評価されていた……嬉しい!
実は浩平の元になった人物って『坂田銀時』と『ジョセフ・ジョースター』を足して割って、オリジナルを足した感じなんですよね。
ちょっと変態な部分を消して。
とりあえず、始まります!
「ん……?」
俺は目を覚ますと、白い天井が目に入った。
見た事もない白い天井だ。
つうか、こんなお約束はいらねぇよ。
そうか、さっきのは夢で、ホントは何処かで倒れて病院に運ばれたんだな。
ホント夢を見るとは、それも変わった夢だったな。
あ、でも……綺麗な人とかいっぱいいたな。
そんな事を思いながら起き上がると、辺りを見渡す。
「さてと……俺が倒れていた理由はわからんが、看護師さんでも呼んで、退院できるかどうかを聞かないと……」
「あ、起きたですか」
「ん?」
扉が開いて入ってきた女性に俺は反応する。
明るいオレンジ色というべきか、そういう髪色をしており、カチューシャをしている女性だ。
アレ、この人……あの時の式典とやらにいなかったか?
いやいや、まさか夢の人が出てくるなんてありえねぇよ。
「あの後、大変だったですね。でも、無傷なんてホントに凄いです」
「あ、アハハ……何これ、俺……今でも夢見てんのか!?」
「だ、大丈夫ですか?」
「アハハ……あ、すいません。大丈夫っす……つうか、夢じゃない?」
「ハイです。夢じゃないです。あの後、貴方は……」
女性がそういうと、俺はここに来る前の事を思い出す。
☆
異世界だと判断した俺は冷や汗が止まらず、ずっとダラダラと流し続けていた。
「だ、大丈夫?汗が出ているけど」
紫髪の女性が心配そうな顔で話しかけてくるが、俺は聞こえていない。
え?マジで異世界?
テレビが光って、気付いたらI can fly!させられてたのかよ。
え?冗談抜きで異世界?
「う、嘘だと言ってよ、ジェニファー!」
「ジェニファーって誰ですの……」
俺は頭を抱えながら、驚く。
ヤベェよ、異世界に来ちまったよ。
笑いが止まらねぇよ。
いや、確かに俺の世界は『ツマらない世界』だとは思っていたが、誰も異世界に連れてきてなんて言った覚えはねぇよ。
どうすんだよ、これ。
いや……待て。
そうだ、これは夢だ。
実は起きていたとは思っていたが、ホントはまだ眠っていて、俺の夢がそうさせているんだ。
異世界に飛ぶなんて、SF小説じゃあるまいし、現実的に考えてないよな。
俺は四つん這いになり、頭を思いっきり床に叩き付け始める。
それに周りは驚く。
「な、何をしているの!?」
「うおおおおおお!覚めろォォォ!夢なら覚めろォォォォ!つうか、夢から覚めろォォォォ!俺ェ!」
「お、落ち着きなさい!」
「夢だ!そうだ、これは夢なんだ!異世界に来たなんて夢に違いない!」
「オイ、頭が怪我するぞ!」
そういうと、水色の髪をした少女が後ろから掴んで止めてくる。
うおっ、見た目と違って凄い力してる!?
ゆ、夢でこんなキャラを作るなんて、俺の頭は大丈夫か……。
だが、俺はそれでも頭を叩き付けるのをやめようとせず、お互い動かない。
「なっ!?コイツ、ホントに人間か!?凄い力してやがる……!」
「覚めろォォォォ!夢から覚めろォォォォ!」
「あぁ、もう!少し寝てろ!」
水色の髪の少女が叫んだ瞬間、俺の頭を掴み、思いっきり地面に叩き付けられる。
その衝撃で脳が揺さぶられて、そのまま意識が遠のいていくのを感じて、目を閉じる。
「ぶ、ブラン……あなた」
「し、仕方ねぇだろ!?このまま叩き付け続けるのを見てるよりは一発で気絶させる方が!?」
「でも、だからって……混乱している人を思いっきり叩き付けるのはどうかと思いますわ……」
「何で私が冷たい目で見られるんだ!?」
水色の髪の少女は紫髪の女性と緑髪の女性の言葉に叫ぶしかなかった。
☆
「あぁ、思い出した……。そんな事があった」
「それにしても、ホントに無傷なんて凄いです。普通なら、額から少しでも血が出ていてもおかしくないのに」
「ん?あぁ……体の丈夫さなら自信があるぜ。昔から、何かと打たれ強かったからな」
「そうなんですか。あ、私はコンパと言います。よろしくです」
「あぁ、これはご丁寧にどうも。俺は岩崎浩平ってんだ。浩平って、呼んでくれて構わない」
「浩平さんですね。よろしくです」
コンパと名乗った女性と自己紹介を進めると、外を見てみる。
真っ暗……どうやら、外は夜の様だ。
それと同時に扉が開いて、誰かが入ってくるのが見えた。
「ヤッホー、コンパ!あの男の人は起きた!」
なんか、凄い元気な少女が入ってきた。
「ハイ、起きてるですよ」
「お、ホントだ。パーティーしてる間に起きれば、呼んであげたかったんだけどね。もう終わっちゃったから。他も帰っちゃったし」
「えっと……誰?」
「あぁ、自己紹介がまだだったね!」
そういうと薄い紫色とでも言うべきだろうか?
