世界に気付いたモブキャラ   作:九流トキオ

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気まぐれ神のワールドブレイカー2

世界に気付いたモブキャラ

 

あれから一年が経過した。

最初の頃は黒歌も驚いていたが流石に一年経つと慣れてきたみたいでくつろいでいた。

この一年で変わった事は重力がようやく100倍の中でも生活できる様になった。

界王拳の方は5倍までなら無理をしてようやく出せる程度だ。

中々にコントロールが難しい。

因みに黒歌は仙術を使って45倍位だ。

だから学校に行っている間は黒歌が使う事になった。

因みに、筋肉は無駄なくついている為、とても逞しい体になった。

俺は駒王学園の一年で二度目の青春をしていた。

一誠とは高校からの親友になったが、エロ関係には付き合わなかった。

その為か一誠に付き合わされている者と認識された。

うむ、一誠はオープン止めたらモテるとは言えないがかなりマシになるだろうにと俺はガッカリ王子と名称した。

そして、その夏。

俺は黒歌に誘われ京都に旅行に行く事になった。

 

九頭竜「しかし、何でまた京都に?」

 

黒歌「なんとなく、かな?」

 

九頭竜「ふーん。まあ、宿題はさっさと終わらせたし、別にいいか。」

 

揺られる事約2時間位、京都に着いた。

京都は観光客で賑わっており、ごった返していた。

 

九頭竜「うわ、人が多いな。黒歌?離れるなよ?」

 

黒歌「了解にゃ。」

 

俺と黒歌は人混みを掻き分けながら進んだ。

疲れたがかなり楽しめた。

近くに茶屋があったので取り敢えずそこで休憩を取る事にした。

 

九頭竜「ふう、疲れた。」

 

黒歌「にゃ、にゃい。舐めてたにゃ。」

 

九頭竜「口調、出てるぞ?」

 

黒歌「おっと、いけない。さて、休憩したらどうしようか?」

 

九頭竜「そーだなぁ。山登りなんてどうだ?」

 

黒歌「いいねぇ。空気が美味しそうにゃ。」

 

俺たちが楽しく談話してると、綺麗な女性が近付いてきた。

 

紫「少し、いいかしら?」

 

九頭竜「? はい、なんでしょう?」

 

誰だ?こいつ。

でも、何か胡散臭い。

 

紫「貴方は、黒歌、ね。SS級の指名手配さん。」

 

女性のその言葉とともに辺りが歪み、気が付いたら開けた森の中にいた。

 

九頭竜「な!?」

 

黒歌「にゃ!?」

 

俺たちは驚きを隠せなかった。

技や呪文を使うには必ず体か口が動く筈なのに、ただその場に居ただけで何処かに飛ばされた。

有り得ない。

 

紫「先ずは自己紹介と行きましょうか。私の名前は紫、八雲紫よ。悪魔、堕天使、天使、妖怪、彼らとはどれも違う第五の勢力。幻想郷、その設立者よ。」

 

九頭竜「幻想郷?」

 

紫「ええ。京都には昔から妖怪の勢力があったわ。彼らは人とは違う生き方をしながらも歴史の流れに乗り、培ってきた。でも、妖怪と人間は種族が違うため、絶対相容れない。でも、そんな事は有り得ない。私達幻想郷が目指す形は種族を超えた共存世界よ。」

 

黒歌「共存世界?」

 

紫「幻想郷は全てを受け入れる。それは人や悪魔、天使や転生悪魔、はぐれや堕天使も例外じゃないわ。」

 

黒歌「む、無理だにゃ!彼らは昔から争ってきた!憎しみや悲しみは根深いにゃ!それなのに、共存何て。」

 

紫「どうして。」

 

黒歌「え?」

 

紫「どうしてそう決めつけるのかしら?」

 

紫の瞳は覚悟が現れていて有無を言わせないほどの言霊が宿っていた。

 

黒歌「だ、だって。昔から。」

 

紫「昔は昔。今は今よ。変われない種族なんてないわ。者は必ず変われる。私はそう信じているわ。」

 

九頭竜「お前の言い分は分かった。だが、何故俺たちをここに連れてきた?」

 

紫「単刀直入に言うわ。貴方たち、私の勢力に入らない?」

 

九頭竜「紫さんたちの?」

 

紫「ええ、そう。黒歌、貴方は猫又族よね。」

 

黒歌「う、うん。」

 

紫「貴方の力は幻想郷に必要よ。戦力は勿論強固な意志が貴方から感じるわ。」

 

