今回はリクエストであったやつを見て、ピーンと来たのです!
その人のおかげで面白そうなネタが……感謝です。
それではどうぞ!
現実?夢?それでもやる事はただ一つ
朝……俺は目を覚ますと、体を起こし、大きな欠伸を一つしてから、少しボーっとする。
また新しい一日が来たというわけか。
なんて、意味深そうな事を考えながらも、立ち上がる。
そして、俺はそう考えると立ち上がり、学ランを手に取って着る。
さて、今日も学校に……ん?
「ちょ、ちょっと待て。この学ラン……俺が高校で着ていたものじゃねぇか!?い、いや。学ランなんて大体似た物だ。だが、なんでプラネテューヌにあるんだ!?」
高校で着ていた学ランではないのは確かだ。
校章がまったく違うし、思えば紅いラインが入っている。
学ランと言いそうだが、う~ん……ヘッドホンとの組み合わせ的に前は開けておこうか。
俺はそのまま制服に着替え、学ランのボタンは留めないでいる……じゃなくて!?
「な、何で制服なんて着てんだ俺!?高校は卒業……はしてねぇけど、中退みたいなもので来たのに!いや、中退も何もしてねぇんだけどさ!連れてこられたの突然だったからさ!」
俺はツッコミを入れるが、まるで体が勝手に動く様にカバンを手に取る。
あぁ、もしかしたらこれは夢ではないのだろうか。
だから、勝手に体が動いて、こうしているのではないのだろうか?
そういう考えが浮かぶが、すぐに頭を振って否定する。
ならば、何故自分の意思で動く事ができる?
確かに勝手に動く事はあるが、何故だ?
俺は頭が混乱しそうになりながらも、考える。
もしかしたら、これは黒星座の仕業ではないのだろうか?
だが、夢に関連する様な星座などいた覚えはない。
それと同時に扉が勢いよく開かれる音がして、俺はそれにピクッと反応して、扉の方を見てみる。
そこに立っていたのはネプテューヌとネプギアだった。
しかも、二人とも制服を着ている。
っていうか、制服もバラバラなんだが。
ネプギアはセーラー服だよな……。
で、ネプギアは紫色のブレザーというべきか?
ファッションにそこまでこだわった事ねぇからよくわかんねぇな。
「ちょうどいい、お前等。ちょっと」
「こう君!急がないと遅刻だよ!」
俺が二人に相談しようとすると、ネプテューヌに手を掴まれて引っ張られる。
俺はそれに驚き、そのまま連れられて走り出してしまう。
「ま、待ってよ!お姉ちゃん!浩平君!」
「ネプギアも急がないと遅刻しちゃうよォ!」
「待ってェェェ!」
「ちょ、ちょっと待てよ!ネプテューヌ!こ、これはどういう」
「もう!どうしたのさ!あ、それとも美少女の幼馴染二人が迎えに来て、ドキドキしてるの!?こう君がとうとうそんな意識を!」
「違うわ!って、は?幼馴染?お前、何を言ってるんだ?」
「え?こう君こそ、何言ってるの?私達は小さい頃から一緒で、寮も隣同士じゃん?」
「は?お前が何を言って……ッ!」
俺は頭に痛みが走る。
そうだ……俺はネプテューヌとネプギアと小さい頃から家が隣で、仲良しで……。
ーーー飲まれちゃダメ!
「!」
そんな声が頭に響き、俺はその声により現実へと引き戻される。
そ、そうだ……。
俺とネプテューヌ、ネプギアはそんな関係でもないし、ゲイムギョウ界に来たのだって少し前だ。
だが、これはどういう事だ?
一体、何が起きている?
今の声……ヴィルゴの声がなければ、恐らく俺もこの術中に嵌っていただろう。
恐らく、俺にあまり影響がないのは星の導き者だからという事だろう。
これは恐らく、『作られた世界』だ。
だが、星座でできそうな奴はいるのだろうか?
