異次元からの贈り物   作:橘花

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ミッドウェー出撃

-トラック諸島-

 

「まさか、こんなに早く作戦が終わるとは。」

 

なんと、各戦線にて日本軍は史実以上の快進撃を行い、殆ど損害という損害を出さずに太平洋の島々を占領してしまった。

 

「斉藤さんは思っても見なかった結果ですか?」

 

隣に居る赤城は聞いてくる。

 

「ああ。まさかこんなにも太平洋で連勝を続けるなんて思っても見なかった。」

 

既に、史実のミッドウェー海戦前までの領土を手に入れており、史実よりも明らかに少ない損害で勝利していたのだ。

 

「そして、あれが次期連合艦隊旗艦の秋島か。」

 

艦隊停泊地から少し離れた位置に巨大な戦艦が停泊している。

 

「ええ。私も聞いてはいましたが、実際見るとその大きさに圧倒されそうです。」

 

排水量は優に1000万トンを超えている。

 

「あんな物を造るなんて、やっぱり極端から極端を要求する民族なんだな。」

 

斉藤は一種の皮肉ともいえる言葉を言う。

 

「それはあのドックが在ったからでしょう。」

 

「まあな。」

 

そこへ、伝令兵が艦橋に入ってくる。

 

「長官、大和に乗艦している山本閣下から至急来るようにとの連絡です。」

 

「山本大将から?」

 

「はい。」

 

「分かった。内火艇を用意してくれ。」

 

赤城の右舷タラップまで行き、そこで内火艇に乗って大和へと向った。

 

 

-大和  長官室-

 

「失礼します。」

 

長官室のドアを開けると、山本ともう一人

 

「君が、大和の艦魂ですか?」

 

「いかにも。私は戦艦大和の艦魂「大和」だ。連合艦隊旗艦を短いかったが務めさせて頂いた。そう言う君は斉藤中将ですね?」

 

「あ、ああ。一応中将の階級を貰っている斉藤次郎です。」

 

大和、武士のような立ち振る舞いと威厳。正に、日本を代表する戦艦に相応しい立ち振る舞いである。

 

「では、斉藤君。そろそろ本題に入ってもいいかね?」

 

「は、はい。」

 

「まずはこれを見てくれ。」

 

山本は二つの封筒を取り出し、斉藤に渡した。

 

「拝見します。」

 

まず、一枚目の封筒の中の紙を見る。内容は

 

『南雲忠一中将を第一航空艦隊司令長官へと戻すよう命じる。』

 

明らかに軍令部からの命令書であった。

 

「こ、これは。」

 

「南雲君を第一航空艦隊の司令官に戻すことになった。従って、君には降りてもらうことになった訳だ。」

 

「はあ。」

 

「だから、それを呑む条件として君をあの超兵器で編成された特別戦隊の司令長官にするようにと言っておいた。もう一枚がそれだ。」

 

斉藤はもう一枚の封筒の中の紙を見る。内容は

 

『斉藤次郎中将、貴官を本日付で特別戦隊司令長官に任命する。』

 

「なるほど。」

 

「旗艦はヴォルケンクラッツァー2と決められている。そして、今回の作戦がこれだ。」

 

山本は再び封筒を取り出し、斉藤に渡す。

 

『帝國海軍はミッドウェー海域に進出。当該海域に存在するミッドウェー基地を壊滅させ、出てきた米艦隊を殲滅せよ。』

 

「み、ミッドウェー作戦!。」

 

あまりにも早過ぎる進出、現在4月10日にミッドウェーに進出するのだ。

 

「軍令部は大西洋艦隊がようやく太平洋に進出したが、今だ編成が整っていないと思っている。しかし、連中は間違いなくミッドウェーにて待ち伏せしている私は感じている。」

 

「確かに、ありえます。こんな電文を送ってくれば。」

 

実際その通りだった。米側は史実と違い、本暗号を仕掛け無しで完全に解読している。そして、進出してきたばかりの大西洋艦隊を編成し、迎撃部隊を編成してミッドウェー海域に向っていた。

 

「しかし、この基地を叩けばインド洋方面にもう数艦隊此方から回せる。この作戦は相当重要だと私も思う。」

 

「まあ、長官が心配しておられた国力差はあの島で無くなったも当然ですからな。早期講和も考える必要は無くなりましたし。」

 

