長編が不得意な風狼龍です。
今回は何が起きるのか!
それではどうぞ!
冒険は男にとってのロマンだろうが!
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!」
どうも、皆さん……岩崎浩平です。
どこぞのゲゲゲみたいな挨拶の仕方をしてしまいましたが、俺の現状を言いたいと思います。
走っています……それはもう全速力で。
息切れとか知らないというぐらい、全力で走っています。
えぇ、何から逃げているのかというと……。
『グルアアアアアアアア!』
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
大量のモンスターたちから逃亡中です。
なんか、色々とやばい量なんですが。
ちょっと、軽い感覚でダンジョン入ったら、こんな状況に。
モンスター部屋みたいなのに入った気分だよ!
ダンジョンゲームで主人公がああいうとこ入ってしまって、大量のモンスターとかに囲まれる気分がわかるよ!
確かにこれはやる気が失せるわ!
「初っ端から不幸じゃねぇかァァァァァ!」
『グオオオオオオオオオオオ!』
「嫌ァァァァァァァ!誰か助けてェェェェェ!」
俺はそんな事を言いながらも、走り続ける。
そして、何とか逃げ切り、木の上に隠れるとため息を吐く。
「さすがにあんだけの相手は無理だ。やる気が失せる」
メンドくさがりな相手がアレだけの量を相手にするとでも思うだろうか。
まず、ないだろう。
無理でなくても、あまりやる気はでないものだ。
俺はそのまま寝転び、足を組んで、ボーッとする。
ここに来て、早数週間……もう慣れたなぁ。
楽しい事もいっぱいあって、退屈もしない。
元の世界では経験できなかっただろう出来事もいっぱいで。
「ただ、変な宿命に縛られてなけりゃ、最高だったんだが」
そしたら、こんな死にかける様な事だってなかっただろう。
まぁ、しぶとくも生き残っているみたいだけどな。
ホント……なんでしぶとく生き残るんだろうな、俺は。
俺は手をギュッと握りしめると、立ち上がる……と同時に木の枝から足を滑らしてしまい、頭から地面にぶつかってしまう。
「ゴフッ!?」
忘れていた……俺が木の枝の上にいた事を。
今日はもっと厄日な様な気がする……。
まったく、今日は厄日だぜ……ってな。
俺は欠伸をしながら歩き出すと、誰かが俺の肩を叩く。
「ん?」
俺は反応して振り返ると、そこにはフードマントを着て、体全体を隠しており、フードを深く被って顔も隠している人がいた。
そのため、男か女かもわからない。
その人は俺が自分を見ていると判断すると、踵を返して背中を見せ、歩き出す。
俺はそれに首を傾げる……が、不思議となぜかついていかないといけないという感覚がした。
その人の背中がそう言っている様に見えたからだ。
俺は不思議とその人の後を追う様に歩き出す。
「なぁ、アンタ。俺をどこに連れて行こうと」
「……」
俺は聞いてみるが、その人は黙ったままだ。
喋ったら、性別がわかるから喋らない様にしているからか?
それとも、俺と喋らない理由でもあるのだろうか?
よくわからないが、とりあえずついていくしかない。
「なぁ、アンタ。せめて、何者なのか名乗ってくれないか?」
「……」
「なぁ、聞いてんのか?」
「……」
「喋る事はないっていう事なのか?それとも喋れないのか?」
後者はともかく、前者ならばなぜ無視をする。
訳も分からないままついていく自分も自分だが。
すると、崖の前まで来る。
こんな場所あっただろうか……。
いや、それよりも行き止まりだが……どういう事だ。
俺は辺りを見渡してから、フードの人を見ると、フードの人は崖の壁の中へと入り込んで行っていた。
俺はそれに驚愕して、すぐさまそこに行って触れる。
だが、触ってもただの壁であり、さっきの人の様に中に入る事が出来ない。
俺は首を傾げると、いきなり壁に波紋が広がり、そこからフードの人の顔と右手が出てくると、手に黄金の光を出して見せてくる。
その光には見覚えがある……。
この暖かい光の感じ……俺が使っている星の光なのだ。
「まさか……星の力、『星力』を使えって事なのか?」
「……」
フードの人は頷いてみせる。
出してきた手も腕まで隠しているグローブのため、それでも見分けがつかなかった。
そこまでして、俺から隠したいのだろうか。
そして、そのフードの人は壁の中に戻る。
「本当にそれで入れるのか?」
俺は唾をのむと、星力を纏って触れると、手が壁の中へと入る。
星の力が入る鍵だという事なのだろうか?
