遊戯王ARC-V LDS 進化の翼   作:ユアシアン

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リバースの関係上、カードの表記に表裏を付け加えました(裏になったりする場合のみ)


Phase5 覚えのない脅威 Part3

 左手に持つカードを確認し、手札と見合わせる。 ……よし、悪くない。

 

「僕は《ドラグニティ-トリブル》を召喚します!」

 

 僕の最初のターンのメインフェイズ。 まず最初に現れたのは、白く大きな翼を生やし、羽根のような手裏剣を持った偵察部隊を思わせる鳥人の戦士。

 

ドラグニティ-トリブル

風属性 鳥獣族 レベル1

守備力300

 

「そしてトリブルの効果発動! このカードが召喚、または特殊召喚された時、デッキからレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事が出来ます! 僕はレベル2の《ドラグニティ-ファランクス》を墓地へ送ります」

「へ~、まずは墓地肥やしって事か」

「えぇ。 僕のデッキは前準備が必要なので。 それにこれもまだ準備の第一段階です! 僕は手札の《ドラグニティアームズ-ミスティル》の効果を発動! フィールド上に表側表示で存在する『ドラグニティ』と名のついたモンスター1体を墓地へ送ることで、手札からこのカードを特殊召喚します! よって、《ドラグニティ-トリブル》を墓地に送って、《ドラグニティアームズ-ミスティル》を特殊召喚!!」

 

 トリブルが光に包まれて姿を消すと同時に、入れ替わるように現れたのは、竜としての翼と猛禽としての翼、計4つの翼を持った身体を黄色の装甲で覆い、カトラスの様に湾曲した剣を携えた竜―《ドラグニティアームズ-ミスティル》!

 

ドラグニティアームズ-ミスティル

風属性 ドラゴン族 レベル6

攻撃力2100

 

「ミスティルの効果を発動! 手札からの特殊召喚に成功した時、自分の墓地に存在する『ドラグニティ』と名のついたドラゴン族モンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できます!」

「ほうほう。 でも墓地にいるのは《ドラグニティ-ファランクス》1体のみ。 ってことは……」

「もちろん! ファランクスをミスティルに装備!」

 

 ミスティルの左腕にファランクスの頭部を模した琥珀色の手甲が装備される。

 装備されているファランクスには自身を特殊召喚する効果を持っている。 だけどそれをするのは今じゃない!

 

「さらに、自分の場に『ドラグニティ』と名のついたカードを装備したモンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚します! ファランクスを装備したミスティルを除外! 破滅の意を持つその名を掲げ、脅威となりしもの全てを滅せ!」

 

 ミスティルの身体が光の粒子となって霧散し、再び入れ替わるように現れたのは、勇猛なる猛禽の翼を背に生やし、巨大な直剣を逆手に構えた緋色の竜。

 

「舞い斬れ! レベル8、《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》!!」

 

ドラグニティアームズ・レヴァテイン

風属性 ドラゴン族 レベル8

攻撃力2600

 

「お~、かぁっこいいねぇ!」

 

 レヴァテインの登場を見て、フードの少女がやや興奮気味にそう言った。 皮肉や嫌味ではなく純粋にそうそ持っての感想っぽく聞こえたので、自分のモンスターを褒められるに慣れてない僕は少し気恥ずかしくなってしまう。

 

「んぬ…………れ、レヴァテインはミスティルと同じ効果を持っています。 よってファランクスを装備し、そのままファランクスの効果発動! このカードが装備されている時、自身を特殊召喚します!」

 

 緋色の竜の隣に琥珀色の鎧を着た小竜が姿を現す。

 

ドラグニティ-ファランクス

チューナー

風属性 ドラゴン族 レベル2

攻撃力500

 

 もう既にシンクロ召喚の条件は整っている。 しかし、ここでは終わらない!

 

「まだまだ行きます! 自分フィールド上にドラゴン族の『ドラグニティ』モンスターが存在する時、このモンスターを特殊召喚できます! 行け! 《ドラグニティ-センチュリオン》!!」

 

 続いてフィールドから現れたのは、猛禽のように勇猛な翼と、ハチドリのように小さく鋭利な翼計4枚を背に生やし、長槍を手に持った鳥人の騎士。

 

ドラグニティ-センチュリオン

効果モンスター

星3/風属性/鳥獣族/攻1300/守900

「ドラグニティ-センチュリオン」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにドラゴン族の「ドラグニティ」モンスターが存在する場合に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。

フィールド上に存在するドラゴン族の「ドラグニティ」モンスター1体を選び、

装備カード扱いとして選択したモンスターに装備する。

 

 よし、展開としてはこんなものだろう。 とすれば次にするのは勿論!

