僕は名前も無いただのキャラだ。
これに気付いたのはいつかはわからないが、兎に角頭に分かっていたのを思い出したかのように理解した。
よく、ゲームじゃあるまいしとか言ってるが、それは本人が気付いていないだけであって、実際はゲームや漫画にアニメの世界なんじゃ無いか?そうだとしたらゲームじゃあるまいしではなく、ゲームだから出来たという事になる。
ゲームや漫画などの世界だとしたらそれらには主人公と呼ばれる者がいる。
それはそうだ、彼、もしくは彼女がいなければ物語は始まら無い。
この世界で言えば兵頭一誠が主人公に入るのだろう。
何故なら、ある日を境に急にモテるようになった。
どう考えても可笑しい、それこそアニメや漫画じゃ無いのだからだ。
だが、この世界はアニメや漫画、ゲームの世界なのだとしたら?そして彼が主人公だとすれば?そう、有り得るのだ。
しかし、モブキャラは所詮モブキャラ。
名前も無しに、ゲームじゃただの案内役、役目が終われば無視。
当たり前だ、どこの世界にモブキャラを目立たせる必要がある?ただの替えがきくモブに。
だが、モブだって生きているんだ。
そりゃあ自分の意思じゃ動け無いし使い捨てだけど、現に僕は考え、気付けた。
どうしてかは分からないが、それはモブにも意思があるからって、普通なら言うけど、これがゲームや漫画アニメだとしたら話は変わってくる。
何故なら、設定された世界で作られたセリフ、作られた動き作られた技、作られた運命、全てがその作者、言い換えれば全知全能の神により設定付けられた者なのだから。
だから、この考えている思考すら自身の意思では無く、全知全能の神が考えたセリフを僕が言っているのでは?そう思えてならない。運命は変えられる、当たり前だ全知全能の神が変えようと設定したら運命なんて変えれる。
なら、生きる意味はあるのだろうか?いや、この世界の作りに気づかなければ幸せなのだろう。
だって、こうして喋っているのは自身の意思じゃ無いって分からないのだから。
僕は、寝る事にした。
いや、寝る事になった。
眠気は直ぐにやってきて僕は眠った。
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??「ここは?」
僕の意識は暗闇の中で覚醒した。
何処を見ても暗闇で自身の姿さえ見えない。
自分は死んだのか?それとも異分子として削除される途中なのだろうか?
全知全能「やあやあ!よく来たね!いや、私が連れてきたんだがね?」
透き通った声が聞こえる。
透き通っている為脳や体から全身に染み渡るかのようだ。
??「だ、誰!」
辺りを見渡してみたがやはり暗闇しかない。
全知全能「あははは。無駄だよ?君には私が見えないのさ!」
いくら見渡しても暗闇しかない。
どんなに動いても変わらない。
全知全能「無駄だって。まあ、いいや。私はあんたがさっき言ってた全知全能の神って言う奴のお知らせ役?の神様だよん☆」
??「お、お知らせ?」
全知全能「その通り!だってさ別次元の別世界にいるんだよ?会いに行くには時空と時間軸を抜けていかなくちゃね。」
??「ならどうやって?」
全知全能「今さっきあんたが言ったんだよ?僕たちの考えでさえ、全知全能が作った物じゃないのかってさ。」
??「つ、つまり!」
全知全能「そう、この言葉その物がアニメや漫画などの創設者の声って考えられるよね?」
??「あなたは何で僕の元に?」
全知全能「あんたが面白いから。」
??「は?」
僕はモブキャラだ。
誰かに知られる事なく細々と生きて行き死んで行く存在だ。
それの何が。
全知全能「いいや。君は気付いた、いや?気付かされたのかな?まあ、どっちでもいいや。兎に角、世界に気付いた者今までいなかったからね。だから連れてきたのさ。」
??「気づかない?」
全知全能「ああ、だってそうだろ?例えば運命なんて変えてやるって言った奴がいただとするだろ?気付いたって事はその運命自体考えるのが可笑しいのさ。全知全能、いや、もうぶっちゃけよう。作者の意思で物語、こっち側だと世界かな?が、作られているんだよ?そんなのに気付いたなら運命なんて作者によっていとも簡単に変えられるさ。その事が分かっているなら、それはつまらない、考えているのかすら不明になってくる。だから、作者が作った世界だと気付かせないし気づかない。折角作った物語がつまらなくなるからね。」
