Silent Gear(完結)   作:貧弱モノサシ

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今回もあんまり面白くない作品読んでくれてありがとうございます、UAがふえたりお気に入りがふえたり感想が増えているのを見て毎回嬉し泣きしそうになります、感謝感謝…


2日目「next1」

《内部侵入完了》

 

『ここまで順調や』

 

gear支部内部の訓練場に入るとミヤシがそう言った。確かに敵機が1機も確認できない、ミサイルは撃ってきたくせに内部のセキュリティが甘いとなるとかえって不安感が出てきてしまう

 

『にしても広いな訓練場、羨ましい……ってのはとりあえず置いといて。まずはここの戦力落とそか、固定砲台とかどっかにあるはずやしな』

 

その通信のあと、アンテナヘッドをくるくると回し始める、どうやら索敵中みたいだ

 

『屋上とその周辺にちらほらおる、んじゃいこか!』

 

それなら一度外に出る必要がある、内部には最上階まで行ける装置や設備は見たところなかった。

こちらが先導して訓練場を出ようとするとこちらの腕部を掴んで引き止められる、一体なんだというのか

 

『まぁ見とき』

 

言われたとおり迷彩の重装甲CBを見る、……ブースターが熱を帯びていた、確かオーバーヒートの兆候だったはずだが、どうして?

そう思考を張り巡らせるよりも早くブースターは起動していた、ものすごい勢いで火を吹かして一瞬のうちに訓練場の天井まで到達し、ミヤシのCBはそのまま天井付近で轟音と砂煙を発生させてグラジオラスの隣に着地する。あまりに手際がいいため何をしたのか見えなかった、あの音はなんなのかをミヤシに訪ねてみると

 

『特別なことしてないで、蹴っただけや』

 

との返事をもらえた、どうやら天井に蹴りを入れたようだ。上を見ると確かに日の光が差し込んでいるが少々力技すぎないか?ひび割れたコンクリートの天井は同情したくなるほど痛々しい。

ともあれこれで最上階へ向かえる訳だが結構長い道のりになるだろう、正確には測れていないがここのgear支部拠点は200mほどもある、3時間がCBの基本的な稼働時間のため帰路の移動距離も考えて1時間ほどでここを壊滅させねばならない。ちなみにここへ侵入する前にミヤシとどうやって帰るかを相談したところ「近くのディマジオ社に逃げ込めばええで」だそうだ、どうやってそこまでいくかが問題になってくるがそれは後で考えるとしよう、時間が惜しい

 

『じゃあ一気に上まで飛ぶからついてきぃや!』

 

ブーストを起動して極力早く上へと上昇していく。今のところは敵影が確認されていないが油断ならない、通常この施設の防衛にあたるであろうgearの大量のシレクタがどこにもいないのだ、きっとどこかに潜んでいるだろう。

………

………………長い、全くてっぺんが見えてこない、一言で言ってしまうとただただ暇だ

 

『暇やなぁ……周り警戒しながらやけどなんか話でもしよか?』

 

どうやら向こうもそう思ってたようだ、こちらがその提案を快く受け入れると向こうから話を切り出してくれる

 

『ルドアの白い機体あるやん?ツインアイの機体や、あれが出す広範囲攻撃みたことあるか?シレクタくらいなら一瞬でパーツ吹っ飛ぶやつ』

 

パーツが一瞬で……もしかしたらルドアとの初戦闘時に受けた攻撃のことだろうか、確かにこちらのシレクタは一瞬で使い物にならなくなってしまった

 

『あの攻撃の正体はな、衝撃波やねん。そこで!どうやって衝撃波出してるか知りたくないか?』

 

知りたいと即答するとミヤシは得意げに語り始める、どこか楽しそうな声だ

 

『超振動ブレードってあるやろ、あれとちょっとだけ敵機に接触させるだけで敵機は内部からの衝撃波で勝手に分解するみたいやで。まぁ攻撃が通るかは相手によるみたいやな、でも問題はその超振動ブレードがどこに格納されてるかやねん……速すぎて一回も見たことないからどうやって攻撃してんのかわからん、もしかしたらブレードを相手めがけて飛ばしてるんかもな』

 

そこで一旦話に区切りをつけて操縦に集中する、一番上……ではないが、途中で少し広いヘリ用の着地地点が出っ張るように存在をアピールしていた

 

『着地しよか、そろそろオーバーヒートしそうやし』

 