黒歌「て、照れるにゃあぁ。」

 

紫「そして、貴方。」

 

九頭竜「俺?」

 

紫「そう。貴方からは私達と同じ力、いや、波動を感じるわ。」

 

九頭竜「波動?」

 

紫「ええ、私達は神器を能力として使う事で常時発動可能にしたわ。例えば、私の神器は神滅具と呼ばれる者で、「世界の破壊と再生の光」(ワールド・ザ・デストラクション・リバース・オブ・ライト)と呼ばれる物よ。その名の通りに破壊と再生を司る力を持ってるわ。それを能力に変換すると、境界を操る程度の能力になるわ。」

 

九頭竜「境界?何で。」

 

紫「世界の破壊、世界の再生。この二つは似ているようで似ていない。でも境界で隔てられているから、相容れない。でも、私はそれを操る事ができる。つまり、境界を操るのよ。だから、境界を操る程度の能力になるわけ。これに確定してからかなり使い勝手が良くなったわ。神器と言うのは所有者の意志で変わるわ私は境界を操るだけど別のもあったかもしれないわね。」

 

九頭竜「それが何で俺を入れる事に。」

 

紫「つまり、貴方の神器は私達の能力を使えるんじゃないかと思ったのよ。つまり、貴方の存在は私達と同類に近い存在なの。だから、貴方を引き入れようとしたわ。」

 

九頭竜「そうか。」

 

多分転生の特典の事を言っているのだろう。

神様もいるとは思わなかったんだな。

 

紫「それで、話は変わりますが、黒歌さん。貴方は母である紅歌(べにか)さんが死んだと思っているわよね。」

 

黒歌「な、何を言って。」

 

紫「生きてるわよ。」

 

黒歌「え?う、嘘だ。だって母さんは私の目の前で槍に貫かれていて、血があんなに。」

 

紫「証拠を見せるわね。」

 

紫はそう言うと指を弾いた。

すると、空間に隙間の様な物が現れてその中から女性が落ちて来た。

 

紅歌「痛い!ちょっと紫!食事中の人を連れてくるなんて非常識よ!」

 

紫「あらごめんなさい。知らなかったの。」

 

紅歌「絶対わざとだ。」

 

黒歌「お母さん?」

 

黒歌が呟くように言うと聞こえたのかこちらの方を振り向いた。

紅歌さんは、紅の様な髪に赤を強調した和服に、紅色の猫の耳と尻尾が付いていた。

 

紅歌「黒歌?え、何で、ここに。」

 

黒歌「お母さん、お母さん!!!」

 

黒歌は涙目ながら紅歌さんの胸に飛び込み思い切り抱き締めた。

 

黒歌「わ、私、お母さんが死んだと思って、それでそれで。」

 

紅歌「大丈夫。ゆっくり話は出来るわ。ごめんね、少し離れていてね。」

 

黒歌「母さん?」

 

紅歌さんは黒歌を離して紫の方に振り向いた。

次の瞬間。

 

九頭竜「!?!?」

 

黒歌「にゃ!?!?」

 

海の中にいる様な感覚で息ができず、水深の深いところにいるかの如く体に重みがのしかかり、喉元に刃物を突きつけられたかの様に身体中が冷えた。

 

紅歌「紫、私には2人とも死んだと言ったわよね。それは何故?」

 

紫「あの時の貴方なら直ぐに彼女らの元に向かっていたでしょ?」

 

紅歌「確かに。それは否めないわ。でも、死んだ事にしなくても良かったはずよ?」

 

紫「ふふ。」

 

この息苦しさの中、紫は余裕の表情でいた。

 

紫「その方が諦めがつくでしょ?それに、貴方があの時戻っていたら地位的にも、社会的にもダメになっていたはずよ。」

 

紅歌「どう言う意味かしら?」

 

紫「貴方はあの時点では死んでいる事になっているのに存在している。これは世界にとっての矛盾になるわ。と、なると世界は矛盾を修正する事になる。そうすると、今より酷い状況になっていたでしょうね。」

 

紅歌「では何故今なのですか?」

 

紫「貴方の存在はあらゆる者たちの記憶から消え落ちた。まあ、彼女は違ったみたいだけど。それで、一人では無理だけど複数人しかも、二種族以上いるわ。つまり、私達が彼女を認めたら世界の因果もその時を歩むでしょう。分かったでしょ?」

 

紅歌「・・・・」

 

紫「まだ無理かしら?なら。」

 

先程とは比べ物にならない程の殺気を感じ、意識が途絶えそうだ!

