遊戯王ARC-V LDS 進化の翼   作:ユアシアン

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後書きにて本作のデュエルやデッキの構成等、ちょっと重要なことをお話ししていますので、本編読了と共に出来たら一読していただけると嬉しいです。


Phase1 連敗の代償 B

 ………………………………………………………………………………え?

 一瞬言われた意味が解らなかった。

 ただ、理事長のその言葉と同時に、体の温度が一瞬にして冷え、唇が震えるのは自覚出来た。

 

「り、理事長……それは、どういう意味でしょうか?」

 

 唇と同じくらい震えた声で出た僕の問いに理事長はしかし、平坦な声で淡々と答え始める。

 

「ここ最近のあなたのデュエルの戦績を見させていただきました。 22勝23敗と勝率も5割を切っている上、現在9連敗中。 どうやら塾外での負けは無いようですが、それは我がLDSにとっては当たり前。 ……正直に言いまして、LDSの生徒として相応しくないと判断しましたの」

「あ…………」

 

 かなり、痛いところを突かれた。 当たり前だ。 何で今まで気づかなかった。 LDSは実力主義の塾だ。 自分の戦績が悪かったら、こんな話になるのも当然の話だ。 

 僕は、震える唇を何とか動かしながら

 

「それは、つまり…………退学ということですか?」

 

 そういうことなのだろう。

 自分はLDSには相応しくない。 その言葉が自分の背中に重く圧し掛かる。 段々と自分の姿勢も猫背に、前のめりに、俯きがちになっていく。

 しかし、理事長は朗らかに笑って、

 

「いいえ。 確かに戦績は相応しいとは思いません。 ですが、あなたは座学の方ではLDS全体の中でもトップの成績を収めている。 この前の全体筆記試験では主席だったそうですわね。 デュエルの方はまだしも、こんな優秀な生徒を退学になんてしませんわ」

「じゃあ、なんで……!」

「ですから退学ではなく転属なのです。 つまり、コースの変更です。 現在のコースから、デュエル理論や座学を中心としたコースに移ってもらい、そこで勉学を励んでいただければと思っておりますの。 きっとその方が、あなたにとってもより良い成長につながると思いますわ」

 

 理事長は朗らかにそう言って下さっている。 どうやら、理事長は本当に僕のことを思って、他のコースへの転属を薦めているらしい。 非常にありがたいことだ。 理事長から目をつけてもらえるだけでも光栄なことなのに、直々にお声を掛けてもらった上に自分のことをここまで考えてくださっている。 本当に、ありがたい。

 

「………………………………」

 

 だけど、

 

「いかがかしら? あなたにとっても悪い話では――」

「申し訳ありません理事長」

 

 僕はソファから立ち上がりながら理事長の言葉を遮る。 

 だけど、座学中心のコースに移ったら、今よりデュエルの回数は減るだろう。 デュエルの腕前だって、今以下になるだろう。 そもそもそのコースは、実戦のためにあるコースじゃない。 カードの開発や研究をする研究員を目指すためのコースだ。 

 そんな所に入ったら………………プロは目指せない。

 

「僕の夢はプロデュエリストになることです。研究者になることでも、メーカーに就職することでもありません。お誘いは大変ありがたいことですが、僕は今のコースから離れるつもりはありません。 せっかく頂いたお話ですが……申し訳ありません」

 

 頭を下げ、もう一度謝罪する。 実際、本当に申し訳ないと思う。 こんなにも僕のことを考えてくださった人のお誘いを蹴るのは大変心苦しい。 でも、それでも、僕はプロを目指すため、コースを変えるという気にはどうしてもなれない。

 顔を上げ、理事長の顔を見る。 そして――――

 

「―――――――――――――――――――――ッ!?」

 

 息を呑んだ。

 表情に大きな変化はない。 だが、理事長の目から放たれている氷の様な目線は、僕の体を奥から凍りつかせるには十分すぎるほどの力があった。 だが、それも一瞬の事で、理事長は目を伏せ、

 

「そうですか…………私としてはあなたは研究職の方が向いていると思っての事だったのですが…………残念ですわ」

 

 本当に残念そうにそう言った。 そこに、一瞬前の冷徹さはなかった。

 ……気のせい、だったのかな?

 とりあえずそう思うことにした。 気のせいだったのなら、そのほうがありがたい。

 

「はい……本当に申し訳ありません。 ですが今後は、これまでの敗北を糧にし、LDSの名を汚さぬよう勉学に励みたいと思います。 ありがとうございました。 失礼します」

 

 ソファから離れ、一礼してから踵を返して背を向けて入り口に向かって歩き出す。 少々一方的で不躾な対応だったかもしれない。 でも仕方ないと、自分に言い聞かす。 誘いを断っておきながらいつまでも居るのは気まずいし、それに本音を言えば、もうこの場から立ち去りたかった。 

 しかし

 

 

「それでは、デュエルをしましょう」

 

 

 この話を無かった事にするには、既に遅かったようだ。

 

「え?」

 

 今、なんて――――――――?