同意して着地地点に脚をつけた、てっぺんまであと半分ほどだろうか。

長い間飛んでいると機体が熱くなって熱暴走してしまうためジェネレーターとバーニアを冷やしてから再び行動せねばならない、無理をさせて飛ぶことも不可能ではないが今回の仕事は敵機による奇襲がありえるため余裕を持っていたほうが比較的安全なはず。

 

『もう少しで迫撃砲やったり誘導ミサイルやったりがある最上階やな、間近で受けると流石のCBでも耐え切られへんかもしれんから背後から慎重に潰すべきやで』

 

冷却はもうできただろうか、ミヤシが先行して上昇を始めたため後を追うようにこちらもブーストを開始する。人気がないコンクリートの塔を加速して登り、ついに最上階……というより屋上が見えてきた

 

『お……やばいやばい、それ以上行くな』

 

制止され、上昇を中断し滞空を始める。

何を見つけたのだろう

 

 

『CBや、クラフトラゼ社の』

 

それって昨日戦車内で戦闘したやつのことじゃないのか?しぶといな……

 

『ディマジオとクラフトラゼはCBの商品化巡って争ってるからな、CB設計したのはディマジオやのに…。俺らのこと見つけたらすぐ襲ってくると思うけどどうする?』

 

設計をディマジオがしたということは向こうがパクったのか?

っと、いまそんなことはどうでもいい。CBをどうしようか、戦闘は避けるべきだが

 

『あかんな、敵がここまで上に位置してたらずっと見られてるようなもんや、下手な動きはできひんな。殺しとこか』

 

またミヤシが先行するようで、天井を蹴った時のように激しくブーストするのが視認できる、こちらは様子見で滞空を続ける……が、すぐに動くことになった。

金属同士がぶつかる高い音とほぼ同時に敵のCBはこちらに落ちてくる、また蹴ったか何らかの方法で突き落としたか。どちらにせよ向かい側ではなくわざわざこちら側に落としたということは追撃しろということなのだろう

 

《敵CB確認、試験運用タイプCr。昨日戦闘を行った機体ではありません》

 

その音声を聞いて少しホッとしながらブーストを解除し、敵機と同じ高さ、同じ速度で落ちる。落下しているとはいえ空中戦だ、相手が体制を立て直す前に仕掛ける

 

『1番上制圧完了したで』

 

こちらも早く終わらせるべきか、Venomを敵機に突き刺すが勢いを殺さずに塔へと押し付ける。

相手の装甲が摩擦で火花を出し、みるみるうちに装甲が削れ、最後にはついに動かなくなってしまった。乗っていたのは素人か?だとしたらCBなんて宝の持ち腐れだ

 

『おっと、こっち来なくてええよ、今からここに爆薬を仕掛けるんや』

 

爆薬ということは物理的にここを崩壊させる気だ、上がバランスを崩せばあとは勝手に崩落するだろう、つまり根元を爆破しなければならない。

そこまで頭を回して、ふと忘れていたことを思い出す。「gearのシレクタはどこに行った?」監視するわけでも奇襲をかけるわけでもない、本当に、1機だっていない。わざわざCBをつかってまでここを防衛していたのならこの施設を見捨てたわけではないはずなのだが、いや、そもそもなぜ自分たちがここに来た時にはもう人がいなかったんだ?移動したのか?襲撃予告だって出していない、気づかれる理由は無いはず。仮に自分たちが韓国に入ったであろうおよそ1時間前から襲撃が察知されていても、シレクタも含める大規模移動はそんな短時間では無理だ。

 

『……どうしたんや?』

 

まさかとは思うが、SKメンバーかディマジオ社内にこの作戦の概要を漏らした人間がいるのか。いや……決め付けるのはまだ早い、まだ見落としてる手がかりだってたくさんある、あくまでも可能性の1つだ、だいたい誰かが情報を漏らしていたのならもっと防御を堅めるはずじゃないか……施設内の戦力すべてを自らほぼ0にするバカなんてどこにもいないさ

 

『先に下降りとくで、そっちも手伝ってくれよー?』

 

帰ったらツェダクに相談する、今は何も得られない。

今はこれでいい、もやもやする頭を1度叩いてグラジオラスは降下を開始した

 




またまた誤字がある場合は心の中で僕を罵倒しててください、M体質寄りなのですが流石にくるものはくるので……
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