Silent Gear(完結)   作:貧弱モノサシ

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一話から見返す度に見てられないほど欠点がでてきますね、まずキャラの性格が変わってきてて……こちらも修正が必要なようです。
ただ、書き方とか方向性(?)はかなり固まってきたので、これ以上性格変化は無いと思われます。もっと上手くなります(^^;
タイトルの()の中にある数字は別の話で続きが出る場合があるのでご了承ください

~告知~
ヘルダイバーさんと一緒に作品を書き始めました、「機械仕掛けと花の庭」というタイトルで僕の方で投稿してます、どうしようもなくダメな点もあります……


1〜2日目「エボルヴ」

「じゃあ話すよ、ほかのメンバーには私から伝えておくね」

 

食事を終え、皿を一つにまとめて軽く掃除した後にルドアが頷く、なんの話をされるのかは分からないがこちらも聞く準備はOKだ、同じく頷いた

 

「うん、じゃあさっきルーラーから手に入れた情報なんだけど……今日を含めた1週間後にどこかの国がフラタニティ化する」

 

「フラタニティ化?また突拍子のない話を……」

 

フラタニティ化とはなんだろうか、流れ的に考えると、今の日本列島(フラタニティ)のようになってしまうという事か?

 

「そしてこのフラタニティ化はgearの手によって任意的に引き起こされる、40年前の再現って書いてて」

 

「………」

 

その『40年前の戦争』はKrβが使われていた、そして今になって普段確認されていなかったKrβが出てきている。こちらは交戦までしたんだ、見間違いではないはず。

Krβの出現とフラタニティ化、やはり関連性がある……のは分かっているが、関連づける決定的な証拠が無いのがどうしても悔しい

 

「話を続けるけど、gearが狙う国は大体目星がついてる。そもそもgearは戦力面だけだけどロシアに全面協力してるの、ロシアは戦争が終わるとgearに資源と技術を提供する。ロシアと戦争しているのはアメリカとアフリカ、だからgearが狙うなら……」

 

「アメリカとアフリカか?実験をする相手が敵なら敵国なら色々手っ取り早いだろうしな、契約も早く果たせる」

 

「うん、でもロシアも視野に入れておこう。あとこの3つの国って確定した訳じゃないから引き続き調査がいるかもしれないね」

 

「さっきから思ってたんだが、こんな情報簡単に手に入るのもおかしいよな……フェイクかもしれん」

 

ルドアに同意するのをメルに伝えると、メルは少し考えるような素振りをして

 

「これ以上考えても仕方ない、どうしても情報が少なすぎる」

 

「……だな、じゃあ明日の予定考えるか」

 

「さんせーい、お茶作ってくるよ」

 

こうして部屋には自分とルドアだけが残った、ルドアが流れるような動きでタバコを吸い始めたのですかさず換気扇をつけると申し訳なさそうにタバコを消した。

静寂は10秒で暗い顔をしたルドアに打ち消されてしまう

 

「2つ話しておく事がある、いい話と悪い話だ。まずは悪い話から話す」

 

ルドアに向き直り、なんだと聞き返す

 

「Krβの血、見たか。……その反応だと見たんだな、ササッと言うぞ?Krβの素材は人間だ」

 

一応それも考えていた事だ、特に驚きは無い。しかしそう断定されるとなかなかキツいものがあるのだ

 

「gear所有、大きくて安全な移動型居住区……そんなの無い、人間がセイブの上で暮らしていてもそれは「素材」に過ぎん。なぜそれを知っているか分かるか?」

 

静かに首を横に振るとルドアは「やっぱりか」と勝ち誇ったような顔を見せた、だがそれはほんの一瞬、すぐに感情は感じ取れない表情へと変わる

 

「俺セイブで暮らしてたんだ、セイブの内部に居るのは人間ではなくKrβ、格納庫って言った方がいいか……。…よし、話終わりだ!これは俺にとっての悪い話だったな、すまんすまん」

 

構わない、と一言返して「いい話」を聞こうとする。

セイブ内部でそんな事が行われていたのか、ならばKrβは1種の生物…?