 僕は半身で理事長の方を振り向く。 彼女は切れ長の目を細め、薄く笑っていた。

 

「明日の正午1時、センターコートにて私が指名した生徒とデュエルして頂きます。 そのデュエルに天辻さんが勝てば、今回の話は無かった事にしましょう。 ですが、負けた場合は私の言ったコースへ転属してもらいます」

「ちょ、ちょっと待ってください!」

 

 いきなりすぎる上に横暴だ。

 既にドアを開けようと手を掛けていたドアノブから離れ、理事長に詰め寄る。

 

「何でデュエルで僕のコースが決められなくちゃならないんですか! それに、さっきお話はお断りしました! 確かに申し訳ないですし、後ろめたくもありましたけど、だからってこんな横暴な――――」

「お黙りなさい!!」

「ッ!!?」

 

 雷に撃たれたような、というのはこういう時のことを言うのだろうか。 理事長のその怒号に、僕の声帯は完全に閉まりきったような錯覚を感じた。 実際、声は一瞬で詰まった。

 こちらを見る理事長は、未だソファに座っていてこちらを見上げる形になっているのにも拘らず、なぜかこっちの方が見上げているような気になってしまう。

 

「気に食わないのであれば勝つ事です。 勝って全てを証明しなさい。 あなたもLDSの生徒ならそれが解っているはずです」

「それは――――」

「時間と場所は先程お伝えした通りです。 話は以上です」

 

理事長はまた目を伏せた。もうこれ以上は話す気が無いという事だろう。 

 ………………そっか。 それなら仕方ない。

 

「解りました……失礼します」

 

 納得はいかないが、今はこうするしか無い。 

 3度目になるが、頭を下げ今度こそこの部屋から退室する。

 

「ん……はぁ……っとと」

 

 扉を閉めた後、緊張感から解放されたからか、息を吐くとその場にへたり込みそうになる。

 だが、廊下の反対側の壁に手をついて踏ん張り、なんとか耐えた。

 

「……勝たなきゃ」

 

 重い足取りでエレベーターの方へ向かいながらそう溢す。

 理事長は本気だ。 僕がデュエルで負けたら本当に座学中心のコースに移すだろう。

 そんなの絶対に嫌だ! そんなところに移されたら、何のためにLDSに来たのかわからない。 明日のデュエル。 何が何でも勝つしかない。 それに元々、負けたら10連敗という現状より情けない状態になるんだ。 もとより次のデュエルは絶対に勝つつもりだった。 そうだ、勝てばいいんだ。 落ち込んでる暇なんてない! なるんだ! 勝って、LDSで強くなって、プロに。 あの日、あの時見たデュエルの様な、最高のエンターテインメントを繰り広げられる、そんなプロデュエリストに!

 エレベーターの下のボタンを押すと、思いの外早く上がって来た。

 

「まずは書庫に行こう……また調べ直さなきゃ」

 

 軽快な音と共に扉が開く。 入り、そのまま書庫のある階のボタンを押す。

「…………………………」

 

 壁に背を預け、髪を前に持ってきて抱きしめながら、下りゆくエレベーターの中で思い出す。 思い出すのは、数年前のこと。

 あるプロデュエリストのデュエル。 彼のデュエルは、驚きと緊迫感、高揚感でいっぱいだった。 次に何が起こるのかわからない、次に何をするのかわからない。 あんなワクワクするデュエルを見たのは初めてだった。 今でもこんなにも鮮明に思い出せる。 それ程、僕の心に強く残っている思い出だった。

 

「まぁ……もう見れないんだけどね」

 

 そのデュエリストは、ある日を境に突如姿を消した。 当然それ以降、彼のデュエルを見ることは叶っていない。 

 だが、それでも僕のプロを目指す気持ちは揺らがなかった。 あんな風になりたいと思い続けていたから。

 

「そういえば…………」

 

 ふと思い出した。 先日、そのデュエリストの息子が、現チャンピオン――ストロング石島を倒したという噂があったが、あれは本当だろうか?