 

紫「直接分からせるけど?」

 

紅歌「・・・・・」

 

紫「・・・・・」

 

無言の威圧が俺を蝕む。

苦しい!息が出来ないから酸素が!!!

俺は何とかふらつく体を奮い立たせた。

 

紅歌「分かったわ。あんたはそう言うやつだものね。」

 

九頭竜「かはっ!!!はあはあはあはあはあぁぁぁ。」

 

紅歌さんの言葉と共に威圧が消え息が出来るようになった俺は酸素を貪るように吸った。

 

紫「あらあら。2人には辛かったみたいね。」

 

紅歌「当たり前よ。でも、気絶しなかっただけ凄いわよ。流石私の娘だわ。」

 

紫「甘いわねぇ。」

 

紅歌「それでもいいさ。」

 

さっきまでのやり取りが嘘のように2人の会話は柔らかかった。

 

九頭竜「・・・・」

 

それを見て、俺の心は決まった。

 

九頭竜「黒歌、少しいいか?」

 

黒歌「にゃに?」

 

黒歌はにこやかな笑顔をしていた。

 

九頭竜「お別れだ。」

 

だから、俺は告げた。

偽物より本物の家族の方がきっといいだろうと決まってるからだ。

現に、黒歌は今まで見た事がないほどの笑みを浮かべている。

 

黒歌「え?い、今、にゃんて。」

 

黒歌は目を開きながら聞き返してきた。

だから、今度は良く聞こえるように言ってやった。

 

九頭竜「だから、家族ごっこは終わりだ。」

 

黒歌「ごっこ?え?え?一体。」

 

黒歌は目の前に起きた現実を信じたくないが故に無知を装っているのだろう。

でも、家族は友達や親友より強固な絆で結ばれてる。

だから、黒歌は紅歌さんの所にいる方がいいんだ。

 

九頭竜「お前には家族がいた。なら、ごっこ遊びをする必要はないよな?」

 

黒歌「にゃんで?だって、支えてくれるって。家族として苦しみや悲しみを背負ってやるって!守ってくれるって言ったにゃ!!!それは嘘だったのにゃ!!!」

 

黒歌が涙目になりながら訴えてくる。

嘘じゃないが、ここにいた方が安全なんだ、そうだよ。

 

九頭竜「こいつらは俺より遥かに強く場数も踏んでる。守って貰うには一番だし、俺はどんなに頑張っても赤の他人だ。家族の振りはしてあげるが本当の家族にはなれない。」

 

黒歌「でも!私はそれで救われた!前を見て歩けるようになった!!!一緒にいて楽しかった。まるでお兄ちゃんみたいで、体がポカポカして気持ちかった!!!何でそんな事を言うの?」

 

九頭竜「そこまでとはな。理由は簡単これから先俺じゃお前を守れない。ただ悲しみが増えるだけだ。それなら、本当の家族がいて、強い奴の方が安全だろ?」

 

黒歌「危なくても辛くても一緒に歩んでいけるなら寂しくないにゃ!!!」

 

どっちも譲らない、いや、譲れない。

どっちの意見も正しいからだ。

俺は、本当は、どうしたい?何がしたい?強くなるだけでいいのか?いや、結局は強くなければ守れないんだ。

そんな俺たちの事を見兼ねたのか、紅歌さんが口を挟んできた。

 

紅歌「君、名前は?」

 

九頭竜「九頭竜トキオです。」

 

紅歌「そう。なら、こうしましょう。」

 

紅歌さんは微笑みながらこう言った。

 

紅歌「九頭竜くんと黒歌で戦い勝った方がその人の言う事を聞くってどうかしら?」

 

黒歌「母さん!?」

 

九頭竜「紅歌さん?」

 

紅歌「九頭竜さんは、守る強さ。黒歌は強さと共に思い。それぞれそれを見せるのはどうかしら?」

 

紫「それはいいわね。今は10日、ね。なら、帰る時間もあるでしょうし、20日後の30日に勝負でどうかしら?」

 

九頭竜「分かりました。それで構いません。」

 

黒歌「トキオ!?」

 

紫「なら、決まりね。2人とも幻想郷内で鍛えて貰うわ。黒歌は紅歌に。トキオは、貴方は戦闘経験が必要ね。なら、貴方には戦いに身を投じて頂くわ。」

 

九頭竜「分かった。」

 

