戦闘は「実際にこういうのがあったらこのくらいで終わるかな」と言うのをイメージしています、ロボットてすごい技術とかが無いとそこまで長く動けないと思うので全体的に短期決戦型だな、とか想像しちゃう今日この頃
お知らせはタイトル変更です、「箱庭の傭兵」から「CrossBarrier//Ver.β」に改名します
『……つまり作戦目標を纏めると、あなたは防衛ラインから5キロほど離れた場所で未確認機体と交戦していただきます、未確認機体の無力化を確認した後に防衛ラインまで引き返し、襲撃戦に参加して下さい。グラジオラスに積んでいる武装は把握出来ていますね?それではご健闘を』
グラジオラスのモニターが周囲の地形を映し出す、防衛ラインは今までエアと居た街からかなり離れた場所に位置している。
説明されるまでもないが防衛ラインというのはそのままの意味だ、襲撃戦に参加するGEARは防衛ラインを死守する事になるだろう。それにしてもなぜ攻めてくるんだ……?「GEAR」への襲撃予告が来たらしいのだが、特定の人物を狙いに来たのか?
……考えても無駄だ、不確定要素が多すぎて何も見えない
『未確認機体は襲撃に用いると思われる大型兵器や軍勢を先導して進んでいるとの報告があります、一騎打ちに持ち込むのは至難の業かもしれませんね、危険を感じた場合はすぐに離脱してください』
OK、とだけ言って心の準備をする、グラジオラスの武装は両肩部にシールド、両腕にハンドガンのみだ、速さのみを追求したため無駄な武器は省く形となった。
そういえば、輸送機に繋がれたはいいがどうやって交戦地点まで移動するのだろう?今まで通りに移動していたら時間がかかりすぎて襲撃戦が始まってしまうと思うのだが……
『声漏れてますよ、移動方法ですか……それを試す為にこの出撃ゲートを作ったんです』
それ?それってなんだそれって
『歯を食いしばってください、舌噛んで死にますよ』
《5秒前、4秒前、3秒前》
なんのカウントだこれ、と不安に駆られるが歯を食いしばる。何が起きるのかは分からないが死因が「舌噛んじゃったから」では格好がつかない
《2、1》
ゼロ。
声が聞こえると同時に馬鹿みたいに大きいジェット音が響く、本能的に目を閉じてしまうが周囲を見ないことには情報が集まらない。
薄々予想はできていたが、凄まじいスピードで空を移動している、そう、凄まじいのだ。
「風を切るように」なんて例えがあるが、この移動方法は本当に風を切っている。
自分の体にどれほどのGがかかっているだろうか
どれだけ時間が経ったのかが分からない、感覚麻痺か?1分か、3秒か、何もかも分からない
《敵性反応察知、機体、切り離します。》
切り離し……!?もう5キロ以上も移動したと言うのか!?
