それではどうぞ!
ゲイムギョウ界って、四季あるの?
「……」
俺は笑顔を浮かべたまま、とある場所に立っていた。
広がる砂浜、照り付ける暑い太陽、そして……綺麗に輝く海。
そして、周りには泳ぎに来た人たちがいる!
ゲイムギョウ界の女性って皆、綺麗だったり可愛かったりするから、水着姿が見れて眼福……ゴホン。
なんでもありません。
そして、俺は手に持っていたアイスキャンディーを口に加えながら、ため息を吐く。
「何で海に来るハメになった」
『黒星座の気配を感じたからだろうが』
「いや、そうだけどさ」
俺は中にいるルプスとそんな会話をする。
そもそも、俺がここに来るハメになったのは数時間前に遡る。
☆
それは俺がプラネテューヌの教会でゆっくりと過ごしていた時だった。
俺は音楽プレイヤーを弄って、何の曲を聴こうか選んでおり、兄貴はネプテューヌとネプギアとゲームをしている。
ルプスは狼の状態で眠っている。
その時、ルプスはピクッと何かに反応する。
そして、目を覚ましたルプスはゆっくりと立ち上がると、窓からとある方向を見ていた。
それに気づいた俺はルプスを見る。
「どうした?ルプス」
「いや、黒星座の気配を感じたのでな……」
「マジで?俺、近くまで来られないと気付かないんだけど……」
「いや、我がただ索敵能力が高いだけだ。嗅覚と聴覚はかなり優れているからな」
「狼なだけあるな……」
さすが幹部クラス。
色々とあるんだな。
能力だけじゃなく、基本能力も十分に高い。
俺は立ち上がると、音楽プレイヤーをしまい、コードをヘッドホンから抜くと、ルプスを見る。
「んじゃ、行こうか。黒星座を倒しに」
「……あぁ、もちろんだ。だが、これから出てくるのはもう下っ端じゃない。兵と言える実力者ばかりだ。三等兵でも甘く見るな。導き者がいない世界はそいつ一体だけで一日もかけずにその世界の生命を全て根絶やしにするほどだからな」
「まぁ、光の速度で動けりゃそうだろうな。いや、亜光速の可能性もあるか?まぁ、光速で動けりゃ、簡単だろ。つうか、一秒もかからないんじゃないか?」
「まぁ、そうだが……。中には弄ぶ奴らもいるからな」
「なるほどね……」
確か、光の速度ってのは、一秒で地球を七周半できるんだよな。
そりゃ、星座が一体いりゃ、十分可能だろうな。
何が起きたかも理解できずに殺されるんだからよ。
星の導き者がいないだけでそうなるって……。
やろうと思えば、ここの人達殺せるだろうが。
「初代の時はそうしようとしたらしいが、初代に全て阻止されてから警戒しているらしい。まぁ、警戒もあるが、宿敵をこの手で屠りたいという思いが一番強いと言った方がいいか」
「なるほど、その手で全てを殺す前に導き者を殺してからって事か」
俺は納得した様に頷く。
アイツ等はたまに俺を希望と呼ぶ。
つまり、希望を殺して、絶望を人々に味あわせてから殺したいというのだろう。
黒星座……えげつない。
「とりあえず、向かうとするか」
俺はそういって、ルプスの背中に乗ると、ネプテューヌ達を見る。
「つう事で言ってくる」
「あ、私も」
「すぐに戻ってくるから。それじゃ」
そう言って、ルプスは走り出し、窓を星力ですり抜けて出ていくのだった。
☆
で、今に至るわけだが……俺の視線の先にはなぜか水着姿で遊ぶネプ姉妹が目に入る。
別のとこでは兄貴がゴーグルをつけて、泳いで遊んでいる。
「どうして、本当にこうなった」
俺がここに到着したと同時に巨大な鴉に乗って、兄貴たちが現れたのだ。
どうやら、追ってきていたらしい。
そして、海だとわかると、水着に着替えて遊び始めたのだ。
いや、どこから持ってきた水着。
俺は中のシャツが半そでの薄着と薄着のパーカーに変わったくらいで、他に変化はなし。
ファッション?俺、普段の服装でいたいから気にしないんだ。
すいません、実は全然センスがないのでしていないだけです。
「こうく~ん!こう君も遊ぼうよ!」
「浩平君!楽しいよ~!」
「いや、いいわ。つうか、水着なんて持ってきてねぇよ」
俺はため息を吐きながら、空を見る。
あぁ、太陽よ……そんなに照り付けないで。
凄く暑いんですが……。
そう思っていると、肩をトントンと叩かれ、振り返る。
「お困りの様だね!この俺がそんな君を助けてあげy「帰れ」おっと!」