紫「なら、それぞれの場所に連れて行くわね。黒歌は紅歌とこの隙間に入って。トキオはこっちにね。こっちは博麗神社に続いているわ。貴方は巫女である霊夢と戦って貰うわ。」

 

紫は二つの隙間を出した。

 

九頭竜「黒歌、俺は。」

 

紅歌「はい、ストップ。ここから先はまた出会った時ね。」

 

九頭竜「はい。」

 

何故か話は進んでいるが、仕方ない。

黒歌との勝負は俺自身のためにも負けられないな。

 

紅歌「それじゃあ私達は先に行くわね。」

 

紅歌さんは黒歌の手を握り片方の隙間の中に入って行った。

 

紫「さて、私達も行きましょうか。」

 

九頭竜「付いてきてくれるのか?」

 

紫「ええ。面白そうだしね。」

 

俺と黒歌達はそれぞれの隙間の中に入った。

 

 

 

 

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私は後悔しているのだろうか?それとも、ただの駄々っ子?

 

紅歌「ついたわよ。」

 

黒歌「え?」

 

しまった!考えてて全然見てなかった!え?ここって。

 

黒歌「私の家?」

 

そう、着いた場所にあったのは私がまだ小さい頃、白歌とお母さんの三人で住んでいた家だ。

 

紅歌「ふふ。記憶を再現して作ったのだけど、合っていたみたいね。」

 

黒歌「白音。私、私。」

 

私は昔、妹と決別した事を思い出し、涙を流した。

 

紅歌「黒歌、後悔してるの。」

 

お母さんの声がやけに響く。

 

黒歌「うん。でも、でも!あの子を救うにはこれしかなかった!なかったの!」

 

紅歌「黒歌、歯をくいしばりなさい。」

 

黒歌「え?がっ!?」

 

私が上を向いた時に頬に痛みを感じ、地面に倒れた。

 

黒歌「どう、して?」

 

私は暫く放心していたが、お母さんに殴られた事を理解した。

 

紅歌「ふざけないで。」

 

黒歌「え?」

 

紅歌「貴方の今の言葉は過去を否定する事になるわ。そんな事私が許さない。」

 

黒歌「どういう。」

 

紅歌「貴方の今の言葉は貴方をたすけてくれたあの子、九頭竜君との住んでいた事を否定する事になるのよ。」

 

黒歌「なん、で!」

 

紅歌「今の貴方があるのは過去があるから今があるの。後悔はしたかもしれないけど、それを受け止めて行かなきゃ行けないの。黒歌、お願いだから過去の自分を否定しないで。」

 

お母さんは私を抱きしめる。

暖かい。

ああ、白音、必ず謝るからね。

 

紅歌「ふふ。寝ちゃったか。よっしょ。何時の間にこんなに重くなったのかしらね。黒歌、今は休みなさい。目が覚めたらビシバシ行くからね。」

 

 

 

 

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隙間の中は目玉が沢山敷き詰められていて少し怖かった。

暫く進んでいると、穴が開きそこから外に出た。

 

九頭竜「うわあぁ。」

 

俺は開いた口が塞がらなかった。

だって、この世の物とは思えない程に綺麗な風景が広がっていたのだから。

 

紫「ようこそ、幻想郷に。」

 

紫さんは微笑みながらそう言った。

 

霊夢「紫〜、何の用よ。式神まで使いによこして。」

 

神社の中から声が聞こえる。

神社から出てきたのは、脇が開いてる巫女服と、9つの尾がある狐耳を付けた女性だった。

 

藍「紫様、お待ちしておりました。」

 

紫「ご苦労様、藍。トキオ、説明するわね。狐耳の彼女が九尾で私の使い魔の八雲藍よ。」

 

藍「八雲藍だ。よろしくな、人間。」

 

紫「それから、こっちの彼女が人間代表にて幻想郷の第二の守り手、博麗霊夢よ。」

 

霊夢「オマケみたいに言わないで。あー、霊夢よ。私には敬語なんかはいらないわ。」

 

九頭竜「分かった。よろしくな、霊夢、藍。」

 

紫「藍、ありがとう。戻っていて。」

 

藍「了解しました。」

 

紫が出した隙間の中に藍は入って行った。

 

霊夢「さて、あんたが呼んだんだからろくな事じゃないと思うけど、一応聞くわ。何しに来たの?」

 

紫「彼と戦いなさい。」

 

霊夢「却下。」

 

紫の言葉の後直ぐに霊夢が否定してきた。

 

紫「あら?何故かしら?」

 

