超次元ゲイムネプテューヌ~星の導き者~   作:風狼龍Ⅱ

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サブタイって考えにくいですね。
それではどうぞ!


自由気ままに生きようぜ!

えぇ、ただいま私はラステイションに来ております。

何故、こうなっているのかというと、私めの兄が原因でありまして。

プラネテューヌでダラダラと過ごす予定のハズが、兄が私めと旅行に出かけたいと言い出したのですよ。

で、ネプテューヌとネプギアにも兄貴が可哀想だと責められ、今に至るわけです。

一言言いますと……泣いてもいいよね?

 

「泣く余裕があるなら、腕を動かして。今日は仕事が多いんだから」

「逃げ出したい……」

「てきぱきやればすぐに終わるから」

「ヤベェ、涙が止まらない」

 

いや、泣いてはないけどさ?

今、俺たちは書類仕事をしていた。

国巡りに来てまで、仕事をしなければならないとはこれいかに。

兄貴が手伝わないと気が済まないという善人っぷりを見せたのだ。

ノワールも最初は渋っていたが、あまりにも根気強く来るもんだから、ノワールの方が折れた。

で、俺も手伝う事になり、今に至るというわけだ。

 

「にしても、これだけの書類仕事くらい、俺が手伝わなくても終わるだろうに。兄貴だけおいていくから、俺出かけていい?」

「ダメよ。それは終わってからにしなさい」

「じゃあ、終わらせる」

 

俺はニヤッと笑うと、素早く腕を動かし、書類を次々と終わらせていく。

その素早さに驚いているのか、ノワールはポカーンとしている。

三分も経たない内に書類仕事を終え、俺は背伸びすると立ち上がる。

 

「んじゃ、出掛けるわ」

「え……全部出来てるの!?」

「できてるできてる。プラネテューヌで得た方法だ」

「いらないスキルを身に着けてるよ、浩平……」

 

俺がケラケラ笑いながら言うと、兄貴が苦笑いを浮かべながらツッコミを入れてくる。

 

「貴方、色々な方向でおかしくなってない?」

「むしろ、それこそが俺の普通」

「貴方の普通って何……」

 

知らない。

まぁ、馬鹿げた事されても、ちょっとやそっとじゃ驚かない自身はあるな。

 

「浩平、終わったなら手伝ってあげたらどうだい?ノワールは君と遊べると思って、嬉しそうにしていたのに」

「なっ!?べ、別にそんな事!」

「仕方ないな~。ノワールは~」

「何、その笑み?凄くイラッと来るんだけど」

 

え?ノワールにそんな事を言われるほどの憎たらしい笑みですかい?

まぁ、わざとやってるんだけどな。

まぁ、友達を見捨てるほど、俺も落ちぶれちゃいない。

 

「わかった」

「浩平にしては珍しく聞き入れたな」

「いえ、これは」

「グータラして待ってる」

「手伝え」

「タラバガニ!?」

 

俺が手を振りながら去ろうとしたら、兄貴のドロップキックが顔面にめり込み、そのまま吹き飛ばされて壁に大激突する。

口から血が流れ出てきて、俺は兄貴たちを見る。

 

「い……良い蹴りだ……兄貴……。ガフッ」

「力尽きた!?」

「少しすれば回復する。殺そうと思って殺せる様な奴じゃないからな」

「人間……よね?」

「あぁ、生物的にも、遺伝子的にも人間だ」

「……」

 

ノワールは本当なのか?という顔をしながら、浩平を見るのだった。

 

 

 

 

俺はあの後、気が付くと二人が仕事を終わらせていた。

あの後……蹴り飛ばされて……うっ、頭が。

という様な冗談を言うのはやめておいて、本当に何が起きた?

で、俺は兄貴と黒姉妹と一緒にダンジョンに来ていた。

 

「何でまた仕事なんだよ」

「いいじゃないか。労働時間はキッチリ守らないと」

「俺は自由奔放な男なんで、無視しま~す?」

「真面目にやりなさい」

「ハイ、すいません」

 

ノワールが睨みながら言ってきたのに、俺はすぐさま謝る。

いや、絶対断ったら蹴りとか飛んでくるパターンでしょ?

