さぁ、今回からリーンボックス編です!
それではどうぞ!
リーンボックスへ到着ですぜ!
「わあああああああああ!」
リーンボックスで響き渡る歓声。
そこはライブ会場であり、そこで歌を歌っている少女がいた。
それは5pb.であり、今行われているのはそのライブなのだ。
「おぉ!」
「さすがリーンボックスの歌姫、5pb.ちゃんよね」
「ですぅ!」
「……」
そんな俺は5pb.に目を輝かせていた。
皆も知っているだろうが、俺は音楽や曲などが大がつくほど好きなのだ。
ヘッドホンだってただの飾りではない。
見た目通り、音楽が大好きで、こっちに来てからいい曲はないかと探し回ったりもした。
少し前にベールさんにそれを相談したら、5pb.のCDを貰ったのだ。
聴いたらね、それはもう一言……最高でした。
言っちゃなんだが、ファンになっちゃいましたぜ!
だからこそ、ライブを見れて目を輝かせているのだ。
「どう、こう君。こう君、歌が好きだからこういうのって結構……って、こう君の目が純粋な子供みたいな目でキラキラ輝いてる!?」
「ファン、だったみたいね」
ネプテューヌが俺を見て驚いているが、関係ない!
アイエフの言う通り、ファンなんですよ!
何か悪いか、コンチクショウ!
「あ、思えば音楽プレイヤーに新しい曲入れたとか言ってたな、浩平君」
ネプギアが思い出したかの様に言うと、周りの皆は納得した様に頷く。
俺は王道でも、マイナーでもなんでも聴きますぜ!
「歌ってのは素晴らしいんだぜ!歌ってのはな、まず心を癒してくれるんだ!それにな、心を高鳴らせて、やる気を出させてくれたり、やる気を出させてくれたりすんだぜ!俺も色んな曲を聴いてだな!」
「落ち着きなさい」
「ヘブンズ!?」
俺が興奮気味で説明していると、ブランに思いっきり頭をシバかれた。
頭が凄く痛いです……。
俺は頭をさすりながら、ブランを見る。
「何しやがる!」
「熱くなりすぎだから、冷ましてあげただけよ」
「なるほど。殴る必要ねぇじゃねぇか!?」
「そうしないと止まらないと思ったから」
「嘘だッッッ!」
ブランさん、君は俺を殴りたいだけだろ。
こやつめ……覚えておれよ!
そのまま俺たちは5pb.のライブを最後まで聴くのだった。
☆
俺たちがリーンボックス教会まで来ると。
「やぁやぁ!待ってたぜ!君たち!」
「死ね、秀司ィ!」
「だが、当たらない!」
入口近くにニコニコしながら立って待っていた秀司を見て、蹴りを放つが簡単にかわされてしまう。
その光景にネプ姉妹は苦笑いを浮かべ、他は驚いている。
ん、なんで皆驚いているんだ?
「アンタはあの時の!?」
「ノワールから話は聞いてたけど、彼は如月秀司……」
「どもども!前はお世話になりました!なんちって!」
「何がお世話になりましただ!何もしてねぇくせによ!」
「いてっ!」
秀司が変わらずにニコニコしながら挨拶しているのを見て、俺は頭をシバく。
思えば、ネプテューヌとネプギア以外にコイツがいる事言ってねぇな。
ブランとロム、ラムは会った事ないが、話は聞いているだろうし。
「自己紹介しろよ」
「もう、君は俺のお母さんかい?」
「そんな子に育てた覚えはありません!って何言わせんだ、コラぁ!」
「だが、当たらない!」
俺が拳を放つが、屈んで簡単にかわされてしまう。
コイツ、一発だけでいいから本気で殴り飛ばしたい。
「あの浩平が調子狂わされてるわ……」
「いつもなら私達だもんね……」
仕方ないでしょうが、黒姉妹!
コイツ、俺のリズムをかき乱すんだもん!
もうやぁよ、この子!
