犬コロ物語   作:響斗

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ハーメルンに試しで投稿させていただく響斗(ひびと)と申します、今回の犬コロ物語は、自分がとっさに思いついた事を書かせていただいた始めてのオリジナル小説です、いろいろ読みづらいと思いますがそれでも見ていただければ幸いです・・・


第1話

夏の暑いより冬の寒さのほうが俺は好きだといっても特別寒いのが好きなわけではない。

季節は春で始まりの季節ともいえる時期は今の俺があるのも大切な人達が大切な事、これからの事を教えてくれたからだ。そして俺の人生にも新たな始まりが訪れようとしていた・・・・ 。

『おおーい、荷物これでいいのか?』

『ああっノブ悪いな本当に』

『いやいや、こんくらいどうってことねぇよ』

彼は、戸田信雄(とだ のぶひこ 通称ノブ)小学校の頃からの幼馴染で親の都合で中学に上がる前にノブは都会に行ってしまったが今でもこうやって仲良しだ 。

 彼の親が経営しているペットショップのショップ店員をしている。

『しかし、俺はてっきり親の仕事を継がねぇと思ってたが、どういう心変わりだ?』

『あーまぁ、進展の変化というか他に行きたい道が決まったって言うか・・・』

俺・・・ 希堵悠二(きど ゆうじ)は、親が経営している田舎の動物病院の跡継ぎと勝手に親に決め付けられていた。しかし他にこの社会で食っていく方法ややってみたい事が見つからなかった。

『でも本当、父さんには感謝しているんだ』

『自分の道は自分で見つけてこいか・・・大胆のことを言うよなお前の親父も』

そう、父さんはそんな俺に別の世界を見せる為に俺を都会に行かせたと思う、その結果もあって俺は動物のカウンセラーになりたいという夢を手に入れた。

専門学校も決まった、偏差値はなかなか高いところだったが試験と面接も一発合格だった。

『後は小物とかを入れるがそこの所はお前に任すわ』

『ああっわかった』

それで今は、新しい家の荷物置き、住むアパートもなんとか決まり順調な学校生活が始まる事に少々楽しみでもあった。

『なぁ、悠二?』

『ん?』

不意にノブが俺に声をかけてきた

『悠二はペットとか飼わないのか?』

『なんだよ、いきなり』

『いやーここのアパート、ペットOKってきたし部屋の広さとか日当たりを見るにマジでいい環境だと思うぜ』

『商売関係の話ならパス』

たしかにここのアパートは車の通りも少なく近くに公園があり、数分歩くところに獣医併設のペットショップ(ノブの家)がある。

まぁいい環境といったらいい環境だ。

『いやいや、商売無しに』

『それにペット飼うとなると、いろいろ手間もお金もかかるだろ、バイトとかこれからするし家を空けることも多くなるだろうし』

『それはまぁ・・・そうだろうけどもさぁペット飼う飼わないで結構違うぜ』

『まぁ、気が変わったらお店のほうにも顔出すよ・・・』

とまぁなんだかんだあり作業が終わるのに夜までかかってしまった。

引越しの為にわざわざトラック寄越してくれたノブに感謝して見送り自分のアパートに戻った。

『ただいま~』

といっても住んでいるのは自分だけどと分かっているがつい言ってしまう、まぁこの静寂な部屋からおかえりなんて聞こえたら怖い。

『ペット・・・か・・・』

アパートの扉の鍵を閉め部屋に戻りなんとなくパソコンを立ち上げ、ぼんやりとネットを回る、検索ワードに、【飼いやすい ペット】と調べた、すると愛好家のスレのサイトを見つけ見ていた

1:やっぱ人型ペットがある意味では飼い易くと思うのですよ

2:1に賛成、大体のところは私達と変わらないしね、洋服とかも私のお古とかだし

3:だけどやっぱ人型ペットは値段とか馬鹿にならないでしょ

人型ペット、主に犬や猫など代表的な動物の動物を、人類のテクノロジーだとか遺伝子工学にによって作られただとか、数千年前から生存していたのを技術の力で復元したとかとかいろいろな話がある、田舎にいた時は予防注射で2~3匹見たことあるが、外見も知性も普通の人間となんら変わらない体で強いて言うなら犬と猫なら尻尾と耳があるぐらいだろうか・・・まぁそんなところだ、値段については興味がなくまったく見てなかったがいくらぐらいなんのだろうかと調べていると

『イングランドコリー、税込み371万・・』

買えない・払えない 学生には到底無理な話だった。

買う気ではなかったがさすがにため息は出た 。

『飯でも食って寝よ』

とパソコンの電源を消し、台所に向かった。

                  -戸田信雄視点-

友人の引越し作業を終わらせ、ショップから借りてきた車を飛ばし家に帰る途中だ

『・・・ん?雨か』

車のフロントガラスに水滴が一滴また一滴と垂れ大雨となった 。

『天気予報だと一日中晴れって言ってたにな』

雨は嫌いだ、雨を見ると涙を思い出すからだ、小学校の転校の日、みんなと泣きながら別れた日自分の大親友 希堵と分かれた日、握手をしてまた会おうと誓ったあの日を・・・ 。

