1942年 5月10日
「艦隊出港。」
特別戦隊は独立政権樹立の同盟国シンガーポール共和国へと艦隊を移動させるために呉を黎明島を出港した。
2日間を掛けてシンガーポールの軍港へと移動し、斉藤は史実よりも早く設立された自由インド仮政府国家主席兼インド国民軍最高司令官のスバス・チャンドラ・ボースへの謁見許可を取り付けた。
3日間掛かったが、無事に謁見の時間を用意してもらい、ホテルへと移動した。
-自由インド仮政府-
「貴方が、斉藤中将ですか?」
「そうです、ボース国家主席。」
「貴方にお会いできて光栄です。それで、私に用とは?」
「1週間後。我が帝國海軍と帝國陸軍がインドへと進撃します。その進撃軍の先遣隊として貴方方インド国民軍が参加してもらいたい。」
「な、何ですって!?」
「我々、大日本帝国はインドへと進撃して独立させます。その為の先発隊として貴方方インド国民軍が参加してもらいたいのです。」
ボースは少し考え込み
「しかし、イギリス東洋艦隊は?」
「ご安心を。我が帝國海軍が責任をもって全滅させます。」
「アメリカの増援は?」
斉藤は腕時計を見て
「もう直ぐ、アメリカの工業は半年間は殆ど再起不能になるでしょう。」
「え?」
斉藤の謎めいた言葉はボースを驚かせる。
(あの大国の工業が停止する?一体どういうことだ?)
「事はこうです。」
-アメリカ 五大湖工業地帯-
「はあ、戦車や軍用機の部品だで疲れたぜ。」
「泣き言言うな。戦争なんだから仕方がないだろう。」
「でもよお、我が国は今負け戦が続いているそうだぜ。こんなんで勝てるのかよ。」
「ほら、軍用機の大群だ。あれを見て、我が合衆国が負けると思うか?」
空を突然爆撃機の大編隊が飛来する。
「確かにな。流石は我が合衆国の工業だ。」
しかし、上空に現れた爆撃機は突然爆弾倉を開く。
「こちら先頭機、目標を視認した。これより、爆撃に移る。」
飛来した爆撃機から無数の爆弾が投下され
「お、おい!。あの爆撃機って、敵だ!!。」
突然の爆撃で工業工員は慌てて工場から逃げ出す。警報もようやく鳴り始め、敵機の来襲を告げた。
「畜生。なんで、なんでジャップの爆撃機がこんな所に。」
日本本土を飛び立ち、太平洋を越えてアメリカ本土へと到達。アメリカの大きな工場や研究所を全て破壊するために飛来した日本の新機軸爆撃機「富嶽」が五大湖の工場に爆弾の雨を降らせる。
「迎撃は、一体軍の戦闘機は何をやっているんだ!?」
実際、知らせを聞いてPー38が迎撃に昇ったが、15000mからの高高度精密爆撃機を行う爆撃機には上昇限度が足りず、迎撃は不可能だった。爆撃機は五大湖を含むアメリカの各工場や研究所などを完全に破壊し、アメリカの工業は最低半年完全ストップとなった。
「そういう事です。」
「なるほど。しかし、爆撃機は何処へ?」
「同盟国。独逸とその占領されている地域ですよ。500機を越す富嶽ですから各基地に分散着陸させないと他の航空機が身動きできなくなるので。」
「では、独逸では大歓迎ムードだな。」
「ええ、それを狙って。」
「ん?」
「いえ、此方の話です。とりあえず、そういう事なので宜しく。」
「あ、ああ。分かった。」
斉藤は立ち上がり、敬礼をしてホテルから出た。
(亀井、何としても入国してくれ。その為のアメリカ爆撃でもあるんだ。)
亀井は斉藤の(正確には山本五十六の背後に居る人物)とんでもない依頼を受けてある国へと向っている。
斉藤はシンガーポールの泊地へと移動し、艦隊の出撃準備を見守った。
インド洋進出艦隊
特別戦隊 司令長官 斉藤次郎中将
ヴォルケンクラッツァー2(旗艦)
ヴォルケンクラッツァー
ハボクック
グロース・シュトラール
ムスペルへイム
残りの特別戦隊所属艦艇の居場所
ヴィルベルヴィント・・・シュトゥルムヴィントと共に珊瑚海等の南方海域に出現する輸送船団を強襲し、離脱しを繰り返して損害を与えている。
ドレッドノート・・・ノーチラスや他の潜水艦と共にハワイとアメリカ本土との間に進出し、ハワイの修理のための機材や人員等を乗せた輸送船を沈めては復旧を遅らせている。
アルケオプテリクス・・・内地にて技術取得の為に完全解体。組み立ての予定無し。(ヴィリルオーディンも同様)
デュアルクレイター・・・ラバウルへの航空輸送、人員輸送
グロース・シュトラーム・・・アラハバキとアマテラスと共に南方・トラック諸島防衛。
第一機動部隊 司令長官 山口多門少将(まだ中将になっていない。)
第一航空戦隊 天城(赤城の代替・旗艦)加賀 関鶴
第二航空戦隊 飛龍 蒼龍
第三航空戦隊 鳳翔 瑞鳳 駆逐艦 三日月 夕風
第四航空戦隊 龍譲 大鷹
第五航空戦隊 翔鶴 瑞鶴
第七駆逐隊 曙 潮 漣
第二三駆逐隊 菊月 夕月 卯月
第三駆逐隊 汐風 帆風
第五航空戦隊付属 朧 秋雲
第三戦隊 金剛 榛名 霧島 比叡
第一水雷戦隊全艦
主力部隊 司令長官 高須四郎中将
Z戦隊 島垣(旗艦)島谷 島崎 島紅 (速力30ノット以外は大和級と同性能)
第二戦隊 伊勢 日向 扶桑 山城
第六戦隊 青葉 衣笠 古鷹 加古
第九戦隊 北上 大井
第三水雷戦隊全艦