「んじゃ、初めましての人は初めまして!そうでない人も初めまして!俺は如月秀司です!よろしく!」
「ハイ、自己紹介ありがとう!」
「ぐぱぁ!」
俺はそのまま蹴りを叩き込み、空の彼方へと吹き飛ばすと、一息ついてから皆を見る。
「よし、行くか」
「それでいいの!?」
ノワールからそんなツッコミが来たが、気にしない。
俺たちは中に入って、ベールさん探索へと取り掛かる。
理由?それはね、ベールさんが迎えに来なかったからだよ。
だから、こうして……俺たちが迎えにきたのさ。
いや、お邪魔しに来ましたの間違いでした。
「いやぁ、ライブよかった。こりゃ、ベールさんに感謝だなぁ。えへへ」
「こう君がここまで幸せそうな笑みを浮かべているの初めて見たよ……」
「浩平、悪い物でも食べた?それとも、星座宿しすぎて頭おかしくなったのかしら?」
「オイ、アイエフ。さり気なく俺をディスるんじゃねぇ」
最近さ、周りの奴らが俺に冷たい気がするんだよ。
例えば人柱にしたりしてさ、酷くない?
多いと言えば、殴られたりするのが多くなってきた様な感じがする。
どれもこれもおふざけで、「デートする?」とか言ってみたりした時に。
ネプテューヌにまで殴られる始末なんだから、俺嫌われてんでねぇの?
「まぁ、確かにライブに招待してくれたまではいいけど、肝心のベール自身が来ないなんて、どういう事なの」
「何か事情があるのよ、きっと」
「そうそう、だからもう気楽に行こうぜェ♪」
「浩平は無視ね」
「酷いのです……」
ノワールさんや……最近、冷たくないっすか?
ネプテューヌとロムとラムは片っ端から扉を開けようとドアノブを回しまくっているが、どこも鍵が閉まってばかりである。
「で、どこなの?ベールの部屋は?」
ノワールがそういったのを聞いて、俺は鼻を動かしてみる。
それと同時に俺は足を止め、ネプテューヌが開こうとしている扉の方を見る。
「ん?どうしたの、こう君?」
「……こっちからベールさんのニオイがする」
「ニオイがするって……浩平」
「いや、そういう意味でないから?変態的な意味ではないから!?だから、やめて!皆!そんな冷たい目で見ないで!」
皆が目を細め、冷めた様な目で俺を見てくる。
ロムにもされるって、俺どんだけなんだよ!
不幸だって、レベルじゃねぇぞ、コレ!?
つうか、ネプテューヌとネプギアは知ってんだろうが、俺の嗅覚の事!
「いやぁ、相変わらず犬みたいだね、こう君の嗅覚は」
「テメェ、知っててあんな目してたのか」
「周りに合わせないといけないな~と思ってさ!」
「いらねぇ心遣いだよ!」
俺は軽く涙目になりながら叫ぶ。
そうやって、皆は俺を弄って楽しむんだ!
つい最近だって、ヘッドホンを取られかけたんだぞ!
耳を触ろうとしてきたりするんだから、もう最悪だ!
「という事はだよ?浩平君や。君はネプテューヌちゃんたちのニオイも覚えてるんだよね~」
「秀司、いつの間に」
俺の肩に腕が回され、それに反応すると秀司がいつの間にかいた。
しかも、逆の手の人差し指で俺の頬を突いてくるのが何気にうざったい。
それに、秀司の言葉にピクッと反応する女神三名。
「覚えてるよ。犬みたいで悪かったな?」
「へぇ?どんなニオイ?良いニオイ?」
何でコイツ、ニヤニヤしながらそんな事聞いてくるんだよ。
ネプテューヌ、お前なんで自分の腕を嗅いだりしてんだよ。
さすがに俺でも、自分のニオイはわかんねぇぞ。
ノワールとブランまで何してんだ、ニオイを嗅いで。
「まぁ、良いニオイ……としか言いようがない。女の子だなって思うくらいの」
「いやぁ、ホント犬か、お前は」
「殴りたい、その笑顔」
秀司は変わらぬ笑顔で俺を見ながら、真面目な声で言ってきたので、思わず拳を作る。
犬みたいな嗅覚で悪かったな……なんなら、犯人追跡までできるぞ、コラ。
「まぁ、中に入ろうぜ。この先にベールさんがいるのは確かだからさ」