『なに考えてんだよ俺、それにまた会えたじゃねぇか』

なんて一人でふけているとあるものがチラリと見えた 。

『ん?』

気のせいと最初は思ったが、バックミラーに映ったそれをみたら思わずブレーキを押していた、車を停め、車から出てそれのほうに向かって雨のなか走っていた、そしてそれは路地裏の角に倒れていた。

『・・・・!!』

それは一匹の小さな人型の小型犬だった

(見た感じ、体に傷がない脈拍も安定して軽い昏睡状態か・・・生きている今のところは・・・)

今のところとはこの状態を意味する、冷たい雨が小型犬を叩いているこの状況、事故にあったわけでもなく捨てられたのか分からないこの状況、無論このまま放置をしていたらこの犬は間違いなく死ぬだろう、もし通行人に見つけられたとしてもこの犬を拾い帰って保護するなんて酔狂な奴もおそらくいないだろう・・・俺以外を除いて。

『ったく俺って奴はまったくよぉ』

ずぶ濡れの犬を車の助手席に乗せ、大急ぎで車を家に飛ばす、信号で止まる度に犬の顔を確認するがどんどん顔色は悪くなる一方だった 。

(ちきしょう間に合ってくれよ神様)

家に着くや否や彼女を抱き上げ、裏口から入り家の大黒柱活獣医の親父を呼んだ、しかし返事はなく彼女を入り口に寝かせ居間の方に大急ぎで向かうと部屋の明かりは消えており、机の上に書置きがあった 。

【父さんと母さんは、親戚の葬式に行ってきます帰るのは明後日ぐらいです】

『なんだってんだよこんなときに!!』

と叫んだが帰ってくるのは雨の音だけだった。

(やべぇ・・・このままだとどうすればいいんだ)

焦りで頭が混乱する、手が震えいつの間にかひざをついていた

(どうすんだよ、ここままじゃあいつ死んじまうよ、でも体がうごかねぇ)

もうだめだとおもったその時だった 。

『ノブ!!』

裏口のほうから声がした声の方向をみるとそこには先程分かれた悠二の姿があった。

                -希堵悠二視点-

飯を済ませ、明日の準備をする明日は学校の入学式だ、おそらく校長のながったるい話を聞き、教師の紹介などをして終わるだろうと思っていた。

『これで・・・よし!!』

用意を完了してかばんを置いたときあるものが落ちていることに気付いた、携帯電話だ

『・・・?』

自分の携帯ではない、だとするとノブのだ 。

(あいつ、よく忘れ物しやすい性格だったからな、しょうがない届けに行くか)

と軽く準備をして玄関のドアを開ける、外は雨だったのでビニール傘を用意しノブの家に向かう、自分の家のアパートから徒歩15分ほどのノブの家までそうかからなかった、ノブの家に到着したのはいいが真っ暗で明かりひとつ付いていない。

(まだ・・・帰って来てな感じか?)

と明日にでも帰ろうとした瞬間、雷が落ち辺りがフラッシュのごとく光った。

『うおっ!・・・ん?』

さすがの俺の驚いたが光った一瞬不可解な点がひとつあった、裏口があいている、いやそれよりも気になったのは裏口に何かがいた?

(ノブ・・・?)

裏口にゆっくりと近づき裏口のところにいた何かの物体の正体に気付いたのはすぐのことだった 。

『!!・・・人型犬?』

裏口の入り口に倒れこんでいる人型犬は春先だというのに薄い白のワンピースにミニズボン・・・ホットパンツというのだとうか?を着ていた、しかしなんで人型犬がこんなところに?

『ノブ!!』

部屋のほうを見るとノブが膝を突いて震えていた、ノブは俺の声に反応してこちらを見てるが動こうとしない。

『どうしたノブ・・それにこの犬・・・』

『・・・ゆうじ・・・ゆうじぃ・・・』

ノブはいきなり泣き出し俺は何が何だか分からず混乱した。

『そいつぅ・・・車で帰ってる最中、路地裏の角に倒れててそれでそれで・・・』

なきじゃくっててほとんど聞き取りづらかったが大体の状況が分かった、いそいで人型犬を抱き上げる 。

『何してんだよ早く助けないと』

『でも・・でもよぉ足がうごかなぁくて』

泣いている友人に目を離しそっと人型犬の頬を触れる。

『まずいな・・・かなり冷えてる』

とにかく今は風呂にいれ体温を取り戻すのが最優先だ、部屋に入りノブに風呂場の場所を聞き、人型犬を裸にした。暗がりでよく分からなかったが体を見るに小さな女の子だ、裸の彼女をなんともいえない気まずさで見ていたが我に返り急いで彼女を風呂場に入れた 。