霊夢「面倒くさい。そんな事をするなら縁側でのんびりお茶したいわ。」

 

紫「仕方ないわね。なら、お米一週間でどうかしら?」

 

霊夢「ふむ。よし、分かったやりましょう。」

 

九頭竜「変わり身早!?」

 

霊夢「あ、そうだ。紫、その条件は戦ったら?それとも負けたら、かしら?」

 

紫「戦ったら、よ。」

 

霊夢「成る程ね。了解。さあ、やりましょうか?」

 

霊夢は俺と向かい合った。

 

九頭竜「よし。行くぞ!」

 

霊夢「来なさい。幻想郷最強の一角を見せてあげるわ。」

 

俺は目では追えない速度で、動き拳を振るった。

 

霊夢「甘いわ。」

 

しかし、霊夢は軽々とこれを捌き、かかと落としを繰り出した。

 

九頭竜「ぐっ!?がっ!!!」

 

何とかかかと落としは防いだが、隙が甘くなった腹をもう片足で蹴られた。

俺は軽く咳き込みながら後ろに飛ばされたが、直ぐに体制を立て直した。

 

霊夢「ふっ!」

 

九頭竜「な!!!ごっ!?」

 

しかし、何時の間にかいた霊夢により起き上がりかかと落としが当たり、脳が揺れた。

 

霊夢「はあぁぁぁ!!!」

 

ヒュウゥゥズカバキドゴーン!!!

 

九頭竜「かはっ!?」

 

その瞬間霊夢は俺には見えない位の速さでレンゲキを当て、最後に回し蹴りが当たった俺は地面にバウンドしながら叩きつけられた。

 

霊夢「あんた、舐めてるの?」

 

九頭竜「ゴホッ!な、舐めてる、だって?」

 

霊夢「実力を出さないで私に挑むなんてね。しかも、動きがなっていないわ。いや、貴方は誰かのコピーかしらね?しかも、コピーすら出来てないし、練度も低い。よくこれで舐める真似が出来るわね。トキオ。」

 

九頭竜「くっ。」

 

霊夢「なんで紫がこいつを気にかけているのか分からないけど、これ以上付き合うつもりは無いわ。」

 

九頭竜「くそ、待てよ。分かったよ。見せてやるさ。」

 

霊夢「来なさい。」

 

九頭竜「カアァァァァァァ!!!界ィィィィ王ゥゥゥゥゥ拳ンンンン!!!4倍ダアァァァァ!!!」

 

強烈な赤い光が俺を包み込む。

体は多少重くなった。

 

九頭竜「ぐっうぅぅおりゃあぁぁ!!!」

 

霊夢「な!?」

 

早く移動をして顔面に蹴りを入れ吹き飛ばし直ぐ様追い付き、顔面にパンチを加えまた吹き飛ばし直ぐ様相手の背中に移動して両足をくっ付け上に蹴り上げ、最後に片足に力を加え、腹部に突きを当てた。

霊夢は凄い速さで地面にめり込んだ。

 

九頭竜「がはっ!はあ、はあ、はあ。どうだ!」

 

霊夢「ゴホッ!ガハッ!!!ぐうぅ。」

 

霊夢は地面から起き上がってきた。

 

九頭竜「な!?効いてないのか!?」

 

記憶の中にあった界王拳アタックを当てたんだぞ!

 

霊夢「いっつうぅ。きちんと効いてるわよ。頭がフラフラするし片腕が使い物にならなくなってるでしょ?」

 

霊夢の体を良く見ると、巫女服の大部分は破れ胸元はサラシが見え、生足も見える程に破けており、腕は折れ曲がったのか血塗れで反対側になっていた。

 

九頭竜「す、すまん。やり過ぎた。」

 

霊夢「甘いわね。」

 

九頭竜「え?がっ!」

 

油断した隙を突き、霊夢は拳を振るって来た。

突然の事で回避がとれなかった俺はもろに当たり吹き飛ばされた。

油断していた事もあり、クリティカルヒットをくらった。

 

九頭竜「ゴホッ!な、にを!」

 

霊夢「勝負の最中に気を緩めない。」

 

九頭竜「だ、だか、あんたは!」

 

霊夢「怪我をしたわね。だから何?あんた、本当に舐め腐ってるわね。」

 

九頭竜「な、なんだと!」

 

俺が言い返そうとしたら霊夢は無事な片腕で俺の胸倉掴み上げた。

 

