ジョホール・バルに到達した日本陸軍は第5師団が先陣を切って突入。その後は各部隊が時間差で突撃して市街戦が起きる。
「日本軍だ!!」
連合軍は部隊を展開していたが、日本軍の猛進と敗戦で士気が下がり、組織だった反撃は行えずに各個撃破をされていく。
「なんとしてもここを守りきれ。」
その中でも奮戦したのがパーシバルに的確な意見を言うも、無視された不運な司令官が指揮するオーストラリア第8師団である。第8師団は沿岸部を守り続け、港湾部を占領するだけに2日も要したが、無事に占領することができた。
「港湾部を守っていた部隊は手ごわかったですが、無事に占領できたようです。」
「そうか、よくやってくれた。残すは。」
「シンガポール攻略ですね。」
「ああ。だが、予想を遥かに上回る進撃速度だったよ。」
史実では1月31日にジョホール・バルに到達しているが、今回は1月20日という脅威の進撃速度であった。
「明日からは艦隊と航空部隊による攻撃がシンガポールを襲う。皆は休憩をさせていけ。」
山下中将はそう師団長等に命じて、司令部にしたホテルの部屋に入った。
次の日に山下中将の言うとおりに、航空部隊と上陸支援をした戦艦部隊が攻撃を開始した。
「燃えろ、燃えろ。全部燃えて、我々を受け入れてくれた日本軍に盛大な花火を見せてくれ。」
この攻撃には内地から出撃した特別戦隊の高速巡洋戦艦「ヴィルベルヴィント」と「シュトュルムヴィント」と超巨大双胴戦艦「ハリマ」である。そして、先程の言葉はハリマであった。
「ハリマ、貴方ってそんなに残虐な性格だったっけ?」
瞬間移動してきたヴィルベルヴィントが訊ねる
「別に。ただ、こんな訳の分からない世界に飛ばされて、混乱している私を受け入れてくれた日本に感謝しているだけだよ。」
「貴方の恩を返す心は誉めるけど、遣り過ぎじゃない?」
シンガポールは火の海と化しており、至る所で火災が起こっている。これも全て、ハリマが情け容赦無く主砲をぶっ放したからである。
そして、その様子を見ていたウェールズとレパルスは
「な、何なのあの戦艦は?日本軍にあんな怪物艦が居るなんて聞いてないよ。」
「レパルス、落ち着きなさい。私達は動けなくても、ドックがあるから大丈夫よ。」
雨の様に降ってくる砲弾だが、2隻の戦艦はドックのお陰で砲弾の破片を浴びなくて済んでいる。しかし、直撃をすれば話は別であるが、日本軍は戦艦を出来れば鹵獲したいため、ドックに直接狙うなと指示を出してある。
その頃、ジョホール・バルでは
「す、すげーな。街中が火の海だぜ。」
沿岸部に来ていた日本軍兵は炎上しているシンガポールを見て驚く。
「そろそろ止めてもいいんじゃないか?」
日本陸軍内でも盛んに砲撃する海軍の動きを見て、現地住民に同情するものまで現れる。
そして、何と5日間にも及ぶ艦砲射撃が続き、殆ど残っていない敵戦力を撃滅するために陸軍は上陸を決行しようとするが、先に連合軍が来て降伏を勧告した。
それを聞いて陸軍はシンガポールに移動、残っている戦艦2隻を海軍に引渡し、海軍から(斉藤が山本に言った)煩く要請されて現地に招きいれた今村均に現地の独立指導をさせ、資源の提供と軍港の使用権を条件に1942年2月28日に独立をした。