目を閉じるとKrβから流れる血が鮮明に思い出せてしまう、当然そんな記憶は不快感しか残さないため、まぶたを強く閉じて強引に映し出される映像を消した

 

「よし、お次はいい話だ。お前の専属オペレーターの……エア?だっけ?」

ルドアがおもむろにスマホをいじり、こちらに何かの画像を見せた。 写っているのはツェダク、なにやらニッコリしてダブルピースをしているがスーツ姿+めちゃくちゃぎこちない笑顔のためかなりシュールな絵となっている。その後ろに何か……書類を持った女性が眠そうな顔で立っていた、見覚えがあるような……

まさかとは思うが。

 

「ディマジオ社がgearと交渉したらしくてな、エアって人を雇ったんだと」

 

嘘だ、確かに殺したはずだ。という意思を激しくルドアに伝えると、人差し指をわざとらしく左右に振りはじめた

 

「オペレーターは相手の機体と会話することが出来たよな、俺とお前との初戦闘時みたいに。機体の中で死んでたのは本当にエアか?エアの顔を知っているのはgear所属だったお前だけなんだぞ」

 

それもそうだ、オペレーターがシレクタで戦うなんてのも珍しい例だし……。

gearはディマジオ社の事を疑っていない?なら彼女は今「出張」という形でディマジオにいるのだろうか

 

「ディマジオもなんか意図があってエアを呼んだわけじゃないだろう、普通に有能だったらしいから兵器の開発にでも関わるんじゃないかね」

 

なるほどそうだったか、それなら社内でエアとの接触は危険だ、身元がバレるとどうなる事やら。

 

「おっまたせー」

 

ルドアが再びタバコに手をつけると、タイミングを見計らったかのようにメルが扉を開ける。メルは依然として変わらない様子だ、せっせとお茶を机の上に置いている

 

「たまには俺が雑用代わるぞ?なにもメルばっかがお茶作ったりしなくても……」

 

「ルドアが作ったのは不味いからやだ」

 

「あ、うん……そうか……」

 

あからさまに落ち込んでいる中年おっさんの肩をぽんぽんと叩き慰めて、メルにディマジオ社に後どれほどで着くかを聞く、到着する頃には日が変わっているだろうか?1週間でフラタニティ化が行われるなら時間が惜しい、もし行われなくても最悪の事態を常に想定しておかなければならない

 

「こっちの道は初めてだから正確には分からない、ナビゲートのシステムも到着予測時間がコロコロ変わっちゃってるからね……」

 

「ほぉ、何か暇つぶしが欲しい所だな」

 

「特に無いよね、暇つぶし」

 

会話はそこで終え、誰も言葉を発さなくなる。たしかに暇だ、なにか無いかと頭を動かすものの「寝る」以外の選択肢が一向に出てくることはない。

 

 

 

 

 

 

~~20分後~~

 

 

 

 

ついにここまで誰も喋らない、全員座りながらボーッとしており、疲れが溜まっているようにも見えた。

 

 

そしてもうしばらく後。輸送機は突如として衝撃に襲われる、例えるなら地震……いや、もっと大きい揺れ、船がずっと傾いているような。

 

「敵襲か?」

 

「レーダーにミサイルが映った、敵襲だろうね」

 

「出るぞ、メル、いつも通り援護頼むな」

 

駆け足で格納庫へと向かい、今朝と比べると酷く傷の付いたグラジオラスに乗り込む。ARNDはすぐに起動し、半ば飛び込むように輸送機から降下、真下に見えるのは巨大な戦車だ

 

『大型兵器か、Krβとは違う。メル、あれはなんだ?』

 

『うーん、見たことない、巨大な戦車なんてセイブくらいでしょ?あれは戦車じゃないけど』

 

『どんなトンデモ武器を隠し持ってるか分からねぇんだな、了解』

 

そういえばグラジオラスは丸腰だった、どうしたものか

 

《Spiral使用可能です、腕部装甲をパージしますか?》

 

Spiral……スパイラル?