??「なら、僕は何で。」
全知全能「あははははは!それすら分からない、いや、分かってるけど分からない、だよ。だってそうだろ?この口調、このセリフ、この考えが作られた物なんだぜ?だから、分かった振りをする事すら出来る。あんただって同じさ。作者が考えて喋らしたなら分かってんだろ?」
??「・・・・・気まぐれ。」
全知全能「そう!気まぐれ!如何にも暇を持て余す神に相応しいじゃないか!」
さっきからテンションがやけに高い。
しかも透き通った声だから文字通り骨に響いて痛い。
全知全能「おやおやそうかい?そいつは失礼したね。」
??「心の声が分かるの!?」
全知全能「当たり前だよ。だって私は作者の分身と言っても過言じゃないからね。」
??「それで僕は如何したらいいの?」
全知全能「あははは。知らないよ?私は知らない、でも、あんたは分かる、いや、分かるはずだよね?」
??「え?あ、転生?」
全知全能「正解!いやはや茶番だね。」
??「え?」
全知全能「だってさ、全て喋っている時点で既に決まってるからさ!まあ、いいや。うん、そんな所だよ。モブの君が活躍するの、か、どうかは分からないけどさ。」
??「ダメじゃん。」
全知全能「あっはは!神は気まぐれだよ。さてさて、あんたに二つ選択肢をあげよう。」
??「あげても知ってるんだろ?」
全知全能「いやいやさてはて如何でしょう?まあ、兎に角一つ目は、モブとして人生を過ごすか、神の駒として世界に介入するか、さあ、どちらを選ぶ?」
??「僕の考えはないから率直に答える。駒として世界に介入する。」
全知全能「はい分かりました!さてさて、それではお決まりの特典と行きましょうか。」
??「特典?」
全知全能「はい、既に決まってます。」
??「僕の意思は?」
全知全能「ありません。まあ、仕方ないね。あ、でも安心してよ。とびっきりのチートにして上げるからさ。」
??「どんなの?」
全知全能「まず初めに東方projectのキャラクター全ての能力。新旧両方ね。次に、ドラゴンボールの技全てに孫悟空の力。悟空の力はその名の通り、悟空が今まで鍛えて来た体力、筋力、気力、戦闘力などなどが丸々君の物だ。因みに技の方も悟空の力はGT終了手前だね。え?中途半端じゃないかって?作者の趣味さ☆」
??「ドラゴンボールがどんなのか分からないけど凄いのか?」
全知全能「勿論さ☆さて、十分チートになった所で私わね?徐々に強くなっていくのが大好きなのさ!だから、更にアイテム特典として、仙豆10億個に仙豆を入れる袋、因みに、この袋はゴジータ超サイヤ人4のファイナルかめはめ波を受けても無傷な代物さ、更に更に!重力ポットもプレゼントさ、これは重力に限界はないから1〜無限だよ?それに、地下には人が10億年暮らしても大丈夫な作りになってるよ?食事は仙豆でね。」
??「ず、随分マシンガンに来たな。」
全知全能「え?ああ、見辛いってはは、我慢してくれ。」
??「なあ、僕のいた世界はアニメなのか?」
全知全能「分かってるくせに言わせるのかい?正確には小説からアニメになった作品の中のモブキャラって所だね。」
??「その世界の名前は?」
全知全能「知ってるくせに。ハイスクールD×Dの世界だよ。」
??「そうか。」
全知全能「あ、最後に転生した初めはサイヤ人編の悟空の力しか使えないから。」
??「何で?」
全知全能「私が徐々に強くなっていくのが好きだから。あと、東方の能力だけど、初めは霊夢の能力しか持ってないから。これは必要に応じた能力が発動するって主人公みたいじゃん?だからだよ。あ、因みに、転生は同じ場所の二年位前、つまり中学三年まで戻すわ。あ、これはね?体を慣らすためね?安心しなさいな。能力や力、体術は全て脳に記憶してるから必要な時に必要な情報が頭に浮かぶから。あ、でも動きは分からないから自分で工夫してね?」
??「何故言わしてくれない?」
全知全能「だって、面倒くさいじゃない。交互に話すのって。」
??「身も蓋も無い。」
僕が呆れていると白いトンネルが突如現れた。