いや……できそうな奴が何人かいるかもしれない。
とりあえずは俺たちはこの世界に閉じ込められ、星の力を持たないネプテューヌとネプギアはその設定に乗っ取られてしまったという事か。
この世界を探るにはそれに成りきるしかない……。
俺にはもう設定を彫り込む事は出来ない様にしたが、設定はどんなものか、流れ込んできたあの時で把握した。
俺はネプテューヌとネプギアとは幼馴染という設定であり、昔から今までずっと仲良くしてきたという事だ。
ならば、その設定にわざと乗ってやるだけだ。
「あ、あぁ、そうだな。少し寝ぼけてたわ」
「もう~!ちゃんと起きなよ!」
「ま、待ってェ、二人ともォ……」
「ネプギアぁ!?大丈夫か!?」
疲れ果てる様に走ってきたネプギアを見て、思わず叫んでしまう。
そして、俺たちは学校の前に来ていた。
そこには私立ゲイム学園という名が……オイ、安直すぎないか。
つい最近出たゲームから持ってきただけだろう……って、また俺は誰に言ってんだ。
とりあえず、ここが俺の通う学園か。
俺はため息を吐くと、歩き出そうとすると、急に学ランや長ランを着た屈強そうな男たちに囲まれる。
あぁ、思えば……『番長』とかいう設定まであったな。
「来たな、岩崎浩平」
「相変わらず両手に花だなぁ。余裕かましてんじゃねぇぞ!」
「今日こそテメェを打っ倒して、俺たちがこの学園支配してやらぁ!」
まぁ、向こうよりかはランクを下げられた程度の称号だな。
俺はため息を吐くと、男子生徒たちを見る。
「もう!いつもこう君に絡んで!懲りないね、君たちも!」
「うるせぇ!今日こそは絶好調なんだ!勝てるぜ!」
あぁ、いつも挑んできてる設定なのね。
どうでもいいけど。
「そ、それでもダメです!浩平君も何か!」
「ふぁ~、眠っ」
「いつも通りだったァ!」
設定でこういうのもあるけど、俺の素なんですが。
この世界を作った奴は何を考えているのかよくわかんねぇもんだな。
俺の困惑する姿を見て、楽しみたいとでも思っているのか?
なら、残念だがそんなものには乗らないぜ。
俺の神経の図太さ……いや、図太くはないが、太さを見せてやるぜ。
「とりあえず、ネプテューヌちゃんとネプギアちゃんはどいて!」
「ダメだよ!こう君にもうケンカを売らないなら考えてもいいけど!」
「そうですよ!」
「な、なら。売らないから今日カラオケでも」
「「いいです」」
「フラれたァァァァ!」
後、この学園でネプテューヌ達は結構人気みたいだな。
まぁ、女神様だからそれは当たり前か。
とりあえず、このまま突っ立っておくと、俺に不幸が起きる。
さっさと教室へと入りたいものなんだが。
「オラァァァァ!お前が原因じゃああああああ!覚悟しろォ!」
「八つ当たり来たァァァァァ!?」
本日の不幸は八つ当たりでしたァ!
まだマシな方だから、全然かまわないけどさ!?
俺は片足を上げると連続で前蹴りを放ち、次々と襲い掛かってくる不良たちを蹴り飛ばしていく。
そのまま不良たちは倒れ込み、白目をむいたまま動かなくなる。
「ほい、完了と。さぁ、行こうぜェ~」
「さ、さすがこう君。『番長』なだけあるね」
「片足しか使ってない……」
不良程度に俺なんざ負けねぇよ。
だが、この世界を作った奴は不思議だな。
そこら辺まで人間そっくりに作ってやがる。
俺を殺すつもりなら、コイツ等を人外設定にでもして、配置しておけばよかったものを。
一体、何を企んでいるんだ?
俺は頭をガリガリと掻きながらも、教室へと向かう。
どうやら、俺は高等部二年らしい。
一応、俺十八よ?
せめて、高等部三年でお願いしたかったがな。
ネプテューヌは別のクラスらしく、別れていき、ネプギアが一年らしい。
つうか、設定がどんどん流れ込んでくる。
ベールさんはともかく、ブランが先輩って……考えただけで超笑えるんですが。
いや、本人の前で笑うと殴られるからやめておこう。
そして、俺は扉を開けて、教室へと入る。
「ちーっす」
高校時代はこんな感じだったハズだ!
俺は少なくとも、こういって入っていた!