霊夢「相手を助ける覚悟があるなら躊躇するな。敵には殺す気でかかりなさい。相手を殺す覚悟が無い奴が戦いに身を投じるな。私は殺す事はしたくわないけど仕方ない、やもえない時は躊躇しなかったわ。何故だか分かる?相手に失礼だからよ。相手は色々な意味で戦うけど必ずしも何かを賭けている。だから負けれない。だから、相手を殺せる!それなのにあんたは何?覚悟はあるみたいだけど低すぎる。本当に強くなりたいなら手加減をしない事を覚えろ。本気の相手に迷惑だ。」

 

霊夢は言い終わったのか胸倉を離した。

 

霊夢「これでしまいよ。勝負は私の勝ち。あー、らしく無い事したから疲れたっと。」

 

霊夢はのんきそうに言うと、折れ曲がった腕を元に戻した。

 

霊夢「ぐっ!ふう。」

 

九頭竜「霊夢。」

 

俺は軋む体に鞭を打ち仙豆を渡した。

 

霊夢「これは?」

 

九頭竜「仙豆って言う豆だ。食べればどんな傷でも治し、10日は食事をしなくていい優れものだ。」

 

霊夢「それは凄いわね。」

 

霊夢は感心そうな声を上げると豆を食べた。

 

霊夢「お?おお!腕が治った。」

 

そして俺も仙豆を食べた。

 

九頭竜「ふう。霊夢、ありがとう。」

 

霊夢「あん?」

 

霊夢は自身の体を見ていたのを止めこっち側に顔を向けた。

 

九頭竜「俺、覚悟が足りなかったみたいだ。」

 

霊夢「あー、最後に一つ。覚悟の意味を忘れるな。」

 

九頭竜「ああ!」

 

霊夢「さ、さっさとどっか行きなさい。」

 

霊夢はこちらに背を向けながら言った。

 

九頭竜「分かった。紫、行こう。」

 

紫「そうね。それじゃあ霊夢、後日米を持ってくるから。」

 

俺と紫は博麗神社を後にした。

 

霊夢「はあぁ。私らしくない。でも、こう言うのもいいかしらね。」

 

 

 

 

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九頭竜「紫、次は何処に行くんだ?」

 

俺たちは空を飛びながら移動していた。

 

紫「そうねぇ。観光と行きたいけど、修行、戦闘経験が必要だから。紅魔館に向かいましょう。」

 

九頭竜「紅魔館?」

 

紫「ええ。そこにいる紅美鈴は中国拳法の達人だから色々参考になると思うわ。」

 

九頭竜「分かった。」

 

紫「なら、向かいましょう。」

 

紫の案内で紅魔館目指して進んで行った。

紅魔館を目指して進んでいると霧が出て来た。

 

九頭竜「霧?さっきまで晴れていたのに。」

 

紫「ああ、紅魔館の近くに一年中霧が出てる池があるのよ。」

 

九頭竜「成る程。」

 

俺は納得して更に進んでいると声が聞こえてきた。

 

チルノ「フッ!ハッ!セイ!」

 

九頭竜「この声は?」

 

紫「ああ、あの子ね。」

 

紫は進んでいた道を離れ開けた場所に出た。

そこにいたのは青色のロングヘアーに、凛とした表情をしており、大人の女性と言うにふさわしい女性がいた。

 

紫「チルノ。」

 

チルノ「ん?ああ、紫。久しぶりね。あたいになんか用?」

 

紫「いや、少し寄っただけよ。」

 

チルノ「ん?そっちの子は?」

 

チルノは俺に気付いたのか名前を聞いてきた。

 

九頭竜「俺は九頭竜トキオ。強くなる為に修行している者だ。」

 

チルノ「そう。頑張ってね。」

 

チルノは微笑みを浮かべながらそう言った。

 

九頭竜「ああ!」

 

紫「そうだ。チルノ、彼と戦ってみてくれない?」

 

チルノ「この子と?」

 

紫「ええ、頼めるかしら?」

 

チルノ「うーん。分かった。一回だけなら付き合うよ。」

 

九頭竜「いいのか!」

 

チルノ「ああ。あたいは最強を目指しているんだ!だから色々な奴と戦えるのは嬉しい限りさ。」

 

九頭竜「最強?」

 

チルノ「ああ。あたいはね?強くなってあたいの周りにいる仲間達を守りたいんだ。大ちゃんやルーミア。ミスチー、みんなを守る為に最強を目指しているんだ。」

 

九頭竜「そうか。」

 

チルノ「さあ、トキオ。全力でかかってきてね。」

 

九頭竜「ああ、分かったよ!行くぞ!チルノ!」

 

チルノ「こい!トキオ!」

 

先制を取ったのはチルノだった。

素早く距離を詰め拳を振るって来た。

 

九頭竜「ちっ!はっ!」

 

俺はそれを避け無防備な脇に拳を繰り出したのだが、開いている片方の拳を俺の拳に当て相殺した。

 

チルノ「フッ!ゼヤアァ!!」

 

チルノはそのままの勢いを殺さずに足を混ぜたレンゲキを繰り出してきた。

 

ヒュン!ズガっ!!!ドドドドド!!!