急いで着陸態勢を取り衝撃に備える、予想していたよりも早く、そして強い衝撃が存分に機体内に響いた時にはガラッと景色が変わっていた。
穴が無数に空いたビル群、着地地点がクレーターのようになってしまった道路、生命を感じ取れない無機質な人工物達が冷たい目で自分を見ているようだった、ここは……市街地か。
『放棄された市街地なのでここに人はいません、存分に暴れてください』
《敵性反応急速接近、至急迎撃体勢を取ります》
接近……気付かれたか、今は迂闊に行動するべきではない、機体を動かしてトリガーに指をかける。
後方で銃声、グラジオラス本体の性能もあって肩部のシールドが高速で起動し弾を防ぐ、ARNDのおかげでここまで反応できたのだろうか
ビル群が邪魔だ、レーダーに反応は出ていても目で見えないのでは攻撃のしようがないな
『防いだか、なかなかやるようだ』
未確認機からの通信だ、コンタクトを取ってみるべきか?いや攻撃を仕掛けたのは未確認機からだ、明らかに敵意があるだろう
『あなたが未確認機体の搭乗者ですか、有人機と言うのは分かりましたね……それで、何者ですか?』
『オペレーターか、減るものでもないし名乗っておこう、俺はルドアだ』
『質問の仕方が間違っていました、あなた達は何者ですか?』
『素直にペラペラ喋れるかよ』
いつの間に移動したのかガシャン、ガシャンと金属音を立てながら白銀の装甲が目の前から人型が近づいてくる、人型……シレクタなのだろうか、美しいとすら感じ取れる白い装甲が月明かりに反射し、その形はハッキリと確認することができた、どこか生物的な金属感を出している白い機体は秒を数えるようにゆっくりと距離を詰めてくる
『その機体は……グラジオラスの軽装タイプか、となると乗っているのは3番だな、違うか?』
『どうしてその情報を?それに妙です、あなたは他の兵器を先導していたはず、なぜ単機で行動しているんですか?』
『ん?お前のとこのオペレーターは頭がおかしくなったか?俺は他の奴なんて持ってきてねぇよ』
つまり襲撃してくる組織と未確認機体は関連性が無いのか?しかしタイミングというものがあるだろう、偶然を装うにはあまりにも出来すぎている
『にしても、3番か………腕が立つと聞いている、少し借りる事にしようか』
『緊急連絡です、3番さん、こちらでは襲撃戦が発生しています!別ルートから来ていたようです、となるとその未確認機体が率いていたのはダミー……!?』
『話が長くなったな、じゃあ早く終わらせるか』
そうと決まれば先手必勝、ブーストを使ったジャンプでビルの屋上に着地する、シレクタは滞空ができないため必然的に高い場所にいる者が有利となる。
しかし高い場所と低い場所が分けられている地形は大体「高い場所」の面積が少ない、それが裏目に出て狙われ放題になる場合もあるため行動は迅速に、だ。
肩部のシールド二つを前方にスライドさせて敵機の真上に落下、敵機が構えたであろう2本のライフルの銃口がフラッシュのように瞬いた瞬間、鋭い金属音と共にシールドは使い物にならないほど穴だらけになっていた。しかし距離はかなり詰めた、いけるぞ……!
着地とほぼ同時にハンドガンの銃口を敵機の首関節にねじ込んで3発撃つ、白い装甲を揺らしながら敵機は距離を取ってくるも、まだ余裕があるらしくライフルをリロードしている。これは操作技術以前に機体の性能差があるな…
『見込みは十分にあるな、時間をかけて見たいがしかし……落下しながら精密射撃など想像以上だ、残された時間は限られている、さっさとケリをつけさせてもらう』
その瞬間、周囲から爆発音が聞こえる、その爆発音がグラジオラスの物だと気付くのに時間はかからなかった
《ブースター、両腕、頭部破損、これ以上の戦闘続行は不可能です》
何が起きた?撃たれたわけでもないし……いや、仮に撃たれたとして一度にここまで機体を破壊するのか
『さてと、後は回収か』
頭部がなくなったことによりメインカメラが機能しない、それゆえに何も感じ取れない恐怖が精神を蝕む、レーダーさえ無くなっているため外部から何一つ情報を得られないのだ。
もはや棺桶と化したコックピットでは何も打つ手が無い、敵は回収と言っていた、どこかへ連れて行かれるのか?
『ん……あー、心配すんなよ殺さないから、……ああそうだ、まぁあんたらのとこに届けてやるよ』
エアからの通信が来ないと思っていたが、敵機はエアと会話できているのか?