そこには秀司がニコニコしながら立っており、それにイラッと来た俺は全てが言い終える前に正拳突きを放つ。
それを簡単にかわされてしまい、相変わらずニコニコした顔で俺を見てくる。
「テメェはいつも神出鬼没すぎるんだよ!味方って言ってながら、全然手伝わないし!」
「俺だって、用事があるんだよ!」
「何の?」
「それは言えない」
コイツ……謎のままにさせていたい様だな。
俺はもう一発殴りかかろうかと考えるが、その瞬間、とあるものを渡される。
俺はそれを見ると……炎が黒い背景に紅蓮の炎が描かれている海パンだった。
「海に入りたいんでしょ?それなら、水着に着替えないと」
「いや、別に入りたいとかそういうわけじゃねぇけどよ……」
「隠さなくてもいいよ~。どうせ、暑くてたまらなかったんでしょ?それとも、服のままで飛び込むつもりだったの?」
「俺は別にそれでもいける」
「服が重いのによく泳げるね。俺も泳げるけどさ」
お互いさまじゃねぇか。
まぁ、着替えるしかなさそうだな。
ネプテューヌとネプギアが来ないのかとずっとこっちを見てきているしな。
俺はため息を吐くと苦笑いを浮かべながら秀司を見る。
「ありがとよ」
「いやいや♪それじゃ、俺はこれにてアデュー!」
そう言うと、混沌が秀司を囲む様に現れて、それが消えると秀司の姿はなかった。
俺はそれを見送ってから、着替えに行った。
そして、海パンに着替えてきて、俺は海の元へと来る。
足が海の中に入ると、冷たくて気持ちいい感覚が体に広がっていく。
いやぁ、いいね。
「浮き輪がありゃ、ぷかぷかと浮いていたいんだがな」
『そうか……。だが、今は楽しもうではないか。反応はあるが、すぐには襲い掛かってはこないだろう。ただ、警戒は怠るな』
「わーってるよ。さてと、それじゃ」
泳ごうかと考えると、ネプ姉妹がこっちに近づいてくるのが見える。
「こう君、着替えてきたんだね!」
「あぁ、まぁな」
「海に来たのに泳がないのはもったいないなって思ってたけど、水着持ってきてくれたんだね、秀司さんが」
「アイツ、何でも知ってる様な感じだもんな……」
ネプギアの言葉に俺は苦笑いを浮かべる。
メンドクセェとは言ってるが、暑さにやられるのはゴメンだからな。
海くらい浸かりたいよ。
「そういえば、こう君。ヘッドホンつけたままだよ?」
「あ、ホントだ……。浩平君、外さないと壊れちゃうよ?」
「ん?いや、大丈夫だ。防水機能でもついてんのか、このままで泳いだ事なんて何十回もあるぜ!壊れた経験もなし」
「え?ヘッドホンってそんなに頑丈だったっけ!?」
「す、凄い……!浩平君のヘッドホンは凄く特殊なんだ!後で調べてもいい!?」
「ネプギア、とりあえず落ち着け。つうか、やだよ!?解体する気だろ?させないからな!?」
「うぅ、そうだよね……」
シュンとなってしまう、ネプギア。
何これ、何か俺が悪い感じになってるんですが。
「戦ってる時も壊れないほどだし、凄く頑丈なんだね」
「だろうな」
顔面に対する攻撃だって何度か喰らっている。
ヘッドホンにだって当たっている時はあるが、むしろ星座の神々の攻撃をくらっても壊れないこのヘッドホンは俺並にタフネスらしい。
まぁ、そんな事は置いておいて。
「泳ぐか」
「って、こう君!私を見て、何とも思わないの!水着姿の美少女が目の前にいるんだよ!」
「……」
俺はその言葉を聞いて、ネプテューヌを見る。
俺はジーとネプテューヌを見ると、恥ずかしくなってきたのか、少し頬を赤くし始めるネプテューヌ。
「そ、そんなに見られたら少し恥ずかしいな~って」
「ネプギア、似合ってるな」
「え!?あ、ありがとう……えへへ」
「って、私はァァァァァ!?」
「ん?似合ってる似合ってる。カワイイヨー」
「何、その棒読み!?」
別に気にしなくたっていいじゃねぇか。
お前が何とも思わないのっていうから、正直に答えてやっただけだぜ。
「こう君の笑みが黒い!?私で遊んでるよね!?」
「気のせい気のせい」
「凄く悪意を感じる!?」
酷いな~、気のせいだって言ってるのに。
俺はそう言っていると、ルプスが中にいるおかげか、感覚を共有している様で黒星座が迫ってきているのに反応する。
この反応は……海の中から!