 

俺はそれをなんとか防いで行ったのだが、一撃一撃が重い!!

 

九頭竜「セイヤッ!!!」

 

俺は気を放出してチルノを吹き飛ばした。

 

チルノ「うわっと!ふう。やるね。」

 

九頭竜「そっちこそ。ゼッ!!!」

 

チルノ「フッ!」

 

ズガガガガガガガガガガドドドドドドドドガキィン!!!

 

九頭竜「がっ!」

 

キュルルルルトサ!!!

 

チルノの攻撃はトリッキーで攻撃をくらってしまったが回転して勢いを殺しながら地面に着地した。

 

チルノ「やっぱり、決定打にはかけるかぁ。」

 

九頭竜「はあはあはあ。」

 

くそ、細かくてしかも鋭く動くから無駄に疲れが。

 

チルノ「次行くよ!!!完璧なる銀世界(パーフェクトフリーズ)!!!」

 

チルノの叫びと共に辺りが一面の銀世界になり、吹雪が吹き荒れた。

 

九頭竜「な!?くっ!寒!?」

 

チルノ「これがあたいの神器よ。暫くの間辺りを氷の世界へと変える物。あたいとの相性はバッチリよ。」

 

九頭竜「く、くそ。体が固まる。」

 

チルノ「さあ、どうする?」

 

どうする?気を纏うとしても低過ぎて防護にならない。

なら。

 

九頭竜「界王拳、4倍!!!」

 

俺は自身が使える全開の界王拳を発動させた。

体が急激に暖まるのを感じる。

 

チルノ「何それ、凄くかっこいい!!!」

 

九頭竜「さあ、行くぞ!!!」

 

チルノ「うん!こっちも行くよ。」

 

ズガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 

打ち合う打ち合う打ち合う。

俺たちの力はチルノが少し上であり、しかも戦闘経験があり、トリッキーな動きにかなりきついが、追い付けない速さじゃない!!!

 

ズドガガガガッガガキィン!!!

 

九頭竜「ぐは!!」

 

チルノ「今!原石の吹雪(ダイヤモンドブリザード)」

 

氷麗状の吹雪が俺を襲う。

 

九頭竜「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

俺は急所をガードしたが、それ以外の場所に鋭い氷麗が突き刺さる。

焼け付く痛みと凍える寒さがぶつかり合い体の感覚が変になってきた。

 

チルノ「次行くよ!冷めた神々の力(コールドディヴィニティー)」

 

チルノは巨大な氷を作り出しそれを俺に投げ付けた。

その氷はゆっくりとまるで力を溜めながら向かっているようだった。

 

九頭竜「く!あんなのくらったらタダじゃすまねえぞ!」

 

どうする!いや、全力でぶつかってやる。

 

九頭竜「はあぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!!」

 

俺は一気に気を溜めた。

 

九頭竜「かめぇぇぇぇはめぇぇぇぇ派ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

俺はかめはめ派を巨大な氷向かって放った。

 

チルノ「面白い!」

 

その声と共に巨大な氷がそのデカさを増した。

 

九頭竜「な!?さ、更にデカく!?」

 

嘘だろ!?これでギリギリなんだぞ!

 

九頭竜「く、くそ!相手がここまでやってんだ!体くらいどうでもいい!!!界王拳!!!5倍だあぁぁぁあぁぁぁああ!!!」

 

俺は5倍界王拳でようやく互角だった。

 

チルノ「な!?く!力がまだ上がるのか!?」

 

九頭竜「ぐ、ぐ、ぐ。」

 

チルノ「くぅあぁ!!!」

 

ズゴーォォォォオオォォォォン!!!