絶対そうに違いないよ。

 

「モンスター退治って言うのもメンドクセェなぁ」

「どこまでメンドくさがるのよ」

「それはもうこれでもかってくらいにな」

「真面目じゃない弟ですまない」

「今更だから、気にしないわよ」

 

そうそう、今まで通りじゃありやせんか。

つうか、思えば……俺って弟なんだよな。

兄ができたという実感はあまりないな。

 

「つう事でユニ。下の者同士仲良くしようか」

「何でそうなるのよ」

「俺、弟になっちまいやしたから」

「そういえばそうね……」

 

そう言って、ユニは俺と兄貴を交互に見る。

 

「と言っても、別に兄と弟って言う感じじゃないわね。双子だからかしら?」

「そういうもんなのかもな。年齢は同じだし、生まれたのがどっちが先かの違いだからな」

 

双子ってそういうもんだろ?

兄貴が先に生まれただけで、年齢は同じなのだから。

 

「つうか、モンスター退治ってもういいじゃん。俺、メンドクセェよ」

「メンドくさがってないで、しっかりやる」

「俺、星座との戦いだけで十分だよ。モンスター討伐とか、もういいよ」

「メンドくさそうな目をするわね」

「実際メンドクセェんだから」

 

ノワールがムッとしながら言うが、俺は肯定する様に頷く。

俺はそういいながらも、頭をポリポリと掻く。

それと同時に目の前から誰かが歩いてくるのが見える。

黒いフードで顔を隠し、フードマントで全身を覆っている。

まるで、ルーフスやウィオラと似ている。

そして、俺たちの前で止まると、フードの中から見える黒い目が俺たちを見てくる。

 

「見つけたわ。今世の導き者……。そして、スターゲイザーに目覚めた者」

「アンタは……誰だ?」

「私の名前は『アーテル』。ルーフスやウィオラと同じ存在よ」

「アーテル……」

 

それがコイツの名前……。

アーテルは俺たち一人一人を見てから頷く。

 

「黒から解放された者も一人いる様ね」

「俺の事か……」

 

兄貴はアーテルの言葉に眉を潜める。

アーテルは微笑んでいるのか、俺を見てくる。

 

「凄いわ。今世の導き者は。確かに最弱かもしれないけど……『弱い』という事を知っているからこそ、周りを導く方法を知っている。初代以上の『先駆者』というわけね」

「初代初代ってばっかり言ってるけど……初代星の導き者は一体どういう存在だったんだ?」

 

気になっていた。

たまに出る初代星の導き者についての事が。

 

「初代もあなたに似ていた。それだけよ。いえ、違うわね。貴方が初代に似ているのよ」

「俺が似ている……?」

「さすがというべきかしら……。まぁ、それはいいわ。それよりも十二星座はまだ半分なのね、目覚めたの」

「それの何が悪い?」

 

俺だって、目覚めさせられる様に頑張っているのだ。

それでも目覚めないのだから仕方ないだろう。

 

「成長は速いけど、星座の目覚めが遅いわね。その手助けでもしてあげるわ」

「何を言ってるんだ?」

 

アーテルの言葉に兄貴は首を傾げながら聞く。

ノワールとユニも首を傾げており、アーテルはクスッと笑うと、指をパチンと鳴らす。

その瞬間、俺たちの足元に穴ができる。

 

「なっ!?」

「こ、これは!?」

「『星の穴』……ワープしてもらうわ。まぁ、私が招待しない限り、辿り着けない場所にだけど」

「ちょっと、どういう意味よ!?」

「行けばわかるわ。待ってるわよ」

「ちょっ……あああああああああああああああああああああああああああああ!?」

 

俺たちはその穴に落ちていき、アーテルはそれを確認すると、穴を閉じる。

そして、自分の前に穴を出すと、微笑む。

 

「さてと、星兄弟が揃ったわね。導き者は皆をどこへと導くのかしら?『守護』?『未来』?『希望』?それとも……導かずに終わる『破壊』へと行くのかしら?」

 

アーテルはそう呟くと、穴へと飛び込むのであった。

そして、その穴を閉じると、誰もいない場所にモンスターがうろついているだけだった。

 

 

 

 

「どわぁ!?」

 

俺は落ちていくと穴が開き、そこから放り出されるが、何とか着地する。

 

「フフフ、これでも一応、運動能力は高いかr「きゃあ!?」ヘブンズ!?」

 