俺はそれに反応して、海の方を睨むと同時に俺の目の前で水柱が立ち、そこから人影が飛び出してくる。
それにつられる様に視線は空へと向けられる。
ネプテューヌとネプギアも反応して、上空を見る。
そこには指の間に水かきをもち、魚の様なヒレを持ち、顔にはエラの様なものもある。
そして、胸ビレを広げて滑空しているブーメランパンツを履いた男だ。
「ケヒャヒャ!導き者と女神とその候補生!見つけたぜ!」
「黒星座か……!」
「もう!今からこう君とも遊ぼうとした時に現れるなんてタイミング悪いよ!」
「海の生き物の由来の星座でしょうか……」
「そうさ!俺の名は『ボランス』!」
「『ボランス』……『飛び魚座』か!」
「そ、そういえばどこかトビウオにそっくり……」
とうとう水中系の生物の星座も出てきたか……!
どうやら、下っ端には水中系の生物はいなかった様だな。
まぁ、水の中ってのは、俺たち陸上の生物にとっては危険だからな。
そりゃ、下っ端にいるハズがねぇわ。
男は滑空をやめると水の中に飛び込んで、目より下を水につけた状態で顔を出し、俺たちを見てくる。
兄貴は俺たちが黒星座と対峙しているのに気付いたのか、すぐに周りに人たちに逃げる様に伝えている。
恐らく、鮫か、モンスターでも出たと伝えたんだろうな。
俺はヴィルゴを呼び出し、ネプテューヌとネプギアも自分の武器を取り出して構える。
「三等兵の『ボランス』が相手だぜ!行くぜェ!」
ボランスはそういうと同時に水の弾を放ってくる。
俺はそれをヴィルゴを振るって弾くと同時にボランスが目の前に現れる。
チッ、速い!
ボランスが拳で殴りかかってくる。
俺は反応して防ごうとすると、ネプギアが前に出て、ビームソードでその攻撃を受け止める。
ビームソードとボランスの拳がぶつかり合い、火花が散る。
「うっ……!」
「どうしたどうした!候補生とはいえ、女神の力はそんなものかぁ!」
力負けしているらしく、少しずつネプギアが押され始めている。
「たぁぁぁぁぁ!」
「! おっと!」
そこにネプテューヌが斬りかかるが、ボランスはすぐに攻撃をやめて、横に飛んでかわし、海の中へと飛び込む。
俺はそれに警戒して、ヴィルゴを構え、ネプテューヌとネプギアは女神化して、海の上すれすれを飛んだ状態で警戒する。
俺も辺りを見渡す。
どのみち空を飛んだとしても、奴は水の中から攻撃を放ってくるに違いない。
こっちは水の中に入らないと攻撃も届かない……。
サジタリウスならいけるのだろうが、相手の場所がわからなければ意味がない。
その瞬間、俺は足を掴まれるのに気付く。
てっきり深い方へと逃げたのかと思っていたが、まだ浅瀬の方にいたのか!