 

「本当なら、いつか確認してみようかな」

 

 誰も居ないからか、はたまた余裕が無いことの現われか、そんな風に独り言を漏らしている内に、明るい電子音が鳴った。 目的の階層に到着したようだ。

 扉が開き、壁から背中を離してエレベーターを出る。 すると――――

 

「いた!」

「え?」

 

 同時に聞き覚えのある声が投げかけられる。 そちらを向くと、光津さんがこちらに向かって走って来ているところだった。 

 

「光津さん!? どうしたんですか、そんなに血相変えて」

 

 光津さんの頬には少量だが汗が見える。 よっぽど走り回っていたのかもしれない

 

「どうしたんですかじゃないわよ! あなたを探してたのよ! さっき刃から聞いたわ。 理事長に呼び出されたって」

「あー…………」

 

 刀堂さん口止めしてないからってそんなすぐさま人に言わないでも……。 さて、なんと言ったらいいか……話したら光津さん怒りそうだなぁ…………。

 しかし、僕が言い淀んでいると、痺れを切らしたのか、光津さんのほうから追求が来た。

 

「何があったの? 言いなさい」

「命令!? …………えっと、それって」

「今言わなきゃダメよ」

 

 こんな嫌なつうかあも無いと思う。

 

「わかりましたよ…………えっとまず――――――――」

 

 光津さんと別れてからのことを端的に説明した。 書庫で刀堂さんと話していたら理事長に声を掛けられ、そして二人になったところで転属を命じられた事。 それを断ったら、今度はデュエルで転属するかどうかを決められた事。 そのデュエルが明日だということ。

 以上のことを述べた結果、光津さんは

 

「…………………………………………………………………………………………………………」

 

 般若の様な顔をしながら人形の様に硬直した状態でこちらを見据えていた。

 どうしよう、塾内のコース転属の前に僕の人生が現世コースから冥界コースに転属しそうな気がしてならない。 きっと後1分もしない内にバスが来る。

 

「ごめんなさい」

 

 とりあえず怒られる前に速攻魔法謝罪を発動する。

 しかし光津さん。 カウンター罠にて僕の両頬をつまみ――

 

「こ、んのっ、バカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

「ぎにゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」

 

 過去最大の力を持って引っ張った。 本日3度目である。

 痛! 痛い! 痛いいいいいいいいいいい!! これ今度こそ伸びる! 頬っぺたブルドッグみたいになっちゃううううううううううううううう!!! 光津さん! 周り見て! 人だかり出来てる! すっごく奇異な目で見られてるからやめてえええええええええええええええええええええええ!!!

 しかし、そんな願いは叶わぬまま、頬を引っ張られ続ける事おおよそ1分(体感10分)、ようやく頬から光津さんの手が離れた。

 

「ったく! 負けに負け続けるからこうなるのよ」

「……おっひゃふほおひへえふ(仰る通りです)

 

 僕の頬を伸ばしただけじゃ怒りが納まりきらなかったらしい光津さんに、どうにか伸びきらなかった頬を押さえながら入れ歯のない老人のような滑舌で返す。

 

「それで、どうするのよ? 明日なんでしょ? デッキ調整とかはどうするのよ?」

「んーそれが、これを入れてみようってものはいくつかあるんですけど、どうにも……」

 

 僕のデッキは本当に悪い意味で繊細だ。 カテゴリー色が強く、汎用性がやや低い。 下手に投入したら手札事故に繋がるのは必至だ。 だからこそ、シナジーのあるカードとかを見つけると、すごく嬉しかったりするのだけど。 やっぱり、時代遅れだからなのかなぁ……。

 自分で言っててなんだか肩が重くなってきた。 自然とだんだん落ちてくる。

 

「落ち込むんじゃないわよ。 まったく……ホラ」

 

 落ち込みかけていた僕に、光津さんが腰のデッキホルスターから何かを抜き、差し出してきた。

 受け取って確認すると、当然と言うか、それは一枚のカードだった。

 

「……これは?」

「あげる。 どちらにせよ私のデッキには入らないものだし、あなたなら使えると思って」

「……え、え? えぇ!? 良いんですか!?」

 

 受け取ったカードをもう一度確認する。 確かに光津さんのデッキには不要なものかもしれない。 且つ僕のデッキに入れるとしたらまさに戦略の幅が広がるカードだった。

 で、でも本当にいいのだろうか。 あまり見かけないカードだし、手に入れるのも難しいんじゃ……。

 そう思って光津さんのほうを見上げると、彼女は薄く笑って、

 

「えぇ、良いわ。 でもその代わり明日のデュエル、絶対勝ちなさい! もし負けたら……」

「ま、負けたら? わ、にゃっ」

 

 僕が聞き返すと、再び光津さんの手が僕の頬をつまんでくる。 ま、まさか本日4度目――ッ!? 

 

「負けたら今度はあなたの頬っぺた、もぎ取れるまで引っ張るわ。 …………わかった?」

ひょ、ひょうはいひまひは(りょ、了解しました)……」

 

 最後の一言とその時の表情は、赤馬理事長にも匹敵しそうな冷淡さだった。

 しかし、手が頬から離れると、光津さんの表情は穏やかで、でもちょっとどこか残念そうなものに変わる。

 

「本当はあなたのデッキ調整に付き合いたいけど、この後私、用事があって行かなくちゃならないの。 ごめんなさいね」

「そ、そんな! 良いんです! こうやって気に掛けてくださるだけでも嬉しいですし! それに、とてもいいカードを貰いました! 本当に助かりました。 なんて、お礼を言ったら……」

 

 本当に、こんなにも気遣ってもらって、とても嬉しい……。 こんな自分にここまで………………あ、あれ、なんだか体が熱くなってきた。 やば、顔赤くなってないかな?

