超次元ゲイムネプテューヌ~星の導き者~   作:風狼龍Ⅱ

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白の大地へレッツゴー!

俺と兄ちゃんはラステイションで一日を明かすと、次はルウィーへと向かうためにバイクを泊めている場所に来ていた。

それを見送りにきたであろうノワールとユニを見る。

 

「んじゃ、世話になったな」

「も、もう少しいればいいじゃない」

「いや、いいよ。国巡りのつもりだったけど、少し何かありそうだからね……。早めにルウィーに行くよ。あの混沌者の言う事も気になるしね」

「そう。……秀司って味方よね?」

 

ノワールは秀司の行動が怪しく思えてきたのか、俺に聞いてくる。

確かにアイツは味方だ。

ただ、何を考えているのかわかりにくいというだけでだ。

 

「あぁ、それは俺が保証する。もし、敵だったら……俺がボコボコにしてやらぁ」

「浩平、笑みが黒いわよ」

 

ユニが苦笑いしながら俺を見てきているのを見て、俺は微笑む。

もう気にしていない様だな。

俺は自分の手を見ると、ギュッと握りしめる。

俺は狼座の生まれ変わり……。

まさか……『一匹狼』と呼ばれてきた俺が狼座の生まれ変わりとはな。

俺はつくづく、狼と星との関係が深いらしい。

 

「んじゃ、またな」

「えぇ」

「行くよ」

 

俺と兄貴はバイクのエンジンを噴かせて駐車場を出る。

そのままラステイションから出て、ルウィーへと目指す。

それを見送る様に見ていたアーテル。

 

「次は白の大地ね。貴方が彼女から教えられるのは『真実』?それとも『虚無』?それを確かめに行くといいわ」

 

アーテルはクスッと笑うと、その場から姿を消すのだった。

 

 

 

 

俺たちはバイクを走らせて、ルウィーまで来ていた。

俺と兄貴は口から白い息を吐く。

 

「ルウィー到着。うぅ、寒っ……」

「そう?」

「兄貴……ジャケット着てるとはいえ寒くないのか?パーカー着てても寒いのに」

「う~ん……烏座だけに羽毛があるから?」

「何それ、凄い」

 

つまり、寒くもないって事ですか。

凄いな、いいなそれ。

あ……なら、俺も可能なんじゃね?

俺の瞳は瞳孔が縦になる。

すると、温かい毛に包まれた感覚になり、寒さがなくなる。

 

「アハハ、スゲェ!自分自身が星座になるとこんな感じなのか!」

「浩平の場合、人間のままなんだけどね」

「へぇ、俺種族変わらないんだ……え?」

「いや、だから浩平は人間から何も変わってないよ?それは力として具現化するだけで」

「……俺は人間ですよね?」

「うん、人間だけど?」

「……これでありえない事ばかりが納得されたかと思ってたのに」

 

人間のままなのかよ。

俺は泣きたくなるが、今はとりあえずブランの元へだ。

俺たちはバイクを走らせて、ルウィーの教会を目指す。

そして、到着すると、俺たちはバイクを止めて、ルウィーの教会の扉の前まで来る。

 

「思えば、浩平。ブランにはちゃんと連絡してるの?」

「……ブラン!オーイ!」

「……連絡してないんだ」

 

わ、悪いかよ!?

あれこれありすぎて忘れていたんだよ!?

俺はとりあえず、叫ぶ事で呼ぶ事にする。

 

「ブランさ~ん?いないのか~?浩平君が遊びに来ましたよ~ってな!」

「いや、もう連絡入れた方が早くないかな?」

 

いや、それだとツマらんだろ、兄貴。

さてと、もう一度叫ぶか。

 

「ブラン!そろそろ気付いてくれないと、悪戯を「うるせぇぞ!」グハッ!?」

「浩平ェ!?」

 

扉がいきなり開いたかと思うと、投球されたであろうハンマーが顔面に直撃し、そのまま一回転して倒れる。

何つうパワーしてやがるんだ……ブランの奴。

ブランはハンマーを取ってから、立ち上がろうとする俺を見下す様に見てくる気配を感じる。

 

「浩平……なんで来る前に連絡入れないの?」

「忘れてました……。ついでに泊めてもらえないでしょうか……」

「……ダメって言ったら?」

「お願いしますよ~、ブランちゃん。俺と君の仲という事で」

「どういう仲よ」

「タラバッ!?」

 

ブランは追い込みをかける様に俺の後頭部を踏みつけて、俺の顔面は地面にめり込む。

すいません、待ってください。

もう物理的なツッコミは慣れましたが、ホントに痛いんでやめてください。

いや、マジで。

 

「目標、沈黙ね」

「……」

「ねぇ、生きてるよね?死んでないよね?」

「大丈夫よ。浩平は例え、硫酸のプールに沈められようと、矢の雨に打たれようと、核爆弾をぶつけられようと生きていると思うわ」

「ゴメン、浩平が人間じゃないって言い方やめてあげて。兄としてなぜか悲しくなってくる」

「でも、頭に何か突き刺さったりするのもよくあるわよ?本人は前になぜか、硫酸をぶっかけられたとか……」

「えぇ……」

 