 

「僕はレベル3の《ドラグニティ-センチュリオン》に、レベル2の《ドラグニティ-ファランクス》をチューニング!」

 

 ファランクスが二つの光の輪へと姿を変え、センチュリオンがそれを潜るように飛翔する。 そしてその輪を通るセンチュリオンも、自身の姿を三つの光球へと姿を変えていく。

 

「荒ぶる風を手繰り寄せ、一過した場の全てを巻き上げろ!」

 

 そして輪と球体は一つとなり、フィールドに新たなモンスターを生み出す。 

 

「シンクロ召喚! 逆巻け! レベル5、《旋風のボルテクス》!!」

 

 旋風を纏いながら背に持つ翼を羽ばたかせて現れたのは、鎖つきクナイからランチャーに渡るまで多種多様な武器を備え、猛禽類の頭部を意匠とした仮面を被った戦士。

 

旋風のボルテクス

風属性 鳥獣族 レベル5

攻撃力2100

シンクロ

 

「シンクロ召喚…………?」

 

 ……? 気のせいだろうか。 フードの少女の口から怪訝そうな呟きが聞こえたのは。

 まぁ、いいや。 このまま攻め込む!

 

「バトルです! ボルテクスで、まずは《ЯЯ-スピーティー・モモンガ》を攻撃!」

 

 裏側守備表示になっているので守備力は表示されないけど、上級モンスターの攻撃力より勝っているなんて事はないはずだ。

 ボルテクスは背に持った大剣を引き抜き、ヴォン! と音を立てて翼を羽ばたかせて右から二番目の裏になっているカードへ低空飛行で迫る。 そして目前のところで急上昇し、

 

「旋風断!!」

 

 即座に翻して急降下したところで全体重をかけて大剣で叩っ斬った。

 しかし、

 

「ふっふ~ん♪ じゃあ攻撃された事でリバースしたモモンガの効果を発動! まずはライフを1000ポイント回復!」

 

UNKNOWN

LP 4000→5000

 

 なるほど、ライフを回復させる効果か。 地味に厄介…………ん? まずは?

 

「さらに、戦闘破壊された時の効果も発動! デッキからモモンガちゃんを裏守備表示で好きなだけ特殊召喚しちゃうよん♪」

「んな、はぁっ!?」

 

 少女の場に新しく2枚のカードがセットされる。 つまり、これで少女の場はモンスターが5体。 モンスターゾーンは完全に埋まった事になる。

 や、厄介どころじゃない! 倒したはずなのにむしろ数が増えるなんて!                 

 

ЯЯ-スピーティー・モモンガ

リバース・効果モンスター

星2/地属性/獣族/攻1000/守100

(1):このカードがリバースした場合に発動できる。

自分は1000ライフポイント回復する。

(2)このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

デッキから同名モンスターを任意の数だけ裏側守備表示で特殊召喚できる。

 

「や~、ありがとね遊雅♪ できたらモモンガに攻撃してくれると嬉しーなーって思ってたら本当にしてくれて!」

「うるさいよ! ちょっと黙っててください!」

 

 挑発しているのか普通に嬉しいのかわからないが、何にせよあの少女が喜んでいる様は妙に癇に障るせいか、つい怒鳴ってしまう。

 ……それにしても困ったな。 下手に攻撃しても、リバース効果が発動するのでむしろ相手を有利にしてしまう可能性が高い。 かといって、このまま何もしなくても相手のターンになったらリバース効果は発動されるだろう。

 だったら!

 

「レヴァテインで大きい方の狸を攻撃!」

「アップリズム・ラクーンだよ!」

 

 そんな相手の主張は無視し、レヴァテインは腰を低くして逆手に持つ剣を構え、剣には渦巻いた炎が灯る。 

 少しでも有利に働く可能性があるなら、行動して賭けた方が良い!