 顔を見られないようにするため、顔を俯かせる。 あれ? なんかこれ恥ずかしがってるみたいになっちゃってる……?

 

「き、気にしないで良いわよ! …………じゃあ私、帰るわね!」

 

 そう言って。 光津さんは僕とすれ違うようにエレベーターの前に行き、下りのボタンを押した。

 ちなみに僕の緊張的なものが移ったのか、光津さんの最初の一言はすごく上ずってた。 二言目は冷静さを取り戻そうとしたのか、失敗してちょっと震えてたし。

 まぁそれはともかく! 心の中で、もう一度光津さんにありがとうございますとお礼を述べる。

 10秒程待っていると、エレベーターの扉が開いた。 そして、光津さんがそれに乗り込む。

 が、それと同時に「あ、そうだ」と何か思い出したようなを振りを見せ、振り返って僕を見た。 どうしたんだろ?

 

「遊雅。 一つ聞くけど、あなたここ最近の連敗の理由って、デッキのせいだ。 自分の力のせいだ。 とか思っていない?」

「え?」

 

 いきなり思いもしない質問が飛んできた。

 

「ま、まぁ。 そうですけど……」

 

 間違ってはいないので素直にそう言う。 すると光津さんは「やっぱり……」と嘆息した。

 

「いい遊雅? あなたの連敗の原因は、あなたの力、デッキの力以上に、あなたの『心構え』にあるものだと私は思っているわ」

「心、構え……?」

「思ってるって言ったけど、刃も賛同してくれたから、恐らく間違いないでしょうけどね」

「あ、あの! それって――――」

「それは自分で考えなさい! それすら解らないなら、あなたは私のライバル為り得ない! それに、明日のデュエルも負けるでしょうね。 でも、ヒントは一つ教えてあげるわ」

「ヒント……?」

 

 光津さんは一息置いて、

 

「勝つのが全て。 そう思うことは間違いじゃないわ。 でも、『勝とうとすることが勝負の全て』じゃない」

「勝とうとすることが、勝負の全てじゃない……?」

「そうよ。 それが解ったら、あなたは明日のデュエル絶対勝てると思うわ。 ……長くなると他の利用者に迷惑ね。 じゃ、私は行くわ。 じゃあね。 頑張りなさいよ」

 

 最後にそう言うと、エレベーターのドアは閉まった。 光津さんに頬を引っ張られた時は人が集まっていたのに、閉まった後はこんなにも静かだ。 

 窓から夕日が差し込む。 なるほど、そろそろ遅くなるから皆帰っていったのか。 今日は色々と目まぐるしい一日だったから、時間を見るのを忘れていた。

 モバイルモード状態のデュエルディスクの画面を見ると、既に18時を過ぎていた。僕も早く終わらせて帰らなきゃ。

「心構え……か」

 

 今の自分には力以外の何が足りない。調べ物もそうだが、こっちの事も考えておかなきゃ。

 それにしても…………。

 

「僕、何時光津さんのライバルになったんだろう……?」

 

 

 

翌日

 

 LDSには、手軽にデュエルを行うためのフリースペースと、リアルソリッドビジョンを用いてのデュエルを行うためのデュエルコートがある。

 その中でも『センターコート』というのは、通常のコートの数倍もの広さがあり、さらに観客席まであるという殆どスタジアムのような設備だ。 ちなみにどのくらい広いかをざっくり言うと、通常のデュエルコートがテニスコートと同じくらいの広さだとしたら、センターコートはサッカーのフィールド位の広さだ。 さらにこれにリアルソリッドビジョンによる範囲の拡大を施されるのだから体感では小さな町位の広さに思える。

 

「というか、何でわざわざセンターコートなんだろ? 普通のデュエルコートでもよかったと思うけど」

 

 基本的に本来センターコートは一般生徒には使用できない。 塾内でのデュエルトーナメントの決勝戦とか、レオコーポレーション直属の実動部隊によるエキシビションマッチとか、講師による特別授業とかでたまに使われる位だ。 だからこそ、LDS内の誰もがあこがれる舞台であり、僕自身もセンターコートでのデュエルは憧れだった。

 

「こんな時じゃなかったら本当に嬉しかったのに…………」

 

 微妙に肩が落ちる。 が、溜め息は出さない。 こんなことで落ち込んている暇はない。

 時刻は12時45分。

 今僕はセンターコート付近の更衣室でベンチに座りながら昨日半分以上飲み損ねた、『ハニーシュガーカフェオレふわふわ生クリーム添え(アイス)』を飲んでいる。 呑気に思われるかもしれないが、このくらい味覚に刺激を与えるものでも飲まないと緊張を解せないのだ。