全知全能「この中に入れば転生完了よ?あ、駒王学園には入れるようになってるから。安心して?」
??「色々ありがとう。」
全知全能「気にしないでよ。暇潰しなんだからね。あんたが気付いた事は忘れさせてあげる。」
??「え?何で?」
全知全能「途中で放棄されたら困るから。因みに、この会話も少し変えるから。んじゃ!いってらっさーい!!」
見えない力が突如として僕を襲い穴に投げ込まれた瞬間僕の意識は途切れた。
全知全能「うん。普通も面白くないし、色々変えちゃうか☆」
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九頭竜「う、うぅん。」
俺は光の眩しさに目が眩んだが、何度か瞬きをするとようやく目が慣れてきて辺りを見渡した。
辺りは森に囲まれており、何処かの山奥が伺える。
九頭竜「無事に転生、したんだよな?」
俺は先程の事を思い出していた。
俺は普通の学校に通う高校生だったが、神様の手違いで死んでしまったので特典を貰って転生したっと。
うん、頭は冴えてるし、ポッケに入っていたホイポイカプセルの使い方や界王拳の使い方も分かる。
さて、次は自分の事だ。
俺の名前は九頭竜トキオ、この世界は原作開始の2年前っと、こっちも大丈夫だな。
九頭竜「よし、まずはホイポイカプセルの中に入ってる人工重力装置を出しますか。」
俺はカプセルをカチッと押すとポイッと投げた。
小さな爆風と共に円状の球体が現れ、ドアが開いた。
中は修学旅行生が全員入ってもまだまだ大丈夫な位広く、中央に重力を調節する機械があり左端には階段があり降りるとドアが付いていてそれを開けると、中にはロイヤルスイートホテルの様な超豪華さで扉が30近くありまるで豪邸の様だった。
九頭竜「すげえ。」
俺はそれしか言えなかった。
因みに、この扉には特殊な素材が使われており、上の重力は下には来ず、しかも電話機があり、上と電話もできる。
それで、下の中央のテーブルの上には丸い袋があった。
あれが仙豆袋だろう。
俺は袋を腰に巻くと、上に戻った。
九頭竜「さて、体、慣らしておかないとな。」
そう、技術があってもそれに付いていかなければ意味がない。
だから特訓をする。
因みに、気を探る、気を消す、気を上げる、空を飛ぶ行為は息をする様に簡単に出来た。
九頭竜「さて、界王拳から行ってみっか!」
俺は力を全身に行き渡る様に力を上げ、それをコントロールしていった。
体からは赤い光が立ち込め、筋肉は膨れ上がった。
九頭竜「ぐっ!まだ慣れてないから力が無駄に入る。もっとコントロールしないと。」
俺は取り敢えず界王拳を常時出せる様に慣らすところから始め、それと並行して体力と筋力作りのため筋トレを始め1日目が終わった。
2日目、痛みで目が覚めた。
どうやら気絶していた様で体が重く、上手く動く事が出来なかったが、仙豆を食べ元気になった。
九頭竜「ふう、辛い。凄く辛い。けどまあ、強くなるためだ。と、重力もやらないとな。取り敢えず50Gでいいかな?」
俺は機械を操作し50倍の重力にした。
九頭竜「お?ふぐっ!ぎっ!」
体がが踏み潰されているかの様に重くなり膝をつきそうになった体をなんとか踏ん張りを入れ立ち上がった。
九頭竜「体が、動かねえ。で、でも、耐え切れない程じゃない。ぐぐっ!こ、ここで、界王拳2倍だあぁぁぁぁ!!!!」
俺は界王拳を使った。
界王拳を使うと体が少し軽くなったのを感じた。
九頭竜「よ、よし、これで1週間、だ。」
取り敢えずは目標を決めその目標向かって頑張った。
それから1週間、50Gにも慣れ、界王拳も3倍までならなんとか耐えれる様になってきたが、まだまだ長引かせるのは無理だが、界王拳2倍なら1日なら継続していける様になった。
因みに、体の負担はコントロールを上手くする事で無くなっては来た。
筋肉は程よく付いており、体が強くなっていくのを感じる。
しかし、サイヤ人の体は便利なのだが、消費が激しい、この1週間で仙豆を3つも使った。
九頭竜「今度は一気に100倍、行ってみるか。」
俺は重力装置を操り100倍に設定した。
九頭竜「がっ!!アギャアァァァァァ!!??!?!!」
体が!砕ける!?がっ!くそ!体が、動かねえ!?!?やべえやべえ!?!?このままじゃ重力に殺される!
