪霊さん、憑りついた相手が悪かったな。俺のダチに憑りついてんじゃねぇよ!」
俺は悪霊を握りつぶすと、悪霊は霧となって消える。
さてと、成仏完了。
俺は軽く欠伸すると、ベッドに入って、眠るのだった。
そして、次の日。
「浩平さん!治ったです!」
「そりゃよかったね~」
笑顔で元気よく来るコンパが見れた。
皆ももしかしたら、悪霊に憑りつかれてるかもしれないから、気を付けようね
どうも、風狼龍です!
というわけでおふざけできたか謎でしたが、いかがでしたでしょうか。
それではまた次回!