超次元ゲイムネプテューヌ~星の導き者~   作:風狼龍Ⅱ

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第四話です。
戦闘回と何かがあるといいな……。
次には設定とか投稿しておこうか。
どうしようか悩んでます。
それではどうぞ。


やる時にはさり気なくやっちゃうぜ!

俺は一番前に出て、ヴィルゴを横薙ぎに振るう。

カニスはそれに反応して、短剣で受け止め、火花を散らす。

 

「裏切り者の力を持っているからと言って、私に勝てますかね~?」

「だぁってろ!」

 

俺は蹴り上げを放ち、カニスは顔を上にあげる事によってかわす。

だが、俺は蹴り上げを放ったと同時に止め、そのまま振り下ろして踵落としを叩き込む。

それがカニスの顔面にめり込み、驚愕の表情へと変わる。

歯も何本か折れただろう。

 

「いきなりの攻撃変換だと……!?体が潰れるぞ!?」

「よくやってたけど、大丈夫なんだよな」

(それに人間の力じゃない……俺にダメージをくらわせるなんて!?)

「隙だらけよ!」

「しまっ!?」

 

そして、俺が下がると同時に顔を抑えているカニス目掛けてネプテューヌが刀を振るい、相手にダメージをくらわせる。

 

「ぐああああ!」

「そこです!」

「クソォ!?」

 

そこにネプギアがビームソードを横薙ぎに振るって斬り、カニスは地面を転がる。

女神の姿になってなくても、女神としての力はあるんだな。

 

「アレ?っていうか、ネプギアには女神化とかいうのはないのか?」

「まだ変身はできなくて……」

「なるほどね」

 

まだ成長の見込みはあるというわけだ。

カニスは起き上がりながらも、俺たちを睨んでくる。

 

「クソ……こんなハズでは」

「まだまだ行くぜ!」

 

俺は一歩踏み出すと、一瞬でカニスの目の前に現れる。

それにカニスだけでなく、ネプテューヌ達も驚いている。

 

「瞬間移動だと!?」

「バカが。歩術の応用だよ……ふん!」

「がっ……!?」

 

俺はヴィルゴを振り下ろし、カニスの体に縦一文字に斬る。

そこから血が噴き出す。

 

「クソォ!」

「ソラヨォ!」

 

俺はそのまま前蹴りを腹部に叩き込み、力強く蹴り飛ばす。

カニスは地面を転がり、態勢を立て直して立ち上がると同時にネプテューヌが目の前まで移動していた。

 

「クロスコンビネーション!」

「ぐあああ!?」

 

カニスは連続で斬りつけられ、それに口から血を吐きながら倒れる。

そして、ボロボロになりながらも、立ち上がる。

 

「図に乗るなよ……手を抜いておけば、すぐに調子に乗りやがって……神である、俺に!」

「星座の神だったのか……テメェ」

「貴様ら全員、食ってやる!」

 

そういった瞬間、カニスの体から黒い光が溢れ出し始める。

それに俺たちは驚く。

どこまでも禍々しく、恐怖と絶望を感じる様なそんな光。

俺の出した金色の光とは真逆だと言っていいほどの邪悪な光。

それが消えるとそこには二足歩行する凶暴な犬がいた。

狂犬だと言ってもおかしくない。

顔は小犬とは思えないほど恐ろしく、牙は剥き出しで、目もギョロギョロとしており、口からはよだれがダラダラと流れ出てきている。

おぉ……『魔神』になっちまいましたか。

 

「貴様ら、全員……俺のこの姿で食ってやるゥゥゥ!」

 

そこまで言った瞬間、腹部に衝撃が走る。

いつの間にか蹴りを叩き込まれており、俺は目を見開き、口から血を吐くと蹴り飛ばされる。

さっきよりも地面に強く叩き付けられ、地面を転がりながら倒れる。

 

「こう君!」

「余所見している暇があるのか!」

「え?きゃあ!?」

「お姉ちゃん!?」

 

ネプテューヌは俺のところからいつの間にか移動していたカニスに驚き、殴り飛ばされてしまう。

ネプテューヌは地面を転がり、倒れてしまう。

 

「貴様もだ、女神候補生!」

「きゃあ!?」

「ネプギア……」

 

ネプギアも殴り飛ばされ、地面を転がって倒れる。

俺は足に力を入れて、立ち上がる。

畜生……あの時よりも一撃が重い。

アレが真の姿という事か。

俺は口から流れ出ていた血を拭う。

 

「あぐ……」

「導き者は立ち上がった様だが、女神たちは難しい様だな」

「まだよ……!」

「諦めろよ、女神。お前等がどう足掻こうと結果は決まっているんですよ。あなた方がどれだけ抗おうと星の神である私達には勝てないんです。ただ、今死ぬか、後に死ぬかの違いだけじゃないですか。安心してください。あなた方を殺した後はプラネテューヌの住人は全員食い殺してあげますから」