 

「鳳翼突破!!」

 

 アッパーカットの要領で剣を振り上げると同時に放たれた炎は、次弾で翼を羽ばたかせる事で放たれた突風により、炎の竜巻となって凄まじい熱を放ちながら大きい方の狸を飲み込んだ。

 

 

 

 …………………………? あれ、なんだこの違和感………………

 

 

 

「っ! こんなところで炎なんて使わないでよね……ただでさえこの格好暑いんだから…………アップリズムのリバース効果発動! デッキからこの子以外の『ЯЯ』カードを裏側守備表示で特殊召喚するよ。 ボクが選ぶのはレベル3の《ЯЯ-ジェット・ラビット》!」

「ッ! やっぱり……!」

 

ЯЯ-アップリズム・ラクーン

リバース・効果モンスター

星2/地属性/獣族/攻 0/守 800

「ЯЯ-アップリズム・ラクーン」の効果は1ターンに1度しか使用できず、

このカードの効果を発動するターン、自分は「ЯЯ」モンスターしか特殊召喚できない。

(1):このカードがリバースした場合に発動できる。

デッキから「ЯЯ-アップリズム・ラクーン」以外の「ЯЯ」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。

 

ЯЯ-ジェット・ラビット

地属性 獣族 レベル3 

守備力1200

リバース

 

 大きいほうの狸の効果によって現れたのは、長い耳を模していると思しき推進器を頭部に備えた、恐らくウサギのような……本来あるべきクリクリした赤い目は繋がってバイザーの様になっててアレだけどまぁ、そんなモンスターだった。 そしてそのモンスターも姿をカードの裏側へと姿を変える。

 予想はしていたが、一応此方の場が削られるようなリバース効果じゃなかっただけまだ良い方だろう。

 

「…………」

 

 手札を再度確認する。 メインフェイズ1で追撃用のカードを出しても良かったが、やはり最初のターンから手札を使い切るのは流石に警戒心が無さ過ぎる。

 仕方ない……。

 

「メインフェイズ2! カードを1枚セットしてターンエンドです」

 

Yu-ga

LP 4000

手札 1

モンスター 2

魔法・罠 1

 

「オッケー♪ じゃあボクのターン、ドロー!」

 

 フードの少女は左手でドローしたカードを確認することなく右手の手札に加えた。

 このターンから相手の攻撃が始まる。 あのデッキは、一体どういう動きをするのか……。

 

「それじゃ、まずは2体のモモンガちゃんを反転召喚! 合計2000ポイントライフを回復するよ!」

 

ЯЯ-スピーディー・モモンガ×2

裏→表

守備力0→攻撃力1000

 

UNKNOWN

LP 5000→7000

 

 ライフがどんどん回復して行く。 短期決戦を得意とする僕のデッキとしてはかなり痛手だ。

 

「さらにダウンリズムも反転召喚~! この子はリバース効果は持ってないけどね」

 

ЯЯ-ダウンリズム・ラクーン

裏→表

守備力0→攻撃力800

 

「そんで~……モモンガちゃん2体と、ダウンリズムの3体でオーバーレイ! 3体のレベル2『ЯЯ』モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!!」

「っ!?」

 

 やっぱりエクシーズ召喚を!

 3体の無機質な小動物が灰色の光となり、そして突如地面に現れた光の渦へ吸い込まれる。

 

「その獰猛なる勇気を持って、抗い、襲い来るもの全てを斬り捨てちゃえ!」

 

 瞬間、光の渦は爆発するように光量を増し、新たなモンスターを生み出す産声となる。

 

「エクシーズ召喚!! さぁおいで、恐れを知らぬ気高き猛者よ! ランク2、《ЯЯ-ブレイド・ラーテル》!!」

 

 光の中より現れたのは、白い稲妻があしらわれた漆黒のマントを羽織り、同じく漆黒ながらも煌く装甲のスラリとしたボディ。 両手に青白い光を放ち続ける2本のレーザーブレードを持った駆動騎士といった様相の

 

ЯЯ-ブレイド・ラーテル

地属性 獣族 ランク2

攻撃力1200

エクシーズ

 

「待った」

「遊雅、これは将棋じゃないんだよ? 戻す事はできないよ?」

「わかってるよ! いやでも待ってください。 おかしいでしょやっぱり! どう見てもそれは機械族です! 10歩譲って戦士族、100歩譲って獣戦士族だとしても、それは何歩譲っても獣族にはなりません!!」

「え~、そんな事言われても~……あ、ホラ! 頭部はちゃんとイタチっぽいよ!」

「っぽいってだけで結局機械ですよね! ていうか今頭部って言いましたよね? 機械って認めてるんじゃないですか!」

「ボクはここで2体目のダウンリズム・ラクーンを召喚!」

 

 スルーされた。

 もういいよ……突っ込むのが面倒になってきた。

 

「ダウンリズムの召喚成功時効果! 墓地からこの子以外のレベル2の『ЯЯ』モンスターを1体裏側守備表示で特殊召喚するよ! ボクが選ぶのは、《ЯЯ-アップリズム・ラクーン》!」