悪かったな……人間離れしていて。

俺は立ち上がると、ブランを見る。

 

「ブラン、いきなり踏みつけるたぁ酷ェじゃねぇか。後、あんまし踏みつけんじゃねぇぞ」

「痛いから?」

「いや、それもあるけど……俺、一瞬顔あげたけどさ。スカート履いているのに、倒れている男のところに立つと見えちまうから。p「このド変態がァァァァァ!」不可抗力だァァァァァ!?」

「堂々と言う浩平も悪いと思うけど」

 

俺は力強く振られたブランのハンマーが鳩尾に入り、そのまま吹き飛ばされる。

そんな飛んでいく俺を見て、兄貴は苦笑いを浮かべながらツッコミを入れられるのだった。

 

 

 

 

俺と兄貴はブランからの許可をもらい、教会に泊めてもらえる事になった。

 

「にしても、アレだな。急に来て悪かったな。連絡を入れようとは思ってたんだけどよ」

「今頃謝罪?いいわよ、別に……。浩平に常識を当てはめるのが間違ってるって理解してるから」

「オイコラ、それどういう意味だ」

 

まるで俺が常識がない人間みたいじゃねぇか。

そして、ブランは俺たちの前を歩いていたが、俺の方を見て、目が合うとピクッと反応する。

ん?どうしたんだろうか?

 

「浩平、その目は?獣みたいだけど……」

「あ?何を言って……。あ、忘れてた」

「うっかりしてるね、浩平」

「うるせぇ。あぁ、これはちっとした事があってな。ここに来る前でラステイションでよ」

「ラステイションで?」

「あぁ。まぁ……俺が狼座の生まれ変わりという事。OK?」

「簡潔にさせすぎよ……」

 

だって、メンドくさいんですもん。

ブランは何を言っているのかさっぱりという顔をしており、兄貴はため息をついている。

 

「メンドくさいとか考えてる……?」

「考えてるわけないぜ!だから、そのチラッと見せたハンマーをしまおうか!?」

 

チッ、メンドくさがってるのがバレたか。

 

「まぁ……ラステイションであった事なんだけどよ」

 

俺はため息を吐きながら、それの説明を始める。

それを聞いたブランは驚いた様な表情をして、俺をまじまじと見てくる。

 

「つまり……浩平は地道に狼男にでもなるの?」

「まぁ、そういう感じになっちまうんじゃねぇか?」

「男は皆狼というけど……本物の狼なるなんてね」

「やかましい」

 

俺だって、好きでなるわけじゃねぇんだよ。

だけど、狼ってなかなかカッコイイからいいじゃん。

俺はルプス状態を解除すると、瞳の瞳孔は元に戻る。

 

「解除可能なのね……」

「その内、お前等と同じ様に変身!ってできたりしてな」

「どんな姿に?」

「いや、知らないけど」

 

聞かれてもわかるわけねぇじゃん。

個人的には狼の力が宿る程度かと。

もしくはNAR○TOの主人公みたいになれるか?

尾獣化……みたいな感じに。

 

「いや、案外考えると夢が広がるかも……」

「そう……。淳平もゆっくりしていっていいわ」

「ありがとう」

 

そう言って、泊めてくれる部屋の前まで案内してもらい、俺と兄貴は荷物を置くと同時に廊下から走ってくる足音が聞こえてくる、それも二つ。

そして、扉が開き、俺たちはそれに反応して振り返るとそこにはロムとラムがいた。

 

「よぉ、ロム、ラム」

「来たのね……」

「浩平お兄ちゃん、淳平お兄ちゃん……いらっしゃい」

「声が聞こえたから反応してきてみたのよ!」

 

そう言うと二人は俺と兄貴に近づいてくる。

兄貴は微笑むと、二人の頭を優しく撫でる。

 

「お邪魔してるよ、ロム、ラム」

「うん……」

「えへへ」

 

二人は嬉しそうな表情をしているのを見ると、子供なんだな~と思う。

思えば、ロムとラムも双子なんだよな。

 

「双子が二組……とか考えてないわよね?」

「うっ……。か、考えてねぇけど?」

「考えてたわね……」

 

仕方ないじゃないか。

だって、普通にそう思っちまうじゃんか。

 

「ロムとラムはまだ見ればわかるけど、浩平と淳平はヘッドホンを外せばわからないわね……。雰囲気も大体似てるし」

「ヘッドホンでしか見分けつかないって、オイ……」

「それほど似てるって事だよ」

 

兄貴は微笑みながら、ロムとラムの相手をしている。

兄貴は俺以上に子供の相手が得意かもしれないな。

 

「遊ぼう、淳平お兄ちゃん」

「うん、いいよ。何して遊ぼうか?」

「それなら、ボールで遊びましょ!」

「ボールだね。それじゃ、外に行こうか」

 

兄貴の言葉にロムラムは笑顔で頷くと、兄貴の手を掴んで引っ張っていく。

それを俺とブランは見送ると、兄貴は手を振りながら去っていく。

俺はそれに手を振ってから、ブランを見る。

 

