超次元ゲイムネプテューヌ~星の導き者~   作:風狼龍Ⅱ

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第六話です!
サブタイ?浩平がやる気を出す日なんて滅多にないですよ。
いつも適当に過ごしてる子ですからwww
それではどうぞ!


いつだってやる気満々!なんて嘘に決まってんだろ!

ルウィーに来てから二日目。

一日目はついて、寝るで終わってしまった。

二日目から本格的にルウィーを知ろうと思います。

夢見る大地だと聞いているんで、とても楽しみです。

だけどね……だけどね。

 

「悪いわね……。書類を手伝ってもらって……」

「気にするなよ……」

「軽く泣いてない……?」

「泣いてない泣いてない」

 

こっちに来ても、仕事かよ。

俺に少しでもルウィーを楽しませようという心意気はないのか、イストワールよ。

俺が何をしたっていうんだ?

確かに、少しグータラしているが、俺はちゃんと仕事をしている。

他をメンドくさがっているだけで。

 

「メンドクセェなぁ……。まさか、こっちに来てまで仕事をするハメになるとは」

「なかったらどうするつもりだったのよ……」

「そりゃ、街を見て回るに決まってんだろ。雪が降ってるから興味もあるし」

「貴方の世界では降らないの?」

「いや、降るには降るが、俺のとこは積もるほどは降らないんだよ」

「だから、気になるわけね……」

「おう」

 

俺は頬杖をつき、ペン回しをしながらブランと話す。

ブランは黙々とやっていっており、俺もペン回しをやめると、書類を始める。

すると、声が聞こえ始める。

 

『ロム様!ラム様!イタズラはダメだとアレほど!』

『アハハ!』

『逃げろ~……』

「……元気がいいねぇ」

「良すぎるくらいにね」

「いいじゃねぇの。今らしい子で」

「でも、仕事中に邪魔されたらたまったものじゃないわ……」

「とか言いながらも、相手をしちまうんじゃないの?」

「……」

「無言かい」

 

まぁ、否定はしないと見ていいだろうな。

ただ、怒りながら追い掛け回しているのが思い浮かぶわ。

俺は欠伸をしながらも、書類仕事を終える。

ブランもちょうど終わったらしく、背伸びをしている。

 

「終わったか」

「えぇ、まぁ」

「それなら、俺は少し街でも行ってくるぜ」

「そう、気を付けて」

「え?案内してくんねぇの?」

「私は少し他にもやりたい事があるから……」

「なるほどね。仕事なら手伝うが?」

「メンドくさいんじゃなかったの……?」

「まぁ、少しでも手伝うと約束しちまったしな」

「変に律儀ね……」

「なんだよ」

 

ブランはクスッと笑いながら、俺を見てくる。

変に律儀で何がワリィよ。

そこんとこはしっかりしてるつもりだぜ?

ただのメンドくさがり屋だと思ってくれちゃ困るのよん。

 

「気にしなくていいわ……。ちょっとした趣味でね」

「なるほどね。そんじゃ、俺は意味ないね。俺はルウィーをゆっくり探検させてもらうぜ」

「えぇ、いってらっしゃい……」

 

俺は仕事部屋から出ていくと、ロムとラムが目の前を通り過ぎていき、その後にメイドが通り過ぎる。

元気なこった。

俺は歩き出そうとすると、パーカーを誰かに引っ張られているのに反応し、振り返るとそこにはロムとラムがいた。

さっきまでメイドさんに追いかけられていなかったか?

 

「どうした?」

「仕事終わった?」

「終わったぜ。俺は今から出かける」

「私達もついていく……(ニコニコ)」

「ん?いや、俺は一人で」

「ダメなの?私達が案内してあげるから!」

「お願い……浩平お兄ちゃんと遊びたい……(うるうる)」

「うっ!や、やめろ!そんな目で俺を見るんじゃない!」

「(うるうる)」

「や、やめろォォォォォォォ!そんな目で見るんじゃない!俺の傍に近寄るなァァァァァ!」

「(うるうる)」

 

ロムがうるうると涙目をやめない。

た、助けてくれ!

そ、そんな目で俺を見ないでくれェェェェ!