 

ЯЯ-ダウンリズム・ラクーン

効果モンスター

星2/地属性/獣族/攻800/守 0

(1):このカードが召喚に成功した時、

自分の墓地の「ЯЯ-ダウンリズム・ラクーン」以外のレベル2の『ЯЯ』モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。

(2):自分フィールドに表側表示で存在する獣族Xモンスター1体を対象として発動できる。

このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材にできる。

 

 なんて展開力だ……! 3体でのエクシーズ召喚を行ったはずなのに、もうフィールドには再び5体のモンスターが並んでいる。

 

「さらに、さっきアップリズムの効果で特殊召喚したジェット・ラビットを反転召喚! そしてリバース効果発動! フィールド上の『ЯЯ』モンスター1体を選択して、そのモンスターのレベルを1つ上げるか1つ下げる。 そんなわけで、ボクはダウンリズムを選択してレベルを一つ上げるよ!」

 

ЯЯ-ジェット・ラビット

リバース・効果モンスター

星3/地属性/獣族/攻800/守1200

(1):このカードがリバースした場合に発動できる。

フィールド上の「ЯЯ」モンスター1体を選択して以下の効果から1つを選択して発動する。

●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。

●選択したモンスターのレベルを1つ下げる。

(2):このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時発動できる。

デッキから「ЯЯ」モンスター1体を墓地へ送る。

 

ЯЯ-ダウンリズム・ラクーン

レベル2→3

 

「レベル3のモンスターが2体……!」

「気付いたね。 モチロンまだまだ行くよ! ボクはレベル3のジェット・ラビットと、同じくレベル3になったダウンリズムでオーバーレイ! 2体の獣族モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!! 各部アンテナ感度良好! 真理の先をも見定め、弱き者達を勝利へと導くんだ!」

 

 1ターンに2回もエクシーズ召喚を……! 次は一体何を?

 

「エクシーズ召喚! 全ての撃退者の司令塔! ランク3、《ЯЯ-コマンドホーン・ディアー》!!」

 

 現れたのは、胸に鹿の頭を模したレリーフを飾り、そこから木の枝の様に枝分かれした巨大なアンテナが伸びた、鋭利な印象を抱かせるライトパープルと白の装甲を持つ駆動戦士。

 

ЯЯ-コマンドホーン・ディアー

地属性 獣族 ランク3

守備力1600

エクシーズ

 

 うん、もう突っ込まない。 それは絶対に間違いなく獣族じゃないって言いたいけど、絶対に突っ込まない!

 

「この子、獣族だったんだ……」 

「なんで知らなかったみたいなスタンスなんだ! 君のカードでしょ!」

「ハイ突っ込んだ〜! なんか堪えてたみたいだけど、遊雅クンちゃんとツッコミしました〜!」

 

 どうしよう。 やっぱり力強くで取り押さえしたほうがよかったんじゃないかと思ってきた。 とりあえず引っ叩きたい。

 

「も〜、そんな怖い顔しないの! しょうがないなぁ、これから面白いものを見せてあげるから、機嫌直して♪」

「面白いもの?」

「そ♪ まず、コマンドホーンの効果を発動! エクシーズ素材を1つ取り除いて、ボクのフィールドのモンスターを全てを表側攻撃表示に変更! 既に攻撃表示のブレイド以外――コマンドホーン、アップリズム、そしてさっきのターンからセットしていた《ЯЯ-ソニック・スパロウ》が攻撃表示になるよ!」

 

ЯЯ-コマンドホーン・ディアー

守備力1600→攻撃力2000

ORU2→1

 

ЯЯ-アップリズム・ラクーン

裏→表

守備力800→攻撃力0

 

ЯЯ-ソニック・スパロウ

裏→表

守備力700→攻撃力1200

 

 伏せていたモンスターがリバースした! という事は……

 

「リバースしたスパロウの効果発動! といっても、モモンガちゃんと同じだけどね。 1000ポイントライフをアップ! さらに、アップリズムの効果も発動! デッキから《ЯЯ-マッハ・ピジョン》をセット!」

 

 く……っ、表示形式を変更することでリバース効果を誘発させるコンボか……。

 

UNKNOWN

LP7000→8000

 