九頭竜「ぢぐじょうが!か、か、界王拳、3倍ィィィィ!!!!」
俺は一時でも力を上げようと界王拳を使ったが、なんとか腕が上がるが足りない。
九頭竜「ぐぞ!じぬよりはまじが。界王拳、4倍ダアァァァァァ!!!!」
体の神経が千切れ腕や脚から血が噴き出していた。
激痛と視界が赤く染まり意識は途切れそうになったが、なんとか装置を止める事が出来た。
九頭竜「ぁがぁぁぁ・・・・・ぁぁ。」
腕が動かない。
ヤバい、血が、止まらない。
このままだと死ぬ。
九頭竜「グソガアァァァ!!!!」
俺は張り裂けそうな体に鞭を打ち、転がり腰に巻きつけておいた仙豆を取り出し神経が千切れながらもなんとか仙豆を口の中に入れた。
ガリ、ボリ、ボリ、ゴクリ。
豆とは思えない音と共に仙豆を飲み込んだ。
すると、体の痛みが無くなり、傷が治り、力が溢れ出してきた。
九頭竜「がはっ!はあ、はあ、はぁぁぁ。死ぬかと思った。くそ!まだ早かったか。60倍から徐々にやってくか。」
新たな目標が出来たが、無茶はあまり出来ない、死んでしまったら意味がないからな。
九頭竜「よし、また頑張る、ん?」
ここらに強い気を持った奴と、気が小さい奴が、いや!これは死にかけか!?
俺は理解と共に外に出て強い気の奴を探しそいつの元に向かった。
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黒歌「はあ、はあ、はあ。白音の様子を見ようと来たら見つかるなんて。」
悪魔b「こっちだ!居たぞ!」
黒歌「やば!」
悪魔a「へへ、手間取らせやがって。」
黒歌「く、くそぉ。」
悪魔b「なあ、ボスに渡す前にヤらないか?こんな上玉一生に有るか無いかだぜ?」
悪魔a「いいな。体が傷だられの女を犯すってそそるじゃねえか。ヤるか。」
黒歌「くそ!触るにゃ!」
悪魔a「こいつ!暴れるんじゃねえ!」
九頭竜「待てよ。」
俺が全速力でその場に着くと、服がボロボロで体に生傷だらけの女性と、それをしたと思わせる羽の生やした男二人がいて、男の一人は女性の胸を揉んでいた。
悪魔b「あん?誰だてめえ。」
九頭竜「俺の事はどうだって言い。そいつに何してんだ?クソ共。」
悪魔a「人間風情が偉そうに我々に説教か。」
九頭竜「俺が人間風情、か。ならてめえらは人間風情より下の屑とカスだな。」
悪魔b「てめえ、死にたいみたいだな。やるぞ。」
悪魔a「ああ。」
男の一人は黒い槍を出すと構え、もう一人の男はファイティングポーズをとった。
悪魔a「死ねえ!」
男の一人が槍で鋭い突きの連打を繰り出して来た。
俺はそれらを上手く捌き、突き出される時に出る一瞬の隙をつき、男の懐に体を忍ばせ腹部に思っ切り拳を決めた。
悪魔a「がっ!」
怯んだ瞬間に腕を持ち足を軸に回転させおもいっきり投げ飛ばし、高速で移動をして吹き飛ばされた男を蹴り飛ばした。
悪魔a「ぐがっ!?」
男は反対側に吹き飛ばされ、近くの壁にめり込んだ。
悪魔b「あ、相棒!てめえ!許さねえぞ!!」
男は人では到底出せないほどのスピードで攻撃して来たが、まだまだ対処出来るスピードなので男の攻撃をいなして行った。
悪魔b「くっ!攻撃が効かねえ!?」
九頭竜「これでもくらいやがれ!!」
俺は男が片足の連打から回るようにもう片側の足での連打、それから無防備になった腹に拳をめり込ませ、最後に真上に上がり、かめはめ波を放った。
強烈な地響きと共に数十M四方のクレーターが作られた。
九頭竜「はあ、はあ、はあ、はあ、はぁぁぁ。大丈夫か?」
俺が優しく話しかけたのだが、猫耳を生やした女性はキッと睨みを効かせた。
黒歌「くっ。次の敵が。」
九頭竜「まて、俺は。」
黒歌「五月蝿い!そうやってまた騙すつもりだろ!私は白音に、妹に会わなきゃ行けないんだ!こんな所で捕まってたまるか!」
