モンスターハンター アドベンチャーズ   作:竜王ドラグナー

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はじめまして。
モンハン大好き、ドラグナーと申します。
投稿自体は初めてなので、あまりヘタかもしれませんがよろしくお願いします。
この作品はモンスターハンターシリーズ全般や色んな作品を通して、世界観の設定を踏襲しながらいろいろなオリジナル設定があります。
それではまずプロローグからどうぞ。


序章 ~プロローグ~

 

 

 

 森の中を何かを抱えながら必死で走る人物がいた・・・・。

 

 

「ふう・・ふぅ・・・・」

 

 

 一人の女ハンターが現在抱えている白い卵を落とさぬように走っているようだ。

 この飛竜の卵を、拠点のキャンプにある赤い納品箱に入れれば依頼は成功だ。

 とにかく落とさず、慎重に走っている。

 もし落としたり、地面に置いたりしてしまえば卵は割れてしまい、依頼は失敗してしまう。

 そうならないよう、彼女は慎重に事を運んでいる。

 周りを見渡す・・・どうやら誰もいない様子だ・・・・。

 何せこの卵はあの恐ろしいモンスターの卵だ・・・・。

 その尾は毒を秘めており、飛竜のくせに陸上では本領を発揮する。

 初級を合格し中級に上ろうとするハンター達にとってはまさに壁に相応しい奴だ。

 そいつに見つかってしまえばいくら彼女でもあっという間にやられてしまう・・・。

 そうならない為にも、彼女は卵を抱えたまま必死になって走ってゆく。

 ベースキャンプまでもうすぐ先だったそのとき・・・。

 翼を羽ばたかせる音がこちらにだんだん近づいてくる・・・・。

 彼女は恐る恐る、振り向いてみると・・・・。

 緑色の体に背中に棘が生えている飛竜が睨みつくすかのような眼差しで、彼女を見つめる。

 そして彼女の持っている卵に、飛竜は怒ったかのような咆哮をあげた!

 彼女はやばいと何度も言い聞かせながら必死で逃げようとするが、そんな事を陸の女王『リオレイア』が許すはずがなかった。

 もとより、卵のほうが重量が大きいためそんなに早くは走れない・・・。

 もはやこれまでかと思ったその時だった。

 後ろの方からけたたましいほどの角笛の音が鳴り響き、リオレイアは振り向いた。

 その瞬間を狙い、彼女は卵を抱えたまま必死になって走る!とにかく走る!

 ようやく森を抜け、坂道を登ってゆく。

 そしてようやくベースキャンプにまでたどり着き、抱えた卵を赤い納品箱の中へと納めた・・・・。

 

 

「ふひぃ~・・・これで一個目だね・・・」

 

 

 そう、納品したのは一個目。

 この卵運搬クエスト、飛竜の卵を納めるまで、あと二つも必要なのだ。

 あまりにも過酷過ぎるが、すべて納品しない限り、終わりは来ない・・・。

 彼女はとにかく、もう一度飛竜の巣へと向かった。

 遠くから見える尖っている山、あそこの中が飛竜の巣だ。

 しかしそこまでは断崖絶壁な場所があり、その上に飛竜の巣穴がある。

 もっとも回り道に行けば簡単に入れる穴があるが、そこへ行ったところで、青い体に黒い縞模様の小型の肉食モンスターのランポスに遭遇する。もしかしたらリオレイアにも遭遇する可能性も高いはずだ。

 仕方なしにこの断崖絶壁に上るしかないと判断する彼女だが・・・・。

 

 

「何してるの?」

 

 

「はひィっ!!」

 

 

 後ろから声をかけられ振り向くと・・・・。

 そこにいたのは露出度の高い白い衣装を着ている女ハンターが立っていた。

 

 

「もう大丈夫だから、そっちじゃなくても簡単にいけるよ」

 

 

「え?でも、レイアは・・・?」

 

 

「言ったでしょ、もう大丈夫だって」

 

 

 白いハンターがにこやかに言うと、彼女はまさかと思い、徐に白いハンターの後についていくと・・・。

 大きな岩のあるエリアには既に巨大な飛竜が物言わずに横たわっていた・・・。

 

 

「うわぁ・・・倒したんですか!?」

 

 

「ええ、ただちょっと手間がかかっちゃってね・・・」

 

 

「手間って・・・ええ!?」

 

 

 彼女は驚いた。

 レイアの屍骸の先には、赤い飛竜も横たわっていたのだった!

