1941年8月1日 アメリカは侵略国に対し石油輸出全面禁止を命じた。
石油や鉄類、工作機械など70%以上をアメリカに依存していた日本にとって致命的な経済制裁を喰らわされた。
之により、軍部の南進論を唱えるものを筆頭に開戦派が力をさらに付け始めた。
9月6日 御前会議
「対米交渉は10月上旬までとする。これまでに終わらない場合、英・蘭・米に対して開戦を決定する。」
陛下出席の御前会議にて対米交渉最終決定がなされた。
同日 大本営
「陛下は遂に交渉への最終決定を下した。我々としては陸軍の援護が殆どの役目であろう。」
そんな時、慌てて会議室に入ってきた者がいた
「たっ、大変です!。四国の沖5キロに突然島が出現したと連絡がありました!!」
突然の報告で戸惑ったが、呉に駐留する海軍と陸軍が調査の為に付近を閉鎖して上陸した。
-四国沖 謎の島-
「なんなんだここは?」
先ず上陸して一番初めの感想がこれである。なにも無い。あるのは目の前に広がる森だけだった。
陸軍と海軍は別々になって島の中に入っていった。
先に海軍が大きな飛行場を見つけた。しかも、そこの滑走路には巨大な航空機が駐機されていた。
「なっ、これは一体?」
見るからに奇怪な形。機体上面には主砲と思しき砲がある。
「この機体は?それに何故主砲がある?」
海軍は皆疑問に思う。なぜなら航空機に戦艦の主砲を搭載するなど聞いた事が無いからだ。
「長官、これは一体?」
長官と呼ばれる大将の階級章を付けた海軍軍人。そう、この人こそ日米開戦に最後まで反対した連合艦隊司令長官、山本五十六大将である。
「分からないが、かなりの技術力だ。技術大国の独逸でもこんな航空機は作れないだろう。」
機体は赤く塗装されており、国籍マークは見た事もない物である。
「とにかく、後でこの機体は技術獲得のために一度分解するからこのままにしておこう。」
そう言って飛行場を離れた。
暫く歩くと今度は港があり、そこには多数の艦艇が停泊していた。しかも、見た事もない兵装で尚且つ巨大である。
「一体誰がこんな物を?」
悪ふざけにしてはやり過ぎであり、冗談にも見えない巨大艦艇が目の前に存在していた。
「これでは大和の威厳はどうなるんだろうか?」
日本の誇る世界最大の戦艦は目の前の艦艇と比べたら巡洋艦クラスに見える。
「とにかく、これらも後で調査するからこのままにしておこう。」
港を離れようとしたとき、山本の従兵の秋水一郎1等水兵が来て
「長官、この島に人間が居り、怪しい格好をしていた為捕まえようとしたんですが、逃げようとしたので殴って気絶させました。今は長門の営倉の中にいます。」
「君等は人を殴るのが趣味か?」
山本は急いで長門へと向かった。