俺がしゃべっている途中で誰かの声が聞こえ、背中に体当たりをくらうとそのまま前のめりに倒れる。

何で……せっかくカッコよく着地出来たのに。

 

「イタタ……って、ここは」

「オイ、その前にどけ、ユニ」

「え?」

 

声の主であるユニに俺がそういうと、ユニは俺を下敷きにしているのに気付いたのか、慌てて立ち上がる。

 

「俺に体当たりするって、なんか恨みでもあんの?」

「べ、別に好きでしたんじゃないわよ!いきなり放り出されれば、仕方ないでしょ!?」

「まぁ、それもそうか」

 

俺は頭をボリボリと掻きながら立ち上がり、辺りを見渡す。

何処かの遺跡の様だが……ここは一体。

それにこの壁の作り……プラネテューヌで見つけた遺跡に似ている。

俺は辺りを見渡しながらも、とある事に気付く。

 

「兄貴がいねぇ」

「お姉ちゃんもいない。浩平、これは」

「恐らくだが……別の場所にワープさせられたと考えるべきだな。アーテル、アイツが何を考えているかよくわかんねぇ。秀司なら何か知っているかもしれないが、アイツは現在行方不明。神出鬼没な野郎だからな」

「どうするのよ?」

「とりあえず、進もうぜ。向こうと構造が似ているのなら、罠があるハズだ。気を付けていこう」

「わかったわ」

 

俺がそう言って一歩踏み出した瞬間、ガコン!という音と共に床が凹み、それと同時に横の壁から矢が飛び出してくる。

そのまま俺は左右から来た矢が頭と体に突き刺さる。

俺はそれに黙り込んでしまい、ユニはどう声をかけようかと悩んでいる。

 

「こ、浩平」

「……と、この様に油断していると罠に引っ掛かるから気を付けよう。浩平君とのお約束だぞ」

(捻じ曲げた!?さっきの事をなかった事にしようとしてる!)

 

俺は矢を全て抜いて、ユニに説明する。

俺が体を張って、危険だという事を教えたに過ぎないんだよ。

 

「だから、ユニも足元や壁に注意してだな」

 

俺がまた一歩踏み出すと、プツンという音が聞こえ、それと同時に俺のところに影がかかる。

俺は上を見ていると重そうな四角い岩が落ちてきているのだ。

そのまま俺に直撃して、倒れる。

 

「浩平!?」

 

ユニは焦った様な声を出しながら近づくが、俺は両足で体を支え。両手で重たい岩を持ち上げる。

 

「何の……これしきィィィィィ!フハハハ!こんなもので俺を殺せると思うなよ!」

 

俺は高笑いしながら、岩を殴って砕く。

それにユニは苦笑いを浮かべながら俺を見てくる。

 

「浩平の耐久力とか考えると、それくらいじゃ無事よね。それじゃ、私が先に行くから」

 

そう言って、ユニが先を歩く。

何でだ……俺の不幸はなぜ、こういう時に露骨なんだ。

俺はため息を吐きながらも、歩き出す。

ユニは目を凝らして罠がないか調べたりしながら歩く。

 

「それにしても、なんで離れ離れにする必要があるのかね。しかも、兄と姉、弟と妹組によ」

「きっと、何か意味があるんだと思う」

「ふ~ん、そういうもんかね」

 

俺は辺りを見渡しながら歩いていると、ガコンという音が聞こえる。

俺が踏んだのかと思い、足元を見てみると、踏んだのは俺ではない。

ユニの方を見てみると、それと同時にユニが姿を消す。

いや、正しくは……下に落ちた。

 

「ユニ!?」

「きゃあああああああああああああああああ!?」

 

俺はすぐさま開いた穴に近づき、覗き込む。

いきなりの事でユニは変身を忘れているのか!

下は見えないほど深いが。恐らくだが、針などがビッシリあるに決まっている。

俺は舌打ちをすると、星の翼を出そうとするが……出てこない。

何で!?