九頭竜「くっ!」
鋭い突きを繰り出して来たが、弱ってる為か威力があまりなく、簡単に受け流された。
九頭竜「だから落ち着けって!俺は!」
黒歌「五月蝿い!!!もうこりごりだ。どうしてみんな邪魔をするの!?私は!ただ、あの子に謝りたいだけなのに!!!」
女性の叫びが悲痛な響きとなって体に染み渡る。
ああ、そうか、彼女は裏切られて来たんだな。
だから。
黒歌「私は絶対負けない!!!あの子に会うまでは!はぁぁぁ!!!」
ボロボロなのに急に力が上がり、体と手足に闘気を出していた。
死ぬ気の力なのだろう。
俺の力なんで10も20も超えてる。
普通なら避けるのだが、これは避けては行けないんだ。
だって、彼女の覚悟を受け入れないと彼女はいつまで経っても一人のままなのだから。
女性の拳が迫ってくる。
俺はとっさに界王拳3倍を使い、腰を落とし、両腕をクロスさせ前に突き出した。
界王拳は通常戦闘力、つまり潜在意識を無理矢理出すのだ。
例えば、戦闘力が5千だったのが、界王拳を使い1万になったとする。
この場合、自身の潜在意識が5千であるのに無理矢理もう5千を引き出している状態なのだから、体に無理が集り体を壊す。
しかし、気のコントロールが出来ていれば、過ぎている力を何とか操り、うまい具合に力を出すのだ。
だったらその潜在意識の全てを防御、つまり守りに徹するとどうなるか、極端に言えば筋肉の細胞が活性化して筋肉が膨れ上がる。
筋肉が膨れ上がると言うことはそれだけ体の防御が強くなるという事になる。
しかし、強化したにも関わらず、女性の拳は腕をへし折り、体に突き刺さった。
九頭竜「がっ!」
俺は血を噴き出しながら吹き飛ばされたと同時に意識が途絶えそうになった。
時間は数秒だったかも知れないし、数時間だったのかも知れない。
意識が長く、長く引き延ばされているようだ。
九頭竜「かっ!?!?はっ!!!」
背中の痛みと共に意識が一気に覚醒したのだが、体が悲鳴をあげている。
60度以上の風呂にナイフで身体中切り刻まれて直ぐに叩き込まれた様な熱さと痛みが襲った。
体の血が抜けて意識は途切れ途切れなのだが、熱さと痛みは徐々にひどくなっており、立ち上がるのも辛い。
だが、立ち上がらなくてはならないのだ。
あの子のために。
痛む体に鞭を打ち何とか立ち上がり、辺りを見渡した。
そこは彼女の場所からあまり離れてはいなかった。
地面に埋まる様に吹き飛ばされたのが功を表したようだ。
重い体を引きずりながら彼女の元に辿り着いた。
彼女は俺の姿を見てかなり怯え、驚いていた。
黒歌「はあ、はあ。な、何で?私は全力でやった!!!なのに!!!」
逃げようとするがうまく力が入らない為か、尻餅を女性はついた。
九頭竜「あん、しんしろ。おれ、は。味方、だ。」
俺は一歩、また一歩と近づきついに女性の目の前までついた。
黒歌「ひっ!?嫌ァァ。」
彼女は逃げる事も出来ず、恐怖に駆られてるのか、体をカタカタ震わせていたので、優しく抱き締めた。
黒歌「や!やあぁぁ!!!」
女性が暴れるたびに体に激痛が走るが痛みを無視して抱き締めたまま離さなかった。
九頭竜「安心、しろ。俺が、守ってやる。一緒に歩いてやる。だから、大丈夫だ。」
黒歌「う、あ、あ。」
女性の震えが徐々に止まってきた。
黒歌「ふえ、うぇぇぇぇぇん!!!ふえぇぇぇぇぇん!!!」
女性は泣いた。
泣きながら温かみを確かめる様に俺を抱き締め返してきた。
ああ、よかった。
本当によかった。
彼女が涙がやんだのはそれから10分後位だ。
因みに、俺の意識は朦朧としていて何をしているか、どこにいるかの情報がめちゃくちゃだし、凄く眠い。
いや、寝たら起きれなくなるだろうから我慢するけどさ。