 

二つの力がぶつかり合い大爆発を起こした。

 

チルノ「うわっ!?」

 

九頭竜「がっはっ!?」

 

あまりにも激しい爆風で俺の体は吹き飛ばされた。

 

紫「この勝負、チルノの価値ね。」

 

九頭竜「ご、ゴホッ!」

 

チルノ「お、おい!大丈夫か!」

 

九頭竜「あ、ああ。体が動かないが何とか。」

 

5倍界王拳の負担がなくなってる?サイヤ人の特性か。

なら、次は6倍に挑戦だな。

 

九頭竜「腰に巻いてある袋から豆を出してくれないか?」

 

紫「これ?」

 

俺は紫から貰った豆を食べた。

 

九頭竜「ふう。」

 

チルノ「おお!傷が治った!」

 

九頭竜「チルノ、ありがとな。」

 

チルノ「いや、気にするな。お節介だと思うけど、あんた、技術がなってないわよ?」

 

九頭竜「技術。」

 

チルノ「うん。あんたはなんか、技術が体について行ってない気がするんだ。」

 

九頭竜「体に?」

 

チルノ「うん。力は申し分ないんだけど、技術力が高過ぎるからあんたがその技術について行ってないんだよ。だから、かなり荒削りでツギハギだらけなんだ。だから、しばらくは技術を体に慣らしていった方がいいよ。」

 

九頭竜「そうだな。助言ありがとな。」

 

チルノ「気にしないで。そうだ!また戦ってくれるかい?」

 

九頭竜「勿論だ!」

 

紫「ふふ。先に進みましょう。」

 

九頭竜「チルノ!またな!」

 

チルノ「ああ!」

 

俺たちはチルノと別れ紅魔館に向かった。

 




作者「どうも、仕事が忙しくて家ではすぐに眠ってしまう為仕事場の休憩時間にポチポチやってる作者です。」

全知全能「と、意味不明な供述をしている作者に付き合わされてるお知らせ版です。」

作者「意味不明とは心外な!」

全知全能「さて、ここまで見てくれて有難うございます。」

作者「無視するな!」

全知全能「かなりの駆け足になりましたが、何とか5日目で投稿できました。それから、後一つ二つ辺りで原作に入れそうです。」

作者「まあ、紅魔館での修行、それから黒歌とのバトルを予想していますので。」

全知全能「茶番はさっさと終わらせ、キャラ紹介と行きましょうか。」

紅歌

一応オリジナルキャラ。
黒歌と白歌達の母親で今まで死んだ事になっていた。
仙術を極めた初めての猫又で、仙術の上位、仙人モードが使える。
娘達を愛している為、彼女達関係で度々暴走するが、基本的には大和撫子タイプ。
神器はないが、実力は魔王級。

八雲紫

原作より人間を好いている。
第5勢力幻想郷の設立者で、幻想郷に住む者全てが自分の息子、娘と思っており、傷付けられると切れる。
序盤では影の存在なのだが、物語が進むと幻想郷勢が表にでる。
神器は神滅具で、「世界の破壊と再生の光」と呼ばれる全ての破壊と再生を司る。
幻想郷の住人はほとんどが神滅器を持っている。
神器は能力として覚醒させており、かなり使い勝手が良くなっている。

八雲藍

原作より、紫を主人より家族になっており、外では式神として振る舞ってるが、家の中では娘として紫と暮らしている。
紫の式神で紫の神滅器の副産物。神器は「式と癒しの結界」と呼ぶ物で、死んだ生き物を式神として生き返らせる事ができ、式神と所有者は繋がっており、同じ力をえる。

博麗霊夢

原作とほぼ同じだが、幼い頃死に瀕する出来事が襲っており、バトルになると手加減はしないのだが、それと同時に面倒見が良く、幻想郷では巫女稼業をしながら便利屋の様なものしており原作より神社は栄えている。
神器は神滅具で、「空と空間を司る巫女」と呼ばれる物であり、自身の空間を歪め全ての攻撃を一時的に無効化させる。

氷妖精チルノ

原作よりかなり改変されている。
頭脳は月の頭脳並みで戦いにおいては悟空並みの天才。
紫が別世界から連れてきた者で、本気モードがあり、本気モードだと、魔王級3体同時でも無双できる。本気モード時は記憶がない。
最強目指して日々修行をしている。
大妖精達は初めての友達で何よりも大切な仲間だと思っている。
神器は「銀世界の奇跡」なのだが、「完璧なる銀世界」として技と神器を変えている。辺り一面を氷と銀の世界へと変える。逃げる事は出来ず、チルノの全能力が底上げされる。

作者「以上です。因みに、スペルカードは神器の派生技となっております。」

全知全能「それではこの辺で。」

作者「またお会いしましょう。」
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