特に他の生徒たちは気にしておらず、俺はそのまま自分の席へと座る。
これも設定で教えられた事だ。
それにしても、設定ばかり押し付けられて、イライラするぜ。
後、女子がさっきからチラチラ見てきてんだが、なんでだろうか?
すると、俺の前に見覚えのある黒髪ツインテールさんが来る。
「よぉ、ノワール」
「よぉ、じゃないわよ。またケンカしたみたいね?」
「そうですが?」
「アンタはねぇ……。問題児扱いされてるのわかってるの!?」
「へー、そーなのかー」
「どこぞの妖怪の真似事してるんじゃないわよ」
「ダメなのかー」
「だから、なんでマネしてるのよ!?」
仕方ない、それじゃやめてあげよう。
いや、意外と楽しいからもう少ししてもいいかな。
つうか、ノワールと同じクラスね……。
「っていうか、さっきからキョロキョロしてるけど、どうしたのよ?」
「いや、別に」
何かおかしなとこはないかと辺りを見回してみたが、特におかしいとこはない。
普通の学校だし、周りだって普通の人達と変わらない。
つうか、女子と目が合うと、頬を赤くして目を逸らすんだが、何故だ?
俺は不思議に思いながらも、ノワールを見る。
「思えば、宿題はやってきたの?」
「宿題……?」
「その反応、覚えてないって顔ね。英語の宿題よ!」
「は?」
待て待て、まさかの宿題だと!?
し、しかも俺の苦手な五教科の一つ、英語だとォ!?
「ど、どこ?」
「このページよ!」
ノワールがワークのページを見せてくれる。
俺はそれを開いてみると、真っ白だった。
それを見て、顔が引きつる。
「な、なぁ?集めるのは?」
「二時間目の英語の時よ」
「……」
む、無理だ……。
俺の頭脳では、この問題を解くのは難しいと言える。
中学生レベルでもわからない俺が、高校生レベルがわかるとでも思うか?
こ、こうなったら!
「ノワール!」
「嫌よ」
「まだ何も言ってない!」
「どうせ、写させてとでもいうんでしょ?ダメよ」
「うっ!そ、そこを何とか!」
「ダメったらダメよ」
ちょっ……。
い、いや……真面目にやる必要はないんだ。
俺は不良だし、これくらいの事はどうって事ない。
それにこの世界から脱出する方法を探さないとな。
「ま、まぁ……どうしてもっていうなら、仕方なく」
「いや、やっぱいいわ」
「貸して……え?」
「やっぱいいわ」
「……ふん!」
「ゴブラバァ!?」
なぜかノワールに拳骨をされ、そのまま去られた。
ノワールさん、御怒りのご様子で。
それよりもだ、この世界が作られた世界なのは確かだ。
昼休み辺り、探索してみよう。
こういう時に一番怪しいのは学園ってのが多いからな。
☆
昼休み。
俺は今、廊下にいるのだが……カバディみたいな状態になっている。
なぜかって?
それは目の前に設定上、怖い怖い先輩のブランさんがいるからですよ。
しかも、どういうわけか、俺を探していたらしい。
「探したわよ……。さぁ、先輩命令よ。一緒に昼食をとるわよ……」
「もう食べました!ネプテューヌと食べました!」
「またネプテューヌなのね……」
「来たんだから仕方ねぇだろうが!つうか、のけ!」
「それに先輩へ対しての言葉使いも倒した方がいいわよ?」
「断る!お前が先輩って……ブフッ!」
「あ?」
「すんません」
ブランのキレかけの顔にすぐに謝ってしまう俺。
チィ……障害が一つあるだけでこれほど苦戦するとは。
こういうときは……。
「逃げるんだよォォォォォォ!」
「あ、待ちやがれ!」
ブランの声が聞こえるが、俺は全力疾走で逃げる。
そして、すぐに階段を駆け下りると、段ボールが積み重ねられてるところを見る。
それを見て思いつく。
伝説の傭兵が言っていたな……段ボールは必需品だと!
今こそ、貴方の技を使わせてもらいます!
スネークイーター作戦!