九頭竜「落ち、ついた?」
俺の声はかすれ、目も暗くなってきた。
黒歌「グスン。ありがと。」
九頭竜「よかっ、た。」
俺はその声を聞いた後に限界が来たのか、意識が無くなった。
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九頭竜「ここは?」
俺は暗い四角い部屋の中で目が冴えた。
??「やあ、こんにちは。」
九頭竜「え?」
いつの間にかいたのか、先程はいなかったはずの場所に人が立っていた。
??「僕は、いや、名前はどうだって言いか。君は頑張ったんだね。」
九頭竜「当たり前だろ?ほっとけるか。」
??「ふふ。幸せだね。」
九頭竜「何がだよ。」
??「真実に気づからない限り君は君で入れるんだから。」
九頭竜「? どういう。」
??「作者は気まぐれだからね。僕みたいになるかもしれないけど、頑張って。君の考えは君だけの物。例え作者が作った物だとしても、人は忘れる生き物だから、その時は本当の君がまた目覚めるだろう。」
九頭竜「作者?目覚める?だから意味がわからねえよ。」
??「分かったらおしまいだよ?ああ、それから、原作に関わらない、関わる共に君にの自由だけどさ、決めたはずの物が既に決まってたって事もあり得るね。」
九頭竜「??」
??「あはは。分からないは辛いだけじゃないんだ。守るや想いに直結する事だってある。だから、分からないが行けないんじゃなくて、わからない事を分かろうと思う気持ちこそが大切なんだよ。これだけは覚えていてね。」
九頭竜「さっぱり分からんない。」
??「あはは。それでいいよ。今はね。おっと、そろそろだね。」
その声が引き金になったみたいに眠気が襲ってきた。
??「さよなら。また会える日まで。」
その言葉を最後に俺の意識は闇の中に消えて行った。
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九頭竜「ぐうぅぅ。」
目覚めたら痛く体全体がまるで金縛りのように動かなかった。
動こうとすると鋭い痛みが走るのだ。
黒歌「あ、気が付いた?」
俺は首すらうごかせないから目で声の主の姿を探した。
九頭竜「お前は。」
黒歌「にゃははは。体は動かさない方がいいよ。ざっと見たところ全治2年って所だからさ。」
九頭竜「これは、お前が?」
黒歌「包帯なんて久々だから少し汚くなったけど、きちんと巻けてるから安心するにゃ。」
九頭竜「そうか。ありがとな。」
黒歌「いいよ、元は私のせいだから。」
九頭竜「それでもありがと。」
黒歌「にゃ、にゃあぁ。照れ臭いじゃにゃいか。」
女性は顔を赤くしながら答えた。
九頭竜「そうだ。君の名前は?」
黒歌「あ、ごめん。私は黒歌。貴方は?」
九頭竜「九頭竜トキオ、よろしくね。」
黒歌「こちらこそ。」
九頭竜「あ、そうだ。俺の腰辺りに袋が付いてなかったか?」
黒歌「ああ、それなら少し邪魔だったから岩の上に置いておいたよ。」
九頭竜「岩の上に?」
黒歌「あ、そっか。体が動かせないんだね。ここは私が根城にしてる洞窟だよ。」
九頭竜「なる程。そうだ、その袋に豆が入ってるから豆を取ってくれないか?一つでいいんだが。」
黒歌「分かったよ。」
黒歌が遠ざかって行った。
数秒後、仙豆を持ってきてくれた黒歌は口の中に入れてくれた。
ガリ、ボリ、ボリ。
黒歌「そ、それ本当に豆?」
黒歌の引きつった声が聞こえる。
まあ、豆の音じゃないしな。
ゴクリと飲み込むとドクンと体が揺れその後に痛みがなくなった。
俺はゆっくり立ち上がった。
黒歌「にゃにゃ!?な、何で立てるだにゃ!?」
九頭竜「さっき豆のお陰だよ。あれは仙豆って言ってね?死んでいたり手足が切れていなかったらどんな酷い怪我でも完治させてしかも10日は何も食べなくても平気になる豆なんだよ。」