その時、俺の心で何かが折れる音がして、俺は四つん這いになる。

 

「いいよ……遊びに行こう」

「イェーイ!やったね、ロムちゃん!」

「やった……」

「ハァ……」

 

俺の心の何かが折れた。

世間という黒いものを知った心の何かが浄化されて、折れた。

恐ろしい……純粋な子供って。

俺はロムとラムと一緒に街へと出かけるのだった。

 

 

 

 

俺は手袋とマフラーをして歩いている。

基本、パーカーを着ているから、少し寒い程度で、これをすれば問題はない。

耳だって、ヘッドホンでいつでもぬくぬくだしな。

俺は歩き出すと、俺の両手で手を繋いでいるロムとラムを見る。

何で手ェ繋いでんの?

誰か説明してくんない?

いや、冗談抜きで。

 

「わざわざ手ェ繋ぐ必要ねぇだろうがよォ?」

「繋いでないとはぐられるかもしれないでしょ、浩平が!」

「あぁ、なるほど。はぐれるかもしれねぇな……って、俺がかよ!方向音痴じゃねぇんだから大丈夫だよ!」

「浩平お兄ちゃんと仲良くしたいから……」

「……そうかい」

 

俺はロムとラムの純粋な笑顔を見て微笑む。

俺にもし、妹とかいたら、こんな感じなんだろうか。

俺には両親も、兄弟もいなかった。

育ててくれた祖父母だって亡くなった。

だから、俺は孤独が当たり前だと思っていた時期もあったがな。

中学の頃にアイツ等に出会うまでは。

お兄ちゃんと呼ばれるのも、妹ができたみたいで悪くねぇ。

 

「まぁ、悪くねぇかもな……」

「? 何が?」

「どうしたの、浩平お兄ちゃん……」

「なんでもねぇよ」

 

俺は笑みを浮かべると同時に額にゴツン!と何か固いものが当たる。

 

「グボォ!?」

「浩平!?」

 

俺は額を抑えながら蹲り、足元に落ちているものを見てみる。

それは缶だった。

しかも、凹んでる。

アレ……缶ってぶつかっただけでこうなるもんだっけ。

アレ、もしかして今俺に物凄い力が襲い掛かってた?

そう考えると恐ろしいんですが?

それと同時にバサァ!という音が聞こえ、上を見た瞬間……何かがのしかかってくる。

 

「グファ!?」

「浩平お兄ちゃん……!」

 

つ、冷たい……これは雪だ。

木にたまっていた雪が落ちてきたのか。

何、この二連撃。

 

「ふ、不幸だ……」

「浩平、大丈夫!?」

「連続で……痛くて、寒そう」

「ゴメンなさぁい!なぜか、缶蹴りしていたら、物凄い勢いで飛んで行って!って、あぁ……凹んじゃってる。使い物にならないや。ゴメンねぇ~!」

 

あぁ、元気がいいこった。

俺、最近不幸が多いじゃねぇか。

俺は雪から出てくると、せき込む。

それよりも、どこ行こうかね。

 

「どこ行くよ?」

「う~ん」

「どこ行く……?」

「決めてねぇ訳か」

 

それなら、どこかでダラダラしようか。

ある程度街を歩いたから、わかり始めたしな。

俺はそう思っていると、顔に何かが当たる。

冷たい何かが当たった。

見てみると雪で、投げてきたのはロムとラムだ。

 

「雪合戦よ、浩平!」

「勝負……!」

「やだよ、メンドクセェ」

「なら、やる気になるまで当てるだけよ!行くよ、ロムちゃん!」

「うん、ラムちゃん……!」

「アハハ、当てられるならな~!」

 

俺目掛けて雪玉が飛んでくるが、軽々とかわしていく。

メンドクセェんだから、勘弁してくれ。

 

「何で当たらないのよ~!」

「避けてばかり……」

「やる気ねぇって言ってんだろ、メンドクセェ。まぁ」

 

俺はサッと雪を拾うと、雪玉を作り、それを投げる。

二人は笑顔になり、かわす。

まぁ、相手してやらねぇと大人気ねぇよな。

避けてばっかでいると、白い目で見られ始めていた気がした。

気のせいだと思いたいが、気のせいじゃない。

俺だって、手加減して投げている。

それこそ二人が避けられる様にな。

 