俺は驚きながらも、中へと入る。
すると、そこは壁の中だとは思えないほど明るいのだ。
星の光で照らしている様だが……。
前を見ると、フードの人が手招きしているのが見える。
「ちょっと待てよ。アンタ、ホントに何者なんだよ?俺をここまで連れてきて……。何が目的だ?なんで、アンタが『導き者』しか使えない黄金の星の光を扱えるのか……。アンタは何者なんだ?」
「……」
「言えないってか?」
首を振らない……。
言えないって事でいいのだろうか。
フードの人はまた俺に背中を向けて歩き出し、俺はそれについていく。
そして、足が止まり、俺もそれに合わせる様に止まる。
「……」
「何で急に止まって……なっ!?」
前を見てみると、そこには神殿というべきだろうか。
そんなものが立っていたのだ。
しかも、見る限り結構古いだろう。
だが、なんで隠れる様にこんなところに……。
「……この奥で待つ。女神と来い」
「え?オイ、どういう事だよ!声からして男だな!お前、何者なんだよ!ここは何なんだ!」
「……知りたければ、追ってこい。女神と共にな」
「オイ、待ちやがれ!」
俺は走り出し、男に掴みかかろうとした瞬間、顔に衝撃が走り、吹き飛ぶ。
え……?何が起きた?
俺は目を見開いて、鼻から血を流しながら地面を滑る。
何が起きた?
俺は起き上がって、フードの男を睨みつけるが、何かをする動作は見せていない。
そうだ、俺が掴みかかったときも俺に背中を向けていた……。
なのに、なんで急に殴られた様な感覚がして、俺は吹き飛んだんだ?
一体、何が起こったんだ?
俺は頭に大量の?を浮かべてしまう。
「お、お前……一体何をして」
「……こんなものか。もう一度いう。女神と来い。この遺跡の最深部までこれたのなら……俺の正体と目的を話してやろう。来る事が出来たならばな」
「……嫌だね。メンドクセェ。テメェの正体は知りたいが、わざわざそんな危険を冒す様なマネをする気は」
「『導き者』の事を話してやろうと言ってもか?」
「! お前、何か知っているのか!?」
「知りたければ、この遺跡の最深部まで来い。一人で来ても構わないが、死んでもいいならな」
フードの男はそれだけ呟くと、その場から姿を消す。
俺はそれを黙って見送り、立ち上がると、遺跡を見る。
「……何かわかるなら行ってみる価値はあるか……」
俺は遺跡の中に入ろうと歩き出すが、アイツの言葉を思い出す。
女神と来い……と言っていたな。
絶対、女神がいるのだろうか?
もしくは女神も何か関係しているのではないのだろうか?
俺は一旦足を止めると、頭をボリボリと掻いて、Nギアを見てみる。
どうやら、電波は届くみたいだ。
とりあえず、メールを送るか。
俺はネプギアにメールを送り、そこからノワールたちなどに行く様にお願いをする。
場所も送ったし、来るだろう。
「それまでは……何があるかわからないからな~。ちっと考え事でもしておくか」
俺はあの男が何者なのかを考える。
黒星座ではないのは確かである。
奴が黒い星の光ではなく、黄金の星の光を出したのだから、黒でない証拠だ。
そして、一つの可能性なのだが、十二星座の内の誰かが実体化して現れたのではないのだろうか?