「! そんな事」

「できるんですか?私を倒せるんですか?導き者がいても、これだ。導き者は確かに先代もこの世界を救いました。ですが、わかりました。今世の導き者は『歴代最弱』だという事。この姿になっただけで追い詰められ始めた。それに先代でも、あの方を退ける事しかできませんでしたしね」

「貴方は……」

「諦めてくださいよ、女神。貴方はもうここで死ぬ運命なんですよ。所詮、貴方達は私隊星の神の前では無力だという事なんですよ。人間も、女神も!私達には敵わないという事なんですよ」

「やってみないとわからないわ……!」

「いい加減理解してくださいよ。今、絶望的なこの状況。恐怖を覚えているでしょ?手が震えていますよ」

「そんなことは!こう君が戦おうとしているのに、私がここで」

「己の運命を知らない人間なんか知った事ではありませんね。まぁ、その運命に立ち向かう前にここで死ぬんですが」

「だけど」

「勝てないんですよ。貴方達は私に勝てない。下っ端である私にすら勝てないのに、他に勝てますか?」

「アレで……下っ端?」

「えぇ、そうですよ!ホント、愉快ですねぇ」

「そんな……これほどで下っ端って……」

 

その瞬間、黒い光がネプテューヌからチラッと見える。

絶望に染まり始めている証拠。

諦めかけている。

 

『絶望の星の光に飲み込ませちゃダメ!』

 

そんな声が頭に響いた。

俺はそれに従う様に走り出し、カニスがこっちに反応してみると同時に拳を叩き込む。

それにカニスは驚愕し、そのまま殴り飛ばすと、俺はネプテューヌを見る。

 

「こう君……」

「諦めんな!下っ端だ、何だ知らないがよ……諦めたらそこまでだろ?諦めなけりゃ、手は届く。足は届く。この剣は届く。だから、諦めるなよ。諦めちゃ、そこでシメェだ」

「でも……」

「星の暗示は希望と可能性。お前等が望むなら、俺は希望になりたい。俺にとって、ネプテューヌ。お前達は希望だった。ここに来て、一人だった俺に声をかけてくれたお前達は俺にとっては希望になった。なら、次は俺がお前達の希望になりたい。俺はお前達の希望になってみせるからさ。そんな宿命、背負い込んでやるからさ……」

「こう君……」

「俺は覚悟をしていなかったのかもしれない。運命を受け入れる覚悟を。力を手に入れたからと言って、勝てると思っていただけなのかもしれない。俺はこっちに来るまでは一般人で、こっちに来て、今さっき導き者になったとか言われて、ピンと来なかった。だけど、今はわかる。この力は……大切な人を、お前達を護るための力なんだって」

「こう君……」

「世界だとか、国だとか、俺はお前等みたいに大層なもんを背負い込めやしねぇ。だけど、目の前の大事なもんを護るくらいはできる。だから、俺は戦う。二度と大事な人たちを失わないために!だからさ、俺を信じてくれよ?俺はお前を信じているから」

「……そうね」

 

ネプテューヌは俺の言葉に笑みを浮かべると、金色の光が黒い光を打ち消す。

ネプテューヌは立ち上がるのを見て、俺はニッと笑う。

 

「それなら、希望になってもらおうかしら」

「おう、なってやるぜ!」

「頼りにしてるわよ、こう君」

「任せてな。ネプギア、無理はするなよ!」

「す、すみません……」

「そこでジッとしていなさい、ネプギア。後は任せて」

「うん……」

「そんじゃ、行くぜェ」

「やっと長ったらしい話は終わりましたか」

 

カニスはどうやら待っていた様で、そういうとニヤッと笑う。

だが、俺は笑みを浮かべると、それにカニスはピクッと反応する。

 

「何がおかしい?」

「俺の攻撃はもう殴り飛ばしたあの時から始まってるのよ~?」

「ハッ!どこにそんなものが」

「まだ気付かない?まだ気付かない?自分の体に巻き付いているものを!」

「!? こ、これは」

「星の力を極細にして、それを糸状にしたのさ。目に見えないくらい細くしてな」

「なっ!?それをするにはコントロールやその細さを保つほどの精神力が!それなのに……かなり、頑丈だと!?」

「あぁ、こういうのは得意なんだよ」

(こ、コイツ……確かに歴代では最弱だが、『精密さやコントロール』なら歴代で一番かもしれない!)