 空の王者と呼ばれたリオレウスだ。

 このレウスとレイアを揃ってリオ夫婦と呼ばれており、その仲睦まじさは他のハンターからは恨まれるくらい・・・・。

 その二匹を討伐してしまうとはこの白いハンターは侮れない・・・・。

 

 

「この二匹を相手にやっつけちゃうなんて・・・やっぱりルナ先輩は流石です!!」

 

 

「ううん、戦術とか大事だから、それのお陰なんだよ、ミヅチ。」

 

 

 ミヅチと呼ばれた先程の卵運搬ハンターに褒められ、少しだけ照れるルナと呼ばれた白いハンター。

 

 

「さ、これで卵の運搬は楽に出来るから、急いで終わらそう。」

 

 

「そうですね!ありがとうございます!」

 

 

「だけど、その前にこの二匹を剥ぎ取って素材を得なくっちゃ」

 

 

「あ!そうでしたね、ハンターなら当然の事ですものね!」

 

 

 ルナに催促され、ミヅチは嬉しそうにレウス、レイアに駆け寄り、早速剥ぎ取りナイフを取り出し作業を開始する。

 とにかく早いところ処置をしなければ、臭いを嗅ぎ付けてランポス達が集まってきてしまう。

 大きな体を持つ飛竜の体から丁寧に鱗などを剥ぎ取り、自分のポーチに詰め込む。

 

 尻尾も斬られている様子のため、ミヅチはそっちの方にも近づき丁寧に剥ぎ取る。

 

 

「ルナ先輩!逆の方に向いている鱗を剥ぎ取りましたけど・・・・。」

 

 

「運が良いじゃない、それはかなり稀少な素材よ。」

 

 

「ええ!?そうなんですか!?」

 

 

「うん、逆鱗って言ってね、装備を作る際に一番必要な素材なのよ。」

 

 

「ほえ~~。」

 

 

 ミヅチは剥ぎ取った逆鱗を見て驚く。

 他にももっともっと稀少な素材はあるが、逆鱗はその一部。

 まだまだ駆け出しのハンターにとっては喜ばしいものこの上ないモノだ。

 ようやく剥ぎ取り作業をすべて終わらし、ミヅチはルナと共に早速

 、洞穴の中へと入りリオ夫婦の巣から卵を失敬する。

 この飛竜の卵には異臭が漂っており、これを嗅ぎ付けランポスなどが集まることもあり、卵を運んでも、その臭いにレウスやレイアがその場所が何処なのか分かるそうだ。

 更には飛竜の卵には非常に高い栄養があり、肉食系のモンスターにとってもこの上ないご馳走だ。

 だからこそランポスもそれを食したい勢いで襲いかかる。

 しかし、今となってはレウスもレイアも全滅。

 ただ次に新しい飛竜夫婦がこちらにやって来て、巣を占領するかもしれない。

 それまでにこの依頼を完遂しなければいけない。

 二人は急いでベースキャンプまで卵を抱えながら走りだす。

 ようやくベースキャンプに到着し、赤い納品箱に卵を納めた。

 ミヅチは深いため息をつき、へたりこんでしまった。

 やっと終わった・・・・そう考えるだけで達成感が溢れ出した。

 しかしこれはまだ序の口。

 ルーキーハンターにとってはまだ始まりに過ぎない事なのだ。

 彼女はまだ本当の狩りを知らないからだ・・・・。

 

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