ЯЯ-コマンドホーン・ディアー

エクシーズ・効果モンスター

ランク3/地属性/獣族/攻2000/守1600

獣族のレベル3モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。

・自分フィールド上に表側表示で存在する全ての「ЯЯ」モンスターを裏側守備表示にする。

・自分フィールド上に存在する全てのモンスターを表側守備表示にする。

・自分フィールド上に存在する全てのモンスターを表側攻撃表示にする。

 

ЯЯ-マッハ・ピジョン

風属性 鳥獣族 レベル4

守備力1500

リバース

 

「ふっふ~ん♪ 残念だけど遊雅、本命はこっちだよ! ブレイド・ラーテルの効果発動! モンスターの表示形式が行われた時、その度に攻撃力が400ポイントアップするよ!」

「なっ!? じゃあ……!」

「変更が行われたのはコマンドホーン、アップリズム、ソニックの3体……と、実はさっきのジェットの反転召喚のときも含めちゃうから、合計1600アップ!!」

 

ЯЯ-ブレイド・ラーテル

エクシーズ・効果モンスター

ランク2/地属性/獣族/攻1200/守1900

「ЯЯ」と名のついたレベル2モンスター×3

(1):1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

自分フィールド上に存在するこのカード以外の全てのモンスターを表側守備表示に変更する。

(2):フィールド上のモンスターの表示形式が変更された時、このカードの攻撃力は400アップする。

(3):X素材を持ったこのカードは、他のモンスターの効果を受けない。

 

ЯЯ-ブレイド・ラーテル

攻撃力1200→2800

 

 ま、マズイ! ボルテクスどころかレヴァテインの攻撃力を上回った!!

 

「まだまだ行くよ~! ソニック・スパロウのもう1つの効果を発動! ボクのフィールド上に存在するこの子以外の『ЯЯ』モンスター1体を選択して、そのモンスターの表示形式を裏側守備表示に変更するよ! ……ん~、アップリズムの効果は1ターンに1度だからうまみは少ないけど……ま、いっか♪ とりあえずアップリズムを裏側守備表示に変更!」

 

ЯЯ-アップリズム・ラクーン

表→裏

攻撃力0→守備力800

 

ЯЯ-ソニック・スパロウ

リバース・効果モンスター

星3/風属性/鳥獣族/攻1200/守700

「ЯЯ-ソニック・スパロウ」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがリバースした場合に発動できる。

自分は1000ライフポイント回復する。

(2):自分フィールド上のこのモンスター以外の「ЯЯ」モンスター1体を選択して発動する。

そのモンスターを裏側守備表示にする。

 

 白い装甲の鳩と思しき機械仕掛けの鳥が持つ、そのやたらメタリックで鋭利的な黒い翼の羽と羽の隙間に備えられた推進器の噴射で大きい狸の身体をひっくり返し、狸の方はそのままカードの裏側に変化した。

 あれ……これって……

 

「この瞬間、もう一度ブレイドの効果発動! 攻撃力400アップ!」

「やっぱり!」

 

ЯЯ-ブレイド・ラーテル

攻撃力2800→3200

 

 どんどん攻撃力が上がっていく……!

 しかし、今の僕にはとめる術が何一つとしてない。 指を咥えて見ているしかないのがとても歯痒かった。

 

「さぁらにさらに~! ブレイドの効果も使っちゃうよ! オーバーレイユニットを1つ使うことで、ボクのフィールド上に存在するブレイド以外の全てのモンスターを表側守備表示に変更しちゃいまぁす! そんなわけで、ソニック、コマンドホーン、アップリズム、マッハ! 陣形変更!!」

「よ、4体も……!」

「そだよん♪ もちろん、ラーテルの攻撃力も4体分――1600ポイントアップだ!」

 

ЯЯ-アップリズム・ラクーン

裏→表

守備力800

 

ЯЯ-ソニック・スパロウ

攻撃力1200→守備力700

 

ЯЯ-コマンドホーン・ディアー

攻撃力2000→守備力1600

 

ЯЯ-マッハ・ピジョン

裏→表

守備力1500

 

ЯЯ-ブレイド・ラーテル

攻撃力3200→4800

 

 攻撃力、4800……!? 想像以上に跳ね上がったその攻撃力の数値に僕は戦慄した。

 だけど大丈夫……モンスターは守れないけど、今伏せてあるのは《ガード・ブロック》。 1回だけならダメージを無効に出来る……!

 

「ん~、今回はこんなものかな? じゃ、次に魔法、《烏合の行進》を発動! 自分のフィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族1種類につき1枚デッキからカードをドローするよ! 今いるのは獣族と鳥獣族。 よって2枚ドロー!」

 

 っ! 手札の補充まで……!