「そうだが、私は一刻も早く講和をしたいとは思っている。」

 

「なら、マリアナ。この諸島で、最終決戦を挑めばいいでしょう。それまでに、欧州との連絡線を繋げておきたいですし。」

 

「私も、君にマリアナ沖海戦の様子を聞いた時にここで決戦を挑めば良いと感じている。それまでに、今の米側の空母を全滅させておきたいというのも本音だ。」

 

 

-ヴォルケンクラッツァー2 艦橋-

 

「そういう訳だヴォルケ2.宜しく。」

 

「略さないで。自分の名に誇りを持っているんだから。」

 

「だって長いんだもん。」

 

「黙れ。」

 

「はい。」

 

ヴォルケ2は緒戦にて出番が無かった事に相当腹を立てていた。

 

「まあまあ。この作戦では出番があるから。」

 

「本当!?」

 

急に目を輝かせる。

 

「それじゃあ、出撃をしよう。」

 

 

 

特別戦隊   司令長官 斉藤次郎中将

 

 

ヴォルケンクラッツァー2(旗艦)

 

ヴォルケンクラッツァー

 

ハボクック

 

ムスペルへイム

 

ハリマ

 

 

 

第一航空戦隊  司令長官 南雲忠一中将

 

第一航空戦隊  赤城(旗艦)加賀  関鶴

 

第二航空戦隊  飛龍  蒼龍

 

第四航空戦隊  龍譲  大鷹

 

第五航空戦隊  翔鶴  瑞鶴

 

第七戦隊   最上 熊野 鈴谷 三隅

 

第七駆逐隊   曙 潮 漣

 

第二三駆逐隊  菊月 夕月 卯月

 

第三駆逐隊   汐風  帆風

 

第五航空戦隊付属駆逐艦 朧 秋雲

 

第三戦隊より  霧島  比叡

 

第八戦隊    利根  筑摩

 

第八駆逐隊   朝潮 満潮 大潮 荒潮

 

第五駆逐隊   朝風 春風 松風 旗風

 

 

 

山本主力部隊   司令長官 山本五十六大将

 

Z戦隊  秋島(旗艦)

 

第一戦隊 大和 長門 陸奥

 

第二戦隊 伊勢 日向 扶桑 山城

 

第三戦隊より 金剛 榛名

 

第三航空戦隊 鳳翔 瑞鳳  駆逐艦 三日月 夕風

 

第四戦隊 高雄 愛宕 鳥海 摩耶

 

第五戦隊 那智 羽黒 妙高

 

第六駆逐隊 雷 電 響 暁

 

第一七駆逐隊 浦風 磯風 谷風 浜風

 

第三水雷戦隊全艦

 

 

 

潜水戦隊  司令長官 重岡信治朗中将(予備役だったが、斉藤の助言で山本が無理やり復帰させた)

 

第一潜水隊 伊15 伊16 伊17

 

第二潜水隊 伊18 伊19 伊20

 

新編成潜水隊 伊1200 伊1201 伊1202 伊1203 伊1204(大型重雷装潜水艦)

 

 

 

 

新編成太平洋艦隊   司令長官 レイモンド・エイムズ・スプルーアンス中将(史実よりも早期に昇進)

 

空母 ヨークタウン(旗艦) ホーネット ワスプ レンジャー

 

戦艦 サウスダコタ(キンメル少将乗艦) インディアナ(兵装等不備あり)マサチューセッツ(兵装等に不備あり)

 

重巡洋艦2隻

 

駆逐艦12隻

 

 

 

キンメルは史実では真珠湾攻撃以後少将に降格されて予備役に編入されたが、ハルゼー中将を捕虜にされた為、合衆国上層部はキンメルに名誉挽回のチャンスを与えて予備役から戻した。

 

 

「新型機の訓練を終えているの?」

 

「大丈夫だ。真珠湾が終わった後に全員徹底的に鍛え上げていたから。」

 

新型機とは艦上戦闘機では烈風、艦上爆撃機では彗星、艦上攻撃機では天山を示す。その他、史実では完成しなかった機体を多数試作し、生産に入っている。

 

「長官に言っているZ計画。その為にもこの海戦では何としても勝利しなくては。」

 

連合艦隊は太平洋の荒波を乗り越え、ミッドウェー海域目指して進んでいった。

 

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