いつもなら、武器となって、俺に協力してくれており、それ以降声を聞く事はない。
俺をゲイムギョウ界に連れてきたのは乙女座だった。
「たくっ、何かがわかんねぇな。目的がわかんねぇ」
俺はため息を吐くと壁にもたれ掛かる。
皆が来るのを待つとしよう。
☆
しばらくすると、外から声が聞こえてくる。
『アレ~?こう君いないよ?』
『ホントね。呼び出しておいて』
『浩平の事だから寝てたりするかも』
『そうなんですの?私、彼の事はよくわからないので……』
四人の声が聞こえてくる。
候補生組は来ていない様だな。
まぁ、呼ばれたのは女神様達だけだしな。
俺は立ち上がると、出入り口へと歩いていく。
そして、俺は星の力を纏い、壁をすり抜けると、皆の前に姿を現す。
四人を見ると、いきなり現れた俺に驚いており、顔をポカーンとさせている。
「よぉ、ご苦労さん」
「こ、こう君が壁の中から現れた!?一体、どういう仕掛け!?」
「実は俺、忍者だったんだ!」
「な、なんだってー!」
俺がポーズを決めながらいうと、ネプテューヌは驚いた様に反応してくれる。
「だから、今見せたのは我が一族に伝わる土遁の術!どうだ!凄いだろ!」
「ま、まさかこう君の一族が忍者だったなんて!」
「そして、今は一般人として暮らしているが、夜には悪人を狩るという忍の姿が「設定長い」痛ぁ!?」
俺が説明をしていると、ブランに頭をシバかれた。
俺は頭を押さえながら、ブランを見る。
「何しやがる」
「設定が長いわ……。呼んだ理由がそんな事なら、ハンマーで思いっきり殴り飛ばすけど?」
「嫌だな~、ブランさん。俺がそんなくだらない理由で女神様達をお呼びするハズないじゃないですか!ハイ、ちゃんと理由があって呼びました!だからハンマーはしまってください!もう殴ろうとしないでください!せめて、理由を聞かせてください!」
「特になし」
「それが一番酷い!」
「待ちなさい、ブラン。それじゃ、話が進まないわ。ネプギアからはアンタがここで呼んでるって言われてきたのよ?仕事だって忙しかったのに」
「忙しいのに、なんで来たんだ?」
「そ、それは仕方なくよ!重要な事だっていうから!そう、別にアンタに誘われて浮かれてたとかじゃないから!」
頬を赤く染めて、そっぽ向きながら言われても説得力がないですぜ。
ツンデレもほどほどにしてほしいね。
ブランはそろそろハンマーを降ろしてくれないだろうか。
いつでも振り下ろせますアピールはいらないから。
「とりあえず、この壁の中から出てくるのを見た辺り、何か仕掛けがある様ですが」
「あぁ、ベールさん。これから行くよ。皆、中にあるものを見れば驚くと思うよ」
「それじゃ、早く入ろう!」
そう言って、ネプテューヌが壁に向かって走り出すが、もちろん星の力を纏っていないネプテューヌはそのまま壁に直撃。
顔を抑えて痛そうにしている。
「ねぷぅ!?は、入れないよ!?」
「ホントに?入る場所の位置が悪かったとかじゃないの?」
そう言って、ノワールは壁を手で触れて確かめる。
だが、入る事はできず、何度も色んな場所を触って確かめるが入れない。
「入れないわね……」
「浩平、どうやって入ったの?」
ブランは俺を見て訪ねてくる。
まぁ、入れないとなるとそうなるよな。
俺はため息を吐くと、壁に近づく。
「えっとな、こうすれば入れる」
そう言って、手を突っ込んでみせて、入っていく。
そして、全部入る前に誰かが俺の手を掴む。
「このままついていけばいいよね!」
「ネプテューヌ!?」
そう言って、俺はネプテューヌを連れて、中に入る。
あぁ……俺と一緒なら入れるのね。
「やったぁ!入れたよ、こう君!」
「あぁ、ハイハイ。チッ、しばらくネタバレさしたくなかったんだけどな~」
「そうなの?でも、何かあるんなら早く行った方がいいんじゃないかな?」
「うっ、まぁ、そうだな……」
俺はため息を吐くと、ネプテューヌの手を放す……が、ネプテューヌが放さない。
しかも、さっきから嬉しそうに俺の手を握っている。
前の時といい、どうしたんだろうか?ネプテューヌは。
「ネプテューヌ、手を離してくれ。他の奴を連れてこねぇと」
「え!?う、うん!そうだよね!(前の感覚で思わず握っちゃった……)」
「? とりあえず、他もだな」
俺は顔と手だけを出すと、ノワールたちを見る。
「というわけで星の力がないと入れないから、俺が中に引きこむよ。次」