黒歌「それなんてチート?」
九頭竜「はは。確かに。そうだ。黒歌、俺の家族にならないか?」
黒歌「家族?」
九頭竜「そう。お前は一杯悲しい思いや辛い事をしてきたんだろ?だったら俺が家族になって一緒に背負ってやるよ。」
黒歌「で、でも。」
九頭竜「安心しろって。俺はお前と同じくらい強いからさ。」
黒歌「やっぱり迷惑がかかるから。」
黒歌は本当に申し訳無さそうに断ってきた。
だけど、それでも諦めない。
九頭竜「仲間や家族は迷惑を掛け合うものだよ。辛かったら相談に乗ってあげる。一緒に歩いて行こうさ。」
黒歌「・・・私は・・・・。」
九頭竜「・・・・・」
俺は黒歌の言葉を待った。
そして、おずおずと話した。
黒歌「本当にいいの?私、指名手配なんだよ?」
九頭竜「指名手配?」
黒歌「うん。これを聞けば貴方だって嫌がるわ。」
九頭竜「良ければ教えてくれないか?」
黒歌「・・・分かったわ。」
黒歌から聞いた話は俺の予想を遥かに超えた物だった。
今から5〜6年位前。
その頃は二人仲良く暮らしていたらしい。
両親は早くに亡くし二人で助け合いながら生きて来た。
二人は猫又と言う妖怪と人間の間に生まれたハーフな様な物で、猫又一族は仙術と呼ばれる技を得意としていたらしい。
らしいと言うのは猫又一族は既に滅びており、黒歌と彼女の妹が最後の末裔になった。
仙術は愉気法と似ており、「気」を集注することによって、体の中の働きを高め、元気を呼び覚ます方法の一種である。
元気を呼び覚ますという事は、体の疲労、又、筋肉を使い痛めた肉などの調子を整え痛みを減らしたり逆に筋肉を上手く動かす事により通常より力強い攻撃、防御が出来る様になる。
仙術はこれを更に強化した物だろう。
つまり、一種の界王拳に似ていると言える。
これは誰でも使う事ができるが、力のコントロールが難しく下手をすれば元気の反対、悪くなったりする。
上手く気を練れないために巡回を良く出来ないのだ。
しかし、習得をすれば力が上がる為弱い奴や強い奴はもっと強くなる。
気を操ると同じなので気を飛ばしたりする事も出来るだろう。
その為、それらに目を付けた悪魔がいたらしい。
そのなはアバドンと呼ばれる上級悪魔と呼ばれる悪魔で、黒歌達の幸せを奪った人物だ。
彼は仙術を使いこなす、もしくは使える物をてにいれる事で自身の利益を上げようとしたらしい。
黒歌は妹さんを助ける為に妹と決別して、自身はアバドンの所に行ったのだと言う。
しかし、待っていたのは奴隷に近い扱いだった。
4年近く何とか耐えていたが我慢の限界が来て殺してしまったらしい。
それで彼女ははぐれ悪魔となった。
彼女は今まで自身を利用してきた奴しかで会わなくて、殺して殺しまくった末にSS級のはぐれ悪魔になり賞金首がかけられた。
でも、どうしても気になった黒歌は何とか妹の場所を突き止め、この駒王町に来たのだと言う。
黒歌「これで全部にゃ。」
九頭竜「そうか。」
黒歌「怖いよね。こんな化け物と一緒に何て無理だよね。」
九頭竜「ざけるな。」
黒歌「え?」
九頭竜「ふざけるなよ。」
黒歌「にゃ!?にゃあぁ。」
俺は怒気を込め喋った為か黒歌が怯えた表情を見せた。
九頭竜「お前は何も悪くないじゃないか。悪いのはお前を利用してきた悪魔じゃないかよ。」
黒歌「トキオ。」
九頭竜「安心しろよ。どんな奴が来ても負けない様に修行すればいいからさ。」
黒歌「は?」
九頭竜「いや、強くなれば俺もお前を守ってやれるだろ?今でも守るけどな。」
黒歌「ふふ。」
九頭竜「ようやく笑ったな。」
黒歌「ええ。あなたのお陰にゃ。ありがとにゃ。」
九頭竜「おう!あ、それとこれからよろしくな。」
黒歌「トキオとなら上手くやっていけそう。こちらこそ!」
