使い魔・式神を通して「リリカルなのは」のスタートを見たのだが転生者諸君が黒い獣?の足止めをしながら高町さんに「速く契約しろ!」「ここは任せて!」とかわりとテンプレだった。
というかお前らの火力なら圧勝じゃねぇの? とか思ってた。まぁ高町さんの魔法構成やジュエルシードの構成とか見れて収穫がなかったわけではないのだが・・・転生者の攻撃が激しくて家が半壊していたりするのだが・・・わざと外しているんじゃねぇの・・・?
転生者共少しは自重しろ。
今日のニュースで「謎のテロか!?」とか騒がれてるぞ。下手に正体ばらしたら実験台にされるとか考えんのか?
まぁ、いいや俺に被害はないんだし。頑張ってくれ。俺に迷惑を掛けない程度にな。
ただ授業中に念話で話をするのを止めてくれない? うるさいよ。「俺も協力する」とか「僕も手伝う」とか「お前は手伝うじゃねぇよ」とか「3人よりも4人いた方がいいだろう?」「そんな迷惑は掛けられません!」とか…とか、とか とかとかとか!!
正直、授業中に怒鳴りそうになった。ふっ俺もまだまだ修行が足りねぇぜ。…かっこつけてみたけど痛いだけだな。
で、結局のところ3人と一匹でJS(ジュエルシード)を探し出すらしい。正直あんないらないんだよな。桁外れの魔力持っているけど、そんなのもう持ってるし。でも、『英霊の保有スキル』の中に『気配遮断』をいつも纏っているせいか誰も気付いてな…あっ、俺に友達できない理由ってこれのせいじゃねぇの…?
まぁ、同年代の友達いなくても…寂しくなんか…な…い…よ?
そして放課後JSの発動を感じたが場所が、八束神社って・・・。前に言った不思議な力を持つ人がそこに居るのだがどうしようか? 助けに行…かなくていいな。あの人の友達強いし、式神から覗き見して何かあったら見えないところから手を出せばいいだけだしな。
式神から通じてJSの暴走体と戦う高町さんと転生者二人、前に言ってた『王の財宝』を持っている転生者と『投影』を使う転生者だ。というかもう運命のあの2人想像していただければいいです。神様なら知ってるだろ?
まぁ、手加減しているんだろうけど見物させてもらいましょうかね。
黒い犬の大獣、そう表現するのがいいだろ。眼が4つ、頭には角が生え子供くらいなら丸のみできそうな顎にはべったりとした涎がたれている。黒い獣は一番非力そうな茶色の髪をした少女に狙いを定め突進する。
そばに居た少年二人が止めようと剣や槍斧を獣へと投射するが、子供の目では追いつけなさそうな速度で獣は縫うように避け続け、たとえ自分の方に向ってきても噛み砕き掠るだけで致命傷には程遠い。
獣は弾幕の隙間を通り3人の子供へと迫る。
しかし桃色の障壁に阻まれ獣は数メートル後ろに飛ばされる。
そして、気絶した獣に桃色の紐で拘束し青い宝石を抜き取った。
手加減してなきゃ多分だがあの獣は穴だらけか肉片になっていた事だろう。あの転生者達の面制圧が異常。何百本も『王の財宝』から引き出したり『投影』したりして、一斉に発射すれば脅威だわ。
だけど本当にわざと外したのか? 獣が速すぎて当てられず高町さんに向っていったように見えたのだが…。
まぁ、あの攻撃を見きれるようにしといた方がいいよな、たまたま今回は『必ず当たる』宝具を使わなかっただけかもしれない。ガラドボルグとかゲイボルグとか。
今、俺は家の工房に居るのだがさてどうしよう?神社に続く階段がもう原型がないほど壊れているのだが…。まぁ、周辺に倒れている人がいるけど外傷はないしほっといても大丈夫だろう。
とりあえずあの二人に対抗するために、身体強化の魔法の開発でもしようか。防御しつつ移動できるようなやつ。別に対立したいわけではない。もしかしたら対立する可能性があるだけ。あっちが勘違いで攻撃してきたとかで死にたくないし。
伝勇伝には脳のリミッターをはずして身体能力を一定時間強化するが、終わった後の筋肉痛とか拾うとかが嫌なんだよね、これ。
肉体を限界以上に引き出す以上、筋肉痛とか仕方ないんだけど…。同時に疲労回復魔法でも掛けるか? いや、それならいっそリードに筋肉つけてもらってむきむきマッチョにしてもらって…。いやいや明日からどうしたの? その筋肉とか言われそう。
あー他の作品だと武器もった瞬間に素早くなるとかあるけど、どんな仕組みでそうなってるのかわからん。確か心の震えだっけ?