俺はそのまま引っ張られ、海の中へと沈む。
「ガボッ!」
「こう君!」
ネプテューヌが俺の名を呼ぶ声が聞こえた。
俺はすぐさま掴んでいる相手を見ると、そこにはボランスの姿があった。
俺は掴まれてない足で蹴りを放つが、水の中のせいで威力が出ない。
どうするべきか……!
俺の息はまだ持つ……だが、水中の中に居続けるのはこちらが不利となる。
『チッ……こういう時になぜ、『ピスキス』か『アクアリウス』がおらんのだ!』
「『魚座』と『水瓶座』か……!」
確かにいたら少しは有利になるかもしれない。
だが……水の中だからと言って、他の星座の武器が不利だと思うな。
俺はヴィルゴをカプリコルヌスに持ち替えて、ランスであるカプリコルヌスで突きを放つ。
カプリコルヌスの能力は『貫通』……貫く能力。
水の中だろうと、それを貫通し、無視して地上でも変わらない勢いでボランスの腕に突き刺さる。
「ぎゃああああ!?ど、どうして水の中で武器の勢いが!?」
「能力も武器も使いようだ」
俺はそういうと星力をブーストにして、すぐに海面へと飛び出す。
「プハァ!」
俺はすぐさま息を吸うと、ネプテューヌとネプギアがこちらに来る。
「こう君、無事だったのね!よかった!」
「凄い勢いで連れていかれたから、どうなるかと思ったよ……」
「死ぬかと思った……」
水の中でも光速で動いていたんだな。
だが、そのおかげで一秒が長く感じられて、すぐに対策も思いついて脱出できた。
けど、その間もかなり岸から離れてる様だな。
それと同時に俺の体が動き出す。
何もしてないのにどうして!
海を見ていると、それは渦潮が起き始めていたのだ。
「野郎!下で光速で回転してやがるな!」
「こう君!手を伸ばして!」
「浩平君!」
「あぁ!」
俺は二人の言葉に頷くと、左手を伸ばして二人の手を掴む。
それと同時に引っ張り上げられ、俺たちは上空へと逃れると同時に渦潮から水の弾が大量に飛んでくる。
俺はそれに反応して、カプリコルヌスからレオへと持ち替え、ブーメランの様に投げる。
レオの絶対防御の能力が働き、水の弾に当たると全てを相殺していく。
そして、レオは俺の手元に戻ってきて、すぐさまサジタリウスへと持ち替える。
星の翼を展開すると、俺も自分自身で飛ぶ。
それに反応して二人は俺を離すと、俺はサジタリウスを構える。
絶対に……当てる!
俺の想いに答える様に星の翼は輝きを放ち、サジタリウスの星の矢の威力を上げていく。
すると、隣でネプギアが同じ様にM,P,B,Lを構えているのだ。
「ネプギア……」
「二人で撃てば、きっとどちらか当たるよ!」
「……あぁ、そうだな」
俺はそれに頷くと、星の翼がネプギアの想いに答える様に反応し、星力がネプギアのM,P,B,Lに集まり出す。
「私はアイツの隙を狙うわ」
「了解。んじゃ、行くぜ」
俺は集中力を高めていく。
周りの雑音を……邪魔なものを全て除外しろ。
ただ一点……ボランスの姿を探す。
いくら視力がよくても、海の底は暗い。
闇の中が見えるハズもない……が、奴に攻撃する事はできる!
その瞬間、水の弾が飛び出してくるのが見え、俺はそれと同時にサジタリウスの矢を放つ。
ネプギアも俺の攻撃に反応する様にその隣に星力を纏ったビームを放つ。
その二つが光速で飛んでいき、水の弾を打ち消して、水の中へと入る。
そして、しばらくしてから爆発が起き、そこからボランスが打ち上げられてくる。
「ぐあああああああ!?」
ボランスの体には星の矢が刺さっているのを見ている辺り、ネプギアのビームが先に当たり、爆発してから俺の矢が刺さった様だな。
更にはその矢が爆発を起こし、更に打ち上げられる。
「ぐおおおおおおお!?」
「今だ、ネプテューヌ!」
「わかったわ!クロスコンビネーション!」
「ぐああああああああ!?」
ネプテューヌは一気にボランスに近づくと刀で強く斬りつける。
それにより、ボランスは水の中へと飛び込む。
結構……攻撃を叩き込めたが、これでどうだ。
俺たちはジッと水の中を見つめると、何かが姿を現す。
それはアレだけの攻撃を受けたのにまだピンピンとしているボランスだった。
「なっ!?」
「アレだけの攻撃を叩き込んだのに……」
「ピンピンしてる!?」
下っ端とは訳が違うな……。
俺たちは苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべる。
すると、ボランスはニヤッと笑う。
「ここまでおびき寄せれば十分か……。今だぜ、『ケトゥス』様!」
『ケトゥス』!?