 

カニスは引きちぎろうとしたが、千切れない事に驚いている。

俺はそのまま光の糸を指から手に移動させると、引っ張って、カニスをこっちへと引き寄せる。

そして、そのまま俺はカニスに拳を叩き込み、殴り飛ばす。

カニスは一回転して態勢を立て直すと、俺目掛けて走り出そうとするが、体が動かない事に反応する。

 

「な、何故動けない!?」

「へへへ、気付かないたぁ、どんくさいな!もう糸を張り巡らせていたに決まってんだろ!蜘蛛の巣の様によぉ!それにお前はまんまと引っ掛かってくれたって事だよ!」

「な、何ィ!?」

「クリティカルエッジ!」

「ぐあああああ!?」

 

ネプテューヌが一気にカニスとの距離をつめると、刀を横薙ぎに振るう。

それによりダメージをくらい、カニスは俺たちを睨んでくる。

 

「人間にここまでコケにされるとはな……!女神なんぞに!」

「あぁ、後は『ヴィルゴ』の能力見せてやる」

「何……?」

 

俺は刀を素早く四回振るい、手で何かを操作する様に動かす。

 

「完了だぜ」

「ふん、何をしたのかといえば、ただ刀を振るっただけじゃないか。このまま!」

 

カニスは食い殺そうとでも思ったのか、牙を剥き出しにして走り出すが、俺たちに来る前に自分が立っていた元の場所へと戻る。

それにカニスだけでなく、ネプテューヌやネプギアも驚愕している。

 

「ど、どうなっている?確かに俺はアイツ等目掛けて走って行ったハズ!」

「それが俺がやったんだよ。ヴィルゴの能力は『空間』。刀で切断し、それを手で操作する。俺がお前を箱の空間に閉じ込めたわけさ。つまり、お前と俺たちの空間は別々。

お前はそこから先なんて進めるわけもねぇ。だから、先へ進もうとすると、元の場所へと戻ってくるのさ」

「そ、そんなバカな……!?」

「それじゃ、早く攻撃を」

「いや、これの欠点があるとすれば……俺たちも攻撃を叩き込めない」

「どうして!?」

「いや、だから言ったじゃん。アレは孤立した空間だって。つまり、別の空間として存在してんだよ。アイツが元の場所に戻るなら、俺たちがアレに当たるとすり抜けて、その先へと進むだけなんだ。だから、攻撃も同じで当たらない」

「あ、アハハ……!バカが!俺を出れなくしたと同時に俺を護っているじゃないか!」

「そ、そうよ!?どうするの!?」

「別に方法はないとは言ってない」

「え?」

「『ヴィルゴ』の能力は空間能力……だから」

 

俺はヴィルゴを振り上げると、まっすぐと振り下ろす。

四角い空間が真っ二つに割れ、元の空間と同化すると同時にカニスが縦に真っ二つに斬れる。

 

「が、がばが……!?」

「空間ごと斬ってしまえばいい」

「そういう事……」

 

カニスは驚きながらも倒れ、黒い光が溢れ出している。

消え始めているのだろうか。

 

「ま、まだ終わらんぞォ!貴様らを道連れに!」

「しぶといのは嫌われるぜ」

 

俺はトドメだと言わんばかりに連続でヴィルゴを振るう。

その瞬間、カニスの体中に切り傷ができ、血が噴き出す。

 

「ばかな……人間ごときに……女神がいないと何もできない人間ごときに!?敗れるなんぞォ!」

「お前はその人間ごときに負けんだよ。人間ナメんな、コノヤロー」

「クソォォォ……」

 

そのまま黒い光となって消え、俺はそれを確認すると、ヴィルゴを消す。

ヴィルゴは金色の光となって、俺の中へと戻っていく。

それを確認してから、ネプテューヌも女神化を解除する。

 

「いやぁ、大変だったね。こう君。まさか、クエストが終わってからあんなのが来るなんて」

「俺も予想外だったよ。でも、まぁ……『星の導き者』か」

「思えば、裏切り者たちっていう事はさ、こっちに味方してくれているのがいるって事だよね。こう君の体の中に宿ってるんだよね」

「そうかもな……そんじゃ、疲れたし、帰るとしますか」

「うん!ネプギア、立てる?」

「大丈夫だよ、お姉ちゃん」

「無理なら肩貸そうか?」

「ううん、大丈夫だよ。さぁ、行こう」

「あぁ、そうだな」

「帰ったらプリン五つだよ!」

「わーってるって」

 

俺は頭をボリボリと掻きながらも、プラネテューヌに帰る。

ちなみに、帰った後、プリンを食べた後のネプテューヌの感想が「これからも作ってよ!」と目を輝かせていた。

そんなにおいしかったのか……と思う俺だった。




どうもです。
今回出てきた『小犬座』の『カニス・ミライ』とは学名です。
学名であってんのかな、調べてきただけだし。
それではまた次回。
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