 もう一つ、緊張を解すために思い返す。

 昨日光津さんに言われた、僕の『心構え』。

 寝不足しない程度に一晩中考えてみたけど、何がダメなのか、何が足りないのか、思いつくものはいくつかあれど、ピンと来る程のものは思い付かなかった。

 と、そのことについて考えていると、不意にガチャリとドアの開く音がした。 そちらの方に目を配ると、そこには刀堂さんがいた。

 

「刀堂さん……?」

「おう」

 

 僕が視認すると、刀堂さんは片手を挙げて気さくに応じてくれる。 予想していなかった来訪者に少し驚いた。

 

「真澄から聞いたぜ。 お前、今日のデュエルで負けたら他のコースに転属になるんだってな」

「え、あ……もう聞いたんですね」

 

 ホント、秘密にしていないとは言え情報の回り方早いなあ。 もし秘密を話したときはちゃんと言っておかなきゃだね。

 でも、光津さんから聞きつけてわざわざ見に来てくれたのだろうか? そうだとしたらそれは凄く嬉しい。

 あれ? でも…………

 

「あの、刀堂さん授業は? これから午後の授業のはずじゃ…………」

「バーカ! お前の大事なデュエルを見逃すくらいだったら、一回の休みくらいどうってことねぇよ!」

「ええ!? 休むんですかぁ!?」

 

 そんな! いくらなんでも申し訳なさ過ぎる! 自分なんかの為にそんな…………。

 

「おいおいそんな顔すんなって! 俺が見たいからっていう理由もあんだし、座学の授業を一回くらい休んだってどうって事はねぇよ! それに、センターコートでのデュエルだぜ? そうする奴は俺だけじゃねぇよ」

「そうですか…………わかりました。 なら、尚更絶対勝たなきゃですね」

「そう肩肘張んなって! ……それとお前、昨日真澄に聞いたんだろ?」

 

 ピクリ、とプラカップを持つ自分の指が動いた。 まさかちょうど考えていたことを話題に出されるとは思っていなかった。

 

「はい」

「答えは出たか?」

「いえ……思い当たりはするんですけど、これだ! と思うものはまだ……」

「そうか……本音を言えば、俺から答えを言ってやりてぇ気持ちも有るっちゃ有るが、こんな状況とは言え、それじゃお前のためにならねぇし、なにより真澄の奴にどやされっちまう」

「光津さん怒ると凄く怖いですしね」

 

 「違いねぇ」と、カラカラ笑う。 やっぱり刀堂さんもそう思うんだなぁ。

 

「それに、今は解らなくても、今回のデュエルの中で気付く可能性だってあるしよ。 まぁおれが言いたいのは気負い過ぎんなって事だ!」

「はい……」

 

 そう、刀堂さんは言ってくれたが、自分の口から出た返事は、あまり良いものではなかった。 気負い過ぎるなといわれて気負っているものを減らせるなら、そうしている。

 自分のそんな状態に気付いたのか、刀堂さんは腕を組んで少し考えるような仕草をする。

 

「……よし! おい、遊雅。 ちょっと後ろ向け」

「え? な、なんで?」

「ほらいいから!」

 

 戸惑う僕の肩を掴んで反対側に向けさせる。 そのまま「こっち見んなよ?」と目線を今向いてる方向に固定しろと言われた。

 何だろう? と思いながらとりあえず飲み干したカップを近くに置き、言われた通りにしていると、ふと右肩に何かが乗る。 が、それもすぐに離れた。

 え、何? と思った次の瞬間。

 

「めえええええええええええええええええええええん!!!」

「~~~~~~~~~~~~ッ!!?」

 

 パァアン!!! という音と共に肩に鈍痛が走り、声にならない悲鳴を上げた。 前進に電気が走ったように仰け反った後、ベンチから落ちそうになるが、何とか耐えた。

 痛った!? 痛い! 凄く痛い! 単発での痛みだったら光津さんの引っ張りより痛い!

 

「な、何すんですか! ひどいですよ!」

 

 立ち上がって振り向くと、当の犯人は凶器の竹刀を肩に担ぎながら、悪戯が成功した子供の様に白い歯を見せながら笑っていた。

 

「緊張を解すためだよ。 どうだ気分は? 一応さっきよりはマシな面になってるように見えるけどな」

「え…………?」

 

 そう言われてみると、 肩の痛みのせいなのか、声を荒げたからなのか、うまく説明は出来ないが、さっきまでと比べて、どことなく気分が軽い。 なんと言うか、済んだ気持ちになっていた。

 

「本当は警策っつう棒を使うんだけどよ。 今はねぇから代わりにな。 こうやるとよ、何でかわかんねぇけど雑念が取れるんだ」

「雑念…………?」

「おう。 お前色々と追い込まれてるせいで、今デュエル以外のこと考えてただろ? 真澄と俺から言われたたこともそうだが、あと多分デュエルで負けた後のこととかも考えてんじゃねぇのか?」