 

『こちらメル、Spiralの使い方わかる?』

 

落下している途中のため、風の音でメルの声が聞き取りづらいが辛うじて耳に入ってきた、少し遅れたがその問に対して分からないと答えた

 

『すべてのCBに標準装備されてる鋼鉄ブレードだよ、武器が無い状態でARNDが一定量の情報を学習し終えたら使えるようになる……って条件だったっけ、ARNDは常に物事を学習するから、たまたま今使えるだけだね』

 

『こちらルドア、Spiral使用時は腕部装甲を一部失う、内蔵型のブレードだからな。でもリーチはそこそこある、刃部は熱くなるから溶断ブレードだと思っていいぞ。右腕にしか無いから気をつけろよ?……そろそろだな、こいつのタンク部に着地するぞ』

 

着地準備をすると同時に腕部装甲をパージする、視認できる限りではブレードと言うよりチェーンソーのような物が手首から生えてきた感じだろうか、大きさ的にはCBの2分の1ほどの大きさだ、どうやってこんなものを内蔵していたのかを考えていると機体に違和感を覚えた、……全体的に軽い、カメラをグラジオラスの肩や脚、胴体などに向けると装甲が一部なくなっているのに気付いた。

なるほど、Spiralは全体の装甲を腕部に集めてブレードにするのか、チェーンソーの刃部だけが腕部に格納されていたのかもしれない。

Spiralの刃部はすぐに赤くなり、熱が伝わっているのが分かる。機体がオーバーヒートしそうなほど熱を帯びていた

 

《目標までの距離、50、20、5、0》

 

衝撃が金属を通し、コックピットまで響く、これで着地は完了したわけだ

 

『こちらルドア。かなりでかいな、外からの破壊は骨が折れるぜ』

 

『どこかに内部へ侵入可能なポイントがあるはず、解析してみるからSpiralでぶった斬って!』

 

了解、と返してレーダーを見る。

形はやはり戦車だ、主砲と見られる巨大な砲身はメルがいる輸送機へと向けられるが輸送機は戦車の真上に移動した、これなら砲身は向けられないだろう

 

『メル、長期戦になりそうか?』

『これだけ大きい相手なら相当動力がいるだろうね、ジェネレーターを壊して機能停止させちゃおう』

『了解っと、まぁ俺もおっさんの力見せてやるか、伊達にベテランやってる訳じゃねぇからな』

 

コックピットのマップに赤い丸が出現する、どうやらここが侵入可能なポイントのようだ、見た所は戦車のてっぺん、かなり高い場所に位置している。

 

『そうだ、グラジオラスの脚部は大丈夫なのか?俺が撃っちまった所だ』

 

そういえばそんなこともあった、さっきは輸送機からの落下に耐えれたがあまり酷使させない方がいいと判断し、ブーストで上昇していく。

 

《熱源反応あり、追尾型ミサイルです》

 

ボイスを聞き取って急降下しミサイルを回避する、……ことは出来なかった、追尾型と言っていたじゃないか。

パッと見でおそらく5つこちらに飛んできている、再度上昇し、1つ目をSpiralで切断、2つ目はミサイルを横から叩いて機動を逸らして事なきを得た、幸い速度はそこまで無い。しかし残りの3つは回避のしようがない、すでにルーラー戦でかなりの動力を消費している、最速ブーストで振り切ろうにも機体の残り動力を考えてそれは不可能なのだ

『動くなよッ!』

 

《ルドア機、高速接近》

 

ルドアのCBは僅かな月光を反射し、白銀の装甲がグラジオラスの周囲で弧を描いた。一瞬だ、ミサイル全てが何等分にも切断され、パラパラと吸い込まれるように地面に落ちていく。

あまりの驚きで反射的に今のは何だったのかをルドアに問う、すると音声通信だけでも伝わるほど楽しそうな声でルドアは答える

 

『昨日までシレクタに乗ってたお前なら分かるだろ?俺がお前を倒した技だよ』

 

それを言い終えるとルドアは踵を返す。

そしてグラジオラスは上昇を続け、ポイントにたどり着く、戦車のてっぺん……バランスを崩して落ちそうだ、もっともそんな事になったら着地しても恐らく脚部がもたないが。やがて刃部のチェーンソーが音を立てて火花を散らし

 

《目標到達、Spiralを使用します》

 

厚く、硬い金属を切り裂いた

 




描写本気出す(しかしレベルは変わらない)
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