俺がそういうと、皆は扉を開けて入っていく。
その中には物が散乱しており、まるで荒らされた後みたいになっているのだ。
「何が……あったです?」
「荒らされた後みたい」
「と言うより、片付いてないだけじゃ」
ノワールの言う通り、片づけてないみたいだけです。
さすがにここまで物を片付けてないのはちょっと、どうかと思うぞ。
「おぉ!これは十八歳にならないと買えないゲーム!」
「ちょっ、やめなさいよ!小っちゃい子もいるんだから!」
「わぁぁ……」
「……」
「浩平、顔が真っ青よ?大丈夫?」
ブランが心配そうな顔で俺の顔を覗き込んでくる。
とあるものを見ただけで、俺の頭は嫌な事を思い出し……。
「ゴメン……少し席外すわ」
そういって、俺は出ていき、ため息を吐く。
「BLは見たくねぇ……」
アレ、どう見てもBLもののだろう。
あんなの見たら……過去のトラウマ思い出すからやめて。
「まぁ、人には苦手な物くらい一つや二つあるさ」
「秀司……」
いつの間に移動していたのか、俺の目の前に現れており、相変わらずニコニコとした顔でいる。
秀司はニコニコしながらも、少し目を見開いて俺を見てくる。
「まぁ、それでも……運命は残酷だよね」
「……何が言いたい?」
「別に……。ただ、君にあるのは導き者としてだけの運命じゃないって事」
「スターゲイザーの事か?」
スターゲイザー、星を見つめる者……。
だが、これがなんだというのだろうか。
ピクトルはそれを呟くなり、久々の宿敵などと言い始めた。
それなら、今までの導き者は敵として見られてなかったのだろうか?
そんな不思議が込み上げてくるが、気にしないでおこう。
秀司は俺の問いが正解だと言わんばかりに笑みを浮かべる。
「そうさ。君はまだ知らない……。自分に何が待ち受けているのか。星座たちの戦いで終わるのかどうかを」
「……お前、何が言いたい?まるで黒幕がいる様な」
「さぁ、どうだろうね。ただ、君の成長が楽しみだとだけは言っておこう。それが君だ。守護者となるべく生まれ、どこかの世界が危機に晒されたときにワクチンとして送り込まれる……ね」
秀司の言っている事がよく理解できない。
まるで、俺は最初っから、戦いを強いられる運命にあるみたいな言い方だ。
この世界じゃなくても、他の世界が危機に晒されたら、その世界に送り込まれる存在だった?
コイツは一体、俺の何を知っているんだ。
俺が……ワクチンってどういう事なんだよ。
それと同時に後ろの扉が開き、ネプテューヌ達が出てくる。
「浩平!掃除よ!」
「へ?何て言いましたか、ノワールさん?」
「皆で掃除して、準備をするわよ!」
「なるほど、ことw「拒否権はなし!」ひでぇ」
俺が断ろうとするが、すぐにノワールに遮られ、強制参加となった。
「仕方ねぇ。秀司、テメェも」
俺は秀司がいた方を見ると、そこには秀司の姿はなく、一枚の紙があった。
俺はそれを拾い上げて、見てみる。
『後は任せた!アデュー!』
「……秀司ィィィィィィィ!後でぶちのめェェェす!」
俺の叫び声が教会に響き渡るのだった。
☆
で、結局片づけになった。
ネプギアとコンパ、アイエフが買い出しに行っているので、俺は掃除だな。
「さてと、ちゃちゃっと終わらせてやりますか」
まぁ、BLものとか多少は我慢できるから、問題なし。
よし、いっちょやってみるか。
「つう事で使えそうな星座は」
「星座に頼らない!」
「あ痛ぁ!?」
俺が星座で片づけを終わらせようとすると、ノワールに頭をシバかれた。
しかも、箒でシバくって、それ何気に痛い。
「いいじゃねぇか。部屋が綺麗になればいいだろう?考えてみろ。星座を使うのと肉体労働……ぶっちゃけ、星座を使った方が楽じゃね?」
「働け、堕落男」
「怠惰男と呼んでくだせぇ」
「変わらないじゃない!」
蔑むつもりで言ったのだろうが、怠惰の塊だと自分でも自負しているほどの俺だぞ。