「当たらないよ~!」

「それ……!」

「おっと。ほらよ!」

 

二人は笑顔で走り回っており、俺はそれを見ると自然と笑みが出てくる。

ホントに心から楽しいと思える……。

久々かもしれない、心から楽しいと思ったのは。

俺はニッと笑うと、二人はそれに驚いて、笑顔を浮かべる。

しばらくしてから疲れて、ベンチに座り込む。

俺は欠伸をして、両隣に座っているだろうロムとラムを見る。

すると、二人は疲れたためか、俺にもたれかかってきて眠っている。

俺はそれに笑みを浮かべると、俺は空を見上げる。

ホント、こんなに楽しい思い出はいつぶりだろうか。

 

「お前等がいた時くらいだろうな……。なぁ、亮、ほのか」

 

俺は思い出すかの様に呟く。

 

『浩平、お前またテストの点……』

『ほっとけ……』

『なんで五教科だけできないのかな~。他は完璧なのに』

『人間完璧なんかになれねぇよ……』

『ホント、お前って変わってるな……』

 

お前等との日々は楽しかったな……。

まぁ、もう……いない奴らの事なんて気にしちゃダメだな。

俺はいつの間にか自分の目から涙が流れてきているのに気付き、俺はそれを拭う。

駄目だな……昔の事を思い出しちゃ。

 

「まぁ、過去ばかり振り返るのもなんだ。さてと、そろそろ帰るとするか」

 

俺は立ち上がると、ルウィーの教会へと向けて、二人を背負って歩き出す。

もう背負わないと決めてたのに……気付けば、背負い込んでしまっていた。

こっちに来て、また大事な人たちができた。

人は一人では生きられないとはよく言ったものだ。

俺の魂はまだ叫んでいるのかもしれない。

まだいけると……一人にはなるなと。

星の導き者だと関係ねぇ。

俺の大事な人たちは必ず、この手で守ってみせる。

俺の憧れた『侍』の様に必ず。

俺がルウィーの教会につくと同時に二人は目を覚ます。

 

「アレ……寝てた?」

「おう、おはようさん」

「浩平お兄ちゃん……」

「二人おんぶするなんて初めてだったが、意外といけるもんだな」

「浩平がおんぶしてくれてるの!大きい背中ね」

「男だからな」

「それに暖かい……(ぬくぬく)」

「そろそろ降ろすぞ」

「えぇ、どうせならこのまま部屋まで連れて行ってよ!浩平号、発進!」

「俺は電車か、何かかってんだ。たくっ、仕方ねぇな」

 

俺は歩き出すと、ロムとラムの部屋を目指す。

ホント、懐かれたもんだ。

まぁ、悪い気もしないからいいがな。

俺は二人を部屋に運び、降ろしてから、ブランの部屋へと向かう。

帰ってきた事は言っておかないとな。

にしても、教会ってホントに広いよな~。

まぁ、女神が住んでるとこだし、当たり前かもしれないか。

俺はブランの部屋の前まで来ると、ノックをする。

いきなり入ったら、何か起こるかもしれないからな。

別にゲームじゃないが、あったら困る。

俺の不幸体質からして、確率が高いと言える。

だからこそ、確認を取るのだ!

……誰に力説をしているんだろうか、俺は。

俺はため息を吐きながらも、返事がないのに反応する。

もしかして、いないのか?

本人には悪いが、中を確かめさせてもらうとしよう。

俺は扉を開けて、中を確かめる。

 

「ブラン~?ブランさ~ん?ブランちゃ~ん?いないのか~?」

 

何故、色んな呼び方をしたのか、という点は気にするな。

あえてそう呼んでみただけだから。

何か反応してくれるかなと思っただけだから、殴りが飛んできそうで怖かったが。

だが、部屋を見渡しても誰もいない。

クエストにでも行ったのだろうか?

俺はそう思うと、扉を閉じて、自分の部屋へと向かう。

まぁ、少ししたら帰ってくるだろう。

にしても、ネプテューヌと違い、しっかりとやるもんだな。

やっぱり、女神としてはアレが普通なのかもしれないな。

 

「アイツもしっかりすりゃいいのにな。俺が言えた義理ではないがな」

 

基本メンドくさがっている俺が言えた義理でもねぇか。

俺はゆっくりと目を閉じると、眠気が襲い掛かってきて、そのまま眠りにつく。

 

 

 

 

ーーーーーい!