 

烏合の行進

通常魔法

自分フィールド上に獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかのモンスターが存在する場合、その種族1種類につき1枚デッキからカードをドローする。このカードを発動するターン、自分は他の魔法・罠カードの効果を発動できない》

 

「さぁて、準備は整ったし、バトルいっくよ~! ブレイド・ラーテルで、そうだなぁ~……ダメージよりも残したくない方を攻撃しようかな。 レヴァテインを攻撃!」

 

 黒の駆動騎士がマントをたなびかせて緋色の竜へ迫る!

 ダメだ! このダメージは受けられない! 

 僕は伏せてあるカードを発動する為、デュエルディスクの画面をタップした。 しかし……

 

『ERROR』

 

 発動するはずのカードは発動せず、画面には大きい赤い文字でそう表示されるだけだった。

 

「な、なんで!?」

「あぁごめんね言い忘れてた。 マッハ・ピジョンもリバース効果を持っててね、この子がリバースしたターン、相手はバトルフェイズ中にカードの効果を発動できないのさ!」

「な、それじゃあ……!」

「大人しくダメージ受けてね、遊雅♪」

 

ЯЯ-マッハ・ピジョン

リバース・効果モンスター

星4/風属性/鳥獣族/攻1500/守1500

(1):このカードがリバースした場合に発動できる。

相手プレイヤーはこのターンのバトルフェイズ中、カード効果を発動できない。

 

 電光の刃と炎の刃がぶつかった。 しばらく鍔迫り合いが続いたが、レヴァテインがパワーを増してブレイド・ラーテルを弾き飛ばした。 しかし、ブレイド・ラーテルは空中で1回転して勢いを殺して着地すると、その瞬間に再びレヴァテインに迫った。 パワーでは勝てないと悟ったのか、力押しではなく、2本のレーザーブレードを操り、手数でレヴァテインを徐々に押していく。 そしてレヴァテインはこのままでは不利と判断したのか、距離を取るためにバックステップをすると、そのままその巨大な緋色の翼を羽ばたかせて、上空へと舞い上がる。 しかし、ブレイド・ラーテルはそれを許さなかった。 羽ばたいて浮いたばかりの瞬間を狙って、レヴァテインの左翼目掛けて片方のレーザーブレードを投擲し、切り落としたのだ。

 そして、一本になった事で光量と出力が増したブレードを構え、空中で姿勢を崩したレヴァテインへ三度迫り――

  

「瞬雷一閃!!」

 

 居合い、というよりはほぼ殴るような光剣の一閃により、レヴァテインは納刀するように光剣の刀身を消した黒の駆動騎士の背後で爆散した。

 

「ッ!? うあっ!! ぐぅっ……あぁっ…………!!」

 

 そしてその時に突如生まれた爆風により、僕は足を取られ暗くて狭い路地を転がる事となる。

 

Yu-ga

LP 4000→1800

 

 不意をつかれ受身もまともに出来ることなくほぼ全身を打ち付けた僕は、痛みに堪えながらただただこう思った。

 

 

 

 なんで……?

 

 

 

 ありえない。 これはスタンディングデュエルのはずだ。 なのに何故今こんなにも強力な爆風が生じた? いや、今だけじゃない。 さっきの僕のターンだってそうだ。 僕のレヴァテインが攻撃した際も、レヴァテインの放った炎には熱があった。

 まさか、これは…………

 

 

 

 

 

 リアルソリッドビジョンが用いられていないのに、モンスターが質量を持っている…………?

 

 

 

 

 




いつも読んでくださりありがとうございます。ユアシアンです。

ЯЯの動きはこんな感じです。リバースモンスターが効果でサポート及び相手の束縛、エクシーズモンスターがそれを最大限に活かしながら攻める。

弱点としてはフィールドにモンスターが大量にいないと上手く行動できないと言ったところでしょうか。あとは戦闘破壊でしか効果を発動できないのがある事と、手札からの特殊召喚の手段を単体では持たないところですかね。

ていうかこれ聖獣と組み合わせたりしちゃいけないきがする。
チートではない範囲で収めているつもりですが、どうでしょう……

凛雅がうざいと思った人。褒め言葉です。

それでは、皆様の感想、評価、質問、アドバイスを心からお待ちしております。
気に入ってくださればお気に入り登録していただけると嬉しいです。

次回は新しいエボルートモンスターが登場!お楽しみに!

※活動報告に新しい作品についての情報を上げました!
もし宜しければごらんください
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