「あっ」

 

 そう言われて気付く。 

 そういえば、そんなことばかり考えていたかもしれない。 緊張解すために別のことを考えようとしていたのに、逆にそれが原因でより一層緊張していたみたいだ。

 

「そう思うことは構わねぇ。 だけど思い悩んじまう程考えちまったら意味ねぇだろ! デェエルってのはな、そんな他の事を考えている状態で勝てるもんじゃねぇんだ。 それにさっきも言ったろ。 デュエルの中で気付く事だってあんだ。 今は何も考えこたぁねぇよ」

「刀堂さん…………」

「へへっ、ホラ! そろそろ時間だ! さっさとコートに行きやがれ! このっこのっ」

「ちょ、やめ! お尻を竹刀で叩かないでくださいよ!」

 

 ビシッビシッと、小突かれながら廊下まで追い出される。 地味に痛い。 でもそれもなんだか、ちょっとしたじゃれ合いみたいでちょっと楽しく思えた。

 緊張は解けた。 雑念ももう無い。 気分は晴れやかになった。

 

「んじゃ、俺は観客席の方に行くぜ。 頑張れよ!」

「はい! 刀堂さん、ありがとうございました!」

「別にいいってことよ! んじゃな!」

「はい!」

 

 開始時間まで間もないので、お互いに軽く手を振る程度で別れ、そのまま走ってそれぞれの目的地に向かう。

 途中にあった自販機の隣のゴミ箱にプラカップを投げ入れ、誰もいない廊下を20秒ほど走り、ついにセンターコートの入場ゲート前まで来た。

 ここで、さほど深くない深呼吸をする。

 大丈夫。 今は何も考えない。 考えるのはデュエルの時にしろ。

 そう自分に言い聞かせ、デュエルディスクを右腕に装着し、コートへのゲートを潜る。

 

「わぁ…………」

 

 潜ると同時に、思わずそう感嘆の吐息を漏らした。 それほどまでにセンターコートは圧巻の一言だった。

その景観は、まさにスタジアム。本来建物の上を覆う天上は取っ払われ、見上げれば快晴の空がこちらを見下ろしている。 床はディスプレイであるが故に一面真っ黒だが、空のおかげで暗い雰囲気はどこにも無い。 客席を見渡せば、流石に満席とまではいかないが、3分の1程度はいるだろう。 空席は多少目立つが、たかが一生徒のデュエルを見る観客数としては十二分な多さだ。

 ゲートを潜った後は、コートの方へと歩を進める。 すると観客席から

 

「なんだあのチビ!?」

「あんな小っちぇのがセンターコートでデュエルすんのかぁ!?」

「なんか弱そー」

「かわいいー! 頑張れー!!」

 

 様々な声援が聞こえてきた。 うん、頑張ります! 僕は可愛くない!!

 

「あ、刀堂さん、光津さん、それと……志島さん?」

 

 客席に座っている見知った二人と、一応知っている一人という珍しい組み合わせを見つけた。

 そういえば光津さんは志島さんと仲が良いんだっけ。 となると自然と刀堂さんとも仲が良かったんだなぁ。

 今度ゆっくりお話しできる機会があったら良いなぁと思いながら、小さく手を振ったり軽く会釈しながら真ん中付近まで行くと、コートの向こうからも入場してくる人影が見えた。

 左腕にデュエルディスクを装着している。 あの人が僕の対戦相手なのだろう。

 

「――――ッ」

 

 しかし何故だろう。 その人影を見るや否や、コート内の温度が5度位下がったような気がしたのは。

 こちらに向かってくるその人は、女性だった。 身長は光津さんよりちょっと高い位。 フリルの多い長袖の黒いゴシックドレスに身を包んでいるので体つきは解りにくいが、スカートから伸びる足は、履いている黒のニーハイの上から見ても心配になりそうなくらい細い。 そしてヴァイオレットブルーの髪は、なんと言うかボリュームが凄い。 量もそうだけど、長さは多分僕より長い。 同じ腿の裏くらいまで伸びているけど身長の差を考えると相当だ。 前も長くて顔の右半分まで髪で覆われてしまっていて、なんというか、まるで垂れ幕を髪の変わりに被っているようにも見える。 まぁ、手入れは行き届いているようで、不潔感は無いのだが、纏っている雰囲気のせいでどこか幽鬼的に見える。

 ゴシックドレスの少女はこちらから2メートルの間を開けて歩を止め、その人形のような水色の左目で僕を見据えた。

 ……って言うか

 

「……天辻遊雅」

「……一門(いちもん)さん?」

 

 メッチャ知ってる人だった。 うーん……この人かぁ……。

 一門菜奈(いちもんなな)