……そうだった、頭部が壊されているんだった、遠く離れた者の通信は受け取りにくいため、敵機からの通信だけ受け取れたんだろう
なんだか眠くなってきた、睡魔に逆らい無理に起き続けようとするとプロペラの音が聞こえる、何か聞きなれた音だ……輸送機か。
『おいメル、俺のついでにこの機体も運んでくれ』
『えっ、なにその残骸!?』
『中に人がいる、慎重にな』
『あー、うん…』
今度は女性の声がする、やはり団体で動いているのかこいつらは。
こんな時こそ冷静に、わかった情報を片っ端から端末のメモに書いていく、正体不明の攻撃や団体で動いている事、少しづつでも整理していかなければ気が狂いそうだ
~数分後~
『よし、これでひと段落つけるな……脅すようで悪いが自分の立場を理解してるなら機体から出てくれ、どんな精神状態にしろ籠ってちゃ話にもならないからな』
自分に言ったのだろうか、まぁここは従っておくのがいいだろう、でないと何をされるか分からない。
言われた通りにグラジオラスから出ると意外に大きな個室が広がっていた、まるで格納庫のようだ。
「よっ」
背後からポンと肩に手を置かれる、恐る恐る振り返ると中年男性がニヤニヤしながら大破したグラジオラスを見ていた
「俺がさっきまであんたの相手してたルドアだ、好きに呼んでくれよ」
やけにフレンドリーな会話に調子を狂わせるが警戒は怠らない、ちょっと考えればわかるが自分はどう見ても囚われの身だ
「いきなり襲いかかったのは悪かった、すまんすまん。立ち話もなんだ、来てくれ」
ルドアは部屋の隅にあるドアノブに手をかけてゆっくり開く、あとをつけてみるとドアの先は長い廊下が続いており、とても輸送機とは思えなかった、どちらかと言うと飛行機に近い気がする
「一番奥にある部屋が茶室だ、メルに紅茶頼んでくるから先に行って自由に座っといていいぞ」
ルドアはそれだけ告げて来た道を戻っていく。あいも変わらずフレンドリー、こういうのってもっとギスギスしているものだと思っていたが、自分の考えが古いのかこの人達がゆるいのか。
とにかく廊下を少し歩いて茶室なるものに入ると以外に整った8畳ほどの和室が目に入る、見ているだけで落ち着く部屋だが、照明が何故かシャンデリアなため異様な違和感を醸し出していた。靴を脱いで座布団に正座する、座布団は全部で3つあり、そのすべてが一つの机を囲うように位置していた
「すまない、待ったか」
ルドアとポニーテールの女性が茶室にはいってくる、手には三人分の紅茶が握られており、自分の前にコトリと置かれた。
2人は座布団に座ると、しばらく間を開けて同時に口を開いた
「「実は……」」
「そ、そっちからでいいよ」
「は、話す内容は同じだ、俺が言おう」
仲いいなこいつら。
ルドアは紅茶を口に含んでコホンと咳ばらいをする、そしてこちらへ向き直り、こう言った
「我々はSKと呼ばれる組織を結成している、反GEAR組織と言うべきか、お前は敵対意識を持つかもしれんが、SKはGEARを消すために作られた」
話の中断を頼んでこちらも質問をさせてもらう、結成されたとなると「誰が作った」かを知りたかった
「つまりリーダーか、ブレンっていう奴だよ、話してみると結構気さくでな、手先も器用で案外家庭的な奴さ」
ブレンか、頭に入れておこう
部屋に設置されている時計を見ると時刻は既に午前一時を指していた
そういえば襲撃戦はどうなっているのだろうか、こいつらと関連性は?エアは無事なのか……やはり不安は募るばかりだ
※九月現在編集完了
1日目から戦況の方は大きく変わる事になりそうです。
「シレクタ」の初期設定としては本編にある通りスーパーロボではないので素早い旋回など、ガン〇ムみたいに空中ブンブンとかできません、後にも分かりますが、そのためアクションなどがかなり制限されてしまいますね(;´Д`)1日目から機体の乗り換えとか色々していくのでそこは臨機応変に…!
正体不明の攻撃怖いですね、腕と頭一気に吹き飛んじゃいましたてへぺろ