…? 心を糧にして術を発動する漫画があったよな? …その主人公は確か落雷を浴びて強化したんだっけ? …あれ? 他の作品で魔法を電気に変えて神経に流し超人的な反射神経を得る事が出来たやつがいたような…
とりあえず実験してみる。
魔力を微弱の電気に変え体に流す。…とりあえず歩いってみるがいつもより速いなんてことはない。この事をノートに書こうと鉛筆を持とうとした瞬間
「イタッ!」
電気を帯びていたせいか鉛筆に放電してしまった。…攻撃に使えるかな、これって…
とりあえず電気を流して身体強化は保留とする。やっぱ実物見ないとなー、どうしようもないな。
次はとりあえず身体強化と治癒魔法を同時にかけてみようと思う。
一回瞬きをして赤い六芒星が黒い瞳に浮き上がる。『複写眼』は五芒星で魔法の構成しか読み取ることができないが、この六芒星は人間の構成や転生者の特典すら読める事が出来る。そして今見ているのは、この世界の精霊。
原作では勇者に喰われた人間のなれの果てらしいが、たぶん魂の一部とかが落ちたりしてこの世界に残っているのだろう。少なくともあっちの世界と同じ時間が流れていたらこの世界には五百万年分の人間の魂の一部があるため精霊に不足はない。
その精霊をかき混ぜる。発動形式は文字と詠唱。
空中に魔法の文字を書きながら声を出す。
『我・契約文を捧げ・大地に眠る悪意の精獣を宿す』
詠唱を終えた瞬間、文字が回り体に溶け込んでいくのを感じる。そして、脳のリミッターを強制的に外す。
そして次に治癒魔法を掛ける。これは声を出し構成を頭の中で考えることで発動する魔術。
『我は癒す斜光の傷跡』
これで身体強化と治癒がかかった状態に…ならない。
そもそも治癒ってケアルの様に一瞬で治るタイプか、リジェネの様にジワジワ回復するタイプか。
さっき掛けたのは一瞬で治る方のやつだ。すぐ解けてしまった。そして俺はリジェネ系の奴を知らない。
やはり代償(主に筋肉痛)なしの身体強化は無理らしい。さて、どうしよう?
「リードに聞いてみるか」
現在使い魔は居間で特撮企業ヒーロー「アクワビットマン」とかいうものを見ているらしい。俺も気になって見てみたのだがすごい、なにがすごいって使っている装備がピーキーすぎるのに使いこなして怪人をやっつけるという。まぁ何かは検索してくれ。
『ふはははははは、ぬるいぞ、アクアビットマン! 貴様の本当の力を見せてみろ! それでようやく私とお前は対等に立てるのだこの戦場で!』
『いいぜ! そんなに見たいのなら見せてやるよ! 俺の全力をな!!』
どうやらヒーローは本気を出すみたいだここは白熱している場面なんだろうが、どうせリードは録画しているし、声を掛けても構わないだろう。
「なぁ、リード質問がある「黙ってろ」…」
なんかすごい殺気こもった声を出してきた。今まで殺気とか感じたことないけど、もう震えちゃうくらいの。これはもう声かけんなという怒気ではなく、次しゃべったら殺すという脅しに近いと思う。お前いつから魔王にジョブチェンジしたし。
…待つか…
特撮企業ヒーローが終わるまで大体10分、1日の中じゃ短い時間だろう。
「で何かな?」
「最初に聞くべき事があるんだが…俺を殺そうとしたか?」
さっきの殺気は尋常じゃない。ついに俺の命令聞くのが嫌になったのかとか、俺何かしたか? みたいな事を10分間考えていたのだが。もし反旗を翻すな事になったら不幸ランサーのように自害させるしかないとかまで考えた。
「だって、一番好きな事に邪魔されたら殺したくなるじゃん?」
「録画してるよな?」
「リアルタイムで見るのがいいんじゃないか! なんでそんな事がわからないかな黒兎は!」
そういうものですか? みなさん
まぁ、うちの使い魔も立派なオタクになったようです。