 シンクロコース所属で、実力はコース内で限れば刀堂さんの次に高かったはずだ。 実際刀堂さんとのデュエルを見たことがあるが、かなり苦戦させられていたのを覚えている。

 

「い、一門さんが相手だったんですね……宜しくお願いします」

 

 デュエルの前の挨拶として、右手を差し出す。 しかし、それは一瞥されるだけで終わった。

 

「フン……赤馬理事長からお話は窺っているわ。 アンタ……このデュエルで負けたらコースを変更されるんですってね……フフ、楽しみだわ」

「酷くないですか……? でも、今日は勝たせて頂きます! 負けるつもりはありませんから!」

「……チビ女、あまり調子に乗るんじゃないわよ」

 

 うわぁすっごく怨念こもってそうな眼つきで見下ろされてる。 光津さんとも理事長ともまた違った怖さあるなぁこの人。 デュエルはともかく気迫だったら負けてる気がした。 ていうかチビ女って僕の事?

 しかし、一門さんは「それに」と付け足すと、急に雰囲気が変わる。

 

「……私だって負ける訳にはいかないのよ。 今日この場でアンタを打ち負かして、私はあの方に認めてももうらうの。 それで、アンタなんかより私のほうが魅力だって気付いてもらって一緒に勉学に励んでついには一緒のトップチームに入って苦難を乗り越えて一緒にプロになってそうだなんならタッグが良いわそして戦績を上げていって理想のタッグだなんて世間で話題になったりしちゃって最後には――――」

「あの……?」

 

 恐らくドレスの下も細いであろう自身の体を抱きしめて身悶えしだす一門さん。

 あれなんだかトリップしてる? 瞳孔がん開きで口元緩んで大変なことになってる。

 

『開始時間となりました。 デュエルの開始をお願いします』

 

 そうしていると、コート内のスピーカーからデュエル開始のアナウンスが流れ、そこでやっと一門さんが「はっ!」と我に帰る。

 

「んんっ! せ、せいぜいLDS最後のデュエルをここで飾れることを感謝するのね……フフフフ……」

 

 誤魔化す様に咳をしてからそう言って、口元を押さえて笑いながら踵を返し、デュエル開始の定位置に向かって行った。

 あの人苦手なんだよなぁ……なんか凄く嫌われているし、普段からあんなだし。

 しかし、それとデュエルの腕前は別。 さっき言った通り間違いなく彼女は強い。 それに僕自身、その強さは身をもって知っている。 大分前だが、一度だけデュエルして負けた記憶がある。

 だけど今日は勝つ! コースの変更なんて絶対にゴメンだ!

 僕も定位置に着き、相手と対峙する。 それと同時に、腰のデッキホルスターからデッキを抜いてデュエルディスクに差し込み、モードを変更する。

 

『DUEL MODE ON STANDBY』

 

 無機質な電子音と共に、デッキがオートでシャッフルされ、ディスクからくの字アークを描いた光のプレートが展開される。

 デッキトップから5枚のカードを抜き、それを手札として右手に持ち替える。 一門さんも、既に5枚の手札を左手に持っていた。

 

『フィールド魔法、王家の眠る谷-ネクロバレー発動』

 

 そしてそのアナウンスと共に、辺りの景色がリアルソリッドビジョンにより塗り替えられていく。 数秒前まで黒一面だったコートは白の岸壁で覆われた渓谷へと変わり、空の色は爽やかな晴天から黄昏めいた夕焼けに変わる。

 今僕と一門さんが立っているのは、まるで対峙し合う様に聳え立つ、その渓谷の中で一番高い塔のような岩場の頂上。 

 

 準備は整った。 開始の合図をするため、息の吸い込み、

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い」

「フィールド内を駆け巡る!」

「見よ!」

「これぞデュエルの最強進化系!」

「アクション――」

「「デュエル!!」」

 

Yu-ga

LP 4000

VS

Nana

LP 4000

 

 共鳴し合うかのように互いの合図は重なり、僕のこれからの命運を分けるデュエルが、今始まった。

 …………どうでもいいけど最後の以外の口上は誰がやってたんだろう。 聞き終え覚えのある声だった気がするけど。

 

「先攻は貰っていいですか?」

「……いいわ。 でもドローをするんじゃないわよ」

 

 そんな初心者ミスはしない。

 

「解ってますよ! でも、ドローフェイズ以外でのドローはさせて貰います! 手札から魔法(マジック)カード《調和の宝札》を発動します!」

 

調和宝札

通常魔法

手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨てて発動できる。

デッキからカードを2枚ドローする。

 

「……なるほど。 枚数は増えないけど、デッキを回すことは出来るという事ね」

「その通りです! 僕は攻撃力500のチューナーモンスター、《ドラグニティ・ファランクス》を墓地に送り、2枚ドローします!」

 