 

『これは貴方への『試練』よ。スターゲイザーの力に頼らず、どうにかしてみなさい』

「ど、どうやって翼を!?」

『……『ルーフス』がやったのよ』

「ルーフスが!?」

 

アイツ……一体、何者なんだよ。

俺は舌打ちしながらも、穴を見る。

ユニはまだ落ちている。

これは……考えている場合じゃねぇよな。

つうか、アーテルめ……念話までできるとはな。

俺は苦笑いを浮かべながらも、穴を見る。

 

『さぁ、どうするの?このまま仲間が死ぬのを見ているだけでいるのかしら?』

「んなわけ……ねぇだろうがァァァァァ!」

 

俺は穴へと飛び込むと、壁を蹴って、更に下へと落ちる。

そして、壁を走り出し、ユニの元まで降りていく。

 

『壁を駆け下りるなんて……驚いたわ。人間の領域を遥かに超えているわね」

 

アーテルは驚いている様な声を出している。

きっと、どこかから見ているのだろう。

 

『それに仲間を助けるなら、自分の命を顧みない……。とんだ武士道ね。だけど、自分の命も護る事が出来ない男が仲間を護れるハズないわ。そういう奴は……初代と同じ結末を辿る』

 

アーテルが何か呟いているが、俺には聞こえない。

今はユニを助けるのが先決だ!

俺がしばらく駆け下りていると、ユニの姿が見え始める。

 

「ユニィィィィィ!」

「こ、浩平!」

「手を伸ばせ!」

 

俺が手を前に出すと、ユニも手を伸ばす。

そして、俺がユニの手を掴むと思いっきり自分の方へと引き寄せる。

そのまま俺は壁を駆け下りていく。

 

「大丈夫か!」

「浩平……あ、ありがとう」

「たくっ、お前も素直じゃなさそうだな」

「なっ!?う、うるさいわよ!って言うより、なんで壁を駆け下りられるのよ!?」

「もう気にするな!」

「ハァ……浩平に常識をぶつけるのが間違っているのかしら……って、下に落ちて行ってるわよ、まだ!?」

「わーってる!」

 

とは言うものの、止まる事が出来ないのだから仕方ない。

それと同時に針が見え始める。

このままじゃ、串刺しになる。

それと同時にとある考えが思い浮かぶ。

 

「浩平、刺さるわ!」

「わかってる!だから!」

 

俺は壁を蹴って、針の山へと突っ込んで行く。

ユニは目を見開いて、俺を見てくる。

 

「浩平、一体何を!?」

「こうすんだよ!」

 

俺は針山に足を延ばすと、針と針の間に入り、針の側面を蹴って、壁へと飛ぶ。

そして、壁に足をつけると同時に壁を駆け上っていく。

 

「ウオラァァァァ!」

「す、凄い……!」

 

俺が壁を駆け上っていると、腕の中にいるユニが驚いた様な声を出す。

 

(あ、あんなに針の隙間が少ししかないところに足を入れて、針の側面を蹴るなんて!に、人間の領域を超えている!それに壁を駆け上るなんて!?)

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

俺はそのまま走り抜けると、元の道へと戻ってきて、穴の先に着地する。

ハァ……さすがに死ぬかと思ったが、何とかうまく行ったな。

俺はユニを降ろすと、ため息を吐く。

 

「たくっ、危なかったな」

「正直……怖かったわ。死ぬかと思ったもの」

 

ユニは少しうつむきながら話す。

誰だってそうだ……死に直面すれば恐怖を覚える。

俺は……怖いとは思わないのは異常なのかもしれない。

だけど、本当に死ぬ事は怖くないんだ。

 

「だから……あ、ありがとう。浩平」

「素直が一番だ、ユニ。姉みたいなツンデレでもいいかもな!」

「……」

「ゴメンなさい。だから、拳銃をしまっていただけませんか。お願いします、マジで」

「浩平って、眉間撃ち抜かれても平気よね?」

「さすがに死ぬゥゥゥゥゥ!いくら生命力強くても死ぬゥゥゥゥゥ!俺が悪かったです!すいませんでしたァァァァ!」

 

ユニに拳銃を突きつけられながら、俺は必死に謝るのであった。

それを見ていたアーテルはクスッと笑う。

 

「面白そうね。今世の導き者は周りを元気にさせるわね。それだけじゃなさそうだけど。兄と姉の方はどうしてるかしらね」

 

そう言って、アーテルは淳平とノワールの方を覗きに行くのであった。




どうも、風狼龍です!
というわけで国巡りでも不幸な目に遭う浩平でした。
人外?いいえ、浩平は人間です(笑)
それではまた次回!
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