そんな髪色をした少女が俺を見てくる。
「私の名前はネプテューヌ!このプラネテューヌの女神なんだ!」
「ネプテューヌ……ね。ん?女神?」
「そう、女神」
「……プッ」
「あぁ!?なんで笑うの!?」
「いや、女神って……アハハ!そんな冗談はいらねぇよ!空想上の存在だぜ、それは!」
「空想上?何を言ってるの。ゲイムギョウ界じゃ、当たり前だよ」
「……思えば、異世界だったんだな」
「そういえば、何か叫んでたね。異世界がどうとか」
「……あぁ、それは」
「お姉ちゃん、さっきの人はどう?」
「おぉ、ネプギア!大丈夫、起きてるよ」
「よかった……」
俺が言おうとしたときに入ってきたのは、少しピンクに近い髪色をしたロングヘアーの少女が入ってくる。
俺が起きているのを見ると、安心したのか、笑みを浮かべる。
そんなに心配する事でもないと思う。
俺、打たれ強いし。
「あ、紹介するね!この子はネプギア!私の妹なんだ!」
「初めまして、ネプギアです。プラネテューヌの女神候補生です」
「あ、どうも」
「で、この人は……えっと、名前をまだ聞いてなかった。名前は?」
「あぁ、そういやそうだったな。俺は浩平……岩崎浩平だ。浩平って呼んでくれて構わねぇよ」
「よろしくお願いします、浩平さん」
「じゃあ、こう君」
「こう君?」
「うん、ニックネームだよ」
「あぁ、なるほどね。こう君ね……うん、構わないけどさ」
何というか、フレンドリーだな、コイツ。
嫌いじゃないよ、そういうの。
「で、異世界とか言ってるけど、まさか!異世界からの訪問者なの!?」
「ん?あ、あぁ……俺はこの世界。ゲイムギョウ界という世界の出身じゃねぇ。俺は『地球』というところから来た」
「おぉ!アニメとかでよくあるのが、まさかここでも起きるなんて!さすがゲイムギョウ界。なんでもありだね」
「異世界の人なんですか!凄いです!」
「え?いや、そんなあっさり信じるの?」
「え?嘘なの?」
「いや、嘘なんてついてねぇけど、普通は信じないだろ?」
「でも、君の目が嘘をついてませんって言ってるんだけどな。あ、そういえば綺麗な瞳だね!ルビーみたい!」
「……そ、そうか」
俺はネプテューヌにいきなり言われて、頬をポリポリと掻く。
まさか、褒めてくれるなんてな……お前で三人目かな。
この瞳が……どうも嫌だった俺に、そんな事を言ってくれるのはアイツ等くらいかと。
こんな血の様に紅い瞳をルビーみたいって言ってくれるなんて、照れるじゃねぇか。
「あ、もしかして照れてる?」
「て、照れてねぇし!嬉しいとか思ってねぇし!」
「あぁ、思ってるんだよね?照れ屋さんだね~!」
「うるせぇ!」
俺はネプテューヌに叫びながらも、これからを考える。
完全に異世界に来てしまった以上、どうすればいいのか。
「思えばさ、どうやってこの世界に来たの?まさか、禁断の魔法とか!?」
「違う違う。俺の世界にそんなものは存在しやしない。ただ、アレだ。テレビから声が聞こえて、幽霊かと思って近づいた瞬間、テレビが光って、I can fly!させられていたわけ」
「えっと……テレビが光って、気付いたらこの世界にいたって事ですか?」
「まぁ、ネプギアの言う通りだな。あ、ありのままに今起こった事を話すぜ。とでも言いたかったくらい」
「でも、空中に放り出されるなんて災難だね~」
「あぁ……気にするな。どうせ、いつもの不幸だ」
俺が遠い目をしながら、乾いた笑みを浮かべると、三人は苦笑いを浮かべる。
俺の不幸体質はどこまでも酷い様だな。
異世界に呼び出されても、空中に放り出されるとは。
すると、扉が開く音が聞こえ、入ってきたのは双葉を思わせる様なリボンをしている女性と本の上に人が乗っているのが入ってきた。
……ん?本の上に人!?
