Silent Gear(完結)   作:貧弱モノサシ

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あと一話で前半が終了します。それと同時にこの作品も終了します。
後半からはがらっと変わるので「次回作」という形で出したいといいますか……はい、元々は今作一つで終わらせるつもりだったんですがストーリーの矛盾点がいくつも見つかりこのようなストーリー改善をするに至りました、このまま続けていくのもいいのですが伏線ばら撒いたせいでそれは少し絶望的です、回収していない伏線は次作ですべて回収し、納得のいく終わり方になるよう努力します。

また、今作のエンディングはストーリー改善前と変わりません。

この話のサブタイトルですが、深い意味はありません、意味自体はありますが……


?日目「終局と」

翌日。

といっても朝早い5時頃。昨日あんなことがあったためになかなか寝付くことができなかった、ルドアが犯人だとしたら自分はどんな行動をとればいい?いや待て、ルドアが犯人だと決まっていない、そんな自問自答も飽きるほど繰り返している。

……本当はわかっていた、彼が犯人なら知り合って日が浅い自分がルドアを相手に戦わなくてはならない、例え他のメンバーに憎まれ恨まれようとも、味方を撃つのは1人でいいのだ

 

コンコン。

 

誰かが自室(空き部屋)の扉をたたく、二度寝する気にもなれなかったしちょうどいい話し相手が来たかもしれない

 

「入ります」

 

エアか、前言撤回。面倒な話になる。

 

「ツェダクから昨日のことは聞かせてもらいました、その件での報告をしに来たのですが」

 

報告を聞かせてもらうことにする

 

「今朝からルドアとルドアの機体が見当たりません、恐らくは逃亡しました。そこで提案なのですが、今だけ私と手を組んでルドアを討ちましょう」

 

……多少矛盾点が見える。なぜ味方を危機に追い込むような真似をするのだろう。それに敵を味方にする理由はどこにある?ひとまずはそれらの理由を聞く、流石に事情がわからずに手を組むのは無理だ

 

「彼は昨日の時点で危険因子となりました、あなたと同じです、しかしあなたの場合は彼ほど危険性は無いので提案を持ちかけるならあなただと上層部が判断したのです、シレクタ乗りの一般兵では勝ち目がありませんからね」

 

では、なぜ逃亡に気付けなかった?

 

「あなた以外全員のメンバーが輸送機で睡眠を取っていますよ、輸送機内部のCBを奪って逃げることくらい簡単です。それでも逃がすほどセキュリティが甘いとは正直思いませんでしたが……。こちらはディマジオに知られる前に始末したいので迅速な行動と判断を求めます」

 

なら、こちらにメリットはあるのか?

 

「あなたを除いてメンバー全員の指名手配を解除します、皆自由の身です」

 

乗った。自分一人だけ解除されないのが尺だが背に腹は変えれない。これでいいんだよな、メルとミヤシと……まだ見ぬメンバー達。

 

「決まりましたね、それでは今すぐにでも出撃してください。この件は私からツェダクに伝えておきます、gearとディマジオは敵対しているわけではありませんので、何の問題もありません、ご安心を」

 

ディマジオが犯罪者をかくまっているのを知った上での発言がこれのようだ、貯めていた疑問も、確信へと近づく。きっとgearは誘導していたのだろう、ディマジオに犯罪者が集まるように。ディマジオも同意の上なのか上手いこと騙したのかは分からないが……

違う、違う、今解決すべきなのはそうじゃないだろう?自分が戦って皆解放される、それでいい。

 

 

~コックピット~

 

 

《……》

 

おかしいな、ARNDが反応しない。輸送機内でオペレーターを務めるエアに異常があるかどうかを調べてもらおうとしたところ、こう返ってくる

 

『長期間動くために無駄な機能を使っていません、オペレートでちゃんと無い分は補いますよ』

 

それならいい。

目的地までは余計な損害を出さないようにCBで行く事になっている、ルドアとの一騎打ちなら動力は足りるだろうが道中にシレクタが居ると持たないかもしれない、対ルドアの作戦は恐らく急ピッチで仕上げたものだ、他の兵には「ディマジオのCBを撃つな」なんて伝わっていない可能性が高い、その場合はシレクタも相手をするしかないだろう

 

『出撃準備完了、ナビゲート通りに進んでください、ご武運を』

 

そう遠いところにはいないはずだ、それにナビゲートできるということは位置は特定できている、最短のルートで行かねば。

ルドアの機体は性能が不明、グラジオラスで敵うにしろ敵わないにしろ激戦は避けれないだろう

 

 

……………………

 

そしてジャスト一時間後、とある都市に足を付ける。ルドアと初戦闘をしたあの場所によく似ていた、人気は無い、分かりきっていたことだがフラタニティに点在している都市に人など既にいないのだ、競い合うように建つビルがただ虚しい景色を眺めている

 

『その先にルドアが居ますがシレクタの部隊も存在しています、相手にするかはそちらで判断を。……ああ、ここのシレクタ部隊は韓国支部に居た者たちですね、昨日のうちに移動してきたのでしょう、』

 

昨日のうち、か。手際がいいな

 

『索敵されました、いくつかに分けてこちらに接近している模様、グラジオラスの弾切れを狙っていると見えます。交戦する場合は極力弾薬を消費しないようにしてください』

 

相手にしてもいいが時間をロスしてしまうのが怖い……。この都市の最奥からルドアの機体の反応がある、ここまで近い距離にいるのならリスクを承知してでも最優先でルドアを確保しなければ。

……確保できるのか?CB同士の戦いだぞ、お互い無事で済むわけがない、それに作戦は確保するのを目的としていない、甘い考えじゃいけないな

 

『無視するんですね、分かりました。ナビゲートを開始します』

 

シレクタは空を飛べない、しかしCBは違う、飛んでいけば部隊の回避は容易いことだろう。追跡を振り切れるほどのスピードで移動して再び索敵される前に決着をつけないと。

向こうは本気で殺しに来るだろうか、手加減は期待するだけ無駄なのだろうか、せめて話くらいはできないだろうか、できれば戻ってきてくれないだろうか。




幸いこの作品を好いている方がいなかったのが救いです。それでも、ここまで見てくれた皆様、応援してくれた皆様、感謝しきれないほどです。

次作タイトルは最終回のまえがき・あとがきに記します
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