『よし、こんくらいか・・・』

体が冷え切ってるとはいえいきなり熱いシャワーを浴びせるわけにはいかずぬるめのシャワーを彼女に浴びせる 。

『・・・・どうだ悠二』

『うおっノブ!!脅かすなよ』

 

恐怖から立ち直ったのだろうか、ノブが何か持って現れた。

『悪い俺何にも出来なくて、でもこれタオルとホットミルク』

震えたノブ手からタオルとホットミルクをもらい、彼女にシャワーを浴びせ続ける

『ん・・・・・』

彼女の口が微妙だが動いた、目もすこし開けたが朦朧としている 。

 

『ノブ、動けるならとりあえず手伝ってくれ』

『おっおし、悠二とりあえず風呂に入れないと』

『よし』

彼女をゆっくりと湯船のほうに入れしばらく暖める

『ノブ、お前の店から服とか必要なもの全部用意しといてくれ』

『わっわかった・・・助かるよなそいつ』

『助かるも何も・・・やるしかないだろ』

そういいノブは若干震えながらこの場を去った、彼女のほうは顔色が良くなり、俺はそっとホットミルクを彼女の口に近づける

『牛乳だ・・・わかるか?』

彼女の鼻が微妙ながら動き牛乳匂いと分かったのだろうか彼女はゆっくりと静かに飲んでいた、口があまり動かず、こぼしていくが少なくとも飲んでいることが分かり体温が徐々に戻っていく事を確認する 。

『ふぅ・・・』

一息つき、あたりを確認する風呂の窓からは大雨の音が鳴り止まず、雷の音もなっていた、とっさとはいえ彼女を助けたことに若干の違和感を持っていたがノブの話を聞くにあのままでは死んでいたと思うと後悔なんてしてられないと思った。

『悠二待たせたな!!』

彼女を湯船から出しタオルで拭き、ノブが持ってきた新品の服を着せ、彼女を客室用の部屋に敷いた布団に寝かせる。

体温も無事暖かく、静かな寝息を立て彼女は眠っていた。

眠っている彼女を起こすのは悪いと部屋を後にし居間にくつろぐ

『悪い悠二、俺が根性無しのばっかりに』

『根性無しのノブのことは俺が良く知ってるさそれに忘れ物がちなところもな』

とノブに預かっていた携帯を渡す 。

『で、どうすんだよ彼女まさかこのままなんていわないよな』

『もちろん、飼い主を探すし、それまではうちで面倒見るよ』

『飼い主がいなかったら?』

『それは・・・・』

静寂が続く、昔動物飼育法が載った本でで見たことがあるのだが人型犬の飼育には登録が必要であり、今の状況は一時保護という状況だが一時保護の期間は一週間、例えペットショップの人間であっても一週間以後の保護は認められない、無論飼い主が見つからず一週間が過ぎた日には保育所の人間が容赦なく回収にくるだろう。

『まぁ、なんであれあの子が無事でよかったよ』

『悪いな悠二、明日学校なのに』

『いや大丈夫・・・大丈夫なんだが』

外を見ると雨が豪雨のように降り雷は容赦なく鳴り響いている

『・・・・・泊まってくか?』

『そうする』

とまぁ無事に終わるかと思いきや

『ああっ!!』

『なっなんだよ』

『お前を泊める部屋がねぇ』

『お前の父さんか母さんの部屋でいいだろ』

『悪い、父さんと母さん今いなくて部屋もかぎ閉めてんだ』

 

いまどき、自分の部屋に鍵をかけるか?と思ったが人の家族の事情に手をつけることは出来ないため

 

『じゃあどこで寝ろと』

・・・・と

『すぅーすぅー』

と可愛げな寝息を立てている彼女の隣にノブが布団を敷いた

『・・・・まじか』

『本当にすまん、ついでにそこの子が起きた時におなか空いてたら大変だからここに栄養剤とドックフード置いとくぜ』

『・・・・・頼む変わってくれ』

『本当にすまん』

とノブは部屋を後にした、しぶしぶ毛布にもぐり寝ることにした、まさか引越し初日に人型犬を保護そしてその彼女と一緒の部屋で寝る・・・なんともいえない夜になりそうだ

(・・・・こりゃなんとも)

『ん・・・すぅーすぅー』

(うわぁ・・・落ち着け相手は只の犬コロだぞ)

といいつつも、彼女のほうを向くと寂しそうな顔で寝ている

『・・・・・。』

おそるおそる彼女の手を握った、すると彼女はすこし笑ったような顔を見せ、突然の睡魔に襲われこうして俺の長く大変な一日が終わった

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