つうか、片づけしたくねぇんだよなぁ。
軽い掃除とかならともかく、これくらいになると俺に何かが起きかねない。
つうか、周り見てみろ……ユニ以外ほとんどなんか物色に近い事しているぞ。
あ、ユニがフィギュア落とした。
俺はユニの元に行って、直そうとしているのを手に取る。
「さすがにコレはねぇだろ」
「う、うるさいわね。失敗しただけじゃない」
「俺がやっておくから、他掃除行けよ」
「そう?ありがとう」
そういうとユニは別の方へと行く。
俺はフィギュアを元に戻してから、次は本へと移る。
「結構出てるな。つうか、ブラン。先片付けようぜ」
「これ読み終わったらね」
「オイ。つうか、ロム!ラム!本に落書きしちゃダメだから!?するならブランのにしなさい!」
「「ハーイ」」
「何で私のならいいんだよ!?」
「いや、別にいいじゃねぇの。妹でしょ?」
「あ?勝手に本を持ち出した奴のセリフとは思えねぇな」
「な、ナンノコトカナ」
ヤベェ、あの事覚えてたんだ。
一応、こっそり返しておいたつもりなんだけどな。
「ま、まぁまぁ!その話はおいといて……本片付けます」
俺はブランに何も言えぬまま、本をしまう。
さて、ある程度掃除もできてきたし……眠たい。
「さて、ここで二択だ。まだ掃除は完璧ではない。だが、この人数だ。俺一人が寝ていても問題ないだろう。掃除するか、寝るか……。答えは簡単!昼寝だァァァ!」
「何でそうなるのよォ!」
「グべラバ!?」
俺がキメ顔でそう言ったと同時にまた箒の持ち手で思いっきり殴られた。
俺の頭、そろそろ終わるんじゃねぇか。
「何でそうなるのよ!そこは掃除でしょう!?」
「もういいじゃん。俺、頑張ったよ。大量0よ。つう事でOK?」
「NOに決まってるでしょ!?」
何でだよ、酷いな~。
俺は頭をボリボリと掻きながら、どうしたものかと考える。
「じゃあ、埃とかでも取って行くよ」
「掃除機で?」
「んにゃ」
俺はアリエスを装備すると、手から綿を一つ出す。
それはアリエスの綿である。
「コレで」
「アレ?能力は『治す』じゃなかったかしら?」
「アリエスは『牡羊座』だぜ?自分の毛くらいとれるわ」
「そう来たの!?」
というわけでアリエスの毛で掃除していきまぁす!
俺はアリエスの綿を床につけると、そのまま走り出す。
汚れなどがどんどんアリエスの綿にくっついていき、最終的には……部屋が綺麗になりました。
まるで輝いて見えるよ……今度から俺の部屋の掃除のときも使わせてもらおう。
「お掃除完了」
「凄い便利ね……それ」
「スゲェわぁ。アリエスマジスゲェわぁ……」
「使った本人が一番関心してるわよ」
牡羊座だからってナメてたわ……羊だと思ってナメてたわ。
凄くいいじゃん、この綿。
この綿でなんか作ろうかな……枕とか。
モフモフしていて、気持ちよさそうだしさ。
それと同時に俺は窓から視線を感じ、外を見る。
だが、そこには誰もおらず、ただただ青い空が広がっていた。
「気のせい……か?」
俺は首を傾げると、そのまま別のとこへの掃除へと向かうのだった。
★
空から浩平を眺めていた人物はいた。
浩平が気付いたと同時にその場から移動したのだ。
それはコルヴスであり、その目は何処か悲しそうである。
「……浩平、次の戦い……本気でやらなきゃ死ぬぞ」
そう呟いて、空を見上げる。
「次会うときは……女神と一緒に堕ちるときだ。星と女神が堕ちれば……この世界は滅ぶだけの世界となる」
それだけ呟いて、その場から消えるのだった。
浩平やネプテューヌ達が知らないところで何かが動き出そうとしているのだった。
どうも、風狼龍です!
リーンボックス編突入です!
秀司は神出鬼没なので、勝手に消えては、勝手に現れる。
それを繰り返しているため、気付けばいない。
気付けばいるの繰り返しでございます。
それではまた次回。