俺たちは握手を交わし、家族になった。
九頭竜「うし、なら俺の家にこいよ。」
黒歌「家?」
九頭竜「ああ、だってこんな所じゃ落ち着かねえだろ?」
黒歌「分かったわ。案内してくれる?」
九頭竜「了解。」
俺たちは洞窟を出て森の中の開けた場所に着いた。
九頭竜「ここら辺でいいかな?」
黒歌「にゃ?ここ?何もないにゃ?」
黒歌は不思議そうに辺りを見渡しながらそう言った。
九頭竜「こいつさ。」
黒歌「カプセル?なんで急に?」
九頭竜「少し離れてな。」
俺はカプセルのボタンを押してポイッと投げた。
ボン!と音と共に先程の建造物が出てきた。
黒歌「にゃにゃにゃ!?カプセルが変な建物ににゃった!?にゃんにゃんだ!?」
九頭竜は心底驚いたらしくにゃと言う口調が出てきた。
九頭竜「さっきのカプセルはホイポイカプセルって言ってこういう建物や乗り物をカプセル状まで小さく持ち運べる様にした物だよ。」
黒歌「にゃにそれ。こんな技術冥界天界、「神の子を見張る者」でさえ無理だにゃ。」
九頭竜「? 何言ってるか分からないけどさあ、入れよ。」
黒歌「お、お邪魔します。」
九頭竜「おいおい違うだろ?」
黒歌「え?」
俺は家の前で黒歌の方を向き笑顔を向けた。
九頭竜「ただいま、だろ?」
黒歌「あ、うん。ただいま。」
九頭竜「お帰り。」
黒歌はまた泣きそうな顔をしていたけど、その顔は笑顔だった。
全知全能「やあやあ、ここまで見てくれた読者の皆、お疲れ様だね。私は神の使いだよ。」
作者「どうも。作者です。」
全知全能「おいおい、面白くさせる為に茶番をやってんだからテンション上げてけよ。」
作者「まあ、ね。」
全知全能「まあ、一人虚しくポチポチと作っている人じゃ仕方ないか。」
作者「止めて!そんな目で見ないで!」
全知全能「(o_o)」
作者「だから止めろって!」
全知全能「まあ、いいや。さてさて、この後書きでは作中の補足をさせて貰うよ!」
作者「作中だけじゃ説明しきれないからね。」
全知全能「まあ、先ずは今出て来ているキャラ説明からだね。」
九頭竜トキオ
準主人公で物語の要。
転生前は世界に気付いたモブキャラで、作者の気まぐれで転生された。
基本優しいが外道や嫌いな奴だと口が悪くなる。
たまに熱血っぽくなったりするが、説得などの時が多い。
黒歌
小猫(白歌)の姉で仙術正式系統者。
口癖はにゃだったが、人間界に来る為に必死に克服したのだが、驚いたり感情が高ぶると昔の癖が出てくる。
小猫に大怪我を負わした罪悪感があり、人間界に来たのも小猫の様子を見る為である。
トキオには感謝しており特別な気持ちは多少あるのだが、良き家族の方が強く、自分の気持ちをひた隠しにしている。
悪魔a.b
いわゆる戦闘チュートリアル。
アバドン
一応オリジナルキャラ。
至福を肥やしており、汚い事はなんでもやり冥界でも嫌われていたのだが、なまじ地位が高い為下手な事は出来なかったが、黒歌の反乱により死んだ事によって少しは情勢が良くなっては来てるが、規則の為に黒歌をはぐれ悪魔で指名手配をした。
全知全能「はい、以上が今回出て来たキャラの説明です。」
作者「次は、トキオの今使える能力説明。」
・主に空を飛ぶ程度の能力
・老いる事も死ぬ事もない程度の能力
全知全能「以上が能力です。」
作者「因みに、老いる事も死ぬ事もない程度の能力は、黒歌の渾身の一撃時に自動的に発動しました。出なかったらトキオはこの世にいないでしょう。この様に自動的に発動するのもあります。」
全知全能「あ、因みに、今回の長さは初回スペシャル版なので次は少なくなります。」
作者「さて、こんな所でいいかな?」
全知全能「そうですね。さて、長くなりましたがまあ、こんな所でしょう。」
作者「それではまた次回。」