「つまり、手を握ればいいんですわね?」
「まぁ、その通り。だから、俺が引き入れます」
「段々敬語がなくなってきてますわ。仲良くなれてる証拠で嬉しいです」
「あぁ、ありがとうございます。そんじゃ、次は誰が来る?ほら」
俺が手を差し出すと、ノワールとブランは固まる。
俺はそれに首を傾げる。
ブランは出そうとしているが、自分の前でモジモジさせていて、ハッキリしない。
ノワールも出そうとはしているが、手を動かそうとしない。
ベールさんはそれを見て、俺の前に来ると手を握る。
それに二人はピクッと反応する。
マジでどうしたんだ、あの二人。
「それじゃ、案内しますね」
「よろしくお願いしますわ」
「それじゃ」
俺はそのままベールさんを引き込むと、ベールさんも壁をすり抜けて、中へと入ってくる。
それにベールさんは驚いており、不思議そうに中を見渡す。
「本当に空間が広がってますわ……」
「多分、ここは壊しても入れない場所っすよ」
「おぉ、次はベールが来たんだね。後はブランとノワールだけだね~。ブランはともかく、ノワールはどうかな~。ツンデレだし」
あぁ、なるほど。
恥ずかしくて、俺の手なんざ握れないと。
それなら別の方法でも考えてみるかね。
とりあえず、残りの二人も入ってもらわんと困る。
俺は同じ様に顔と手を出す。
「ほれ、次」
「「……」」
オイ、自分の手を見てから、俺の手をなぜ見る。
ブランはそのまま伸ばしてこいよ。
そして、ブランはやっと手を伸ばして、俺の手を掴む。
「やっと掴んだな。たくっ、掴むだけにどれだけの時間をかけて……ブラン?」
(浩平の手……大きくて、温かいわね……)
「? もういいか。行くぞ」
「あ、わ、わかったわ」
ブランも中へと入れると、ブランも中に入ると驚いた様な顔で辺りを見渡す。
「ここは一体……凄いわ」
「後はノワールだけだな」
俺はまた顔と手を出し、ノワールに手を差し出す。
「最後はお前だぜ」
「わ、わかってるわよ!」
「そんじゃ、ほい」
俺は差し出している手をノワールに見せる……が、掴もうとしない。
あ、なるほど。
「今までぼっちだったから、誰かと手をつないだ事がないから、恥ずかしいのk「誰がぼっちよ!」グフッ!?」
痛い!ノワールに思いっきりシバかれた!
俺は頭をさすりながらも、シバいた手をすぐさま掴む。
それにノワールはピクッと反応する。
「ハイ、レッツゴー!」
「ちょっと!?」
そのまま中へと引きずり込み、ノワールも中に入れる。
そして、手を離すとため息を吐く。
やっとこれで全員だよ。
「そんじゃ、ついてきてくれ。ちょっと一緒に行ってもらいたいところがあってな」
俺はそういうと、四人は不思議そうな顔をしながらもついてくる。
そして、遺跡の前に辿り着くと、四人は驚く。
「ねぷっ!?何ここ!?プラネテューヌのダンジョンにこんなのがあったの!?」
「何で遺跡がこんなところに……」
「こんな特殊な入り方でしか見つけられない遺跡……。今まで見つかるハズもないわ」
「星の力がないと入れないという事は『星の導き者』に関連する遺跡という事ですわね」
「まぁ、そうらしいんだけどな」
俺は頬をボリボリと掻きながらため息を吐く。
女神も連れて来いという理由はわからないが、これでいいだろうか。
「この奥で俺をここに連れてきた人が待っている。ネプテューヌ達女神も連れて来いと言われてな。一緒に来てくれねぇか?」
俺は四人を見て頼むと、四人とも微笑んでくれる。
「いいよ!こう君にはいつもプリン作ってもらってるしね!」
「まぁ、そうね。と、友達の頼みなら、仕方ないわね」
「いいわよ……。借りもあるし、それを返すという事で」
「私も構いませんわ。これを機に浩平君の事をよく知るチャンスでもありますわ」
「ありがとう。それじゃ、行こうか」
俺がそういうと、四人は頷き、一緒に遺跡の中に一歩……踏み出したのだ。
そして、遺跡の最深部では、フードの男が石の上に座っている。
「さぁ、来るか。今世の女神たちと七代目星の導き者よ。来てみろ、俺の元までな」
男はそう言って、出口の方を見ると、少しふわっとフードが浮く。
そこから、一瞬だが、血の様に紅い瞳がフードの中の暗闇で怪しく光っていた。
男は浩平たちの到着がどれくらいか楽しみだと言わんばかりにニヤッと笑うのだった。
どうも、風狼龍です!
というわけで日常は一旦終了して、長編みたいなものを。
それではまた次回!