確か、その星座は!
その瞬間、俺たちに影がかかり、振り返るとそこには……尾びれを持ち、水かきがあり、鋭い爪がある前足を持ち、首が少し長く、口には鋭い牙がある四十メートルはあるであろう生物だ。
「こ、この生物は何!?」
「で、でかい!?」
「『ケトゥス』は……!」
その星座の名を呼ぼうとした瞬間、俺はケトゥスの攻撃に反応して、すぐにネプギアの前に出る。
レオに装備を変え、すぐさまケトゥスの振り下ろした前足を防ぐ。
が、防御はできても、そのまま殴り飛ばされ、ネプギアと一緒に吹き飛ばされる。
「ぐああああああ!」
「きゃあああああ!」
「こう君!ネプギア!」
俺たちはそのまま海面へと叩き付けられ、ネプテューヌが助けようと動こうとするが、ケトゥスが再び逆の足を振り下ろそうとしてくる。
その巨体には似合わないスピードで。
やはり星座なのは伊達じゃない……光速で迫ってきている。
見えるのは今までの星座の戦闘の慣れからだろう。
だが、ネプテューヌは避けられないとわかる。
あの巨大な手の範囲は大きいのだ。
防げてたとしても、浩平たちと同じ目に遭う。
「終わりだぜ!紫の女神!やれぇ、『ケトゥス』様!」
「……」
「くっ!」
ネプテューヌが障壁を張ろうとした瞬間、ネプテューヌの前に黒い光が現れる。
それにケトゥスは反応すると、攻撃の手を止める。
それにネプテューヌが不思議そうに見ていると、その光に当たった鳥が一匹。
すると、その鳥は骨だけになり、海に落ちていく。
それと同時にその黒い光は『死』の能力だと気付く。
これを放てる者は一人……。
「大丈夫!ネプテューヌ!」
「じゅん君!」
淳平が鴉の翼を広げて追いかけてきたのだ。
そして、すぐさまネプテューヌの元まで移動すると、ネプテューヌを見る。
「他の二人は!?」
「二人とも海面に叩き付けられたわ!すぐに助けに行かないと!」
「いや、ダメだ!今は逃げよう!」
「ど、どうして!幹部クラスの貴方なら、この二体くらい!」
「……勝つのは難しい」
「ど、どうしてよ!?まさか、あの『ケトゥス』とかいうの!?」
「あぁ、幹部だ。俺よりも強い!ボランスだけならどうにかできるが、『ケトゥス』は難しい!逃げるぞ!」
「でも、二人が!」
「浩平なら大丈夫だ!きっと!ネプギアも浩平がそばにいるから大丈夫!」
「根拠は!?」
「ないけど、俺たちがやられていたら、二人を悲しませる事になる!」
二人は言い合いをしていると、ケトゥスがまた死の光がない方向から前足を振り下ろしてくる。
それに淳平が反応し、星力でワープホールを開くと、ネプテューヌの手を引いて、中へと飛び込む。
「待って!じゅん君!二人を!」
「信じるんだ!二人を!」
そう言って、ワープホールに二人は入って、消えると同時に前足がその場を空振る。
後、少し遅ければ直撃していただろう。
ネプテューヌは変身を解除し、ワープホールの中で振り返る。
(無事でいてね……こう君、ネプギア)
そう願いながら、移動するのだった。
どうも、風狼龍です。
海の中へと消えた浩平とネプギア。
二人はどうなるのか!
そして、怪物の様な姿をした『ケトゥス』とは一体何なのか!
それではまた次回!