 宣言通り、手札のファランクスをディスクの差込口に入れ、その後2枚デッキから引き抜いた。

 そしてそれを手札に加えて確認する。

 

「……よし! 《ドラグニティ・レギオン》を召喚!」

 

 手札から抜いた一枚のカードをプレートに置くと同時に僕の目の前の虚空に光が伴い、それと共に金色のガントレットとアンクレットを装備し、緑色の翼を背中に生やした拳闘士が姿を現した。

 

ドラグニティ・レギオン

風属性 鳥獣族 レベル3

攻撃力1200

 

「レギオンの効果発動! このカードの召喚に成功した時、墓地の『ドラグニティ』と名のついたドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備できます! 僕はさっき墓地に送ったファランクスを選択し、装備!」

 

 ディスクからファランクスが排出される。 これを再度差し込めば装備カード扱いとして認識されるが、

 

「そしてファランクスの効果発動! 装備されているこのカードは、フィールド上に特殊召喚が出来ます!」

 

 目的はこのカードを特殊召喚すること。 レギオンに並び立つように、琥珀色の鎧をまとった小さな竜が現れる。

 

ドラグニティ・ファランクス

風属性 ドラゴン族 レベル2

攻撃力500

チューナー

 

 よし揃った!

 

「一気にモンスターを二体!」

「しかも片方はチューナー。 と言うことは……」

 

 ギャラリーからの声が聞こえる。

 その通り!

 一門さんが目を細める。

 

「……来るのね」

「もちろんです! 僕はレベル3の『ドラグニティ・レギオン』に、レベル2の『ドラグニティ・ファランクス』をチューニング!」

 

 ファランクスが二つの光の輪へと姿を変え、レギオンがそれを潜るように飛翔する。 そしてその輪を通るレギオンも、自身の姿を三つの光球へと姿を変えていく。

 『シンクロ召喚』。

 モンスターをチューナーモンスターと言う特殊なモンスターを使ってチューニングを行い、両者のレベルの合計と同じレベルのシンクロモンスターを召喚する召喚法である。

 

「荒ぶる風を手繰り寄せ、一過した場の全てを巻き上げろ!」

 

 そして輪と球体は一つとなり、フィールドに新たなモンスターを生み出す。 

 

「シンクロ召喚! 逆巻け! レベル5、《旋風のボルテクス》!!」

 

 交じり合った光から生誕するは、猛禽類のような爪と翼を持ち、同じく猛禽類の頭部を衣装とした仮面を被った戦士――《旋風のボルテクス》!

 

旋風のボルテクス

風属性 鳥獣族 レベル5

攻撃力2100

シンクロ

 

「……『ドラグニティ』……相変わらずそんな時代遅れのデッキを使っているのね」

 

 一門さんがそうつまらなそうに呟く。 そこにはどこか嘲笑めいたニュアンスも含まれていた。

 

「ええ。 LDSに入る前からの相棒ですから。 よっと」

 

 返すと共に上から鎖が一本ジャラッと音を立てて垂れて来る。 それは、ボルテクスの武器のうちの一本。

 それに掴まり、そのまま自分の足場である岩場から飛び降りる。 しかし、落ちるよりも早くボルテクスが僕の事を自身の鎖で引っ張り、そのまま移動しながら下降して行く。

 そう。 これが僕、LDS『シンクロコース』所属、天辻遊雅のデッキ――『ドラグニティ』。

 

「僕はカードを一枚伏せ、ターンエンド!」

 

 このデッキで、このデュエル必ず勝つ!

 

Yu-ga

LP 4000

手札 3

モンスター 1

魔法・罠 1

 

 

 




今回でついにデュエルが始まりましたね! たった1ターンだけど。
一応1話はこれにて終了。 次の2話が丸々デュエルの回となります。
初めてデュエルを書きますがメッチャクチャ難しいですねこれwでも楽しい!カードのお勉強になりますしね!

それと、主人公のデッキも明らかに!
『ドラグニティ』
本編では色々と散々に言いましたが、ここで誤解していただきたくないのが、自分はドラグニティは大好きだという事です。神槍出た時なんてメッチャクチャ嬉しかったです。なんせ初めて組み立てたデッキだったので(現本妻は聖刻)。
イメージ的にはGX序盤のHEROのような扱いだと思っていただければすんなりするかと。

それと扱うカードについてですが、本作品では現実で扱われる汎用性の高いガチのカードよりもそれぞれの人物が使うデッキとイメージに合うカードを選んでおります。
ボルテクスなんて誰も使ってないようなカードが出ましたが、それはまさにドラグニティとイメージが合うからです。なのでレギオン+ファランクス=カタストルなんて絶対にやらないです。

そんな訳で今後ともこの作品を見守っていただければと思います。

ちなみに一門ちゃんのデッキは彼女の名前の由来が解ったらすぐに解ると思いますw

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