 

ん?誰かが呼んでる様な……。

 

ーーーいーーーちゃんーーー。

 

誰だよ、後十二時間くらい眠らせてほしい。

 

「「浩平(お兄ちゃん)!」」

「グボファ!?」

 

腹に何かがのしかかり、俺はそれに驚いて思わず叫んでしまう。

俺は腹を抑えながら蹲り、見てみるとロムとラムがいた。

こ、コイツ等が原因か……。

 

「い、いきなり何しやがる……」

「浩平、お姉ちゃん知らない?」

「どうして……?」

「お姉ちゃん、どこにもいないの……」

「今、何時?」

「夜の七時」

「……それは確かに遅いな」

 

俺が帰ってきたのは四時だ。

いつ頃出て行ったかは知らないが、ブランが三時間以上帰ってこないのはおかしい。

もしかしたら……嫌な予感がする。

俺は立ち上がると、もう一度ブランの部屋へと向かう。

ロムとラムは俺についてきて、一緒にブランの部屋へと入る。

そして、中に入ると、気配を感じ取る。

 

「部屋に残ってるこの感覚……この紙か?」

 

俺は近くに落ちていた紙を拾い上げると、そこにはクエスト内容が書いてあった。

モンスターの討伐であり、ブランの実力がどれほどかは知らないが、手こずるような相手でもない。

それにこの紙から感じるのは……黒星の光。

 

「ヤベェな、ブランが捕まってる可能性があるか……」

 

最悪はもう……殺されているか。

アイツ等の目的は女神抹殺と俺の抹殺。

ならば、ブランを殺すのが普通だろう。

俺はそれをポケットに突っ込むと、ブランの部屋を出て、外へと出ようとする。

 

「浩平、お姉ちゃんのところに行くの?」

「あぁ」

「私達も行く……」

「いや、お前等は来るな」

「どうして?私達もお姉ちゃんが心配なのよ!」

「わかってる。だが、来るな。これはマジでやばいのがいる。本気と書いてマジだ。お前等を危険に晒すわけにはいかねぇ」

 

俺は冷や汗を流しながら、紙から感じ取る黒星の光に恐怖を覚える。

この感覚……カニスよりもやばい。

何十倍、何百倍もやばい感じだ。

今の俺が戦っても勝てない相手だ……。

だが、ブランが生きているかもしれないのに、それを見逃すわけにもいかない。

 

「でも……」

「頼むから、ここにいろ!さすがに今回の相手は……護りながら戦うのなんて無理だ」

 

二人が戦えるとしても、連れていけない。

やばい……ホントにやばい。

俺は走り出すと、二人はあっというが、俺は無視する。

すぐさま外へと飛び出し、紙のクエスト内容を見る。

このダンジョンにいるハズだ、ブランが!

待ってろ、すぐに行くからな!」

俺はルウィーの街を全力で駆け抜けていく。

 

その頃、ダンジョンで……。

そこでは星の縄で四肢を縛られているブランと炎を思わせる様な紅い髪、黄色い目で瞳の瞳孔は縦であり、髪は竜の飾りがついたゴムでくくって、ポニーテールにしてる。

ブランはその少女を睨みつける。

 

「……あなたは一体」

「守護女神なんていうから、楽しみにしていたんだけど、残念。手も足も出なかったね」

「強すぎる……」

「まぁ、気にしないでよ。君は僕には勝てないんだからさ」

「うるさい……!」

「ムキになっちゃって。可愛い♪まぁ、僕が一番興味があるのはあの子さ……。『星の導き者』だからね」

「! 浩平に……?まさか、貴方が絶望の星の一人……?」

「『黒星座』とも呼ばれてるね。私の名前は『ドラコ』。絶望を呼ぶ星座の一人であり、星座幹部だよ」

 

ドラコと呼ぶ少女は冷たい笑みを浮かべながらそういうのだった。




どうも、風狼龍です!
ドラコの星座名は書いてませんが、もうわかっちゃうかもしれませんね。
感想欲しいな~、なんて思ってたりして。
それではまた次回。
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