俺はすぐさま空の段ボールを手に取り、被って隠れる。
持つ部分から外の様子を覗いてみると、ブランが降りてきたのが見えた。
そして、辺りを見渡す。
「クソ!どこ行きやがった!」
ブランは探している様で、しばらく辺りを見渡してから、右の方へと走り出した。
俺はそれを見送ってから一息つく。
つうか、ブランに気に入られてる後輩設定とは思わなかったぞ。
これからも情報が流れ込んでくるハズだ。
図書室はNGだな……恐らくブランがいるだろう。
というよりも、待ち伏せしている可能性が高い。
ならば、まずはどこから調べるか。
俺は悩んでいると同時に持ち手の部分が塞がれたのか、暗くなった。
俺は不思議に思い、見てみると……誰かが覗き込んで俺を見ていた。
「……」
「浩平お兄ちゃん、見つけた……」
ロムだったわ。
そのまま段ボールがどかされ、ロムとラムが俺を見下ろす様にいた。
ロムとラムは初等部設定か。
俺は立ち上がると、二人を見る。
「どうしたよ?」
「あのね、遊ぼうと思って探してたの……」
「わざわざ高等部まで来たんだよ~!」
「あぁ、なるほどな。すまねぇが、俺はちょっとする事がある。後でにしてくれ」
俺はそういって去ろうとするが、学ランを掴まれてしまい、それで止まってしまう。
俺はため息を吐きながら振り返り、二人を見る。
「行かせてくれ」
「遊ぼう?」
「うっ……」
ロムが潤んだ目で、しかも上目遣いというコンボで見てくる。
お、俺の良心がガリガリと大分削られた!
だ、ダメだ……良心を捨てるんだ、岩崎浩平!
今は鬼に、悪魔になるんだ!
「浩平、いいでしょ?」
「ちょっ……」
ラムまで潤んだ目での上目遣い。
コイツ等……俺の良心を削り取るのが得意じゃねぇのか。
待て……俺には良心なんてないと考えるんだ。
俺は悪魔になる……!
「「お願い……」」
「グバァ!」
なんか……スゲェ心が痛い。
虐めてるみたいで……スゲェ心が痛い。
だ、だが……この世界から脱出するためだ!
「無理なもんは無理だァァァァァ!」
「あ、逃げた!?」
「浩平お兄ちゃん……」
俺はそのまま走って、二人から逃亡した。
そして、しばらく走っているとネプギアとユニが話しているのが見えた。
だ、ダメだ……いくら星の導き者でも、いつ頃影響受けるかわからん。
今は演技をしているが、たまに素が出てる。
ど、どうにかしなければ!
「あ、浩平。どうしたのよ?走り回って?」
「先輩をつけろ、ユニ」
って、ちがぁぁぁぁぁぁぁう!
だ、ダメだ、汚染され始めてるゥゥゥゥゥ!
し、しっかりしなければ!
「浩平君、どうしたの?」
「な、何でもねぇ!それじゃ、あばよォォォォォォ!」
「? おかしな、浩平君」
「そうね」
だ、ダメだァァァァァ!
女神たちは誰も頼りにならねぇ!
完全に設定を埋め込まれてやがる!
べ、ベールさんもきっと埋め込まれているに違いない!
アイエフやコンパがいたとしても、同じだろう。
イストワールもいても、同じだと思う。
「あら、浩平君」
「あ、ベールさん」
走りながら考え事をしていたため、気付かなかったが、視界にベールさんが入った。
俺は足を止めて、ベールさんの方を見る。
「なんっすか?」
「いえ、ブランが探していた事を伝えようと思って」
「逃げてきたっす」
「そ、そうだったんですの……」
「というわけで、俺は行きます」
そういって、俺は走り出す。
ホント、女神全員設定が埋め込まれている様だ。
一体、誰が犯人なんだ!
それと同時に外から視線を感じ、外を見てみるが、そこには誰もいなかった。
気のせい……だったのか?
俺はそのまま走り出し、探索を続けるのだった。
どうも、風狼龍です。
ネプテューヌ達の制服は……まぁ、激次元ブランの方の制服でいいんでないでしょうかね、想像は。
浩平は学ランが似合うという想像があったのは自分だけなのだろうか。
この作られた世界で浩平はどうするのか!
それではまた次回!