俺は驚いて、それに注目する。
「起きている様ね」
「よかった。あのまま意識が戻らないんじゃないかと思いました」
「まぁ、ブランの馬鹿力で叩き付けられればね。あ、後謝ってたよ。『叩き付けてゴメン』って」
「あぁ……」
俺は軽くうなずくしかなかった。
謝った事を伝えられるより、俺の驚きは本の上の少女なんですが。
何これ、さすが異世界。
何でもありなのね。
「もしかして……私に驚いてます?」
「素直に言うと、Yes……」
「初めてみたら誰でも驚くよ。あ、紹介するね。こっちはあいちゃんで、本の上に乗っているのがいーすんって言うんだ!」
「なるほど、あいちゃんといーすんか」
「何でニックネームで紹介してるのよ。私はアイエフよ。プラネテューヌの諜報員よ」
「私はプラネテューヌの教祖で、イストワールと言います」
「あ、どうも。俺は岩崎浩平です……」
「浩平さん、ですか」
「あ、それといーすん!こう君は異世界から来たんだよ!」
「異世界からですか……?」
「えぇ、まぁ……俺は『地球』というところから来まして」
「それ、ホントなの?」
「嘘偽りなく」
「真顔で言うのね……」
嘘なんてないんだから、真顔になるでしょうが。
「それは大変でしたね」
「そうですね。いきなりパラシュートなしのスカイダイビングさせられてたんだからよ。ありゃ、驚くしかねぇよ」
「アレを驚かなかったら、異常よ」
「それよりもこう君はどうするの?これからさ。やっぱり、王道で帰る方法を探すとか?」
「え?いや、この世界で生きていくつもりだけど」
「ねぷっ!?そうなの!?」
「え?戻らなくて大丈夫なんですか?家族とか」
「大丈夫大丈夫、俺家族いないから。両親は他界してるし、育ててくれた祖父母も二年前にな」
「あ、その……」
「気にするな、ネプギア」
ネプギアがまずい事を聞いてしまったという反応をするが、俺は笑いながら答える。
それでも、申し訳なさそうな顔をしている。
「それに向こうの世界で退屈してたんだ。こっちの世界の方が面白そうだ。女神様とかがいるわけだしよ」
「そっちにはいなかったの?」
「あぁ、女神なんて空想上の存在だったからな」
「女神がいない世界があるんですね」
まぁ、それよりもだ。
俺はこれからの衣食住をどうにかしなければならない。
しばらくはサバイバル生活でもするか?
そういう知識は豊富だし……いや、だがここは異世界だ。
もしかしたら、食材が違うかったりする可能性がある。
まぁ、その時は色々試してみるとしようかな。
俺は立ち上がると、歩き出そうとする。
「どこ行くの?」
「ん?これからどうするか。ゆっくり考えるさ」
「行くところあるの?」
「ねぇよ。異世界にあったら、俺の交流は凄いな……」
まぁ、向こうじゃ友達はいねぇんだけど。
ぼっちとか言うんじゃねぇよ。
「それじゃ、プラネテューヌの教会に住まない?」
「は?何言ってんだ?」
「ネプギアもいいよね?」
「うん、困ってる人を見捨てられないよ」
「お、お前等?俺は男だぞ?少しでも警戒しろよ!男は皆狼って言うだろう?」
「え?もしかして、こう君は私達を襲うつもりなの!?」
「ねぇよ」
「真顔で言わなくても……」
ないから、真顔になるんじゃねぇか。
俺は常に発情期じゃねぇんだから。
ウサギとかじゃあるまいし。
「少しは警戒心持てって事」
「こう君は狼なんだって。気をつけなきゃね、ネプギア」
「え?う、うん」
「オイコラ。誰が狼だ。襲わねぇって言ってんだろうが」
「もしかして、姉妹ごと狙うの!?」
「殴っていい?コイツ?」
俺は拳を作りながらも、ため息を吐く。
思えば、紫髪の女性がいないが……この国の人じゃないのだろうか。
まぁ、いいか。
一々気にしてられない。
今はこれからどうするか、だからな。
これはネプテューヌの提案に乗った方がいいかもしれないな。
「それじゃ、いいのか?居候しても」
「うん、いいよ」
「私も大丈夫ですよ」
「このまま、知らない世界を彷徨うよりかはネプテューヌさんの言う通りにした方がいいですよ?」
「こう言われれば……。それじゃ、御言葉に甘えて。お願いしてもいいか?」
「うん、いいよ!よろしくね、こう君!」
「あぁ、ネプテューヌ」
俺はネプテューヌと握手をする。
そして、気付いていなかった。
俺がこの世界に呼ばれた理由を。
これから始まる……俺が背負い始める、運命を。
俺は気付いていなかった。
どうも、第二話お楽しみいただけたでしょうか!
ヘッドホンは壊れてないのかって?
きっと、凄い頑丈なんだよ(ただのご都合主義)
それではまた次回!