「んじゃ、どうするよ?」

「どうするって言われても……急に来られたし。なら、貴方が言っていた、ここにいるであろうルーフスの仲間の一人を探す?」

「それは明日からでもいいかなって思ってるしな」

 

それにルウィーに急いで来たからと言って、ここの奴にすぐに会おうとは考えてもいない。

そもそも会っても、何が起こるのやら。

試練とかまた与えられそうだしな。

 

「なら、少し話でもしないかしら?」

「ん?どうしようかな。グータラすんのもありだよな~」

「浩平……?」

「ハイ、わかりました!ぜひ、お茶をお供させていただきます!」

 

ブランの無表情を見て、怖くなってしまった。

だって、威圧感があったんだもん。

そういって、俺たちは部屋を移動するのだった。

 

 

 

 

淳平はロムとラムとともに外に出ており、ボールで一緒に遊んでいた。

 

「行くわよ、淳平!」

「うん、来い!」

「それぇ!」

「良いボールだね」

 

そうやって遊んでいた。

ロムとラムは楽しそうにしており、それを見た淳平は微笑む。

妹ができた様な気分で楽しいのだ。

 

「さてと、そろそろ戻ろうか。浩平とブランも待ってるだろうしさ」

「えぇ?もっと遊ぼう!」

「遊ぼう……」

「でも……」

「ダメ……?(ウルウル)」

「うっ……わ、わかったよ。もう少しだよ?」

 

そう言うと二人は嬉しそうな顔をして、雪で球を作り出す。

雪だるまか、雪合戦かなと淳平は考えると、二人の元に歩き出そうとする、その時だった。

 

「岩崎淳平……元コルヴスだな」

「!? 誰だ!?」

 

淳平は声に反応して振り返ると、そこにはルーフスがいたのだ。

 

「お前は……」

「俺はルーフスという者だ」

「お前が……ルーフス」

 

ルーフスは淳平を見ると、それに淳平はビクッと反応する。

 

「ふむ……確かに今世の導き者にそっくりだな」

「お前は一体……なんなんだ?なぜ、俺の前に姿を現した?」

 

警戒しているような声を出しながら、ルーフスを睨む。

ルーフス……これが浩平の全てを見抜いていた。

ルプスの生まれ変わりだという事も、これからの事も……。

謎で包まれた男……ルーフスを淳平は警戒する。

 

「質問の答えだが、俺はルーフス。それ以上でもそれ以下でもない。そして、お前の前に姿を現した理由だが……興味本位だ」

「興味本位……だと?」

「あぁ。次はこの白の大地にいるアイツに会いに行くんだろ?いや、出会うだろうな。そういう運命にあるのだから」

「なぜ……わかるんですか?」

 

ルーフスの言葉に淳平は睨みながら聞く。

それを聞くとルーフスはフッと笑う。

フードから微妙に見える口元が微笑んでいる様に見える。

 

「なぜわかるか……か。そういう運命にあるからだ。浩平のその先に何が待ち受けているのかもわかる。わからないのは終着点くらいさ……」

「なぜ、そこまで見えておいて……浩平に教えないんですか?それなら、何か策でも!」

「俺が力を貸しては奴はこれから先、成長する事もない。奴だって、それを望まない」

「……貴方は何を考えているんですか?秀司といい、貴方といい……一体」

 

淳平は聞くが、ルーフスはそれに答えようとはせず、淳平に背中を向ける。

それに淳平は反応する。

 

「待て!どこへ行く!」

「戻るだけだ……。俺がいた場所にな」

「こっちの質問には答えてもらってないぞ!」

「……いいじゃないか。その内、わかる事だから」

 

そう言って、歩き出すルーフスを淳平は走って追いかける。

そして、淳平は手を伸ばし、ルーフスの肩を掴もうと手を伸ばした瞬間……淳平の手はルーフスの体をすり抜けたのだ。

それに淳平は驚愕し、もう一度掴みかかるがやはりすり抜ける。

 

「何で……!?」

「弟を想う気持ちはいいが、甘くしていたら奴の成長は止まる」

「……」

「俺を捕まえようとしても無駄だという事は言っておこう。それじゃあな」

 

それだけ言うとルーフスはその場から姿を消し、淳平はそれを見送る。

 

「一体、何者なんだ……ルーフス」

 

それだけ呟くと、自分を呼ぶ声に反応して振り返る。

 

「淳平!早く雪だるま作ろう!」

「大きいの作ろう……!」

「……うん、今行くよ」

 

淳平は微笑むと、すぐにロムとラムの元へ向かうのだった。

それを見ていた、白いフードマントに身を包んだ少女がいた。

 

「面白いね……星に魅入られた双子は。さてと、僕の元で『真実』を見つけられるかな?それとも『虚無』かな?会えるのが楽しみだね」

 

それだけ言うと少女もその場から姿を消すのだった。




どうも、風狼龍です!
如何でしたでしょうか。
それではまた次回!
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